小説作品一覧

  • 殺意の赤い実
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    大分県の平家山で若い女性の死体が見つかった。手には赤い南天の実が握られていた。他殺か? 事故か? 亡くなった女性・時政京子は、なぜ東京から無名なこの山に来たのか? 大分県警から東京の警視庁捜査一課に派遣されていた東山一貴巡査部長は、地元出身者という関係から特命捜査を任される。時政京子の自宅や勤め先などを調べるうち、東山刑事は彼女が能登の出身者であり、そこにも平家山と同じ「平家落人伝説」があることを知る。これは果たして偶然なのか――石川県に時政京子の実家を訪ねた東山は、そこに残る伝説と彼女の死の関係をめぐって独自の推理を進めていく。妹・時政亜希との出会い、京子の勤めた会社で進んでいた不正。調査を進めるうち出会った人や新事実が、東山を不思議な平家伝説の世界へと導いていく。すべてのカギは、赤い南天の実が握っている??警察捜査の実態に詳しい著者が、満を持して世に問う書き下ろし警察小説。

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  • パワー・オフ
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    1巻715円 (税込)
    高校の実習の授業中、コンピュータで制御された板金加工機械の電動ドリルが、高校生の掌を貫いた。モニターの画面に表示されていたのは「おきのどくさま…」の文字。突然のコンピュータの暴走は、新型ウィルスが原因であることが判明する。生命とは、一体何なのか? 自ら進化をつづける前代未聞のウィルスを巡って展開する、ノンストップサスペンス!(初版:1996年7月30日集英社より発行/集英社文庫)
  • 九十九神曼荼羅シリーズ よろず神社 免保レディ1
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    よろず神社・災厄免除保証社は、いろいろな災厄の身代わりになってくれる九十九神のご神体を貸し出してくれる。今日も、出張判事の立会いで遺族とトラブル処理にあたる免保レディ・西村なのだが・・・。 オリジナルのファンタジー&ホラー作品を配信する電子絵ものがたり「九十九神曼荼羅(つくもがみまんだら)シリーズ」のシリーズ内シリーズ「免保レディ」第1回。
  • 舞姫
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    1巻110円 (税込)
    ドイツ留学中の豊太郎は、ふとしたことで美少女の踊り子エリスと出会う。心を奪われた豊太郎はエリスの苦境を救ったことで交際を始める。しかし仲間の諫言により、あらぬ疑いをかけられ異国の地で失職してしまう。帰国を断り、エリスと生活をする貧しくとも幸せな豊太郎。やがて親友のはからいにより名誉挽回のチャンスがやってくるが……森鴎外自身の体験と言われる代表作を読みやすく改編しました。
  • 赤い帆船(クルーザー)
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    深夜の自動車事故。犠牲者は、ヨットによる単独無寄港世界一周に成功し、一躍英雄となった内田洋一だった。遺体の毒物反応から、殺人事件と判明。警部補・十津川の前に次々と浮上しては消える容疑者たち……最後に真犯人と見込んだ人物には、鉄壁のアリバイがあった! 東京―タヒチ間のヨットレースを舞台に繰り広げられる雄大なトリックに、十津川が挑む!

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  • ようこそグリニッジ警察へ
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    パツィは、問題刑事の吹きだまりグリニッジ署に飛ばされた。少女レイプ犯に過剰な暴力をふるったせいだ。いやそもそも、華麗なる一族に生まれ、金にも不倫相手にもぜんぜん不自由せず、上司の言うことをロクにきかない彼女が煙たがられていたのかも。そして着任早々、火葬される死体が別人のものにすり替えられて灰になるという奇妙な事件が発生した!
  • ケセランパサラン
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    大人への脱皮を辿り自分を回復する小説と詩。 「メチャメチャにダメな人間になってみなよ」。高校に行っていない、ちまきが淡い思いを寄せている、ちょっと世間では有名で、でも飄々としているムガさんに言われた。大人の仲間には入りたい。でも、大人は自分のことを大人として見てくれない。高校なんてダメ教師しかいないし、行く必要はない。社会人ともいえないし、社会人じゃないともいえないわたしは、ニコニコ子供らしく笑って、それですませてる。言いたいことも見つからない。寂しい気持ち。そんなわたしを、「好きだよ」ってムガさんが言うなんて、びっくらこいた。 心のなかはいつもそんなこと考えているのに、なかなかその場では言えなくて、あとで後悔する。そんな経験は、誰しも思春期のときにありませんか?その気持ちを思い出させてくれることは、あらためて大人になるってどういうことなのかを考えさせられます。それは、自分の根っこを回復すること。そんなことを感じさせてくれる短篇小説と詩篇です。

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  • 逃亡者
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    25年前、空襲の混乱にまぎれて刑務所を脱走した男を追っている刑事と、刑事の訪問で逃亡者にまつわる戦時中の記憶を蘇らせる守衛。二人の対話を通して、戦争の残影を凝視した表題作。子供のころに怪我をさせた人物から借金を強要され、それまで見向きもしなかったリベートに手を出してしまう男が、苦い胸中を吐露した「カカオ・フィーズの味」など、単行本未収録の8編を収める。

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  • 男たちの好日
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    外国製品に蹂躙されている昭和初年の日本に、電気化学工業を興すことで「国の柱」になろうと邁進する牧。しかし、苦心惨憺して開発した硫安やアルミ製造技術は、統制経済をとりはじめた国家によって公開を迫られ、牧は国策会社の社長に祭りあげられてしまう。国家を幸せにすることはあっても、国家によって幸せにされることのなかった男の生涯を通し、「男の好日」とは何かを問う。

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  • 勇者は語らず
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    川奈自工の人事部長冬木と、その下請会社の社長山岡。かつて戦場で同じトラックに乗っていた二人を通し、戦後日本経済の勇者〈自動車産業〉の内部をリアルに重層的に描く。強大な力ゆえに海外から激しい非難の矢をあびせられながら、沈黙を守るメーカー。その下でより大きな沈黙を強いられる下請け。そんな構図の中に、戦後を生きぬいた日本人の縮図を透視した書下ろし長編小説。

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  • 打出小槌町一番地
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    東京近郊の閑静な高級住宅地、〈正妻とベンツの町〉と呼ばれる打出小槌町には、社会的地位と財産を手中にした現代の〈上層階級〉が堂々たる邸宅を構えている。銀行頭取の椅子が約束された御曹子、〈海軍式経営〉で成長を続けるオートバイ・メーカーの社長。彼らの成功物語の裏側に秘められた夫婦、親子のすさまじい葛藤の劇を通じ、人間の生き甲斐と幸福の意味を静かに問いかける。昭和五十一年に「週刊新潮」に連載され、翌年のベストセラーとなった。

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  • イースト・リバーの蟹
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    日本屈指の総合商社で副社長にまで昇りながら、男は権力抗争を潔しとせず、マンハッタンをのぞむ高層住宅に「引退」した。十ヵ月後、日本から吹きこんできた一陣の風。ライバルだった現社長の急死。男を社長に、と色めきたつ元部下たち。その時、男は……。ほろ苦い諦めや悔みきれぬ過去、くすぶり続ける野心を胸に秘め、日本を遠く離れた男たちが異郷に織りなす、五つの人生模様。

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  • 素直な戦士たち
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    頭の良い男の子を生むには25、6歳、だから24歳の時に見合いをする。相手は知能指数さえ高ければ、むしろ自分の出世をあきらめたような男がいい。――これが千枝が、わが子を東大に合格させるために立てた遠大な計画の第一段階だった。あらゆるものを犠牲にして計画を実行する妻と、それに疑問を感じながらも従わされるサラリーマンの夫を通し、現代の教育と親子関係の断面を抉る。

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  • 真昼のワンマン・オフィス
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    強大な経済力、広大な自然、人種のるつぼ――空前の繁栄を謳歌するアメリカ社会の中で、エコノミック・アニマルの尖兵といわれながら孤独な商戦を展開する商社海外駐在員。巨大組織の末端機構の一員として、ユダヤ商人や他の日本商社員との競争、本社との軋轢に苦しみつつ、インディアン保護区にまでわけ入り、南部の黒人たちに小間物を売り歩く彼らの苛烈な日々を描く連作小説集。

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  • 生命なき街
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    焦熱と砂漠の街、外国人たちから“ライフレス・シティ”と呼ばれるワジバにただ一人で駐在する商社員の、同胞をも敵とした孤独で苛烈な日々を描いた表題作。ほかに『神武崩れ』『挑戦』『老人の眼』『鍵守り男』『白い闇』など、日本経済の高度成長の本当の担い手でありながら、組織や金に裏切られ、むくわれることなく追われてゆく男たちに光をあてた、初期の力作6編を収録する。

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  • ある倒産
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    定年を二年後にひかえた調査部長原口は、下請会社へ専務として出向を命じられる。突然の辞令にとまどいながらもはりきる原口。だが、その会社はすでに再建不能の状態であった。倒産の裏面で展開される男たちの息づまる格闘を描いた表題作。ほかに、『絶叫の街』『魔の同伴』『楽天地へ』など、複雑なビジネスの世界に生きる人間の哀歓をリアルに描き出した作品八編を収録する。

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  • 空中鬼
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    八八七年九月。内薬師・橘の無惨に飛び散った死体が発見された。その生首を検分した陰陽寮・弓削は愕然とした。それは昨夜、魔物が見せた五つの生首の一つだったからだ。残りの彼らはみな殺される運命にあるのか?魔物と人の間にあって自在に空飛ぶ「鬼」の正体は?これぞ歴史伝奇の白眉!

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  • 骨まで喰らえ
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    “一週間以内に二億円を用意しろ。さもなくばあの秘密をバラし、誘拐した女も殺す”突然の脅迫電話に会社社長の石坂光生は震撼した。十二年前のあの犯行は誰も知らないはずだ。狡猾な誘拐犯に翻弄される石坂の前に思わぬ女が出現し、その時おぞましい策略がひらめいた。そして…。

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  • DRESS シャンパン色の恋
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    1巻1,056円 (税込)
    仕事に生きると誓った、40歳の誕生日、磨美子は職場である六本木の外資系ホテルに出社する途中、ヒールを溝に挟んでしまう。彼女を助けたのは、長身で精悍な顔つきのIT企業社長、浩一だった。彼の男臭さに惹かれる磨美子。でも彼は女性に取り巻かれているワーカホリック。「運命の出会い」を信じられる歳でもないけれど、半端でない恋がしたい。逡巡しつつも彼と結ばれるが、本当に彼は私を愛してくれているのか、彼との結婚はありえるのか。気持ちは揺れ――。 波乱に満ちた二人の関係を、都心の超高級ホテル、シャンパンを抜くパーティー、ファッショナブルなレストランやレジデンスを舞台に描く、煌めく恋愛小説。
  • 私の文学―「文」の対話 【小田実全集】
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    1巻1,100円 (税込)
    文学は、作者と作品、読者と社会、世界との対話である。戦争を通過した作家たちによって書かれた「戦後文学」への考察は、世界中で戦禍の炎が止まない今、日本文学の枠を越え普遍的価値をもつ。少年期に影響を受けた中村真一郎、野間宏、堀田善衞への思い出。そして武田泰淳、埴谷雄高、大岡昇平、中上健次、佐々木基一、小田切秀雄、小島信夫、安岡章太郎、ドナルド・キーンらとの異色の対談は、読者を小田実の豊潤な小説世界へと招く。作家同士の対談が見せてくれる長編小説の魅力。
  • これは「人間」の国か 【小田実全集】
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    1巻1,100円 (税込)
    大災害は、全ての虚飾をはぎとり、本質を顕わにする。「大震災」以後、より広く深まった思考を土台に、現代日本の災害と被災苦に対して書かれた論文、評論、小説などは、3・11を経た今、歴史的意味をもつ。被災者に対する「公的援助」の実現は、日本社会の民主主義の再生に必要だった。そう信じ、行動する作家の思考過程がここにある。そして、中野重治、埴谷雄高、開高健、鶴見良行らについての回想、自作の小説への省察は、小説家としての小田実の真髄と、さらなる円熟を披瀝する。
  • 「アボジ」を踏む 【小田実全集】
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    震災後に書いた「ぼくは生まで帰る」から始まる表題作は、三十年に一度と言われる名作として川端康成文学賞の審査員たちをうならせた。「アボジ」の済州島での野辺の送りは万葉集やホメロスの時代の葬送を彷彿とさせる。太平洋戦争やナチの強制収容所、大震災で無念のうちに死んでいった人の記憶を刻む『「三千軍兵」の墓』の他、1957年、63年、74年、80年、87年に書かれた五つを含む計七篇の短篇。人間がそれぞれの時代に遭遇する戦争、国境、漂泊、死を見つめた「短篇全体小説集」。
  • 花の名の物語
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    1巻660円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 聞こえますか?木の声、花の声―。梨花・立葵・ホタルブクロ・節分草・野いばら・枇杷の花・トルコ桔梗・月見草・桜草・曼珠沙華・臘梅・キツネノカミソリ、そして妖精の花・狐花、14編の花の名の物語。第3回ふるさと自費出版大賞文芸部門最優秀賞。
  • 生命のかぎりに
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    1巻935円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「癌体質です―」医師からの非常な宣告に、男は恐怖に揺れ動く。水底に沈む故郷、抗えない血の系譜。己の運命に立ちすくむ男を救ってくれたのは愛だった、哀しくも切ない2つの愛だった―。「文學界」新人賞作家が虚実織り交ぜ、新たなる境地に挑んだ長編文学。
  • 慟哭の余笹川 ―濁流を呑む男―
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    1巻935円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 その日の雨は異常だった―。激しく大地を叩きつける雨音は一向に止む気配を見せないどころか、その強さを増していった。そして、私の元に一本の電話が舞い込む。知己の詩人が氾濫した濁流に呑みこまれ行方不明になったという報せだった。その時私は…。栃木県北を襲った集中豪雨で犠牲になった詩人の実話を基に描いた表題作ほか、7編を収めた短篇集。
  • 風の通る道
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    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 第63回文学界新人賞を受賞した著者が、その真価を世に問う、初めての書き下ろし長編小説。那須野ヶ原に伝わる「那須国造碑」を巡る謎の解明が、日本と韓国とを結ぶ歴史の深層に迫る。
  • 死亡確定時刻
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    1巻261円 (税込)
    宅配便のバイトに励む大学生、宮下洋介。配達先で見たものは、、、そして友人とのスキー旅行で起きた殺人事件。吉岡警部補率いるズッコケ捜査本部がトリック解明に奔走する馬骨ご自慢のハイテンポな推理小説をお楽しみあれ。

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  • 瑠璃色
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    1巻1,265円 (税込)
    ジュエリーデザイナー・るり子が出会う数々の宝石に秘められた宿命とは。才能に溢れながらもどこか不器用な生き方しかできない一人の女性の、美への情熱、心の葛藤、そして波乱に満ちたドラマチックな恋の行方を、“新・恋愛の教祖”蝶々が描く。女性誌「with」の好評連載に大幅加筆して、ついに刊行!
  • 歌集 星あかり
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    1巻1,257円 (税込)
    ■内容紹介 50代のある日気がついた。目に映るものはどれも故郷を重ねて見ていたことに。そう思うと途端に心が軽くなり、何ものにも縛られない自由な歌が生まれてきた。たとえ暮らす土地が東京から中国・無錫へと移り変わり、刻々と過ぎゆく時間に日々追い立てられたとしても、温かい友人と美しい自然への憧憬の気持ちを自由に歌うことは少しも変わらない。6年間毎日感謝の念を捧げながら、詠み続けた心のスケッチ集――。 ■著者紹介 上條 草雨(かみじょう そうう) 本名、上條勢一。1950年5月20日生。1974年まで北海道暮らし、その後、35年間東京都新宿区に在住。1970年より2年半、電信級無線通信士として無線海岸局に勤務経験有り。1979年に洗礼を受ける。キリスト教信徒(教会にて執事職を歴任した)。1983年より3年間 神学大学にて神学を修学。2009年より中国無錫市在住。現在、江南大学に留学中。

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  • 初恋は? 人間だもん! 七十八年目の竹の花
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    1巻628円 (税込)
    ■内容紹介 小学生の頃に出会った初恋の相手を思い続けて七十八年。多くの人がしょせん叶わぬ思い出だと、記憶の彼方に追いやってしまうところを、いつまでも思い続けることなどできるのだろうか。妻や息子に対する裏切りにはならないのだろうか。ただ、人がその人を思い続けるとき、思う側はどんな苦難も乗り越えていける力を、思われる側は生涯の幸せを得る。はたしてこれに勝る幸せがあるのだろうか。「咲かぬといわれる竹の花でさえ、十五年かそこらで咲くこともあるのに」と、残念な気持ちを募らせながらも、初恋の人を思う、みずみずしい気持ちのまま、人生をはつらつと生きていく主人公の姿を描く純愛私小説。 ■著者紹介 春山 一兵(はるやま いっぺい) 大正13年3月23日生まれ。鹿児島市出身。中央大学経済学部卒業。本名倉内清隆。著書に『おじいさんのむかしばなし』(小社刊)、『シベリア発 伜の遺言√9 』(文芸社)。

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  • 愛情の限界
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    結婚式を12時間後に控えた杏子は、過去と訣別するために男とベッドにいた。男――佐上は、杏子の胸に爪でSの字を刻んだ。挙式直後から杏子を翻弄する異常な出来事。そして「理想の夫」構一の不可解な言動に罠の匂いを感じ取った杏子は、「幸せ」を守るために決然と立ち向かっていったが、逆に……。彼女が最後に信じたものは何か? サスペンスフルな恋愛小説!

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  • 黒魔館の惨劇
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    ロンドンの閑静(かんせい)な住宅街にその屋敷はあった。ビクトリア朝様式の外観、美しい庭、見事な家具。しかし、そこには「何か」がいた。商社駐在員の妻と子、作家志望の青年……屋敷を借りた日本人はみな、次々と心を病むか、凄絶(せいぜつ)な死を遂げるのだった。血みどろの地獄絵図を繰り広げる邪悪な存在の正体とは? 「館ものホラー」の伝説的傑作が、いまここに甦(よみがえ)る!
  • UNDER GROUND MARKET
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    1巻149円 (税込)
    電子書籍のセルフ出版で発売以降、爆発的人気を得たSF小説『Gene Mapper』の作者による待望の書き下ろし第2弾! 2018年、東京。たび重なる増税は、日本に「地下経済」の爆発的流行をもたらした。当局に把握されないで税を回避できる商取引は、電子決済の一般化とともに社会に浸透。増え続ける移民と開く格差が利用人口をさらに増やしていた。WEB周りのなんでも屋として企業の間を渡り歩く巧は、地下経済の恩恵を受けるフリーランス。仲間の恵、鎌田とともに請けたWEB開発案件はもちろん地下経済がらみで、早くもトラブルの匂いを漂わせていた――すぐそこに迫った日本のシミュレーション。

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  • スピリチュアルヒーラー・龍岡凪子以前
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    1巻275円 (税込)
    平凡なOL凪子が神社などのパワースポット日帰りツアーに参加して不思議な体験をしたのをキッカケに見えない世界に足を踏み込んでゆく。 憧れのアロマの先生と出逢い霊能者のアドバイスで開業し、スピリチュアルな経験を積み重ねた先に凪子を待ち受けていた未来とは?

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  • キホーテ神父
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    かの名高き騎士ドン・キホーテの末裔と称するキホーテ神父。世間知らずでお人よしの彼は、世間のうさ晴らしに、おんぼろ愛車ロシナンテを駆って、共産主義者の前町長サンチョとともにスペイン漫遊の旅に出るが・・・巨匠グリーンが放つ傑作長篇パロディ!
  • ビューティフル・ディザスター (上)
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    剃り上げた頭に、タトゥーだらけの筋骨隆々の体。地下ファイトで無敵を誇り、一夜で捨てた女は数知れず……。大学に入学したばかりのアビーが出会ったのは絵に描いたようなワル、トラヴィス。ある秘密の過去を抱えたアビーはこの男とは恋に落ちないと心に決めるが、賭けに負けて一カ月間トラヴィスの部屋に住むことになってしまった! 型破りな二人の熱くクレイジー「友情」の行方は?
  • 霧の女
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    二百億の遺産を残し逝った三木達三は臨終に際し、隠し子・洋子(4才)に莫大な額を相続をさせる遺言を公表した。しかし、納得のいかない次女は“事故死”を画策。これを察した長女は危惧を募らせていた。それぞれの思惑が“濃い霧の中”で蠢いていた。

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  • 男と女の不完全マニュアル「冥王星の男と女」
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    「海王星の男と女」に続く第9弾。 男と女の間には大河が流れているらしい。本当かどうか見に行った男は…。「私は、あなたの傘なのよ」なんていう女と出会ったら?? 決して手元にやってこないボールをキャッチしようと走り続ける男、イワナ姿の女(?)と会話する男、線路を女と歩く男、雪女との恋を楽しむ男、逃げても逃げても…。薄井ワールドに登場する男たちは不思議な女が大好きだ。というより、なぜか不思議な女を求めてしまうのだ。 不幸なのか幸せなのか分からない女と男の出会いはいつも突然やってくる。
  • 十津川警部 長良川心中
    -
    千三百年の歴史をもつ岐阜・長良川鵜飼いの最中に、観覧屋形船で男女のカップルが意識不明になった。二人は強力な睡眠薬を服用し、女は死亡、男は一命を取り留めた。二週間後、東京台場のホテルで、やはり一人だけが命を落とす「心中事件」が発生。十津川警部は計画殺人の匂いをかぐが、二件をつなぐ接点・動機が見いだせず苦悩する……。
  • ファーストレディ(上)
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    1~2巻605円 (税込)
    戦争末期、空襲下の東京で、女学生の百合子と愛子は二人の大学生と出会った。その一人、渋谷と戦後再会した百合子は、もう一人の大学生、辻を慕いながら、渋谷の求婚を受け入れる。議員の家系に繋がる百合子との結婚によって、渋谷は政治家としての第一歩を踏み出した。一方、シベリア抑留から病んで帰った辻は、医者を目指す愛子と結ばれる。かくて二組の夫婦の戦後が始まった……。

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  • 十一の色硝子
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    初老の男たちの心に残されたつらい戦争の記憶。若き留学時代にふれあった異邦の人々の上に流れた歳月の跡。兄の死と母の遺体の再埋葬にたちあい心をよぎる人生の帰着の姿。歳月、老い、そして人生……。夕暮れの光を受け鮮やかな輝きを見せる色硝子のように、深々と心に刻まれる生の断片。生きることの重みを、人生のうしろ姿を、読む者の心にしみこませる十一話を収めた短編集。

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  • ピエロの歌
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    平凡な結婚を嫌って長崎から上京、大学院で社会学を専攻する波多マキ子は、過激派学生の勝呂に恋をする。革命なんてピンとこないけれど愛する彼のためならと、一生懸命尽くすマキ子の真情は仲々分って貰えない。のみならず勝呂達は彼女をオトリに大使誘拐を企てる……。彼ら若きピエロ達の無軌道にも見える奔放な行動を通して、青春の気負いと挫折、美しさと哀しみを描く純愛長編。

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  • 大変だァ
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    腑甲斐ない男どもの多い中に、塙剛太氏は男だ。家では〈風呂。メシ。寝る。〉の三語で万事を済ませる関白亭主。ところが娘の友達の軟弱な男子学生を鍛えようとした闇鍋会で、放射能を浴び性転換を起した鶏を食べてしまったから、さあ大変。言葉優しく胸は少女のようにふくらみ始め……。男性の女性化、女性上位、学園紛争など、現代の世相をアイロニカルに諷刺した痛快ユーモア小説。

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  • 月光のドミナ
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    暗い波間から現われた全裸の金髪女性に頬を打たれ、自己のマゾヒストとしての運命を確認する画学生千曲の暗い欲望に迫る「月光のドミナ」。外国旅行中、結核が再発した夫に南仏見物を同意させる妻のわがままを描く「再発」。ほか「シラノ・ド・ベルジュラック」「あまりに碧い空」「パロディ」「寄港地」「宦官」「松葉杖の男」「地なり」「イヤな奴」「葡萄」を収録。作中人物の心に潜む暗い衝動やエゴイズムや恐怖を、そのまま描き出す誠実な筆致と明確な構成を持つ初期短編11作。

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  • 中国古典の人生学 四字句に学ぶ処世の知恵
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    1巻569円 (税込)
    人生の達人は真理に逆らわない。中国二千年の文化が育んできた古典は、人間学の原則原理を収めたエッセンスである。先憂後楽、玩物喪志、経世済民、不言之言……本書は『論語』『孫子の兵法』『三国志』『書経』などから中国の故事・格言を四字句に凝縮し、現代の世相を例に引きながら解説した好著。読み進むうちに、必ずあなたの人生の道しるべとなる一言があるはずである。

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  • 中国古典・人生の知恵 変革期を生き抜く人間学136
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    1巻610円 (税込)
    中国古典は人間学の宝庫である。そこには人間の本質や人間関係の機微、人生を生きる知恵などが、さまざまな角度から、簡潔なことばで解き明かされている。その説くところは人間学の原則原理であり、現代にも参考になる点が多い。本書は、変革期をしなやかに生き抜くヒントが満載された座右の一冊である。

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  • ひとりでもやる、ひとりでもやめる 「良心的軍事拒否国家」日本・市民の選択 【小田実全集】
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    1巻1,540円 (税込)
    戦後日本の常識としてあった平和主義と民主主義がなぜ侵食されていったか。阪神大震災から5年間、全ての虚飾がはがれた震災を機に、戦後的価値を問い直す。憲法と平和主義の空洞化、経済大国のひずみ、社会全体の劣化現象はなぜ起ったかを解明。世界から尊敬される日本・市民の斬新な選択を「良心的軍事拒否国家」に見出す。付和雷同しない、一人でもやる、一人でもやめる、成熟した市民から全てが始まる。「人間は殺されてはならない」は、平和主義の原点、小田文学の出発点である。
  • XYZ 【小田実全集】
    -
    1巻1,320円 (税込)
    「東西ベルリンの壁」を越えようと殺された主人公は甦り、ナチ時代を彷徨する。普段の日常の流れや命を突然奪う戦争の悲惨は、やがてトロイア戦争や「メロスの虐殺」で殺された者たちを甦らせる。「生老病死」の命の完結を途中で断たれる誇り高き魂のアプロディテ。古代ギリシアのスーパースターたちの名前をもつ登場人物や昔の家具調度、服飾品。自由と民主主義を旗印に戦争や侵略をくり返した古代国家の様相は、現代世界を生き写す鏡。紀元前から現代に至る戦争歴史をたどる圧巻小説。
  • 水の葬列
    -
    1巻550円 (税込)
    不貞ゆえに妻を殴殺した過去に追われるように、山奥のダム工事現場へ流れ込んだ男と、水没を目前にしながら無気味な沈黙を続ける幻想的な落人部落の人々との、微妙な心の響きあいを描く表題中編。他に、戦時下の勤労動員を背景に、青春の心の陰影を鮮やかに定着した『彩られた日々』等、戦中戦後“二つの精神的季節”を生きてきた作者自身の体験を結晶化した短編5編を併せ収める。

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  • 炎のなかの休暇
    -
    1巻440円 (税込)
    空襲の華麗なまでの炎の乱舞、焼けこげた死体の間を抜けての父親捜索、終戦直前に焼跡で受けた徴兵検査、そして誰もが生きるのに精いっぱいだった敗戦直後。その間の結核発病と手術……。生れ育った東京下町の家並の記憶をたどるうちに甦ってきた作者の少年時代と、その眼に映った人びとの暮らしを、思い入れや誇張を排して描き、戦時下の生活の息吹きを伝える自伝的連作小説集。

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  • 海馬(トド)
    -
    1巻440円 (税込)
    雪と流氷に閉ざされる羅臼の町で、トド撃ちに執念を燃やす老人と、町を捨て上京した娘との確執を描く表題作。浮気をした妻を刺した過去を背負い天然鰻漁でひっそりと暮らす男と、彼に寄り添おうと静かに情熱を傾ける女の物語「闇にひらめく」など全7編。動物を仲立ちに自然とともに生きる人びとを、動物の生態や習性の綿密な取材に基づいて、愛情をこめて描き出した動物小説集。

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  • 鯨の絵巻
    -
    1巻649円 (税込)
    紀州太地に三百年の歴史を持つ鯨組で、網とり漁法の最後の筆頭刃刺を務めた男の生涯をたどり、海の男たちの勇壮華麗な鯨との闘いと、滅びゆく古式捕鯨にしか生きる場を持たない者の悲哀を鮮やかに浮かび上がらせた「鯨の絵巻」。教職を剥奪され、奄美大島の夜の山地に青白い鱗の輝きを追うハブ捕獲人を描く「光る鱗」ほか、「紫色幻影」「おみくじ」「緑藻の匂い」を収録した、動物を相手に生活を営む人間たちの哀歓をさぐる短編集。

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  • 私の文学漂流
    -
    1巻550円 (税込)
    結核に苦しみながら読書に熱中した少年時代。川端康成、梶井基次郎に心酔し、三島由紀夫らを訪ねた大学文芸部の頃。大学を中退して結婚、生活に追われつつも、小説へのいちずな情熱を貫いた同人誌時代。そして四度の芥川賞落選……。逆境を乗り越えて太宰治賞を受賞し、次いで名作『戦艦武蔵』が生まれるまでの軌跡を率直に綴り、一人の作家の誕生を描く自伝。初期短篇「死体」「青い骨」「貝殻」3作併録。

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  • 羆

    -
    1巻440円 (税込)
    愛する若妻を殺した羆(ヒグマ)を追って雪山深く分け入る中年猟師の執念と矜持(「羆」)。会社勤めをやめて蘭鋳の飼育と交配に専念する、病的なほど潔癖な男の内面(「蘭鋳」)。隻眼ながら老練かつ圧倒的な強さを誇る王者黒駒に、銘鶏正宗を擁して凄惨な闘いを挑む軍鶏師の鬱屈した心情(「軍鶏」)。ほかに伝書鳩レースの顛末を描いた「鳩」、ハタハタ漁を題材に共同社会と伝承伝統の中にひそむ非情さを描く「ハタハタ」の、動物小説5編を収める。

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  • 聖獣配列(上)
    -
    1~2巻781円 (税込)
    華麗な迎賓館の一室で、米大統領バートンと濃密な一夜を過ごしたクラブママ可南子――その迎賓館で可南子は日本の首相らと会っているバートンの姿を偶然、カメラに収める。絶対におおやけになってはいけない秘密会談の証拠写真であった。その価値に気がついた可南子は、バートンを脅迫するためにヨーロッパに飛んだ。――綿密な取材をもとに描いた迫真の国際謀略サスペンス。

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  • 岸田劉生晩景
    -
    貧窮のうちに死んだ祖母の骨壺を探しながら小倉を訪ね、往事を回想する鎮魂の自伝的小説『骨壺の風景』。画壇の主流に背を向け、荒んだ生活を送る天才画家。著者独自の鑑識眼を駆使して、卓抜したテクノロジスト岸田劉生の晩年の悲劇を解明した表題作。老人の奥底にひそむ性と孤愁を生なましく描きだした『筆写』。画狂人の気負いと孤独を捉えた『北斎』など、全5編を収める。

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  • 溺れ谷
    -
    広告料という名目で企業から金をせびる「トリ屋」と呼ばれる記者大屋圭造は、亜細亜製糖社長古川に往年のスター竜田香具子を斡旋し、精糖業界にくいこもうと考える。しかし、古川のもとに贈った筈の香具子は現職農相是枝の手に渡っていた。製糖会社社長と現職農相の奇怪な取り引き……。自由化をめぐって不気味に揺れ動く砂糖業界を背景に、政財界の黒い関係に鋭いメスをいれた力作。

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  • 地の骨(上)
    -
    1~2巻781円 (税込)
    大和大学教授の稲木は、バーのマダム啓子との情事の後で入試問題草案を紛失した。前代未聞の不祥事の処理に奔走する専務理事一派に対し、執拗なまでに真相を追求する反主流派の川西教授。草案は美貌の事業家楢沢莢子から無事稲木のものに届けられたが、稲木は彼女への愛に溺れてゆく。一方、川西は啓子との浮気旅行を夢見て、その資金を作るために裏口入学を斡旋する……。

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  • 鴎外の婢
    -
    在野の文学史考証家・浜村幸平は、鴎外の「小倉日記」に簡潔だが印象深く描かれ、日記の中でほのかな透き絵となっている婢(女中)モトに興味を惹かれ、小倉に調査に向う。モトの戸籍に見た意外な事実、その娘の不審な死。いよいよ探索心を刺激された彼は孫ハツの行方を追うが、彼女の消息は突然断たれていた……。文学史上の事実と虚構を巧みに結んだ異色推理中編。併録『書道教授』。

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  • 猫鬼の怨
    -
    1巻660円 (税込)
    木深い山々に囲まれた守寄市。市長の孫であるソウ(崇城総)は、そこで安穏とした高校生活を送っていた。 ところが、学校でノラ猫が惨殺されるという事件が起きる。彼のもとへ近づいてくるひとりの少女(狛月譲葉)。二人の非日常が、静かに幕を開ける。 友野朔が送る、摩訶不思議な妖怪退治ミステリ。

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  • 鏡晃一の事件捜査ファイル~Vol.1 CASE-A
    -
    1~2巻550~660円 (税込)
    警視総監の指示で、犯罪学の権威である梅沢教授を訪ねていった友坂刑事が紹介されたのは、法学部の学生である鏡晃一という男だった。先月に起きた不可解な殺人事件。被害者は芸術大学の女子学生で、首を絞められて殺害された後、腹部をナイフで刺され、公園の公衆トイレのドアノブに首をくくられていた。警察も手を焼く難事件を、鉄面皮のイケメンこと鏡晃一が名推理で解き明かす。【登場人物】鏡晃一・・・帝東国立大学法学部二回生友坂刑事・・・西ノ宮署特定捜査班班長、警部補梅沢教授・・・犯罪学の権威、帝東国立大学教授野崎智子・・・帝東国立大学法学部二回生、晃一の同級生

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  • 大人のための中国古典 新釈 韓非子
    -
    1巻1,100円 (税込)
    「信なくんば立たず」と教える孔子に対し、「人を信ずれば則ち人に制せらる」と説いた中国古代の思想家・韓非子。孔孟の「仁」の教えに対して、厳格な「法」の適用と信賞必罰を主張し、秦の始皇帝に絶賛された彼の著書は、“人間不信の哲学”といわれる冷徹な論理、卓越した人間観察と「法術」理論を核に展開されるリーダー論であった。イソップ寓話さながらのたとえ話から、人間の本質や為政者のあるべき姿に鋭くせまる『韓非子』。その魅力と、現代に活かすべき叡智を、組織管理を中心にトップやリーダーのあり方に焦点をしぼり、著者独自のわかりやすい口語訳と役立つ解説で紹介する。◎現実を生きる人間学◎リーダー学の要諦◎部下を操縦する7つの心得◎組織管理の6つのポイント◎トップが自滅する10の原因◎仕える側の論理 リーダーは論理的であれ! 人間の実相、権力の本質を見すえた不朽の古典がここに甦る。組織を合理的に操る最強の管理学。

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  • 父のひと粒、太陽のギフト
    -
    1巻1,320円 (税込)
    ニートの末、姉から仕送りを止められ、紹介された会社でインターンとして働くことになった小山大地(30歳)。そこは、農業界に名をとどろかせる若き天才・水倉陽太が経営する農業会社だった。実家の家業でもあった農業を、初めはかろんじていた大地。だが黙々と新種の改良に打ち込み、作業をこなす水倉の姿を目の当たりにし、次第に働くことの意味、農業の面白さを見出だしていく。そんなある日、突然水倉の死体が畑で発見された。大地は、水倉のひとり息子とともに、水倉の死の真相に迫ろうとするが……。ミステリー界の新鋭が日本に累積する問題に迫る新社会派ミステリー。
  • メタボロ
    -
    完全無欠の絆を誇ったオレたち「錦組」も中学を卒業し、晴れて地元最凶の暴走族へ。しかし、先輩のしごきはあまりに理不尽で厳しく、堅い絆で結ばれた友もついに耐えきれず転校してしまう。悩み抜いたオレは、友情を取り戻すためヤクザの叔父に弟子入りして報復を誓う。そんなオレをさらにメタメタにする事件の数々が降りかかってくる――。
  • 青春レボリューション
    -
    1巻942円 (税込)
    ■内容紹介 1970年、福島の男子校に通う村上圭二。好きで男子校を選んだわけではなく、この時代は福島では男子校と女子校に分けられるのは当たり前だった。ある日、女子校放送部から、圭二が在籍する新聞部を取材したいと申し込まれ、部内は興奮の坩堝と化した。しかも部員には全男子高生人気No.1の石田沙織がいるではないか――。この頃学生運動はすでにピークを過ぎていたものの、地方都市ではまだ衰えていなかった。たいていはその影響を受けて、教師や親に対して「造反有理」といつもは威勢がよい男子校生たちだったが、さすがに夢見る乙女の女子高生たちを前にすると全くもってさっぱりだった。彼女たちの強さに到底敵うわけがなく、いつもメッタ切りにされていた。女子高生にも時代の波にも揉まれながら、ちょっぴり大人になる17歳の、もやもやした1年を描いた青春小説。 ■著者紹介 大鳥 研二(おおとり けんじ) 1953年福島盆地内で誕生。世界で一番美しい風景は、快晴の朝日を正面から浴びて輝く吾妻連峰だと思いながら育つ。敬香保育園、福島市立第一小学校、伊達中学校、県立福島高校を経て、福島大学卒業後は宮城県在住。趣味は、松島マラソンに毎年出場することと吾妻連峰の鎌沼周辺の散策。

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  • 雨の日には車をみがいて 白樺のエンブレム 【五木寛之ノベリスク】
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    ぼくはあまり車に乗らなくなっていた。1987年の夏、20数年ぶりにテレビ番組の取材でストックホルムを訪れた。夏至祭の2日前だった。ぼくは懐かしさに石畳を踏みしめながら、ストックホルムの街を歩いた。当時、夏至祭にはどの車も鼻先に白樺の小枝が付けられていたものだった。ディレクターの石森翔子とカフェに入り、サーブ96Sについて熱く語った。だが、たくさん走っていたはずのサーブはすっかり見かけなくなり……。
  • 雨の日には車をみがいて 時をパスするもの 【五木寛之ノベリスク】
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    彼女はパリから帰ってきた女性カメラマンだった。ポルシェを買おうという彼女の提案に、彼女に夢中だったぼくは従った。それまで乗っていたメルツェデスを手放し、ポルシェ911Sを購入。それをきっかけに、彼女との同棲をはじめた。しばらくして、それまでポルシェに乗りたがらなかった彼女が、夜のドライブに出かけようといいだした。ポルシェで箱根へ向かうと、雨が降り出し事故を起こしてしまう。怪我をした彼女は……。
  • 雨の日には車をみがいて 怪物グロッサーの孫娘 【五木寛之ノベリスク】
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    高校時代の友人から、ぼくに会いたがっている女性がいると知らされる。水森由布子という娘で、銀座のホステスらしい。そのころのぼくは、作詞家と放送作家とCMプランナーの3本立ての仕事をしていて、金回りは悪いほうではなかった。車はメルツェデスに乗っていた。その後彼女から電話があり、ぼくが仕事でこもっているホテルにやってくることになった。そしてぼくのメルツェデスと彼女には、浅からぬ因縁があったことを知る。
  • 雨の日には車をみがいて ビッグ・キャットはしなやかに 【五木寛之ノベリスク】
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    シトローエンを手放したぼくは、結婚を前提にして相手を探しはじめた。そんな折、大学のときの先輩にあたるプロデューサーから、高沢麻智子という娘を紹介され付き合うことになる。彼女の卒論の代筆を請け負うことからはじまった。すぐに箱根へドライブに行く話になったが、ぼくにはもう車がない。彼女の父親の車、ジャグヮーXJ6を借りることになった。当日、箱根へ向かう途中で彼女に運転を替わると、思いがけない運転を……。
  • 雨の日には車をみがいて 翼よ! あれがパリの灯だ 【五木寛之ノベリスク】
    -
    仕事が忙しくなったぼくは、BMWからシトローエンに乗り換えていた。思いがけない春先の雪の日、上り坂の手前でもがく国産車に遭遇する。運転手はあきらめて、乗っていた2人の女性を降ろして走り去った。ぼくは女性たちをシトローエンに乗せて、上り坂にトライして上りきる。2人は車を降りずに、そのままドライブをすることになった。映画「翼よ! あれが巴里の灯だ」の逸話などで盛り上がったあと、2人を降ろした先は……。
  • アンダードッグ
    -
    元刑事で、軽食喫茶を営む「私」が、日タイ混血の旧友・春雄と再会した時から事態は一変した。17年前、私や春雄らがタイに集っていた時分に起きた、旅仲間の鉄道転落死。それがただの事故ではないという疑いが出た矢先、新たな不審死が。私は真相を求めタイへ向かうが……灼熱の地で突きつけられた陰謀と、目もくらむような真相とは――。

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  • 哀れなる魂
    -
    1巻178円 (税込)
    憎しみのあまり一人の男を殺そうとした「私」が出会った 「一人の老人」の哀しくも激しい生命の物語。 昭和を駆け抜けたひとりの無名戦士への鎮魂歌。
  • 恋愛マニュアル
    -
    フリーライターの夕希は、三十代後半になって書いたエッセイ『恋愛マニュアル』がブレイクした。夕希の弟で惚れっぽい政好、八年越しの不倫をしている智美、十年来の恋人がいるが若い男子にときめく真由子……。夕希を取り巻く人々は、様々な局面で『恋愛マニュアル』を繙いていく。全ての人の胸に響く恋愛の真理を鋭く描いた連作小説。
  • 頭のいい子に育つなるほど雑学
    -
    「血液は1日に体を何周する?」「ごはん茶碗1杯分のお米は、稲穂の何本分?」「いちばん虫歯になりやすいお菓子は?」「カバはピンク色の汗をかくってホント?」「鳥はなぜ眠っても木から落ちないのか?」「土はなぜ、こげ茶色をしているのか?」「レトルト食品のレトルトって何だろう?」「蚊はどうして人の居場所がわかるのだろう?」……。理科や社会科などの学習的知識も入った、子どもの好奇心を刺激する雑学が満載。
  • 決定版 俳句入門
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    俳壇の第一線で活躍する俳人57名が、俳句の基本、作句法、鑑賞法、俳句独自の用語などをわかりやすく解説。また著名俳人による初心者に向けて「俳句の魅力」について書き下ろすエッセイも収録。
  • 地中より愛をこめて
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    岡嶋二人作品はすべて講談社文庫に収録されている――と思ったら、どの本にも掲載されていない超レア短編があった! 書評家・新保博久氏が国会図書館にこもって探し出し、岡嶋二人の片割れ、井上夢人がゲラのチェックをしたそのタイトルは、「地中より愛を込めて」。なんと、主人公はモグラ!!岡嶋二人のモグラ短編?果たしていかなるものなのか・・・・・・。
  • 九十九神曼荼羅シリーズ ハッピー・キーパー
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    三人の女子中学生に拾われた洗濯バサミ。彼女たちの目的は?集まった五つの九十九神はジャングリラを目指せるのか? オリジナルのファンタジー&ホラー作品を配信する絵ものがたり「九十九神曼荼羅(つくもがみまんだら)シリーズ。
  • 闇の拳
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    1~3巻440~990円 (税込)
    帰宅途中を謎の男に襲われ、拉致された美少女・真田秋穂。その母・由美は、犯人に脅迫されるままに、凄腕の女探偵・如月麗を待ち伏せするが、逆に倒されてしまう。麗の実力を知った由美は、麗に自分と協力し、秋穂を奪還してほしいともちかける。全世界を覆う闇の組織インクナス。そのトップエージェント・レオの華麗なる冒険が、ここにはじまる!

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  • 破道 男の詩
    -
    1巻677円 (税込)
    暴力団殲滅に向け兵庫県警の動きが活発化する中、神侠会では会長の跡目争いが激化していた。中堅の美山や藤堂が組織結束へ立ち上がるも、藤堂の腹心が射殺される。藤堂は美山に近い幹部の犯行と睨み、復讐に走る。だが全ては神侠会瓦解を狙う県警本部長の策略だった……。極道と警察、各々の世界で貪欲に出世を目指す男たちが疾走する傑作長編。
  • 分離の時間
    -
    1巻616円 (税込)
    ホテルに偽名で宿泊中の代議士が殺された。被害者に人知れぬ男色趣味があったらしいと偶然知った広告代理店の社員土井は、友人の週刊誌記者と代議士の足どりを追う。やがて二人は、代議士が日常的関連から断絶したいわば分離の時間の中で、癒着した政財界の裏面、倒錯した性の世界に踏み込んでいたことをつきとめる。そして事件の真相は意外にも……。他に『速力の告発』を併録。

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  • 小説東京帝国大学
    -
    「国家の大学」として巨大な指導者群を養成し、日本の現代史を動かす原動力となった東京帝国大学は、激動する時代の流れに如何に呼応し、抵抗したか――桂内閣の軟弱な対露外交を批判した七博士の“日露開戦論”に端を発した空前の東大騒動、国定教科書の改訂にからむ南北朝正閏論争、大逆事件など明治の朝野を揺り動かした数々の問題を背景に、その変遷と功罪を描く異色長編。

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  • 禁断のホテル
    -
    「えっ!レイプされたですって!?」ホテルの宴会支配人・秋月錬太郎は、泊まり客からの通報に驚愕した。トラブル処理の密命を帯びた秋月は半裸で泣き叫ぶ女の姿に一抹の疑惑を抱いた。「強姦ではない…」―やがて、男の“武器”を用いて様々な女に内偵を進めるうちに、ある政治団体が浮かび上がってきて…。

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  • どんでん返し
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    「ねぇ…思いきって、やったらどうなの」「何をだ」「わたしを殺すのよ」―社の常務の姪と不倫の挙句、妊娠させ、結婚を迫られる夫。玉の輿をもくろむ夫に妻は離婚絶対拒否で対抗。岐路に立つ夫と妻の意地の対決の行方は?なんと全編会話だけで緻密に構成された異色の6作!

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  • カバラの呪い
    -
    正体不明の“奇怪な死体”が渥美半島に漂着した。カメラマンの淳がTV局の依頼で撮影した写真は、なぜか放映されなかった。何者かの圧力が?真相を追う淳の前に浮上した“地球を救う”という国際的大プロジェクト。そこに隠された驚愕の呪いと陰謀…。あの「大予言」の著者が放つ恐怖推理の力作。

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  • 禿鷹の凶宴
    -
    51歳。早川邦夫は金庫破りとしては老いぼれと呼ばれる年齢。“最後の仕事”と決めた会社の金庫には4億円余りの現金が眠っていた。準備は順調に進み、社長室の金庫に辿り着いたが、そこには“先客”の死体が!金庫破りは成功したが、正体不明の組織が執拗につけ狙ってきた!

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  • 男と女の不完全マニュアル「海王星の男と女」
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    「天王星の男と女」に続く第8弾。 妻が衝動買いした鸚鵡とかわす(?)会話に楽しみを見つけ、妻との間に会話が成り立たなくなっていく男は果たして幸せか否か…、「私は惑星」と言い張る女、魚を釣りながら果てるともない不毛な会話を続ける男と女、増殖をくり返す女…、薄井ワールドに登場する不思議な女たちに寄り添うこれまた不思議な男たち。 その噛み合わない世界にいらつきながらも、目が離せないのはなぜなのか? 答えが出ないまま夢の中に漂うのも楽しい。
  • 幾千夜~時を越えて
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    1巻385円 (税込)
    ミイラ化した死体、それは古代の産物なのかそれとも殺人なのか…考古学ミステリー。 遺跡発掘調査隊で知り合った友達が行方不明になり芽衣も帰国を余儀なくされた。 しかし帰国してみると家族は不在、姉宛に協力要請の電話があり、芽衣は姉になりすましその要請に応じる。 なぜなら、見つかった遺体はミイラ化していたから。 芽衣の持つ考古学知識と警察の持つ権力とで事件解決を目指す中、ほのかな恋心も次第に…という第一部と、ふたりのその後を描いた第二部。

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  • 雨の日には車をみがいて アマゾンにもう一度 【五木寛之ノベリスク】
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    1960年代が終わるころ、ぼくは新車を買った。アルファ・ロメオをとうとう手放し、貯金をはたいて。コマーシャル・ソングの作詞を手がけているころのことだった。仕事に疲れ、ボルボ122S・アマゾンで湘南へ向かった。海沿いのホテルの駐車場で、赤いアマゾンを駆るとても小柄な女性と出会う。彼女の赤いアマゾンがぼくの白いアマゾンと伴走する。やがてひと気のない浜辺で二人は口付けするが、ぼくはそのまま彼女と別れて。
  • 雨の日には車をみがいて たそがれ色のシムカ 【五木寛之ノベリスク】
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    1966年夏、ぼくは思いがけない車を手に入れ、ひとりの女ともだちを失った──ぼくは音楽番組を構成する放送作家の卵だった。それだけでは食えなくて、他にもいろいろな仕事をやっていた。そんなとき、歌手志望の搖子に夢中になり、彼女を乗せたくて買った車がシムカ1000だった。だが、彼女が求めるのは「成功」。ぼくは彼女に大物プロデューサーを紹介することになった。口の悪いところが返って気に入られた搖子は……。
  • 崇高について 【小田実全集】
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    死者に対して崇敬の念厚かったソポクレスは「コロノスのオイディプス」で崇高なる安らかな死を描いた。国家至上主義の古代にあって国家から追放されたオイディプスをひとりの人間として助けたテセウスの「道理」は、「人間の道理」を基にしたベ平連の脱走兵援助の思想と重なる。文学を志した十代後半から終生、力強く小田を支えた文学のよりどころは何か。戦争、震災を生きのびた作家が人間の弱さを理解することで得た、崇高なる魂の「私的文学論」と、「西洋最古で最初」の文学論。
  • 大阪シンフォニー 【小田実全集】
    -
    1巻1,320円 (税込)
    焼跡には瓦礫の堆積で出来た30センチの高さが残る。大阪大空襲による死者の亡骸と魂がコヤシとなって残る廃墟は、戦争の跡地。悲惨も何もかも飲み込んだ焦土の上に生きのびるため、前代未聞の「闇市コミューン」をつくろうと奔走する戦災孤児マルコ・ポーロとクレオパトラ、その仲間たち。愛すべき彼らは恐るべき子供たちなのか、それとも歴史の証言者なのか。甘苦くも、端正な力強さで奏で上げる交響曲は、あの戦争と難死の意味を問いつづけて鳴りやまない。知りたかった、大阪物語。
  • 愛! フクシマの黙示録  第一話 神からのメール
    -
    1~13巻165円 (税込)
    日本は未だ危機のまっ最中にある。地震、原発事故。そんな中、フリーターの良太に神と称する者からメールが送られてくる。そこにはマスコミに載らない恐るべき内容が。 それは真実なのか? そして神とは誰か? ◆「原発事故+恋愛+家族愛」の物語です。

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  • 古代猛獣たちのサイエンス 恐竜から人類まで、興亡の大ロマン
    -
    1巻559円 (税込)
    恐竜王ティラノサウルス、巨象マンモス、剣のような牙をもつサーベルタイガー……。古代に生きた猛獣たちの謎とロマンあふれる盛衰記。

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  • 草原の椅子(上)
    -
    1~2巻742~784円 (税込)
    2013年2月映画化作品。遠間憲太郎は長年連れ添った妻とも離婚し、五十歳になりさらに満たされぬ人生への思いを募らせていた。富樫重蔵は大不況に悪戦苦闘する経営者だが、愛人に灯油を浴びせられるという事件を発端に、それを助けた憲太郎と親友の契りを結ぶ。真摯に生きてきたつもりのふたりだが……。人間の使命とは? 答えを求めるふたりが始めた鮮やかな大冒険。
  • ワニと薬指
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    1巻524円 (税込)
    短篇連作「美しいかけらの物語」シリーズは、ファンタジックストーリー、ラブストーリー中心の、短い小さなお話ばかりです。読んでくださった方の心に、何かしら小さな美しいかけらを届けることができたなら、と著者の北森みおさんが数年来、書き続けています。このお話たちにイラストレータの恩田好子さんが、「大人の女性が、終わっていない思春期を宝箱の中にちょびっと保存しているような感じかしら? 美しいお話のかけらのそれぞれに、違う光り方をする絵のかけらもくっついているような本にしたい」とステキな挿絵を描いてくださいました。 第一集『ワニと薬指』には、表題作以外に「美しい人差し指」「中指コンプレックス」「小指をかまれた女」「熱いからだを持ってはいけない」「パラソル」「黄色いジャンパー」「月曜日のランナー」「シーツの番号」「三月一日」「雪の日、ふきこは言った」「青いツバサ」「僕は切符を切る」を収録。
  • 九十九神曼荼羅シリーズ ハンプティ・ダンプティ
    -
    自分が何者か知らないハンプティは、ある春に物知りのネムノキと暮らし始める。名づけたのは、ちょっと意地悪でおせっかいなカラス。彼らに訪れた冬の哀しい別れと希望の春の物語。 オリジナルの電子絵ものがたりを配信する九十九神曼荼羅(つくもがみまんだら)シリーズ。
  • 山姫抄
    -
    逃げたいのに、逃げればいいのに、逃げない女。山に消えた女たちの「山姫伝説」が残る奥深い田舎町で、女は一風変わった男とともに暮らし始めた。男の秘密と凶暴性が徐々に顕わになっていく。『誰もが知っていても決して言いはしない』『一族の秘密はこうして守られる』現代になお残る、閉鎖社会の無言の不気味さ。男の妻も、母親も、謎の失踪をとげていた――。逃げるしかない。生き延びたいならば。(講談社文庫)
  • 「わたし」の人生 我が命のタンゴ
    -
    元ニュースキャスターの百合子は、東京から地方の北九州に戻り、大学教員として新たな道を歩み始めていた。父の修次郎は75歳を前に名誉教授、娘の里奈は医学部入学と順風満帆の人生に見えたのだが、ある日を境に修次郎が奇妙な行動を取るようになり…。一つの家族の物語を描くことで、認知症介護の現状をリアルに浮かび上がらせる。現役医師である著者による書き下ろし小説。
  • 雲の都―第一部 広場―
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    1~5巻1,760~2,112円 (税込)
    昭和27年、一代で三田に外科病院を築いた祖父時田利平はすでに亡く、一族の長老、政治家の風間振一郎も急死した。東大の医学生悠太はセツルメントに関わっている、後に“血のメーデー”と呼ばれるデモに参加して負傷、妹央子はヴァイオリンの才能を認められパリに滞在している。占領が解かれ、混乱しつつ復興する東京を舞台に、『永遠の都』の外科病院一族の戦後を描く。

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  • 火の杯
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    日本最大の財閥、御池家の庶子、康彦は財閥解体からのがれるための生け贄として、別人に仕立てられて公金拐帯の罪をきせられて、最後には生命までも奪われようとする。出生の秘密にまつわるニヒルな性格から、過酷な指令をただ受け入れているだけの康彦であったが、かつて自分の愛した奥勤めの娘の献身的な愛によって運命に立ち向かうようになる。山本周五郎が戦後の現実に挑んだ意欲作。

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