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  • 黄金の侏儒宮
    値引きあり

    黄金の侏儒宮

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    見る者の血を妖しく煽り、燦然と輝く黄金の侏儒宮。その所有者・津降家は、一代前にのしあがった大富豪だ。だが、その莫大な富の背景は、ベールに隠れたままである。津降家の娘・渚との愛の破局を迎えた江木が、北海道で出合った油絵をヒントにたどりついた、その謎の答えは? 夢はらむ侏儒と黄金伝説を、著者一流の筆で現代化した、傑作2編。男の魂を駆りたてる、夢と冒険のロマン!
  • 哀愁の都

    哀愁の都

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    中尾は春のパリから帰り得体の知れないピエールの実家を訪ね、父の名が宮本蔵人と判った。一年半後に秋のフランスを旅した。奇遇でピエールに逢ったが、父の真の名前など教えても無頓着だった。商社時代にホームステイさせたアンリをストラスブールに訪ねた。中尾の秘書の安納由美と結婚していたが、すでに彼女は天国の人。主人が認知症の清子とはルーアンに旅し、日本に帰りたいと泣かれベッドを共にした。佐竹とはリヨンで会い縁者から義絶され異邦人として生きると嗚咽した。
  • 無職無宿虫の息
    値引きあり

    無職無宿虫の息

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    ほれてかよえば千里も一里、ふられてかえればまた千里。――ぐれてのたくりゃ一里も千里、足を洗うにまた千里。ごぞんじ色川節の名調子が冴えわたる。時は昭和二十…年、焼け跡、闇市のその時代、愛すべき無職無宿の大のたくりのやさぐれたちの、哀しくもしたかかでたくましき生きざまを、軽妙なタッチで描いた傑作短編小説集。ぐれて歩いたあの日の、型破りの青春放浪記。
  • 笑う男

    笑う男

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    二度の受験に失敗し、実家に戻らず東京から帰阪した私は、住まいを求めて溶接工として就職し、会社が借りていた1ルームマンションに住むようになる。二人の同居人のうち一人が徳さんと呼ばれる年配の男で、嫌な男だと思いながら同居するうちに次第に心を通わせるようになる――。
  • ウイリアムズ症候群の少年・快の大冒険 Over the handy

    ウイリアムズ症候群の少年・快の大冒険 Over the handy

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    祖父の家に遊びにやって来た、連と快は、絶対行ってはいけないと祖父から釘を刺されていただるま古墳に誤って入ってしまう。だるま古墳の中で連と快は、見たことのない不思議な世界に巻き込まれてしまう。ウイリアムズ症候群の少年、快の大冒険、障がいを乗り越えて、白い者、魔物、大王と戦う夢と冒険の物語。
  • 翼のない天使 ウイリアムズ症候群の子供に贈る父親の手記

    翼のない天使 ウイリアムズ症候群の子供に贈る父親の手記

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    歯科医を営む吉川院長に第二子が誕生した。喜びにあふれる吉川夫婦に突如、襲いかかった医師の診断。しかし、その子はウイリアムズ症候群と言われる万人に一人とされる障がい児だった。ウイリアムズ症候群の少年、快の成長を見守る偽りのない愛の記録――。
  • シリーズ二十四人の女 一 冤罪

    シリーズ二十四人の女

    小説・文芸
    -
    1~25巻275円 (税込)
    17歳の少女が男を殺害し逮捕された。担当の弁護士は事件に疑問を感じ、少女を問い詰めるが少女は黙して語らない。事件の背景には壮絶な少女の過去があった……。【※本作品はブラウザビューアで閲覧すると表組みのレイアウトが崩れて表示されることがあります。予めご了承下さい。】
  • 天に笑う ――吉本興業での半世紀―― 前編

    天に笑う ――吉本興業での半世紀――

    小説・文芸
    -
    1~2巻275円 (税込)
    吉本興業に入社した主人公が、退職までの年月、支配人として働く中で出会ってきた一時代を築いた哀惜あふれる様々な芸人たちとの出会いと別れの物語。吉本興業の裏面史を描く傑作小説――。
  • 淡紅の女の殺人
    値引きあり

    淡紅の女の殺人

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    横浜、神戸、函館、門司…。港町ばかりに連続しておきた4つの殺人事件。タロット占い探偵の二階堂日美子は、港町探偵・ポートアイを名乗る旧友の遊佐るりと捜査にのりだす。二人の明晰な推理で事件は落着するかに思われたが、門司の事件で犯人が残した淡い紅花染めの布から恐るべき真相が浮かび上がった! 会心の旅情ミステリー。
  • 狂った信号
    値引きあり

    狂った信号

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    自動車教習所の指導員が刺殺された第1の事件から始まって、連続4件の殺人事件が発生する。現場に事件を報じる新聞の切り抜きが置かれていたのは、なにを物語るのか? 被害者間には面識はないのだ。探偵事務所の名刺を持つ謎の女が、各事件に出没するが、正体はまったく不明である。4つの殺人をつなぐ鍵は? 犯行動機が意表を衝く、傑作長編推理。
  • あの日この日(一)
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    あの日この日

    小説・文芸
    -
    1~4巻275円 (税込)
    常に偽らざる自己を語って、変遷めまぐるしい今世紀を生きてきた、一私小説作家の文学私史的自伝。現代文学を側面から解き明す手掛りと発見にみちた書として、評価も高い。野間文芸賞受賞作・全4巻。本巻では、志賀直哉作品との運命的な出会い、早稲田高等学院時代、大震災前後、「主潮」創刊のころ、幼少年期の回想などが綴られる。
  • 花冷えの都パリ

    花冷えの都パリ

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    商社マンから予備校講師への半生を終えた中尾は、学生時代のサークル仲間を訪ねてパリ観光をした。日本映画の斜陽に嫌気した佐竹は渡仏しパリの独立プロでしがないドサ回り暮し、想い人だった清子は佐竹と別れ、シャンソン酒場オーナーと結ばれていた。清子と再会し気兼ねなくモンマルトル観光を一緒したが別れの辛さに涙がこぼれた。翌日、カタコンブの骸骨壁を見物し公園で憩って物乞いのピエールと知り合ったら同じ温泉町別府がルーツと判ったが、彼は正体不明の幽鬼のようだった。
  • 颱風とざくろ(上)
    値引きあり

    颱風とざくろ

    小説・文芸
    -
    1~2巻275円 (税込)
    葬儀屋の娘・英子と産婦人科病院長の息子・一雄は、家族ぐるみの交際をもち、家族同士で、男女関係について赤裸々な意見を交換しあうほどの、幸福な日々を送っていた。ところが、一雄が冬山の雪崩で遭難するという突然の不幸が、英子の身にふりかかった……。健康なエロティシズムとユーモアにより、新鮮な人間像を描いた巨匠の傑作長編。〈上巻〉
  • 鳥取砂丘殺人事件
    値引きあり

    鳥取砂丘殺人事件

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    夫に内緒で、セールスマンの投資の勧誘に乗ってしまった多恵子は、3ヵ月後、相手の会社の倒産を知って愕然とする。そして、そのセールスマンの自宅を突きとめてみたが、その男は殺されていた! だまされたうえに殺人容疑までかけられ、幸せな妻の座から転落し離婚寸前の多恵子だったが、事件は意外な方向へ進んでいく……。本格ミステリー傑作集。
  • 鎌倉さざんか寺殺人事件
    値引きあり

    鎌倉さざんか寺殺人事件

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    日美子の後輩にあたる女子高校生2人が、下校途中で誘拐され、自宅に1億円ずつの身代金要求が届いた。犯人が女子高生のひとりに書かせた手紙には、奇妙な暗号が含まれている。日美子の夫・二階堂警部らが、暗号解読に苦心するうち、ついに殺人事件が発生した! 古都・鎌倉を舞台に、人間の愛憎を織り込む、本格推理長編!
  • 迷走病棟

    迷走病棟

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    心臓バイパス手術を受けた私は、8時間に及ぶ手術とその後の集中治療室での治療で、生死の境をさ迷い、迷妄する。死の恐怖に怯えながら、飽くなき生への執着をみせる私は、ゆるやかに回復して行く中で光を見る――。
  • 幽霊達の復活祭
    値引きあり

    幽霊達の復活祭

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    波の静かな月の美しい夜、粗末な礼拝堂の一室で復活祭を祝うパーティが開かれた。出席者は社会的存在感の薄い、さまざまな国の"幽霊"たちばかり。会話は機智にとみ諷刺にみちて、不思議な幻想の世界をかもしだす――みずみずしい感覚と大胆な手法から成った初期短篇集。ほかに、「火草」「桟橋にて」「首のない鹿」「あいびき」の4篇を収録。
  • 黒水晶物語 昭和囲碁風雲録
    値引きあり

    黒水晶物語 昭和囲碁風雲録

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    碁の天才児・山岡慎太郎は、母・千鶴の手ひとつで育てられた。母は慎太郎に、亡夫の仇敵である棋士の名を教え、その敵に勝つことを命令する。亡夫は将来性抜群の碁打ちだったが、関東大震災の折に非業の死を逐げた。しかもその死には、奇怪な謎が秘められていた――。天才勝負師の青春を、激動の昭和期にからませて描く、異色サスペンス長篇。
  • 私ひとりの私
    値引きあり

    私ひとりの私

    小説・文芸
    4.0
    1巻275円 (税込)
    人間は孤独の中に生き、孤独の中で死んでいく……。石川文学の底を流れる〈人間の孤独感〉は、母親の死を契機に、他人の飯を喰う境遇につきおとされた主人公の幼い心に早くも芽生える……。自我に目覚めはじめる少年期の多感な心の軌跡を、透徹した眼でつづった長編小説文芸春秋読者賞受賞。
  • 誰の為の女
    値引きあり

    誰の為の女

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    夫に裏切られ、恋人に捨てられ、そしてまた「過去ある女」の烙印ゆえに無残にも崩れ去った女の夢‥‥。男に翻弄され傷つき、その絶望の淵から凝視した男のエゴイズム。情欲をひきずりながらも、仮借なきまでに男の偽善の仮面を引きはがすに至った、ある女の熾烈で哀切な、男たちへの訣別の書簡。女の新生を描いた名作。
  • 自宅の妾宅
    値引きあり

    自宅の妾宅

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    妻公認の妾を敷地内のアパートに囲った男には、既に3人の愛人が……。さらに新たにもう一人と、夢のような日々のはずが……。女の執念と男の妄想を描く表題作をはじめとして、現実より実感のある不思議な夢に取りこまれ、夢の世界を生き始める男。現実と夢の狭間に入りこんだ男たちの姿を描く異色短篇集!
  • 雨の中に消えて
    値引きあり

    雨の中に消えて

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    高校時代の親友だった北国の乙女たちが上京して共同生活を営む。一人は大学生、一人は洋裁学校生、そしてもう一人は雑誌記者となる。三人はそれぞれの相手と自由に、恋愛や結婚や性の問題について論じあい、都会の激しい渦の中で成長していくのだが……。若い娘たちの青春の情熱と夢を、みずみずしく描いた巨匠の長篇小説。
  • 社奴
    値引きあり

    社奴

    小説・文芸
    -
    1~2巻275~550円 (税込)
    大手建設会社の鹿谷建業では、専務派と常務派が次期社長の椅子を狙って争っていた。常務派の家田は、年金保養基地計画の利権争奪のため、顧問料の名目で大蔵大臣の愛人に賄賂を届けるが、彼女が殺され家田に容疑が……。殺人事件を描いて、日本的経営風土における奴隷制の悲劇をつく長編サラリーマン推理。
  • 天に吼える 青春編 第一回

    天に吼える

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    昭和35年春、中学を卒業したばかりの宮下俊一は、上阪してセロファン印刷の工場に入社する。激しい工場勤務の中で俊一は高校進学を希望するようになる――。高度成長期の日本を舞台に、底辺で生きる若者たちの青春を描く大河小説の第一弾!
  • 螺旋状の垂訓
    値引きあり

    螺旋状の垂訓

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    週末の六本木で出会った未知の男女。女は殺され、男は失踪した。続いて発生する連続殺人事件。捜査の展開に伴い、次第に恐るべき犯罪の深層構造が浮かび上がる。一見、無関係な連続殺人を結ぶ共通の糸は何か? 苦悩する捜査陣と奸智に長けた犯人との、手に汗握る攻防。用意された驚くべき結末は。本格推理の醍醐味!
  • 現代百物語
    値引きあり

    現代百物語

    小説・文芸
    3.9
    1~10巻275~357円 (税込)
    屈託のない笑顔で嘘をつく男。出会い系サイトで知り合った奇妙な女。意外な才能を見せた女刑囚。詐欺師を騙す詐欺師。元風俗嬢が恐怖する客。殺人鬼を取り押さえた刑事。観光客を陥れるツアーガイド。全身くまなく改造する整形美女。特別な容姿をもっていると確信する男女たち……。いつかどこかで耳にした、そこはかとなく不安で妙な話。実際に著者が体験、伝聞した実話をもとに、百物語形式で描く書き下ろし現代怪談!
  • 喜劇役者たち
    値引きあり

    喜劇役者たち

    小説・文芸
    4.0
    1巻275円 (税込)
    トリオ同士の笑いの喰い合いに血を流す男たち。天才コンビに隠された哀しくも皮肉な秘密。芸以外に芸人の大切なものを盗んで掟を破った男の末路。浅草ストリップ界を舞台に、笑わすことに命を賭けたが故に自らの人生に泣く喜劇役者たちを、抱腹絶倒のうちにペーソス溢れるタッチで描いた名品六編――。
  • 蛇岩の霧が哭いた

    大江戸エロチックホラー

    小説・文芸
    -
    1~4巻275円 (税込)
    本庄慧一郎 書き下ろし短編小説「蛇岩の霧が哭いた」 四人の男たちが江戸の豪商を襲って手にした黄金を、寒村の奥の丘に埋めた。 十年、素知らぬ顔で暮らした後に四人が集まって掘り出す――しかし、その日がきたが現れたのは、二人だった。 どういういきさつがあったのか、あとの二人は消されていたのだ。 繁次と金蔵は、黄金を埋めた甕のありかに胸おどらせて近づいていた。 その道すがら、このあたりに住むらしい若い娘に出会う。 金蔵は、いきなりその娘に襲いかかり欲望を遂げようとするが――。

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  • 決闘

    決闘

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    人妻と同棲し、無為に日々を過ごす主人公ラエーフスキイ。怠惰で酒色に溺れ、周囲に悪しき影響を与える彼の存在に我慢がならない動物学者のフォン・コーレンはことごとく彼と対立し、仕舞いに二人は決闘をすることとなる。しかし、そこには勝者も敗者もなかった。現状からの逃避では何も解決せず、目の前の現実を受け入れることからすべてが始まることを知るのであった。
  • 熊 笑劇 一幕

    熊 笑劇 一幕

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    夫を亡くして悲しみに暮れるポポーワのもとに、夫が残した借金の取り立てにきた男スミルノフがやって来た。返済を迫るスミルノフ、断り続けるポポーワ。熾烈を極める口喧嘩はいつの間にか恋の駆け引きへと変わっていく。
  • グーセフ

    グーセフ

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    多くの負傷兵を乗せたオンボロの船はロシアへと帰る船だ。その船に乗る者、それはもう生存の見込みがない者ばかりが押し込められている。どんどん命を落としていく兵たちは、軍の上層部に悪態をつき、または船の中で次々と死んでいく仲間たちの想いに馳せている。グーセフは聖書の言葉を引用し自らの苦しさを感じながら、故郷にいる家族の行く末を案じていた。
  • 家なき子 (上) 前編

    家なき子

    小説・文芸
    -
    1~4巻275円 (税込)
    フランスのシャバノン村で母とふたりで貧しくも幸せに暮らしていたレミ少年。レミが8歳時、パリに出稼ぎに行っていた父親がケガをして帰ってきた時、自分が孤児であることを知らされるのだった。そしてレミは旅芸人ヴィタリスに40フランで売られ、無理矢理旅に出ることになるのだった。レミは一座のひとりとして、ヴィタリスから文字や音楽を学びながら様々な人たちと出会うことになるのだった。
  • ロボットとベッドの重量

    ロボットとベッドの重量

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    ある男が死ぬ前、自分の妾のためにロボットを作った。死後、妾に自分の代わりをするために、そして妾が他の男と結ばれないようにするためのロボットだった。だが、妾は男の意志に反して新しい男とできてしまうのだが……。
  • 入江のほとり

    入江のほとり

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    教職に就きながらも独学で何年も英語を勉強していた辰雄。だがある日、久々に帰ってきた長男の栄一から、お前の英語はすべて無茶苦茶で意味を成していない、どうせ発音も間違いだらけなのだろう、愚の極みだ、田舎にいるのなら短歌や句でいいんじゃないか、伝わらない英語を学んでもどうにもならないだろう、と言われてしまう。
  • 清水幾太郎さんへの手紙

    清水幾太郎さんへの手紙

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    進歩的文化人として60年安保闘争の指導者であり、その運動を大きく先導する論陣を張り、時には言論活動を超えた闘争の先頭に立って安保反対のリーダーとして活動した社会学者である清水幾太郎。その清水に劇作家の三好十郎が公開質問状の形で1953年『群像』に発表したのが本書である。絶対的な平和なのか反米としての平和なのか、と清水幾太郎およびその向こう側にある平和運動の欺瞞を問うている。 その後、安保闘争を敗北と捉えた清水幾太郎はマルクス主義を批判的に総括し、その立場を「右旋回」させ、のちに核武装による軍事力強化を含んだ戦後批判を唱えるのであった。
  • 文学方法論

    文学方法論

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    『学問としての文学理論化が可能ならば、これまでの学問と同様に文学や芸術を形式的定義から始める前に、純粋に実験的・具体的な試みとして研究するところから始めなければならない』といった宣誓文で始まる本書は、これまでの科学などの学問同様に研究するべきという方法論を説く。シェークスピア、ユーゴーなどを題材に文学作品の時代背景、社会的背景など、そして文学作品の裏に通底するイデオロギーを考慮し読み解く文学方法論を提唱する。
  • 魔のひととき

    魔のひととき

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    “だから、僕は道路の方へ歩きだしても、足もとの地面はくらくらし、遠い頭上から何かサツとおそろしい光線がやつて来さうになつたり、魔のやうな時刻がつきまとふのだが……。” 己の病状が悪化したなか、肉体と精神の苦しみを叙情と詩情にあふれた文体で描かれる。終戦間もない街の中を歩きながら、目に入る光景や遠い自分の過去の内面を身を切るような思いで見つめ描き出す。
  • 共幻文庫 短編小説コンテスト2015

    共幻文庫 短編小説コンテスト2015

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    『共幻文庫短編小説コンテスト2015』 応募総数793作品から選ばれた「優秀賞12作品」「佳作65作品」をまとめてお届けいたします。
  • 桜の季節に

    桜の季節に

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    桜の季節がやって来たというのに、会社時代の同僚がやって来ない。特に宮本が来ないことが気になっていた甲斐は、南紀に住む宮本に電話をするが、電話に出ない。翌日、宮本の娘から電話が届く。宮本は闘病中だった――。定年退職後の人生を描く秀作、人生の末期に近付いた男たちの友情の物語。
  • 大衆文芸作法

    大衆文芸作法

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    直木三十五による大衆文芸論。大衆文芸を1.時代小説 2.児童小説 3.科学小説 4.愛欲小説 5.探偵小説 6.宣伝小説 7.ユーモア小説と分類し、文章表現を平易として芸術や思想などといった目的意識を持った小説以外のもの、とした。特に文章の表現の違いこそが、大衆小説と芸術小説の違いである、としている。
  • 死までを語る

    死までを語る

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    直木三十五の自叙伝的な小説。幼少時の記憶から、教師が手に負えないほど反発した中学時代、初恋、結婚して子供が生まれるが貧乏ゆえの苦労など、直木三十五の破天荒な生き方が描かれている。
  • 大阪を歩く

    大阪を歩く

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    真田幸村が討ち死にしたにもかかわらずその碑がない大阪に憤慨し、木津川から梅田にかけての風景を三流都市とし、谷崎潤一郎のように地震が怖くて料理がうまいから好きになったのではなく、ただ単に懐かしいのだと評するなど、軽妙に綴る直木三十五による大阪・大阪人論。「夕刊大阪」(大阪新聞の前身)にて連載された。大阪に見切りをつけ東京に出たものの、大阪を見る目がよくなってきた、という直木三十五は、この翌年に長編「大阪物語」を上梓することになる。
  • 北守将軍と三人兄弟の医者

    北守将軍と三人兄弟の医者

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    宮沢賢治による短編小説であり、賢治作品の中では数少ない生前の発表作。兄弟三人の医者がおり、それぞれ人、動物、植物を治す医者であった。兄弟三人の住む国に、北守将軍ソンバーユが率いる9万の軍勢を率いて30年におよぶ長い戦いを終え凱旋して帰ってきた。しかし将軍は自分の体が馬から離れないことに気づく。まわりの兵隊たちも同じで長い戦いの中で馬と体が一体化し、体から草が生えてきているのだった。困り果てた将軍は三兄弟の医者のもとに向かうのだった。
  • 私の貞操観

    私の貞操観

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    明治から昭和にかけて活躍した歌人・与謝野晶子による評論。女に貞操を厳しく説く男の中に、貞操を守らなければならない合理的根拠を考えたり、理由を説明した者は今日までいない、と晶子が不思議と感じる疑問は現代においても鋭い刃のような説得力を持つ。自分が貞操を守ってきた理由は純潔であることに自分を見出したからであり、少女期から文学の中に恋愛感情を持つことで、恋愛に憧れて感情を満足させていたことが貞操を守ってきた根拠である、と綴る。
  • 近世快人伝

    近世快人伝

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    幻想的かつ怪奇な作風で、日本近代文学の中で唯一無二の存在とされる作家・夢野久作による「近世快人伝」。要らぬ生命ならイクラでも在る、との想いで集まった、頭山満・杉山茂丸・奈良原到の玄洋社の3人。そして博多の魚屋の大将である篠崎仁三郎といった怪人・奇人たちの痛快かつ破天荒な逸話の数々が全編にわたって繰り広げられる!ユーモアと、無茶苦茶なエピソードを見事に描きあげた、夢野久作だから成しえた痛快な人物評伝!
  • 愛の詩集

    愛の詩集

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    「ふるさとは遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの よしやうらぶれて異土の乞食となるとても 帰るところにあるまじや」の詩句で有名な室生犀星による初期の抒情詩。愛、孤独、永遠といった詩人の魂がそのままに現実に打ちひしがれるが如くさらけ出された、感情と詩情にあふれた愛の詩。
  • イギリス海岸

    イギリス海岸

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    宮沢賢治が農学校の教師だった頃、イギリス海岸と名づけた北上川に生徒を連れて水遊びに行っていた思い出が描かれている。川泳ぎする者を助ける救助係の男が暇そうにしているのを見て、馬鹿そうなその姿が滑稽に感じた。だが男と話をするうちに、男の安全に対する配慮を知ることになり、自分の浅はかな考えを恥じるのだった。
  • 晩夏

    晩夏

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    軽井沢に旅に出た「私」と妻。その旅はずっと訪れていた軽井沢にて、来年の夏に過ごすところを探しに行ったのだった。そして私と妻は野尻湖のレイクサイド・ホテルを訪れる。そこはたくさんの外国人客が出向くところで、私と妻は外国人たちの話などをしながら過ごしていた。そんなある日、ちょっとした小屋の近くに焚火の跡を見つける。「これはボンファイアをした跡だわ……」と妻が懐かしそうに話しだした。
  • 宇宙怪人

    宇宙怪人

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    人々はアッといったまま、息もできなくなってしまった。東京の大都会、銀座の空に五つの「空とぶ円盤」が!遠い星の世界から、コウモリの羽をもった大トカゲのような、宇宙怪人がやってきた。山奥に着陸した円盤にとじこめられたという、北村青年がおそろしい体験を語り、日本中が、いや世界中が、大混乱にまきこまれる。
  • くろしおの郷

    くろしおの郷

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    田舎の友人から手紙をもらい、帰郷を決めた主人公の南紀の故郷へ到着するまでの少年時代の回想と友人への熱い思いを淡々と描いた珠玉の短編――。
  • 海の秋

    海の秋

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    友人の樋口暎二に会うために、山下は南紀の町を訪れた。七年ぶりの出会いであった。樋口に会ってすぐに思い浮かぶのは、樋口の前妻、和江、和ちゃんのことである。樋口にとって和ちゃんは、画家として高名を馳せるきっかけを作った忘れ得ぬ人である――。
  • 漫才師が死んだ 前編

    漫才師が死んだ

    小説・文芸
    -
    1~3巻275円 (税込)
    早朝、芸能事務所の社員、吉岡は所属する漫才師の西脇から金を貸してほしいと頼まれる。西脇の悪い噂を耳にしていた吉岡はその頼みを断るが、一週間後、西脇は白浜の三段壁から飛び込み、自殺体となって発見される。検死のために白浜署へ向かった西脇は、そこで西脇が若い女と待ち合わせをしていたことを知る――。
  • 現代日本の開化

    現代日本の開化

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    「現代日本の開化」は、夏目漱石が和歌山で二度目に行った講演を纏めたものである。西欧列強の圧力によって外発的開国した日本の性急な近代化について「幸福は野蛮時代とそう変りはなさそうである」と厳しく批判し、近代化とはどうあるべきかと説いた。
  • 李陵

    李陵

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    33歳の若さで早世した小説家、中島敦の没後に発表された短編小説「李陵」。母国に忠誠を誓いながらも敵に寝返ったと誤解された悲運の将軍、李陵の運命を描く。
  • 光と風と夢

    光と風と夢

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    中島敦のデビュー作となる「光と風と夢」。「宝島」で有名なイギリスの作家スティーヴンソンが、療養のために各地を転々としながら死に至るまでの数年間を日記体を織り交ぜながら書かれた作品。
  • 虎狩

    虎狩

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    33歳の若さで早世した小説家、中島敦の短編小説。日本統治下の朝鮮を舞台に、日本人の「私」と友人である趙大煥との交流が描かれた作品。
  • 環礁 ミクロネシヤ巡島記抄

    環礁 ミクロネシヤ巡島記抄

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    小説家、中島敦が戦時中、パラオ駐在時に書いた作品、「環礁」。日本の統治下だった当時の島人達の暮らしが、『寂しい島』『夾竹桃の家の女』『ナポレオン』『真昼』『マリヤン』『風物抄』の6篇の短編小説として興味深く描かれている。
  • 命を弄ぶ男ふたり(一幕)

    命を弄ぶ男ふたり(一幕)

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    劇作家でもあり、小説家である岸田國士による戯曲。飛び込み自殺しようと鉄道線路沿いの土手にやってきた二人の男が偶然に出会い、お互いの身の上を話しながら生きる事に思い悩む様を描いた作品。
  • HUMAN LOST

    HUMAN LOST

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    坂口安吾、織田作之助、石川淳らとともに新戯作派、無頼派と称された小説家である太宰治の短編作品。昭和初期「慢性パビナール中毒症」の病名で入院していた一カ月間の病床体験が日記形式で描かれており、「人間失格」の原型になったともいわれている。
  • 俳句とはどんなものか

    俳句とはどんなものか

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    俳人・高浜虚子が俳句雑誌「ホトトギス」に俳句の入門書的な手引きとして、連載していたものをまとめた俳句入門書「俳句とはどんなものか」。「季題」「切字」など俳句のきまりごとや技術的なことを学べる初心者向けの入門書。
  • 俳句への道

    俳句への道

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    俳人・高浜虚子が雑誌「玉藻」に連載していたものをまとめた「俳句への道」。日本の景色、花鳥諷詠などと俳句を重ね合わせ論じた評論や、正岡子規や河東碧梧桐についてなどを綴っている。
  • 鉄道事故

    鉄道事故

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    名作「ヴェニスに死す」の著者トーマス・マンによる短編小説。2年前の鉄道事故を、主人公が一人称で語りかけるという文体で物語が進んでいく。寝台列車に揺られドレスデンへと向かう主人公が体験した鉄道事故の様子と、事故がもたらした人々の行動を物語る。
  • 日本文化私観

    日本文化私観

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    「堕落論」と並び称される坂口安吾によるエッセイ。「僕は日本の古代文化についてほとんど知識を持っていない。ブルーノ・タウトが絶賛する桂離宮も見たことがなく、玉泉も大雅堂も竹田も鉄斎も知らないのである」と始まるこのエッセイは、太平洋戦争の真っ只中でナショナリズムや当時掲げられていた日本文化の伝統を重んじる風潮が色濃く及んでいたなか発表された。「法隆寺も平等院も焼けてしまって一向に困らぬ。必要ならば、法隆寺を取り壊して停車場をつくるがいい」の有名な一節など、時代を経ても色褪せない安吾独自のスリリングな日本文化批評が展開される。
  • 桜の森の満開の下

    桜の森の満開の下

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    昔、鈴鹿峠に山賊がおり、旅人を襲っては金品を奪い、気に入った女がいればすべて自分の妻とした。我が物顔で山を支配する山賊だったが、桜が生い茂る森だけは忌み嫌っていたのだった。そんなある日、旅人を襲い一緒にいた美女を妻として迎えた。その女は山賊に対して物怖じせず、今抱えているすべての妻を殺せ、など様々な命令をするなかで、女は山を降りて都に住みたいと言う。山賊はそれに従いふたりは都に移り住むのだが、女は山賊が殺した生首を並べたり、目玉をくり抜いたりする遊びに興じるのだった。さらに新しい首を要求する女に山賊は参ってしまい、山へ帰ることを決めるのだが……――。
  • 三味線お米 前編

    三味線お米

    小説・文芸
    -
    1~2巻275円 (税込)
    三味線芸を売り物にするお米は、高齢も含めて劇場でも次第に疎ましい存在になっていた。そのお米のために支配人の勝彦は50周年記念公演を企画する。ほとんど人など入らないと思われた三味線お米の公演だったが、意外にも満員御礼の札がかかる――。
  • シネマの日

    シネマの日

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    定年退職の日の帰り、柴谷は御堂筋を南から北へ歩いた。淀屋橋から西天満へ歩いたところで思いがけなく道に迷い、そこで旧い映画館に出会う。上映していたのは、幼い頃に見た「鞍馬天狗」の映画だった。映画を観ているうちに柴谷はいつしか過去の世界へと迷走してしまう――。
  • 友に贈る酒

    友に贈る酒

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    十数年ぶりに杉原から電話がかかってきた。懐かしさのあまり、翌日、北新地の『花村』で会うことを約束する。『花村』は、学生時代から杉原と二人で呑んだ行きつけの店――。しかし、やって来た杉原は、様子がずいぶん変わっていた――。
  • 居酒屋にて

    居酒屋にて

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    吹き溜まりのような街の居酒屋「笹亭」で出会った男との出会い、その出会いが変えた自分の人生――。時を経て再会した二人は、その時――。居酒屋に起きた小さな出来事を描く珠玉の作品。
  • 愛しのマリア

    愛しのマリア

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    定年退職して日の浅い槌田は、妻との仲がうまく行かず、悶々とした日々を過ごしていた。妻が実家に帰った翌朝、槌田は思いがけず間違い電話を受ける。病院にすぐに来て、と電話を受けた槌田は、それが間違い電話だと気付いたが――。
  • 南へむかう貨物列車
    完結

    南へむかう貨物列車

    小説・文芸
    -
    全1巻275円 (税込)
    ホーボがもたらした、ハーモニカによる言葉 広大なアメリカ大陸の歴史を語るには、鉄道の存在を欠かすことはできない。人々はそれに乗って移動し、鉄道はまた多くの人の職場でもあった。そして、ホーボと呼ばれる無賃乗車の放浪者がいる。積荷を見れば列車がどこに行くかを正確に言い当てることができた、というホーボがいて、彼はまたハーモニカを使って酒場の喧噪を鎮めるだけの能力を持っていた。ハーモニカの音楽は彼の言語だった。そのホーボが列車の中で亡くなり、小さいが墓が作られ、形見のハーモニカは今、また別の困難を生きてきた男の掌に握られている。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。https://kataokayoshio.com/
  • 西テキサスの小さな町
    完結

    西テキサスの小さな町

    小説・文芸
    -
    全1巻275円 (税込)
    どのような町にも歴史があり、語る人がいる 水道もなければ店屋もない。水は100マイル先からタンクで買ってこなければならない。それでも、そこには67名の人々が生きていた。西テキサスの小さな町。そこにあるのはカフェとガソリン・ステーションだけだ。カフェの女性主人は、流れてこの町にやってきた客に昔日の様子を語る。サーカスがやってきたことを語って聞かせる。たとえそれが昔であろうと、今は語るだけになってしまったとしても、その思い出をありありと語ることのできる人がそこでは生きている。西テキサスとは、そんな場所なのだ。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。https://kataokayoshio.com/
  • ビーナス、とかいっちゃいたい

    ビーナス、とかいっちゃいたい

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    好きな女の子と一夜を共にした。こんなつもりじゃなかった、本当はこの夏こそ、彼女と恋人同士になるつもりだったのに……(『ビーナス、とかいっちゃいたい』)。 幼なじみへの想い、別の誰かの大切な人になってしまった彼への想い……いろんな「好き」を描いた5つの短編小説集です。
  • 霧の朝はやく、二車線のハードライダーが......
    完結

    霧の朝はやく、二車線のハードライダーが......

    小説・文芸
    -
    全1巻275円 (税込)
    引き延ばされる恐怖の時間 『ロンサム・カウボーイ』には、アメリカを移動する様々な人々が描かれているが、中でも巡業は典型的に北米大陸的な行為であり、この小説の主人公であるマイク・シュミッドもまた然り。彼が人々に見せるのは、通常では考えられないような空間をモーターサイクルでジャンプすること。死と隣り合わせの稼業であり、何度も骨折し、入院している。それでも彼は飛ぶ。飛ぶことが自分自身であるから。読者はディズニー・ランドの噴水の上の壮大なジャンプ、引き延ばされた圧倒的なスローモーションに付き合わされることになる。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。https://kataokayoshio.com/
  • ライク・ア・ローリング・ストーンだって?
    完結

    ライク・ア・ローリング・ストーンだって?

    小説・文芸
    -
    全1巻275円 (税込)
    生まれたのは汽車のなか 流しのハスラー。それはもはや商売というより男が生きている状態そのものだ。なにしろ、生まれたのは汽車の中。幼い時からビリヤードがめっぽう得意で、なんでも巻き上げてしまうから共同体に置いてもらえない。それで旅に出ることになる。日銭を稼ぐ流儀はお手のものだ。彼は必ず勝つ。そして勝つから、またよそに行かなければならない。その生き方は孤独そのものだが、他人にまるで関心がないわけでもないようだ。その片鱗は随所に見られる。ただ他人に執着はまったくなく、すぐに忘れるだけだ。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。https://kataokayoshio.com/
  • ミックス。【脚本】
    値引きあり

    ミックス。【脚本】

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    脚本家・古沢良太のデジタル版シナリオ。映画「ミックス。」のオリジナル脚本+映像では未収録となった幻のシーンが付録についた完全版。著者による描き下ろしの表紙、挿絵イラストも見どころです。
  • Monster Child(モンスター チャイルド) 第一回

    Monster Child(モンスター チャイルド)

    小説・文芸
    -
    1~4巻275円 (税込)
    大阪淀川河川敷で次々と起こった異常な事件。いずれも被害者の身元が判明できず、大阪府警捜査員たちは苦慮する。府警少年課に勤務する万条忠人は、天神橋筋六丁目から少し路地に入った『繁昌亭』という店の常連で、毎日のようにその店に通っていた。そんな時――。
  • 拳銃つかいの最後
    完結

    拳銃つかいの最後

    小説・文芸
    -
    全1巻275円 (税込)
    アメリカの小さな町で生きるとはどのようなことか? 広大なアメリカ大陸。そこで生きるなら、例えば移動には大型バスが不可欠だろう。カントリー・バンドのメンバーたちは、特別にしつらえられたバスと共に暮らしながら、数々のショーをタフにこなしていく。そしてアメリカ大陸の広大さと反比例するように、いや、大陸があまりに広大であるがゆえに、アメリカには無数の小さな町がある。そんな小さな町で生まれ育った男がバンドのリーダーだ。移動中にインディアンと遭遇することだってある。アメリカ的な、あまりにアメリカ的な生の輪郭がここにある。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。https://kataokayoshio.com/
  • 六杯のブラック・コーヒー
    完結

    六杯のブラック・コーヒー

    小説・文芸
    -
    全1巻275円 (税込)
    大陸の広がりにさらされ続ける男たち 冒頭から始まる容赦ない雨の描写、そして死についての記述が読者を圧倒する。北アメリカ大陸の自然を最もダイレクトに生き、それゆえ誰よりもその大陸を恋することになってしまう男たち。長距離ドライヴァーがこの小説の主役だ。途方もない距離と雨と風をいつも相手にしている彼らにとって家庭や通常の人間はどこか虚ろに見えてしまう。ドライヴ・インのウエートレスとの束の間の交流のほうがはるかにやすらぎを与えてくれるだろう。そしてブラック・コーヒーは六杯くらいなければ追いつかない。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。https://kataokayoshio.com/
  • 新装版 ぼくらの時代
    値引きあり

    新装版 ぼくらの時代

    小説・文芸
    3.8
    1~2巻275~924円 (税込)
    栗本薫は22歳、某マンモス私大の3年生。アルバイト先のTV局内で発生した女子高生連続殺人事件を、ロック・バンド仲間の信とヤスヒコと解決しようと挑む――。当時の若者たちの感覚や思考を背景に、凝った構成と若々しい文体によって、シラケ世代とミーハー族の心の断面をえぐった江戸川乱歩賞受賞作。1979年週刊文春ミステリーベスト10第1位。(講談社文庫)
  • 甚太の怪談・奇談 第一話 夜の来訪者

    甚太の怪談・奇談

    小説・文芸
    -
    1~4巻275円 (税込)
    大阪ミナミのゲイバー『羅王』の常連、柴田浩一郎が急逝した。柴田の死を惜しむ遠山とママの前に一人の客が現れる。柴田と酷似したその客は、ママに「柴田がママに約束していた品です』と言って紙包みを手渡した。それは――。
  • ファインボーイ ~競馬を愛するあなたのために~

    ファインボーイ ~競馬を愛するあなたのために~

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    倒産し流浪の日々を過ごす輪島は、ウインズの看板を見つけて競馬に興味を持つ。ウインズで出会う競馬好きな人々との出会いの中で、輪島は再起を図る力を得る。ファインボーイに思いを込めて輪島は馬券を買う――。
  • 道順は彼女に訊く
    完結

    道順は彼女に訊く

    小説・文芸
    -
    全1巻275円 (税込)
    これは謎についての小説ではなく、関係についての小説である 一人のフリー・ライターがいる。彼は引越しに伴う書類の整理中、ふと昔の雑誌記事に目を留める。5年前、25歳の女性が失踪したことをめぐる記事だ。記事と、その後どうなったかについて興味をそそられた彼は、取材を開始。多くの人物に会う。記事を書いたライター、失踪した女性の友人、両親……調べながら彼は、これは犯罪や事件ではなく、失踪者自身の意志ではないかと推測するに至る。そして作者が「あとがき」で書くように、小説の核心は、なぜ? という謎以上に女性を中心とした関係性そのものにあるのだ。 【目次】 第一章  五年前のこと 第二章  最初の取材者 第三章  裸婦は語る 第四章  暗室で夕食 第五章  写真と油絵 第六章  父親の見識 第七章  二階の部屋 第八章  上司や同僚たちが語る 第九章  それまでの一時間三十分 第十章  髪を切った女 第十一章 ひとり二役 第十二章 ふたたび最初の取材者 第十三章 詩人は結論を出した 第十四章 彼女が見たはずの恐怖 あとがき 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 東京青年
    完結

    東京青年

    小説・文芸
    -
    全1巻275円 (税込)
    「東京は激変するよ。だから東京を撮っておくといい」 1950年代から60年くらいの東京を舞台にした長篇小説。作家と同じヨシオ、という名前を持つ若者が登場する。彼が高校生から大学生にかけて接触する女性たちは、すべて年上だ。変わってゆこうとしている東京の街で、ヨシオは女性たちに学び、まだ何者でもない自分の中に核のようなものを作ろうとしている。そしてこの小説は高度成長期の、前を向いたエネルギーばかりでなく過去を確かめ、過去の連続の中に現在があることも大切にしている。そのことを端的に現すのが、この小説における写真の役割であろう。 【目次】 名前は仮にスーザン 肩はいかにセクシーか 美しき太腿のほとり 謎を記録する、謎を記憶する 可能性という謎 電話を受けているうしろ姿 あとがき 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 主題と変奏
    完結

    主題と変奏

    小説・文芸
    -
    全1巻275円 (税込)
    かつての家は現在の家だ 作家と女優がいる。同じ高校出身の旧知の仲だ。年齢は女優のほうが2歳上。ある日女優は、ふだんめったに乗らない京王線に乗り、車窓から、かつて自分が一時期を過ごしたことのあるなつかしい家がそのままで残っているのを発見する。その家には二人の鮮烈な思い出があり、二人の、女優であることと作家であることにつながっている。その家の近所の喫茶店もまた、20年以上の時を経過して、やはりまだ健在という演出も心憎い。二人は昔の思い出のつまったその家を訪ね、あらためて現在の輝きを更新する。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 化粧して読書と映画
    完結

    化粧して読書と映画

    小説・文芸
    -
    全1巻275円 (税込)
    あなた専用の女優になること 誰かと付き合いたい、ということと少し違い、誰かの女になりたい、という願望を持った女性がいる。彼女はその願いをあっさりと実現させた。一人の男性の女として。その男性とは、男性が撮る写真を介して出会い、その出会いの瞬間から「この女性は女優だ」と彼は確信する。今では二人はピンク映画の監督と女優だ。二人はプライヴェートで愛し合いながらも、その最中に姉と弟の設定で会話をしたり、カメラの角度やシーンのことを話し合ったりする。彼が監督であれば、彼の女は専属女優なのだ。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • エロティック憂鬱
    完結

    エロティック憂鬱

    小説・文芸
    -
    全1巻275円 (税込)
    創作を通じて、憂鬱を外に出すこと 二人の女性がいる。一人は大きな体をしているがそれは本来、男性であったことと関係がある。二人は二人でいることによって、互いのエロスを充実させることができる。それがいささか通常と異なる形態を取ろうとも、そんなことは瑣末なことでしかない。互いに撮影をし、セルフ・ヌードを撮り、やがてその撮影行為の中に模造男根を挿入し……一人が言う。「自分の基本は憂鬱」なのだと。その「憂鬱」とバランスを取るのがエロティックな世界でありその「憂鬱」を自分の中で創作を通じて作り替え、外に出していくのだ。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • センティメンタルではない理由から
    完結

    センティメンタルではない理由から

    小説・文芸
    -
    全1巻275円 (税込)
    殺意と反射、その20年 20年。長い時間だ。20年かけて男は二人の女に会う。20年前は母親のほう。そして20年後の現在は娘のほう。二人は共に28歳である。20年前に自分の中に刻印されてしまった憎悪が男にはある。その20年前の出来事を描写するのに、〜た。〜た。〜た。の短いセンテンスをひたすら続けていく文体のアクションがすばらしい。さあそして20年後の今。男の憎悪はようやく解放の時を迎えるのだろうか。女も、男も、それぞれピストルを所持したその状態ではたしてどう展開するのだろうか? 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • ラハイナまで来た理由
    完結

    ラハイナまで来た理由

    小説・文芸
    -
    全1巻275円 (税込)
    イージー・チェアから見えた世界 ハワイ。作者・片岡義男の祖父が、父が住んだその場所のことを書いた渾身の長編。優れた農業技術者だった祖父。その息子である「僕」の父は、アメリカ軍の軍人だった。そして姉が異母姉であることが姉弟関係に微妙な影を落とす。アメリカと日本のあいだにあるハワイという場所にあった歴史。家族写真。アロハ・シャツ。コナのコーヒー。古いビートル。ヴェトナム戦争。エルヴィス・プレスリー。「僕」は今、父が作った庭を、父がイージー・チェアに座って絶命する瞬間も見ていたであろう庭を、同じ位置から見ている。 【目次】 ラハイナまで来た理由 片仮名ではスパム・アンド・エッグス パウ・ハナの美女 雛祭りに泣いた 雨の夜の映画 濡れた新聞とコナ・コーヒー 赤い帽子のバトロメ いつもその窓から見ていた 失われた路面電車 写真に添えたひと言 買って来たピッツアとロウソクの明かり 干潮時水位 カプリース・クラシック・クーペ ふたりで食べた林檎 父親のウクレレ 雨の朝のヒロ・マーチ エルヴィスで四ページ カリフォルニア生まれだ、ソバカスがある ファミリー・フォトグラフズ プールにも台風が来た プレート・ランチという幸福 ファイヴ・オーのなかのハワイ ウルパラクアの赤 まるで落穂拾いのように ホノルルで雑誌を作る そこを滑り下りる遊び 別れの磯千鳥 姉とエルヴィス・プレスリーの会話 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 無人島へ連れていく人
    完結

    無人島へ連れていく人

    小説・文芸
    -
    全1巻275円 (税込)
    すべてがうまくいく撮影の成り行き 写真家がいる。パートナーとして優秀な編集者もついて新しい写真集の企画が持ち上がる。写真家と編集者は語り合う。アイディアが拡がる。そして、瀬戸内の島でヌード、ということになる。これだけなら凡庸に聞こえかねないが、ここから完璧な島と完璧なモデルを見つけ出す。島は瀬戸内の歴史を色濃く残す奇跡のような島であり、モデルはその体の均衡、撮影に対する理解力など、パーフェクトだ。撮影が進んでいく様子が、次々に小気味よく描かれる。もっともらしい試行錯誤の場面などはなし。それが片岡義男の小説である。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 個人的な雑誌 1
    完結

    個人的な雑誌 1

    小説・文芸
    -
    全1巻275円 (税込)
    雑誌とは、リラックスした一つのトーンである 雑誌であり、同時に本でもある稀有の試みだ。前半部は片岡義男に対するインタヴュー、という形式が取られ、インタヴュアーのクレジットはないがどう考えても作家本人である。そして写真がくる。かつて自身が出演していたラジオ番組『気まぐれ飛行船』のスタジオを撮った貴重な1枚があったりする。セルフインタヴューには植草甚一さんの思い出が召還され、そして気が付くと、主題というほど前景化していないが作者の「フェミニズム」に対する深い関心がうかがえる。この雑誌=本には、あきらかな一つのトーンがある。 ※写真:片岡義男 【目次】 長いインタヴュー 『語ることによるエッセイ』1 7枚ずつひと組の、ジャズのLPをながめる 五十年まえの「名画」を二本、観た。そしてぼくは、昔の二枚目男優たちの限界を知った 彼の後輪が滑った あとがき 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 個人的な雑誌 2
    完結

    個人的な雑誌 2

    小説・文芸
    -
    全1巻275円 (税込)
    アメリカと日本の風景を、雑誌として集めてみる TVニュースを通した、アメリカ的光景の観察。愛してやまない東京湾岸の風景を中心とした、日本のさまざまな場所についての考え。アンセル・アダムズの圧倒的な風景写真について寄せた言葉。サーフィンと海についての考察。初雪のあるショート・ストーリー。これら五つの雑誌的なバリエーションに最後は他人(写真家の佐藤秀明氏)の言葉がくる。これは、あえてまとめれば風景についての、そして英語と日本語といずれが母国語かわからない状態で育った人によるアメリカと日本の、極めて「個人的」な思考の記録である。 ※写真:佐藤秀明 【目次】 アメリカ的光景の遠近法  1 軽飛行機の使い方  2 日本がニュースになるとき  3 いつかはかならず失業する  4 ニュースのなかの音楽  5 大統領を鑑賞する  6 国際情勢という対立関係  7 グラフィックであること  8 外観と内容の関係  9 まさにアメリカ さまざまな場所での、いろいろな想い  1 湾 岸  2 首都高速道路  3 謎の核心  4 バス・ルート  5 東京湾岸地帯  6 散歩道  7 下北沢  8 半 島  9 海 岸  10 斜めに交差する川  11 甲州街道と新宿 めぐり逢う風景の物語——アンセル・アダムズと彼の写真 彼らはなぜ海へ来るのか  1 長い海岸線の全域にわたって  2 彼がはじめて太平洋を見たとき  3 薄く立ちあがり、まっすぐに走る  4 聖地への入口としての駐車場  5 完璧にちかい正三角形がひとつ  6 冬のハーモサ・ビーチ、六フィート波  7 霧の海でひとり叫ぶとき  8 桟橋(ピア)で聞いた話 初雪より一日早く——ショート・ストーリー 僕と僕の写真について、すこしだけ語ります ——語りと写真 佐藤秀明 あとがき 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 追憶 母を偲んで

    追憶 母を偲んで

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    余命三カ月と宣告された母が、手術の後に生還した。だが、七十歳を目前にしたある日、母の体調が急変する。母は最期まで別れた父親のことを心配していた。その父が――。
  • 白・色・殺人

    白・色・殺人

    小説・文芸
    -
    1巻275円 (税込)
    一躍、人気女優となった翠川貴子が大阪城公園で死体となって発見された。歯に仕組まれた青酸カリが原因と判明した府警本部は、翠川が帰阪するたびに通っていた北条歯科医の院長、北条隼人を重要参考人として確保した。だが――。
  • 磐座事変 前編

    磐座事変

    小説・文芸
    -
    1~2巻275円 (税込)
    『磐座』をテーマにした出版物を制作していた斉藤一郎の元に島内淳一郎から「相談したいことがある」と電話が入る。工事中の道路に大きな岩があり、それを除ける作業をした者が次々と事故や災難に遭うという――。
  • 愛とハッピー・エンディング
    完結

    愛とハッピー・エンディング

    小説・文芸
    -
    全1巻275円 (税込)
    人工の女、自然の女 作家は常にストーリーを考えている。女性だ。彼女の担当編集者もまた女性。彼女は時に一人でストーリーを考え、それを今一度確認するように編集者に披露する。今書きつつあるのは、ジェンダーを越境する人物の小説。女なのに男の意識で生きてきた人。女になりたい男。その男から「女であること」の何たるかを吸収したい女。作家の趣味が全国の防波堤を見て回ること、という設定が象徴的だ。防波堤とは、陸の力と海の力が激突する場であり、それは性の境界を思わせるものでもある。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 配色の効果
    完結

    配色の効果

    小説・文芸
    -
    全1巻275円 (税込)
    淡いブルーとスカイブルー 女性同士の出会いと恋愛を描いた短篇小説。女性二人が、もう一人の女性の結婚式に出席するため夜の国道を2台のクルマで、つまり、一人1台に乗って連なりながら走っていく冒頭のシーンからして鮮やかである。1度目は電車の中。2度目はバーで。ごく短い時間のうちに2回会ってしまえば、それは偶然を超えて、運命になる。一人が一人に言う。「誰にも、その人を支配している色があるのよ」。そして一人は、淡いきれいなブルー。もう一人がスカイブルー。二人は絶妙なブルーの相違を互いの内に抱きながら生きる。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 誕生日のドア
    完結

    誕生日のドア

    小説・文芸
    -
    全1巻275円 (税込)
    誕生日のドアは、一人で通れ 一緒に生活している男女がいる。まもなく男の35歳の誕生日がやってくる。3日後には、今度は女の35歳の誕生日だ。しかし、家の中の空気はおだやかではない。彼と様々な女性との関係がバレてしまったのだ。一つひとつ暴露されているあいだも腹が減ったといっては食事を作り、コーヒーを飲み、書いた小説(男は作家なのだ)をさんざんにけなされてもその小説について悪びれずに語ってしまう男がなんともユニークだ。誕生日、というものが毎年やってくるドアだとすれば、今年は一人でくぐるしかなさそうだ。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 水平線に時を読む
    完結

    水平線に時を読む

    小説・文芸
    -
    全1巻275円 (税込)
    「ストーリーは過去であり、過去はストーリーだ」 波乗りを好む男が、雑誌の取材でインタヴューに赴く。相手は57歳。その人も波乗りの練達で、しかもその人の祖父こそが、日本で初めてのサーファーの可能性もあるという。加えて彼の家には、日本最古のサーフボードが保存されている。過去はどんどんどこからか湧いてきて「波が呼ぶんだよ」という小説の話、その映画の話、ハワイの話に広がってゆく。「波が呼ぶんだよ」とはまさに片岡義男の小説のタイトルであり、ハワイは作家の父方のルーツである。自伝的要素を巧みにフィクションに混入した、手の込んだ作品だ。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 恋愛生活
    完結

    恋愛生活

    小説・文芸
    -
    全1巻275円 (税込)
    嫉妬心から好奇心へ、自分自身へ 愛する人の死。深く、悲しい喪失からこの物語は始まる。自分が表現する才能は無いが、音楽に係わる仕事をしたいと考えた主人公の女性は自分が世に送り出そうと考えていた女性歌手の遺品の整理をし、遺されたノートを見ていく過程で、亡き彼女の「恋愛生活」を知る。親しかったのは自分だけではなかった嫉妬心に震えるが、やがて嫉妬心は好奇心に変わり、トランスジェンダーの魅力を備えた女性、また別の作家の女性まで現れ、そこに身を投げることによって、今まで知らなかった自分の可能性が花開いていく。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 思いがけないベッドの上で
    完結

    思いがけないベッドの上で

    小説・文芸
    -
    全1巻275円 (税込)
    その複数の声を、一人で聞くということ ホテルに一人の女性が滞在している。彼女は朝食を取るために下まで降りていくがウォークマンを携帯させている。そこにはテープが挿入されており、いま、彼女は、その音声をイアフォンごしに聞きながら朝食の時間を楽しんでいる。そのテープには、2週間前に女性3人でさんざんに語り合ったことが録音してあるのだ。その時の熱気。口調。辛らつさとあけすけな内容。それらが朝の彼女の頭蓋の中に響き渡る。そしてその会話のあとの行為についても思い出している…… 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/

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