女性向けライトノベル - 完結作品一覧

  • 百年文通
    完結
    5.0
    中堅ティーン誌で細々と読者モデルをしている小櫛一琉(こぐし いちる)。彼女は撮影で訪れた古いお屋敷で、「引き出しに入れたものが100年前に送られる」不思議な机を見つける。そして、机を通して手紙を送ってきた大正時代の少女・日向静(ひなた しず)と偶然の出会いを果たし、文通をすることになる。マスクを手放せない窮屈な生活に辟易する一琉と、百年後の世界に憧れる好奇心旺盛な静は、手紙を送り合う中で次第に心を通わせていく。しかし、二人が気付かぬうちに、彼女たちの運命を狂わせる大きな事件が迫っていた。令和と大正――遠く離れた時代を生きる二人の少女が織りなす、時を超えた絆の物語。 ※本作品は「コミック百合姫」2021年1~12月号掲載の表紙小説を電子書籍化したものです。 ※雑誌掲載時のイラストもすべて収録しております。
  • パラレル館へようこそ!~48万円フリーパスで人生やり直します~
    完結
    -
    婚約者に騙されて全財産を失くした美咲は、リストラにまで遭ってしまう。しかも帰りの車内で見たネットニュースでは、昔交際を断った高校球児、西園寺翔が220億円でメジャー契約したという。 ショックと後悔で終点駅まで乗り過ごした美咲。食事をしようとレストランに入ると、そこは人生をやり直すことができるパラレル館だった。 怪しいと思いつつも、店主から人生をやり直せるチケットが「1回券」と「フリーパス」があるよ、と進められ購入した美咲。 はたして、美咲の人生はどうなるのか――。 『パラレル館へようこそ!~48万円フリーパスで人生やり直します~』
  • 公爵令嬢は、婚姻なんて面倒くさい
    完結
    4.3
    公爵家の次女であるクラーラ・フゴーリスタは、将来は実家に面倒を見てもらいたい面倒臭がりな令嬢。実は前世の記憶持ち。ある日王室から名指しでお茶会への出席を命じられ、そこで最悪の出会いをしたのは女嫌いで有名な第三王子のフランシスだった。 第一印象はお互い最悪だったが、王命により婚約させられる。話してみるとお互いの結婚の条件に合いすぎて、次第に心も惹かれあっていく二人。デートをしたり魔女に狙われたりの、ドタバタラブコメディ。 巻末特別編として「二人の新婚デート」を書き下ろし!
  • 竜の専属紅茶師1
    完結
    -
    「どこか遠くに行って、紅茶に囲まれて生きてやる!」――紅茶留学までしてしまうほど大の紅茶好きである茉莉花は、とある事情でイライラMAX! すると突然、車のヘッドライトに照らされて……気が付いたら魔法世界!? 勘違いで召喚されたとわかったものの、元の世界に戻るには三ヶ月かかるらしい。と説明する黒ずくめのイケメンのセルファはなんだか感じが悪い。態度も悪いし、三白眼で睨んでくる彼に苦手意識を持つ茉莉花だが――竜? まさか。どこからどう見ても完璧なイケメンなのに。こんな状態で三ヶ月も無事に過ごせるの? ※本作品は、過去に出版されていた同タイトルの作品に加筆・修正&書き下ろし番外編を加えたものです。
  • 田舎暮らしは怪異にご注意 わけあり隣人のまかないさん始めました
    完結
    4.3
    26歳の望月いづみはグルメライター。フリーランスに転向し、田舎の一軒家で新生活をスタートさせた矢先、隣人の日本画家・秦野隆信の家で骨董品の文箱にとり憑いていた“念”に憑依されてしまう。隆信は本業とは別に、骨董にとり憑いた念を浄化するという特殊な仕事をしていて、文箱は依頼品として持ち込まれたものだった。いづみは念の正体がはっきりするまで、家事がまったくできない隆信の頼みで毎日彼の夕飯を作ることに。やがて念の力はいづみに影響を与えはじめて……。むさ苦しい日本画家×傷心のグルメライターコンビが、骨董品に秘められた哀しい過去に迫る!
  • このイケメン、××につき
    完結
    4.0
    派遣社員として働く沙弓は、アイドルグループの推しメン、カケルにハマっていた。ある日、ニューヨークから同じ部署に、年下で俺様、超生意気なイケメン、柴野が転勤してくる。なにより沙弓を驚かせたのは、彼の顔がカケルとそっくりだということ。 二人は別人だと思いながらも、案外優しかったりする柴野にだんだん惹かれていく沙弓。だけど、柴野のものすごいバックボーンを知ってしまい――。
  • 東櫻大学新聞部の事件簿!?
    完結
    5.0
    大学に進学した打木まどかは、新聞部に入部。イケメンでモデルの御曹司、橘涼介と一緒に男子ラクロス部の取材にやってきたが、そこで運命の人と出会ってしまう。 大好きな漫画のキャラクター、『スマッシュの君』にそっくりな岡本キャプテンだ。 女子学生に大人気の涼介には目もくれず、岡本キャプテンを一目で好きになってしまうまどかだったが――。
  • 片思い中のイケメンドクターと結婚することになりました
    完結
    2.5
    刺繍作家になる夢を追い続けていた葉月は、女子大卒業後も定職には就かず、アルバイトやボランティアをしていた。 ある日両親から好条件のお見合いを勧められ、行ってみたものの、断れずに困っているところへ、長年片思いをしているドクターの藤沢が偶然現れた。 「助けてください!」葉月が頼むと、彼は葉月を自分の恋人だと宣言し、お見合いをぶち壊してくれる。 しかしそれを知った父は、大激怒。藤沢を自宅に呼び出し、責任を取って葉月と結婚しろと迫る。葉月は慌てて止めたが、なぜか彼はすんなりと結婚を承諾し、あれよと話が進み、急ぎ結婚式を挙げ新婚生活が始まった――。 彼との仲は進まず、なかなか本当の夫婦になろうとしない。悩んだ葉月は藤沢の浮気や、これは偽装結婚ではないかと疑い始めるが――。
  • 婚約破棄され続けたループ令嬢は、今世は諦めることにした。
    完結
    3.5
    「私はもう殿下なんて愛さない! あんな浮気者、もう、愛してなんてやるものですか!」 公爵令嬢ルミナ・ララーシュは天に向かって拳を高く突き上げ叫んだ。 十歳で王子と婚約し、十八歳で婚約破棄される。ルミナは何十回もそれを繰り返していた。 ループするたびにあの手この手で王子に愛されようとするが、彼が心惹かれるのは妹のソフィー。何をしても結局王子は妹を選んでしまうのだった。 どんなに愛しても愛されることはない。ルミナはそれに気づき、ついに諦めることにした。 これは、愛する人に愛されることを諦めたルミナが、自分の本当の運命を見つける物語。
  • 三角はーと 意地悪ナイトと最強王子に愛されて(1)
    完結
    -
    高校の入学式を控えた葉月。中学の頃から憧れの王子様巧くんと同じ学校で、期待ワクワク♪ ところが突然、6歳まで近所に住んでいたイトコの遼が居候することに! しかも、同じ高校に通うとか…。私の高校生活、一体どうなっちゃうの――!?
  • 俺が本当の【愛】を教えてやろうか?[上]
    完結
    -
    高校1年生の千咲は、3年生の彼氏・修吾に浮気される。しかもHシーンを目撃してしまって…。自分の愛され方との違いにショックを受けた千咲は親友に相談。そのアドバイス通り男装してAVコーナーへ足を踏み入れたけど…なんと学校の先生と鉢合わせ!! それ以来、先生にドSで思わせぶりな態度で絡まれるようになって…。
  • 異世界トリップしたらツンデレな旦那様の側室になりました
    完結
    4.5
    いつものように、結婚式場でのアルバイトに勤しんでいた大学生の杏奈は、仕事中に何かに躓き―― 顔を上げると、そこは知らない異国の町。そう、異世界にトリップしてしまったのだった! 幸い、伯爵家の養子として認められた杏奈だったが、ある日、伯爵令嬢に政略結婚の話が舞い降りた。 婚約者がいる彼女が発したのは「一生のお願い! 私の代わりに将軍と結婚して!」 恩返しの意味も含め、令嬢の代わりに政略結婚をして側室になることになってしまったのだが…夫となる相手は、たたき上げの軍人、泣く子も黙る強面将軍閣下! 「あの、好みどストライクなんですけど!」 昔から、年季の入った悪役顔が好みの杏奈は、周囲に理解されてこなかったが、こんな政略結婚、断る理由なんてない! 名目だけの結婚を申し出る夫へ、何とか気持ちを分かってもらおうと頑張る杏奈が、結婚初日の夜、ある行動に出る!
  • 婚約解消した御曹司になぜか溺愛されています 【完全版】
    完結
    3.7
    「王子様みたい…」 容姿端麗な小野寺翔真と古手川しのぶとの婚約は、しのぶが生まれたときから決められていた。 しかし婚約者の翔真はしのぶを嫌って無視し、大学に入った頃には、しのぶに敵意むきだしの彼女といつも一緒にいた。 ある日、父に頼まれて商談中のホテルへ書類を届けに行った時―― 「翔真~、早くぅ。私もう我慢できない」と、聞き覚えのある声がする方を見てみると……。 その日がきっかけとなり、婚約解消をした二人。 自分に自信が無くて目立たないように生きてきたしのぶは、自分を変えるために親元を離れて生活を始めた。 色んな人と出会い、見た目も考え方もかわっていくしのぶは、初めて自分の人生を楽しんでいた。 そんな中、大学を卒業して父親の会社に入社したしのぶは、そこで翔真と再会し……。 「小説家になろう」で人気の作家・Mihoが描く、婚約破棄をきっかけに、見た目も生き方も変わったヒロインと元婚約者の愛と心の成長の物語。 『婚約解消した御曹司になぜか溺愛されています』
  • 美しき王はバケモノ王妃を愛す 【合本版】
    完結
    2.3
    ――お父様、お母様、今日も一日が終わったようです。私はいつか太陽の光を見ることができるでしょうか……。どうか見守っていてください。 地下の一室で、両親から遺された唯一の品、真っ赤な宝石のペンダントを握り祈りを捧げる少女の名は、フローラ。 四歳の時、優しい母が突然亡くなり、そして父の後妻となったリアーナ。幸せな日が続くと思ったが、このリアーナによって、フローラの運命は大きく変わり始める…。 ヴィント国の美しき王レティウスに嫉妬した大国オールストールの醜い暴君ノウデットは、バケモノと言われる女を妃にするように命じた。 バケモノと恐れられ、虐げられてきた女性をしむけるレティウス。しかしそのバケモノの正体は、誰よりも美しい心を持つ女神のような女性、フローラだった。 なぜバケモノと言われるようになったのか―。醜いといわれるフローラにレティウスは―。 小説家になろうで大人気のヤマトミライが描く、じれったくて切ない、純愛結婚物語!!『美しき王はバケモノ王妃を愛す』
  • 最初で最後の両想い 【合本版】
    完結
    5.0
    異世界に聖女として呼び出された莉那(りな)は、勇者様御一行と共に魔王を倒し、さらわれた姫を助けて無事に凱旋した。 旅の途中、苦楽を共にする中、莉那が勇者を好きになってしまったのは不可抗力なのか必然なのか…。 マンガや小説では、召喚された女の子は様々な困難の果てにヒーローと恋仲になり、ハッピーエンドを迎えるーー 幸い勇者は莉那をとても可愛がってくれてるし…きっとうなずいてもらえる。そうしたら、莉那はこの世界に留まって、勇者と共に冒険を続けるのだ!! そう、思っていたのに…。勇者が選んだのは、自分ではなかった。 失意の中、 「あなたを愛しています。 どうか、私のために帰らないと言ってくださいませんか。 」と神官アークライトの告白に戸惑う莉那。 元の世界へ戻る扉が開くのは1週間後。 残るのか戻るのか。どうなる?この恋! 小説家になろうで活躍中の早瀬美夜が描く失恋から始まる本当の恋物語。『最初で最後の両想い』
  • 王太后様は君臨したい(1)
    完結
    -
    高齢な国王の王妃だったアレクサンドラ(28歳豊乳)は、国王の死去により、未亡人に。これでもう女としての人生は終わったと思い込んでいたのだが……なぜか護衛騎士から性欲解消のためにあれこれされたり、他国の皇族王族から求婚されて困惑する羽目に。 「な、なんでこうなっておるのじゃ!?」 夫の死別後に始まったモテ期を自覚しない、自称「黒衣の王太后」様の奮闘が、今始まる! いわゆる不遇ヒロインが最終的にその不遇な環境を跳ねのけ幸せになるお話です。 <作者より> 主人公アレクサンドラは無自覚人たらしなヒロインなので、その辺りを楽しんでいただけたら嬉しいです。 「王太后様は君臨したい(1)」には「王太后様のお仕事」~「王太后様と避寒地」までを収録。
  • 姉のカレシは、
    完結
    -
    大学1年生の月野紗和は、三ヵ月前から容姿を整えるようになった姉・沙羅のことを不思議に思っていた。 ある日、カレシが泊まりに来ることを急遽告げられる。姉のカレシはその晩、紗和を襲い、カレシの本性を知ることになる。 ※本作は神代シンの個人誌作品の電子書籍版となります。
  • ご主人様は忠犬の皮を被った狼に甘やかされる(1)
    完結
    -
    定食屋で働く看板娘アメリーは、ある夜、自宅の前で酔い潰れていた青年シェルトを放っておけず保護をした。 一泊だけのつもりだったが、お礼にと作ってもらった食事のおいしさに食べることが大好きなアメリーは感動し、ついつい連泊を許してしまう。 さらには「家も仕事も失った」というシェルトの泣き落としに負け、新しい仕事と家が見つかるまでシェルトが家事炊事を行うという条件付きで同居を始めることに。 毎日、朝晩に温かく美味しい食事が出て、掃除も完璧にされている快適すぎる日々が始まったのだった。 背も高くかっこいい年上の男性なのに、まるで忠犬のように尽くしてくるシェルトに、どんどん絆されていくアメリー。 一方、シェルトもアメリーが働いている定食屋にヘルプに入ったことをきっかけに、着実に外堀を埋めていく――。 【素直になれない不器用女子/押しに弱いお人好しのややツン】×【甘やかしたいワンコ系青年/ヤンデレ思考持ちでときどき無意識に色気が漏れる】ふたりの、ご飯と恋の物語。 <作者より> 家族の存在や誇りと自信――多くの人が持っている当たり前のものを失ったふたりが、同居(ルームシェア)やご飯を通じて互いの心を癒し、不器用ながらも距離を縮めていく恋物語をお届けしたくて本作を書かせていただきました。 アメリーとシェルトが出会ったきっかけは偶然、けれど結ばれるのは必然だった。そう思ってくださると嬉しいです。 『ご主人様は忠犬の皮を被った狼に甘やかされる(1)』には「第一章『ワンコ系青年、拾いました』」~「第二章『ご主人様の城は侵略される』」までを収録
  • 午前0時のおいしい魔法1~頑張り屋さんのためのポテ~
    完結
    5.0
    神戸元町、旧居留地。正式名称、『神戸旧外国人居留地』──レトロで、クラシカルで、かつアバンギャルド。個性的で、いい意味でエキセントリックな街の一角にひっそりと、その店はある。深夜にだけ開店するお夜食専門店『tete-a-tete』(テテ・ア・テテ)。明るく元気なウェイトレス・莉乃とオネェ言葉の謎めくイケメンシェフ・千紘が提供する料理は、まるで魔法のように悩める人たちの心と身体に染みわたり、そして虜にしてしまう。深夜0時を待つワクワクするような時間、美味しい料理に、お腹が満たされた満足感。店を見つけることができた幸運なお客さまは、今夜もまた癒やしを求めてやってくる。
  • 悪役令嬢は怪談を嗜みたい(2)【分冊版】1
    完結
    -
    大好きな怪談を満喫する、マイペース悪役令嬢の第二の人生エンジョイストーリー第二弾! 二人きりで過ごす時間を得るため旅行に出たステイシーとライナス。 向かった先は小さな島々が集まる都市「キャナーリス」だった。 運河が栄え、白壁に赤煉瓦の屋根が並ぶ美しい街並みに感嘆する二人。 しかし観光都市として有名な美しい風景に反して、キャナーリスは幽霊話の宝庫だった。 折角の旅行中だがもはや幽霊話は避けられないと、開き直って取材を兼ねることにした二人。 そんな折、ステイシーたちは人目を忍んでいる様子のかつての恩師を見かけ――? 『悪役令嬢は怪談を嗜みたい(2)【分冊版】1』には「第一章」~「第四章」までを収録
  • 魔王の後宮に咲く華(1)
    完結
    -
    女性向けラノベ 女子大生の華は偶然、自宅マンションの非常階段から落ちそうになっている女性を助けたのだが「魔王様にもう一度会いに行く所だったのに邪魔するな!」と罵声を浴びせられた上に突き落とされてしまう。 しかし華は落下せず異世界に転移! 転移するなり湖に落ちた華を、偶然その場にいた屈強な身体の大男が救い出してくれた。彼は自分を「魔王」だと言い、珍しい黒髪で人間の華を、後宮に入れたいと強引に連れて行く。異世界で生きていくために後宮に入った華だが、異形の者だらけの後宮で、望まずとも揉め事に巻き込まれて……。 『魔王の後宮に咲く華(1)』には「第一章 ここはどこ? あなたは魔王さん?」~「第二章 魔王の後宮入り」までを収録
  • 王宮侍女シルディーヌの受難【分冊版】1
    完結
    -
    ある事情があり、王宮で働くことにした子爵令嬢のシルディーヌ。初仕事の日、立ち入り禁止と言われていた宮殿に間違えて入ってしまう。そこは、国防の要である黒龍騎士団の本部で、一番会いたくない幼馴染である騎士団長のいるところ。 これは大変! 見つかる前に外に出なければ! と慌ててこっそり出ようとするが、すでに遅く。 「ほう……俺の留守中に忍び込むとはいい度胸だ」 あろうことかスパイ容疑をかけられて尋問される羽目になり、スパイじゃないことをシルディーヌは訴え続ける。 すると、「仕方がない。お前が俺の言うことを聞くなら、見逃してやらんこともない」と言われてしまい、シルディーヌは悩んだ末に承知するが……。 そそっかしい子爵令嬢シルディーヌと幼馴染みのドSな騎士団長アルフレッドが織りなす恋の物語。 『王宮侍女シルディーヌの受難【分冊版】1』には「黒龍の騎士団長」~「騎士団長の怖いもの」までを収録
  • 恋する騎士は嘘つき侍女を離さない【分冊版】1
    完結
    -
    子爵令嬢のセレスティナは、晩餐会で助けてくれた近衛騎士フォンシェに憧れている。父に嘘をつき、彼を追って王宮侍女になることを選んだ。 無事採用されたが着任先は国王の公妾ロラの侍女。 ロラの機嫌を損ねるなと侍女頭からもいわれていてたのに、着任早々セレスティナはロラの怒りを買ってしまう。 気落ちしていた時にフォンシェと再会するが喜びも束の間、彼は「ロラ様の気持ちは痛いほどわかる」と辛そうだ。 もしやフォンシェはロラを愛しているの? セレスティナは彼を応援しようと決める。 そんな折、セレスティナは国王に興味を持たれ「わたしの側付きとなれ」と迫られる。 危機一髪のタイミングで助けてくれたのはフォンシェだった。ロラを想っているはずのフォンシェに優しく抱きしめられ、セレスティナは混乱するのだが……。ふたりの恋の行方は? 陰謀渦巻く王宮ラブストーリー。 『恋する騎士は嘘つき侍女を離さない【分冊版】1』には前半が収録。
  • 密愛包囲網~強引御曹司に外堀から埋められてます~【分冊版】1
    完結
    -
    過去のトラウマから派手なメイクで地味顔をひた隠しにしてきたユリは、ある日それを勤め先の御曹司であり、苦手意識を持った陽成に知られてしまう。 職場のみんなには内緒にしてほしいと懇願するユリに、陽成は黙っているかわりに頼みたいことがあると交換条件を出してきた。それは怪我をした彼に代わって料理を作るというものだったが、頼みごとは次第にエスカレートしていき……。 「バラされたくなかったら従ったほうがいい」と意地悪に囁かれ、次々とこなしていくうちにふたりの距離が縮まっていく。 ところが陽成にはほかの女性の影もチラつき、ユリは心を乱され……。 隠し通したい秘密を巡り、焦れる大人のオフィスラブ。 『密愛包囲網~強引御曹司に外堀から埋められてます~【分冊版】1』には「飲み物の尽きが、運の尽き?」~「痛みの告白」を収録。
  • 二番目でいいなんて、本当は嘘(1)
    完結
    -
    両親を早くに亡くし、下町で寿司店を営む祖父のもとで育った未央。 その祖父が病気で亡くなり、天涯孤独の身となってしまう。 さらに、休職中に彼氏が後輩と浮気をしていることが発覚! しかも相手は妊娠中で年内に結婚するという……。 傷心の未央は、祖父の寿司屋で残った日本酒やつまみを肴にやけ酒していたところに、お店の常連だった外資系コンサル会社の社長、桐生薫と出会い、勢いで一夜を共にしてしまうーー。 未央は年上の薫の包容力に次第に惹かれていくが……相手は名家の御曹司で、勢いのある会社の社長。いわゆる雲の上の存在。 ――自分が傷つくのはわかっている。 そうわかっているのに溺愛してくれる薫に「つかの間の夢」でもいいと次第に思いはじめた……。 しかし、彼には秘密があった――。 『二番目でいいなんて、本当は嘘(1)』には、「プロローグ」~「あなたは雲の上の人だから」までを収録。
  • 天才魔道具師は、呪われた娘と夢を見る【分冊版】1
    完結
    -
    魔道具師のアルフレッドは、師匠と離れ初めて一人で『最高の魔道具』を作るために旅をしている。 そんなある日、恐ろしい力を持つことから建国神話に出てくる化け物「メディカ」と呼ばれて山の中で一人で暮らしている娘・ディマに出会った。 彼女の力は化け物ではなく、魔力だと気づいたアルフレッドは、魔法の使い方を教えるために、一緒に旅に出ようと誘い出す。 しかし、力をコントロールできないディマは、人里に入ることを恐れていた。 時に衝突し、時に慰め合いならが、ふたりは旅を続けて行く。 目指すは『最高の魔道具』の作成だ。 しかしある日、ディマは力を暴発させ、とある村のお祭りを台無しにしてしまう。 そして、自分の魔力が、かつてアルフレッドが持っていた魔力だと知ってしまい、力をアルフレッドに戻すためにディマはある決断をする。 ふたりの未来は一体どうなるのか──。 『天才魔道具師は、呪われた娘と夢を見る【分冊版】1』には「プロローグ」~「月の輝く夜、黒猫に語る過去」までを収録
  • 旦那様、結婚を後悔していますか?(1)
    完結
    -
    アンナは素晴らしい夫と結婚できた。 とびきりハンサムで優しく、若くして騎士団で出世もしている夫のベルナール。 ベルナールは騎士団でも伝説とされたアンナの亡き父を敬愛しており、アンナのことも大切にしてくれている。そう、これはいわゆる政略結婚だ――。 優しいベルナールに愛されとても幸運だと思う反面、上役の娘を娶ることとなった優秀で完璧な彼に対して「彼は本当に貧乏くじを引いた」とアンナはどうしても申し訳なさを感じてしまう。 そんなある日、新聞には街を騒がせているという凶悪な強盗事件が。しかし事件は未解決のはずが、騎士団も街も強盗のことなど気にもしていない様子。 違和感きっかけに事件に迫ろうとするアンナだったが、次々に起こるおかしな出来事に、自分に何かが起きていることに気が付いた。ついにはベルナールさえ疑わしくなり、不信感を募らせるアンナだったが……? 不器用な愛情と執着心を内に秘めた夫と、それに翻弄される不器用な妻のすれ違いラブロマンス。 番外編として、アンナとベルナールの出会いから結婚までを描いた甘くて切ないエピソードを収録! 『旦那様、結婚を後悔していますか?(1)』には「旦那様、結婚を後悔していますか?」(前半)を収録
  • その令嬢は騎士になって初恋の人を迎えに行く(1)
    完結
    -
    子爵令嬢、アメリア・ジョアン・ボルドリーの目標は、王国騎士団の精鋭部隊に入り武勲を立てること。その理由は、彼女の初恋にある。 子どもの頃、アメリアと将来を誓い合った少年・ウィルは、実は王位継承権を持つ王太子であった。その身分を隠し、アメリアの家の隣で普通の暮らしを送っていたが、ある嵐の日に、突然王太子として王宮に連れて行かれてしまう。 「彼を迎えに行く」と決心をしたアメリアは、王太子の側に上がるに相応しい爵位を得るべく、騎士となるために騎士学校へ入学。彼女が目指すのは、王族の護衛を任される“王国騎士団の第一部隊”だった。 ウィルの婚約者候補の登場、隣国との闘いの気配、アメリアを狙う賊たち……。果たしてアメリアは、精鋭が集う第一部隊に入隊できるのか。そして、ウィルとの再会は叶うのか。 王太子であるウィルにふさわしい存在になることを真っ直ぐに目指した少女が、思いがけない形でハッピーエンドを迎えるまでのドキドキの王宮ストーリー。 『その令嬢は騎士になって初恋の人を迎えに行く(1)』には「甘い思い出」~「ウィリアムの境遇」までを収録。
  • 灰かぶり公爵の専属侍女~呪われた公爵様にご指名されました~【分冊版】1
    完結
    -
    「僕だけの侍女になってくれ!」 突然の言葉に、エレナは頭を抱えた。 大好きなロマンス小説と、仲の良い同僚達。平和だった使用人生活が、雇い主であるフェルナンの一言で壊されてしまったのだ。たった一つの失敗と、気付かずにいた力のせいで──。 公爵家で使用人として働いていたエレナは、雇い主である公爵フェルナンの『着た服が全て灰色になってしまう呪い』に対抗できることが分かり、専属侍女として働くことになってしまう。 これは、ぼさぼさの黒髪に全身灰色の服──呪われた公爵フェルナンと侍女エレナの、少し不思議な恋のお話。 書き下ろしでは、エレナとフェルナンの「その後」を描いた特別編を追加。フェルナンが呪いを受けることになった元凶との対面、そして呪いの正体があきらかに――?  『灰かぶり公爵の専属侍女~呪われた公爵様にご指名されました~【分冊版】1』には 「プロローグ こうして物語は始まった。」~「2章 もう灰色は見たくない!」までを収録。
  • 敗戦国の聖女、イクメン冷血皇帝に溺愛されて幸せです~王宮シークレットベビー物語~【分冊版】1
    完結
    -
    神託を受け未来を知ることができる聖女アドレナは、攻め入ってきた敵国の冷血皇帝に捕らわれてしまう。 「俺に抱かれ、その力を俺のために使え」と無理やり妃にされてしまい、アドレナは陛下の子を身籠ってしまった。 そのうえ、このまま王宮にいては、生まれてくる息子が十歳を迎えることなく殺される──という神託を受け、ひとり王宮から逃げ出すことに。 城下で助けてもらった一家に身を寄せて、ひっそりと出産して息子を育てていたが、ある日陛下が迎えに来た。 「これからは俺がお前たちを守る」 陛下はアドレナも息子も溺愛してくれて幸せいっぱい。そんな最中、王位継承者の息子とアドレナの力を狙う敵が現れて──。 敗戦国の聖女ママがイクメン冷血皇帝に溺愛される子育てロマンス!  『敗戦国の聖女、イクメン冷血皇帝に溺愛されて幸せです~王宮シークレットベビー物語~【分冊版】1』には 「プロローグ」~「2章 再会」までを収録。
  • 貴方に復讐(愛)を捧げましょう【分冊版】1
    続巻入荷
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    元孤児で公爵令嬢のセシリアは、辛い試練の末、百年に一度誕生する【金色の聖女】の力を得た。しかし大神殿の高官たちの秘術によって【白銀の聖女】である妹シャルネと力入れ替えられてしまった。それまでセシリアは妹や侍女たちに虐げられ、それでも愛されることに執着していたが、妹に力を奪われたことですべてに失望し自ら命を絶つのだった。 一方、幼い頃に孤児としてセシリアと共に過ごし、彼女に命を救われたレヴィンは紆余曲折を経て魔道具を扱う商家の当主になっていた。商人と公爵令嬢として再会した二人だったが、セシリアが受けるひどい仕打ちを知ったレヴィンが何度説得をしても、セシリアは家族の愛を妄信し、レヴィンからの救いの手を振り払う始末。レヴィンは魔道具商人として手に入れた知識を活かし悪魔召喚を成功させ、もし彼女が自ら命を絶つような事態になった場合、彼女を虐げた者たちに復讐しようと悪魔メフィストと契約を結ぶのだった。 そしてその時はやってきた。 ――貴方の力を奪い、死に追いやったあの愚かな偽の金色の聖女シャルネに制裁を。生きている事を後悔するほどの絶望と苦しみを―― 『どうだい?愛する人の身体を乗っ取って敵はとれそうかい?我が契約者レヴィン・ウォーカー』 悪魔メフィストは妖艶に微笑んだ。 これは悪魔に魂を売ったレヴィンが、愛した人――公爵令嬢セシリアとなって彼女を虐げていた者全てに容赦なく復讐を敢行していく物語。 書下しでは、セシリア、メフィスト、ディートヘルト達のその後を描いた特別編を追加。 『貴方に復讐(愛)を捧げましょう【分冊版】1』には『プロローグ』~『二章 欺きと策謀と』(前半)を収録
  • 悪役令嬢モノのざまぁヒロインに憑依した私のヤンデレくんは今日も麗しい(1)
    続巻入荷
    5.0
    男爵令嬢のアリスは8歳になったある日、前世を思い出した。 前世では悪役令嬢転生モノが大好きだったアリスは、これは自分が悪役令嬢に転生した流れだとワクワクしながら鏡を覗くが、そこに映る自分は柔らかいピンクの髪にぱっちりとした瞳をもつ、どうみても愛らしいヒロインの顔立ちをしている。 キラキラしたものが大嫌いなアリスは、自分のヒロイン全開の容姿に絶望しながらも、前世の記憶を手掛かりにこの世界が前世で読んでいた悪役令嬢転生モノの小説で、自分が“『ざまぁ』されるヒロイン”に憑依したことを理解する。 このままでは数年後には、悪役令嬢を陥れたとして断罪されてしまう! 王子にも興味ないし原作には関わらないと決めた矢先、アリスは幼馴染であるが、原作ではセリフもなく詳しい描写が無かった脇役キャラであるセロと出会う。 全身真っ黒な服に身を包み、真っ白を通り越した青白い肌、長い前髪で常に無表情かつ濃い隈が残る死んだ魚のような目を隠しているという、アリスの好みドストライクな姿をしていた。 典型的な陰キャの彼に恋したアリスは、セロと迎えるハッピーエンドのために奔走し、立派なヤンデレに育ったセロとジメジメしたヤンデレライフを謳歌するのだった。 作者より 無口なヤンデレくんを書きたくてできたお話です。 ゴシック系闇落ちカップルなアリスとセロをよろしくお願いいたします。 『悪役令嬢モノのざまぁヒロインに憑依した私のヤンデレくんは今日も麗しい(1)』には「プロローグ テンプレ展開は恐ろしい」~「第五章 すれ違いは焦れったい」までを収録
  • 公爵家の落ちこぼれ次男は死ぬほどセックスが上手い(1)
    続巻入荷
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    侯爵令嬢のアリアは、自分の実妹と婚約者(公爵令息)がベッドで浮気をしている現場に遭遇してしまう。 生々しく絡み合っていた様子を見られたのに、婚約者は悪びれるどころか、アリアを「顔と胸だけが取り柄のマグロ女」だと罵った。 悔しくて思わず部屋を飛び出し泣きながら歩いていると、婚約者の弟のカイエンと会った。 普段から慕ってくれていていつでも優しくしてれるカイエンに慰められ、つい「マグロ女と言われたが、触られても痛いだけだった」と泣いていた理由をカイエンに打ち明けてしまう……。 「僕がっ、アリア嬢が、ま、……マグロなんかじゃないって証明してみせるから!」 幼い頃から将来の弟として仲良くしてきたカイエンにまさかの提案をされ戸惑う。 しかし、クズな婚約者への腹立ちや、もしかしたら私の身体がおかしいのではという不安と少しの好奇心からアリアは承諾してしまう。 いつもは俯きがちでおどおどしているカイエンの、甘いテクニックにすっかり蕩けてしまうアリア。 彼は兄とは違い、閨教育の授業を真面目に受け、先生からみっちり仕込まれていたそうで……。 婚約破棄する前に婚約者のプライドをへし折りたいアリアは、男を屈服させる方法を実践で教わることにしたが、カイエンの反応する様子に興奮してしまい……!? 作者より しつこいくらいの前戯が好き!男性がとことん攻められてるものが書きたい!という衝動を詰め込んだ作品です。 『公爵家の落ちこぼれ次男は死ぬほどセックスが上手い(1)』には「第一章 閨教育の賜物」~「第二章 初めての授業」(前半)までを収録
  • 空虚な結婚~王太子夫婦は不器用に愛し合う~(1)
    続巻入荷
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    公爵令嬢のコーデリアは、自国の第一王子ジェイクと結婚し王太子妃となった。 形だけの初夜を済ませ、愛情など微塵もない結婚生活がはじまった。 ジェイクとの接し方が分からず夫婦仲は冷えきっていたが、よき王太子妃であろうと国民の前では必死に仲睦まじい夫婦を演じていた。 嫌いなわけではないのに、うまくかみ合わないジェイクとの関係。 幸せそうな周りの夫婦を見るたびに、羨ましさが募っていくコーデリアだが、ある日、多忙な生活がたたり体調を崩し倒れてしまう。 目を覚ますと、自分に興味などないと思っていた夫ジェイクが手を握っていたのだった。 ようやく心を寄り添わせた二人は、お互いに恋心を募らせ、不器用ながら徐々に本当の夫婦になってゆく。 仲も深まり無事妊娠したコーデリア。 妊娠を知った友好国の第一王子がやって来て、病弱で死期が目前の彼の妻のために生まれてくる子どもを譲ってほしいと頼まれて――!? 当然そんな頼みは聞けないと激怒するジェイクだが、そのやり取りを知ったコーデリアは……? 不器用な王太子夫婦が織り成す、結婚から始まる切ない純愛ストーリー。 本作は『薄幸の乙女は孤独な侯爵と禁秘の契りを結ぶ』の世界の王太子夫婦のお話です。 『空虚な結婚~王太子夫婦は不器用に愛し合う~(1)』には「序章」~「第一章 空虚な結婚 すれ違う心」までを収録
  • 堅物絶倫騎士団長は婚約者を溺愛する(1)
    続巻入荷
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    公爵令嬢のアンナはデビュタントを2年後に控えた16歳。 ある日父から、王命だということで、10歳以上年上の王国史上最強の騎士団長と名高いヴィン・ハウンドとの婚約が決まったと告げられた。 初めての顔合わせに現れたヴィンは、身体も大きく、人を殺せそうなほど鋭い眼差しでじっとアンナを睨んできたのだ。 大人でも泣いてしまいそうなほどの恐ろしい表情のヴィンを見て、アンナは怖がるどころかなぜか胸をときめかせてしまう。 月に何度かの逢瀬を重ね、二人は順調に愛を育んでいく。 実は幼い頃にアンナと縁があったヴィンは、強面であるが非常にこじらせてしまっている人物だった。 アンナのことをひたすら溺愛し甘やかしてくるヴィンだが、アンナはこの婚約に思うところがあった……。 作者より 私が初めて書いた作品が電子書籍として、このたび発売されることになり、このコメントを記入している今でも信じられない気持ちでいっぱいです。 番外編も盛りだくさんのアンナちゃんとヴィン様の物語を楽しんでいただけたら嬉しいです! 『堅物絶倫騎士団長は婚約者を溺愛する(1)』には「プロローグ」~「騎士団長という男 一」までを収録
  • 婚約者につきまとうのを止めたら逆に迫られ襲われました(1)
    完結
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    公爵令嬢アデリナ・フリーデルは、幼い頃にお茶会で出会った公爵家の嫡男ルドガー・ブライトナーに一目惚れし、父に泣きついて強引にルドガーと婚約した。 だが、卑怯な手を使ったことで婚約者になっても彼に冷たくあしらわれ、全く相手にされることはなかった。 それでもアデリナは諦めず、王立魔法学園に入学してからも、毎日のように彼につきまとい挨拶を続けていた。 しかし彼の隣には、常に男爵令嬢エリーゼ・クラッセンの姿があった。 愛らしいエリーゼに対するルドガーの態度は、アデリナに対するものとは全く違うもので、二人は恋人同士という噂まで出始める。 エリーゼに対し自分には決して見せない表情を向けるルドガーに、ついに身を引くことを決意する。 しかし、婚約解消を申し入れた途端、ルドガーの態度が豹変しはじめた! 彼の態度に戸惑うアデリナ、この婚約は一体どうなるのーー!? 『婚約者につきまとうのを止めたら逆に迫られ襲われました(1)』には「第一章 愛されていない婚約者」(前半)までを収録
  • 私たちの結婚には愛がないですよね?(1)
    完結
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    「これは白い結婚になるからな。お前を抱くことはない」 「はあ? 私のことは絶対絶対絶対に抱いてもらいますから」 裕福な商家の娘であるローラは、恋人に浮気され、政略結婚した。 その夫となった伯爵家の若き当主オーウェンには他に愛する女性がいると、初夜にそう告げられた。 そもそも、傾きかけた貧乏伯爵家のために金を出し、望まない結婚まで受け入れたというのに、この男は何を言っているのだろう? もらいっぱなしなんて許さない! 「あなたが愛人を囲うというのなら、私は子供が欲しいわ。これでギブアンドテイクよ! 政略結婚の夫婦には我慢が必要なの、さあ営むわよ!」 初夜早々に落とされた爆弾発言に腹が立ったローラは、無理やりオーウェンを押し倒して――!? 子供が欲しいと言うローラの想いが通じたのか、それともローラとの行為がよっぽど気持ちよかったのか、意外にもオーウェンとの身体の関係は毎夜続いた。 どうでもいいと思っていた愛人の存在が徐々に気になりはじめたローラは……。 身体から始まったこの結婚、愛のない結婚なんて上手くいくはずがない!? 作者より こちらの作品をご覧になっていただきありがとうございます。 mokumokuと申します。 私は普通ならば当て馬や、モブであろう男性キャラが大好きなんです。 本来なら光が当たらず消えていくであろう彼らを私はこよなく愛しており、おまけに童貞早漏が大の好物なんですよ… 私の作品には正統派なイケメンやかっこいい男性は登場しませんし、登場してもヒーローにはなりません。 しかしどこか可愛らしく憎めない彼らと主人公の包み込むような優しさを感じていただいて少しでも読者様の心を打てたなら私は小説を書いていてよかったなあ…と心の底からそう思うのでございます。 『私たちの結婚には愛がないですよね?(1)』には「愛がないです 一」~「愛がないです 四」(前半)までを収録
  • あんなに愛し合っていたのを忘れたのか?と言われたけれど、あなたと付き合った記憶はありません(1)
    完結
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    「君だけを愛している。私と結婚してください」 「あの、誰かとお間違えでは? 私はあなたを存じあげません」 黒色の短髪に服をキッチリ着こなしている硬派そうな男性はゆっくりと跪いて、今まさに学園の卒業式を終えたばかりである伯爵令嬢リディアに大きな薔薇の花束を差し出した。 しかし、リディアは突然の求婚に驚きを隠せない。 ――だって、知らない人だ。 彼はリディアの返答に青ざめて、持っていた花束を地面に落とし、泣きそうな顔をしながら必死にリディアに訴えかけてきた。 彼の名前はイザーク・アンジェル。 リディアとは在学中に恋人関係にあったと言う。 その名前を聞いた途端に、胸がざわついた。 なぜならその名は、リディアが思い出したくない名前だったからだ。 イザークは公爵家の次男で、2年前に卒業した先輩である。 その時のイザークはご自慢の金髪を腰まで長く伸ばし、服装も派手でチャラチャラした細身の軟派な男で、何かにつけては地味で真面目なリディアにちょっかいをかけてきた『意地悪な先輩』だったのだ。 しかし目の前にいる彼は、何から何までリディアが記憶していたイザークとは違う。 それに彼が本当にイザークだとしても、恋人同士になった記憶などリディアにはない。 そのことをイザーク告げると、彼は血相を変えてリディアを心配し、記憶喪失に違いないと医者へ連れて行こうとする始末だ。 彼が嘘をついているようには見えず、自身の記憶を疑い出すリディアだったが、やはりそんな記憶は絶対にない。 忘れているのはリディアなのか? それともイザークが嘘をついてリディアを騙そうとしているのか? その真実は、彼女達が離れて過ごしていた2年間の中に――。 作者より 真面目で地味なヒロインが、自分の殻を徐々に破って成長していく話です。 昔虐められていた大嫌いなイザークに急に溺愛されて、戸惑い反発するリディアを楽しんでいただければ嬉しいです。 『あんなに愛し合っていたのを忘れたのか?と言われたけれど、あなたと付き合った記憶はありません(1)』には「一章 一 波乱の卒業式」~「一章 三 初恋」(前半)までを収録
  • 偽王太子殿下が闇堕ちしそうなので(1)
    完結
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    「――お迎えにあがりました、姫君」 子爵家の養女として、田舎でのびのびと生きてきたクリスティナはある日、森で怪我を負った麗しい青年を助けた。 クレイグと名乗ったその青年の正体は、なんとこの国の王太子であった。 そして王太子がこんな田舎へやってきた理由は、ティナこそが国王の本当の娘だと伝えるためだという――。 現王太子であるクレイグと子爵令嬢のティナ。 二人は、男児の後継者を望んだ王妃の父親である宰相の策略により、生まれた時に取り替えられてしまっていたのだ。 ティナは王女になるなんて考えられなかった。 一方でクレイグは、自分は偽物だからティナを王女として王宮に迎え入れることが自分の最後の使命だと言い、親身に寄り添ってくれようとする。 全て受け入れている様子のクレイグだが、王太子でなくなった後どうなってしまうのか? クレイグが幸せになる方法はないのかと考えたティナが導きだした解決策は――。 「あなたと私が結婚すればいい。 そうすればあなたは王太子のままでいてもかまわないでしょう?」 どんな時も前向きなティナと闇堕ちモードの王太子殿下(偽)はどうなる――!? 『偽王太子殿下が闇堕ちしそうなので(1)』には「第一章 偽王太子殿下を拾いまして」~「第二章 破滅したがりの殿下と仲良くなる方法」(前半)までを収録
  • 心に傷を負ったイケオジ公爵は声を失った幸薄令嬢だけに甘い【分冊版】1
    完結
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    伯爵令嬢のアレットは父親と継母と義姉から使用人のように扱われていた。唯一の味方だと思っていた幼馴染で片想いの相手でもあるポールは義姉と婚約してしまった。 アレットは深く傷つきながらも二人の婚約パーティに出席するのだが、そのパーティでは義姉がばらまいた嘘の噂を信じた令嬢たちがアレットを遠巻きで見ながら悪口を言っていた。追い打ちをかけるように義姉がまだお祝いの言葉をもらっていないと嘘を言えば、令嬢たちは義姉の味方をしてアレットを責めてくる。何を言っても誰にも信じてもらえないというストレスの極限に達してしまったアレットは、その日以来、声を出せなくなってしまったのだった。 そんなアレットのもとに、騎士団長を引退するシルヴァン・バダンテールと結婚せよという王命が届く。 シルヴァンは公爵家の当主であるが、年齢はアレットとは親子ほど離れた50歳。噂に聞くシルヴァンは年老いてもなお見る者の目を奪うほどの美貌を持つが、気難しく、これまでずっと独身を貫いてきた偏屈者だという。 しかし実際に会ったシルヴァンは、寡黙ながらも心優しい紳士だった。 「これまでよく頑張った。ここでは存分に甘えて生きなさい」 結婚式を挙げた日の夜、シルヴァンはアレットに温かな言葉をかけてくれた。その彼もまた心に深い傷を負っていることを知ったアレットは、彼を幸せにしようと誓う。 お互いを労わり合うアレットとシルヴァンの間には愛情が芽生え始めたものの、互いに相手の想いには気づいていないようで――。 これは、王命による結婚から始まるイケオジと虐げられ令嬢の両片思いの恋物語。 『心に傷を負ったイケオジ公爵は声を失った幸薄令嬢だけに甘い【分冊版】1』には『第一章 声を失った伯爵令嬢』~『第二章 公爵閣下との結婚』までを収録
  • マロニエの秘密 物品管理課受付係の恋人たちは絶倫執着系(1)
    完結
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    一級鑑定士という資格を持つ、優秀な女性事務官のムスカリは王国騎士団本部の『物品管理課』の受付係として騎士たちをサポートしている。 ある時、騎士団員であり親友の美女マロニエが、ムスカリの意中の男性と二人でいるところを見てしまう。 美しい金髪のダイナマイトボディの美女マロニエと、男性を取り合って勝てるはずがない。 なにより、応援してくれていたはずの大親友に裏切られたことが失恋よりもショックのムスカリ。 その怒りを本人に伝えるが、マロニエはムスカリをその男から引き離そうと必死になり、話はどんどんおかしな方向に……。 「私はムスカリさえいればいいの」 そうマロニエに言われて動揺し、その場を逃げ出したムスカリだが、誰かにつけられていることに気付く。 ダッシュで帰るが家の前で見覚えのない長身でたくましい体躯の金髪の騎士から声をかけられた。 会ったことがないはずの目の前の美形の騎士が「ムスカリ」と名を呼びながら詰め寄ってくるので恐怖し、人を呼ぼうとしたとき――。 「ムスカリ、俺はマロニエだ!」 話によると、かつて皇太子の護衛時に魔術をかけられ、女の姿になってしまったらしい……!? ムスカリ×マロニエの二人の話のほか、個性豊かな物品管理課受付係の女性たちが、クセの強い絶倫執着系男子に溺愛される!? 全4カップルの異世界オフィスラブ! 作者より 私はこの作品シリーズを別名【異世界オフィスラブ】と呼んでいます。 騎士団本部を舞台に繰り広げられる軽快でちょっぴり切ないロマンス。 それぞれ癖のあるヒーローたちに翻弄され、どっぷり重ーく愛されるヒロインたちを、労っていただけると幸いです。 『マロニエの秘密 物品管理課受付係の恋人たちは絶倫執着系(1)』には「秘密のマロニエ様 親友の裏切り」~「哀しき女騎士~マロニエside~ 形勢逆転」までを収録
  • 姉に恋人を奪われ使用人と結婚させられたけど、幸せを手に入れたのは私でした(1)
    完結
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    伯爵令嬢のエディーナは5歳のころから、足が悪い姉ミレイユの世話をするだけの日々を過ごしてきた。 両親は花のように可愛らしいミレイユを溺愛し、地味で平凡なエディーナのことは、まるで使用人のように扱った。 そんな生活を強いられていたエディーナだが、18歳のとき舞踏会で偶然出会った21歳にして公爵位を継いだケヴィンと恋仲となった。 両親もきっと彼との婚約を祝福してくれるだろうと自宅で開いたパーティーでケヴィンを紹介し家族に打ち明けた。 しかし、姉は険しい顔で睨みつけてきて、両親も顔を顰めている。 そしてエディーナただ一人をその場に残し、家族とケヴィンは話し合うといなくなった。 それから30分後、両親たちはパーティーで衝撃の発表をする――。 「私の愛娘ミレイユと、ここにいるケヴィン・エイムズ公爵の婚約が決まりました!」 受け入れがたい発表に絶望するエディーナだったが、両親はさらにエディーナに2つの命令をした。 「ケヴィンの屋敷の使用人と結婚をすること」そして「そのままミレイユの世話を続けること」。 姉に恋人を奪われ、無理矢理使用人と結婚させられ、さらにミレイユの世話からも逃れられず、エディーナは失意のどん底に突き落とされる。 妹の幸せを面白く思わない姉がとろうとする行動はさらに残酷で――。 これは、姉に全てを奪われ続けたエディーナが幸せにを手に入れる物語。 作者より 自分には何もない、何もできない。 そんな後ろ向きな主人公が、運命の相手に出会い、家族から解放され、自分の本当の居場所を見つける物語です。 少しでも楽しんでいただければ幸いです。 『姉に恋人を奪われ使用人と結婚させられたけど、幸せを手に入れたのは私でした(1)』には「姉に恋人を奪われて」~「誘惑と嫉妬」(前半)までを収録
  • その求婚間違いです!~御曹司が姫と呼んで跪いてくるんですが!?~(1)
    完結
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    「姫! ずっとあなたを探しておりました」 丸山花音は、文具メーカーの支社に努める入社二年目の23歳。 趣味は走ること。 出勤途中、とんでもないイケメンを見かけた花音。 すると、その男は急に目の前に跪き花音を「姫」と呼び、花音の手の甲に口付けた!? 初めて会うはずのイケメンは、あきらかに花音との再会を喜んでおり、言葉遣いも言動もなにもかもがまるでファンタジーのキャラクターのよう。 混乱する花音が知り合いかと尋ねると――。 「お忘れですか? あなたの騎士です」 (よし、逃げよう!) 思わず会社に逃げ込んだ花音だが、あのやばいイケメンは視察にきたというグループ本社の御曹司・四葉春人だった。 偉い人で抵抗できるわけでもなく、何やらわからないうちに食事に連れ出されたので事情を聞けば、花音は前世では病弱な姫であり、春人は姫の護衛騎士だったという。 姫と騎士は想い合っていたが、騎士が戦に出ている間に姫は病気で亡くなってしまったのだそうだ。 春人は花音を「姫」と信じて疑わず、渋々デートに付き合ううちに徐々に春人に惹かれていく花音だが、春人が好きなのはあくまで花音でなく「姫」であって……。 複雑な感情に、恋愛初心者の花音は頭を悩ませる。 時を超えたラブストーリーの行方は……!? 作者より 大好きな騎士と姫のお話で、現代からの異世界転生ではなく現代に転生したらどうなるかを書いてみました。 前世に振り回されつつも乗り越える二人をぜひ応援してあげてください。 『その求婚間違いです!~御曹司が姫と呼んで跪いてくるんですが!?~(1)』には「一章 突然、跪くイケメン」~「二章 プロポーズ」(前半)までを収録
  • 劣等生でも立派なサキュバスになれますか!?~騎士団長の誘惑指導~(1)
    完結
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    メリューナは、とても美しい容姿をもつサキュバスだ。 ただし、いつもとてつもないドジを踏んでしまうので誘惑に成功したことは一度もない。 メリューナはサキュバスとして極めて劣等生なのだ。 ある夜、メリューナは王宮に忍び込み、王太子を狙って夜這いをかける。 うまく部屋へ潜り込むことに成功しベッドへ歩み寄ると、そこには黒髪の凛々しい男性が寝ていた。 さっそく夜這いを始めようとするが、またしてもドジを踏んで男性を起こしてしまう。 なんと彼は王太子ではなく、騎士団長のグライフだった。正直に事情を説明すると、彼は精気を与えてくれるという。 喜んで精気をもらったメリューナだったが、なぜか魔力が消えて魔界へ帰れなくなってしまう。 劣等生のサキュバスは王宮グライフ付きのメイドとして働きながら、魔界に戻れる日を待つことになる……。 作者より この度はお手に取っていただき、ありがとうございます。 劣等生サキュバスと、ちょっと皮肉屋な騎士団長の、ときにラブコメ、ときに胸キュンな恋をお楽しみいただければ幸いです。 『劣等生でも立派なサキュバスになれますか!?~騎士団長の誘惑指導~(1)』には「美しきサキュバスと王宮の夜」~「メイドの初仕事」までを収録
  • 初恋の御曹司からの恋情は欲しいまま―二人きりになると、彼は豹変する―【分冊版】1
    完結
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    「私を振ったこと、いつか絶対に後悔すると思います……っ」 和田絵瑠が学生時代に告白し玉砕した初恋相手は、江崎製菓の御曹司、江崎琉人。いつも冷静で完璧な彼は当然のことながら、絵瑠を振ったことを後悔するはずもない。と思っていたのに、八年後、しがないOLをしていた絵瑠の前に江崎製菓の副社長となった彼が現れた。 「俺は何度もあの日のことを後悔した」 そんな言葉と共に恋人になってほしいと言ってくる琉人に一度は断るが、本気であることを見極めてほしいと、お試しで恋人になることを提案し、絵瑠はそれを受け入れた。 そして絵瑠は知ることとなる。 普段はクールで口数の少ない琉人は、二人きりでデートした時だけは、赤く頬を染めて上目遣いに絵瑠をねだる、見境なしの情欲魔になると……。 (これ、お試しの恋人なんじゃないの!?本番、普通にしちゃってますけど!) 「こんな情欲魔、最後まで相手にできる?」 変貌した琉人の溺愛に絵瑠は翻弄されていく──! 『初恋の御曹司からの恋情は欲しいまま―二人きりになると、彼は豹変する―【分冊版】1』には『プロローグ 最後まで相手にできる?』~『第二章 江崎琉人は豹変する』(前半)までを収録
  • 断罪されかけた令嬢はヤンデレ皇太子(推し)の溺愛に囚われる(1)
    完結
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    公爵令嬢ヴィクトリアは第二皇子の婚約者”候補”である。 ほぼ婚約者として内定していながら、第二皇子のわがままにより正式な婚約者ではなく候補のまま妃教育などを受けていた。 厳しい教育や、第二皇子からの冷たい態度など意にも介さないヴィクトリア。 なぜなら彼女には”推し”がいるから。 その相手こそ、第二皇子の兄であり皇太子であるジャックであった。 婚約者に冷遇されるヴィクトリアに優しく接してくれた時から、ジャックはヴィクトリアの推しになった。 国のためになることが『推し活』だと妃教育に励みつつ、その合間に皇城で見かけるジャックを見守るヴィクトリア。 そんな日々を過ごし、とうとう第二皇子と婚約することになったパーティーの場で、ヴィクトリアは身に覚えのない罪で第二皇子から責められ婚約破棄される。 その渦中、颯爽と現れたジャックがヴィクトリアの無実を証明してくれたが、なにやら様子がおかしくて――? 「もう逃がさないよ。君は僕のものになったんだから」 作者より web版から更にパワーアップしたお話を、電子書籍化していただけることになりました! 物語の大筋は変わらないものの、電子書籍版では全年齢からTLへジャンル変更し、ガッツリ改稿+四万字以上の加筆を行いました! そしてもっとお楽しみいただけるよう、新たに「推し活要素」を追加しています! 皇家に連なる公爵令嬢として常に完璧であるよう振る舞うものの、実は推し活に沼ってるヴィクトリア公爵令嬢と、ヤンデレで腹黒なジャック皇太子殿下の溺愛執着物語をお楽しみいただけたら幸いです。 『断罪されかけた令嬢はヤンデレ皇太子(推し)の溺愛に囚われる(1)』には「序章」~「一章」(前編)までを収録
  • 没落伯爵家のご令嬢は、嘘の溺愛に気付かないふり(1)
    完結
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    伯爵家の令嬢レイチェルは、母が亡くなった後、錬金術師の父親も失踪したので当主となった弟を支え、家が没落しないように父親から学んだ錬金術で仕事をして、なんとか伯爵家を存続していた。 そんなある日、レイチェルに公爵家次期当主のエドガーから縁談が舞い込む。 分不相応な結婚に疑いつつ、家のことを考えてレイチェルはその縁談をうけることにした。 仕事で王宮に出入りするエドガーは日々多忙だが、レイチェルに優しく、実家の伯爵家に援助もしてくれている。 レイチェルへの気遣いも完璧で、二人きりになれば甘く蕩かされ、言葉でも体でも愛されていることを実感させてくれた。 レイチェルは、いつの間にかそんなエドガーを好きになっていた。 しかしある夜、エドガーが近衛兵と密会していることに気がついたレイチェルは、どうしても内容が気になって話を盗み聞きしてしまう。 なんと、エドガーがレイチェルの失踪した父親を探しており、さらにはレイチェルの父親は殺人犯だという話で――!? 愛されていると思っていた時間は、エドガーにとってはただの仕事だったということ。 困惑と動揺がレイチェルを襲うが、犯罪をおかしたのであれば娘である自分を利用して捜索されるのは仕方がない。 それに、エドガーが父親を捕まえてくれれば再会することもできるはず……。 レイチェルが聞いていたとは知らないエドガーの態度は変わらず甘いが、嘘の溺愛に気付いてしまったレイチェルが選んだ道は――。 作者より 切なめスタートから筆者も驚くほど早く立ち直ったヒロインと、そんなヒロインに絆されないように気をつけつつも惚れてしまう甘いヒーロー。 二人が心を通わせて本当の夫婦になるまで、見守っていただけますと幸いです。 『没落伯爵家のご令嬢は、嘘の溺愛に気付かないふり(1)』には「一 甘い初夜」~「三 原理原則」までを収録
  • 王弟殿下の婚約者になりました~獅子と狼に挟まれて大変です~(1)
    完結
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    公爵令嬢マーリアは国王ヨアヒムの婚約者として、王妃になる予定だった。 しかし隣国との同盟のためにその国の姫を迎え入れることになり、マーリアと国王の婚約は解消された。 だが、今まで争ってきた隣国の姫を王妃とすることに国内から反対の声が上がり、国内貴族との結びつきを強めるため、マーリアは元婚約者(国王)の弟であるレオンハルトと結婚するよう命じられる。 幼い頃、魔獣に襲われたマーリアをレオンハルトが助けてくれた時から何かと無鉄砲なレオンハルトに世話を焼いており、まるで姉弟のような関係を築いていたため、レオンハルトと一緒になることに戸惑うが、二人の距離は徐々に近づいていった。 そんなある日、人を襲う魔獣について調べるため視察に訪れた泉で、聖獣と呼ばれる獣に出会う。 狼によく似た白く美しい獣は、レオンハルトこそが王にふさわしい存在だと言って力を与えようとするーー。 作者より ヒロイン、ヒーロー、どちらも自分の置かれた立場をよく理解し、自分の気持ちは後回しにする性格です。 特にヒーローはその傾向が強く、ヒロインをやきもきさせます。 そんな彼がヒロインの婚約者となりどう変わっていくか…お楽しみいただければ幸いです。 『王弟殿下の婚約者になりました~獅子と狼に挟まれて大変です~(1)』には「プロローグ」~「第二章 第二王子の婚約者」までを収録
  • 夫に裏切られた妻は今日も美味しいマフィンを焼く(1)
    完結
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    王都の下町で、小さいながらも人気があるマフィン屋を営んでいるウーシアは怒り狂っていた。 彼女の夫は幼い頃から一緒に育った相手で今はしがない冒険者をしているが稼ぎは少なく、ほとんどウーシアが養っている状態だった。 それなのにある日、久しぶりに夫が帰ってきたと思ったら、女を連れてきたのだ。 どうやら冒険稼業中に浮気した相手らしく、しかも夫の子供を妊娠しているという。 話を聞き、その子に責任を持てと離婚を切り出したウーシアだが、なぜか夫は離婚をしたくないと言い出す始末。 夫と相手の女を家から追い出し、荷物を放り投げ、すぐさま弁護士を立てたがなかなか応じてくれない。 将来的への不安もあるため、副業として自宅の庭に立つ離れを賃貸として貸し出すことにした。 そこで知り合いから入居希望者として、騎士のルーカスを紹介される。 若くて容姿もよく、将来有望の実力を兼ね備えているその騎士を断ろうとしたが、彼には二歳になる娘・アンナがおり、どうやら一人で娘を育てていて大変らしい。 なにやら訳アリで苦労しているというルーカスとアンナに、ウーシアは離れを貸すことを決めた。 そして生来の面倒見の良さからと何かと世話を焼いてしまい、アンナにとても懐かれてしまい……。 作者より 夫の裏切りに遭いながらも強く逞しくマフィン屋を営み生きているヒロイン。 彼女が周りの温かい人たちに見守られ、そして新たな出会いをし、幸せになる物語です。 『夫に裏切られた妻は今日も美味しいマフィンを焼く(1)』には「プロローグ 夫に裏切られた妻は今日も美味しいマフィンを焼く」~「第八話 決別の言葉」までを収録
  • 偽りのスパイは王太子の檻に囚われる(1)
    完結
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    伯爵家の養女であるスィスィアは、義父に虐げられメイドとして暮らしていた。 しかし、実はスィスィアは過去の内乱の首謀者である大公の隠し子であった。 ある日突然、呼び出され王太子ウィルの婚約者候補になった。 それは王国反乱軍のメンバーであった義父である伯爵から「王太子をたらしこめ。できないなら暗殺せよ」と媚薬と毒薬を渡され、反乱軍のスパイとして貢献することを命じられたのだ。 内乱で母を亡くした過去から、もう二度と戦争など起きてほしくないと願うスィスィア。 自分が王太子を殺して悲しい戦争が回避できるなら…と命令通りに王太子ウィルの毒殺を目論んだものの、あっさりと見破られてしまう。 情けなくなり泣き出すスィスィアの事情を聞いたウィルは、このまま婚約者を続けスパイのふりを続けることを提案した。 反乱軍にウィルと結婚したと思わせ二重スパイとなれば、王家への反乱者を捕まえ戦争を防ぐことができる。 スィスィアは、胡散臭いと思っていたはずのウィルの言葉を信じ、その提案に乗ることにした。 「じゃあ、早速、既成事実でも作ろうかな」 結婚は反乱軍を騙す嘘のはずでは!? 驚き抵抗するスィスィアだが、ウィルに言いくるめられ、あれよあれよと乙女を捧げ、激しい快感に襲われることに……。 二重スパイとなり、自分の役割をこなすため頑張ろうとするスィスィアだが、甘く優しく接してくるウィルにどんどん惹かれていき――。 この作品は「偽りの双子は愛欲に溺れる」に登場したウィルのストーリーですが、前作を未読でもお楽しみいただけます。 作者より ウィルのスピンオフはいつか書こうと思っていましたが、こうして書籍化が叶いとても嬉しいです。 ドストレートに告白してるのにヒロインが恋愛化石すぎて全く響かないポンコツ、というシチュエーションも大好きです。 お楽しみ頂ければと思います…! 『偽りのスパイは王太子の檻に囚われる(1)』には「既成事実」~「初めての『既成事実』工作」までを収録
  • 親友に好きな人を奪われた私は運命の相手を見つけることができました(1)
    完結
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    目の前で執り行われているのは、かつての親友と、自分が恋をした男性の結婚式――。 子爵令嬢であるハリエットは十五歳から四年間貴族が通う、王立学校の二年生。 入学式の際、迷子になっていたメアリーを助けたことがきっかけで彼女とはあっという間に親友と呼べる仲になっていた。 ハリエット達が一年生のある日、困っていたところを二人の男子生徒に助けてもらった。 メアリーの兄、マイルズとその同級生のニコラスだ。 ハリエットは優しい雰囲気のニコラスに一目惚れし、上の空になってしまう時間が増えていたのだが、それに勘付いたメアリーが二人の仲を応援すると言って、四人での昼食の約束を取り次いでくれた。 それからは四人で過ごす時間が増えたのだったが、ハリエットは何か違和感を覚え始める。 それは、応援すると言ってくれていたメアリーが、ニコラスと二人だけで会話をしている時間が増えていたことだった。 四人で居るのに、ペアが二つ。 そんな時間が日に日に増えていく。 そして、一年生も終わろうとしていた時期にメアリーに呼び出されたハリエットは、ニコラスと婚約することになったとメアリーから告げられた。 そうして結婚式に参列したハリエットだったが、心から親友を祝うことは出来ない。 せめて二人の幸せを邪魔せぬようにと、式が終わった後は黙って帰ろうかと思っていたのだが、メアリーに呼び止められ謝罪を受けるハリエット。 否が応でも謝罪を受け入れなければならない雰囲気だったが、その時に助けてくれたのがメアリーの兄マイルズだった。 彼もまた、メアリー達に振り回されていた被害者だったのだ。 気まずさもあってマイルズにしっかりしたお礼も言えなかったことが心残りだったハリエットだったが、それから二年がたち最終学年に。 就職活動のため王宮の見学会に参加したのだが、案内してくれる彼は容姿が変わっているがどうも知っている人物のようで……? 彼は髪の毛の癖や色、瞳の色が以前と全く変わって別人のようになっているが、間違いなくマイルズだった。 どれだけ見た目が変わっても、運命の相手は見つけることが出来る物語――。 作者より これがデビュー作になります。 ニュースなどで気分が落ち込んだ時に読んでほっこりしてもらえたらいいな、と思いながら書きました。 ベタ甘大好きです。 『親友に好きな人を奪われた私は運命の相手を見つけることができました(1)』には「一章 好きな人と親友が婚約した 四人の出会い」~「一章 好きな人と親友が婚約した 男側の事情」(前半)までを収録
  • 真面目な悪役令嬢はヤンデレから逃げられない(1)
    完結
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    バーンスタイン公爵家の一人娘であるイリスは、十歳のある朝、気付いたことにショックを受けていた。 「真面目だけが取り得なアラサー女子が悪役令嬢イリス・バーンスタインに転生するなんて……」 どうやら乙女ゲームの世界に転生してしまったようだ。 しかも序盤までしかプレイできなかった乙女ゲームに。 しかもイリスとして生きてきた記憶がない。 侍女に話を聞こうとするも、これまでの侍女に対する扱いがあまりにも酷かったようでみんな怯えてしまっている。 そんな状態なのに、半年後には二つ年上である王太子アルフレッドとのお見合いが控えているという。 イリスの父であるバーンスタイン公爵は、娘の記憶喪失は伏せたまま参加させる意向で、完全に逃げ場がなくなってしまった。 不安でいっぱいになりながらもお見合いに挑むイリスだったが、紳士的に迎えてくれたアルフレッドのおかげで気持ちが楽に。 そして、自身の緊張が解けていくにつれてアルフレッドの体調が優れないことを察するのであった。 イリスは前世の記憶からいろいろとアドバイスをすると、それを実践したアルフレッドの体調はみるみる回復した。 アルフレッドは調査をしていたため、イリスが評判通りの性格だということを知っていたが、どうも様子が違うイリスに興味を持つーー。 悪役令嬢としてのバッドエンドを回避しつつ、アルフレッドとの婚約も回避して平穏な生活を送りたかったのだが、原作通りアルフレッドの婚約者になってしまうイリス。 監禁、追跡魔法も合法的に鮮やかに行ってしまうヤンデレ王太子から、真面目な悪役令嬢は逃げられない!? 作者より ヤンデレ好きの私が、自分好みのヤンデレを思いのままに書いた作品です。 ヤンデレ好きな方もそうでない方も、少しでもヤンデレの魅力を感じていただけましたら大変嬉しく思います。 『真面目な悪役令嬢はヤンデレから逃げられない(1)』には「第一章 転生」~「第五章 婚約と初めてのお友達」(前半)までを収録
  • 熱烈求婚してきた旦那様は私のことだけお忘れのようです(1)
    完結
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    「お前は誰だ?」 目が覚めた旦那様のフレデリックが訝しげな目をしながらミラルーナを頭のてっぺんからつま先まで眺め回すように見ていた。 とある事情で出会った公爵令息フレデリックから、出会ったその場で求婚された。 なんだかんだと言いくるめられフレデリックの押しの強さに負けて結婚したミラルーナだが、結婚してからもフレデリックにひたすら毎日甘く愛される新婚生活を送っていたはずだったーー。 貧乏な男爵家の令嬢ミラルーナは、世間に必死に隠してきたが「魅了」の魔力を持っていた。 ある日、それを知った公爵令嬢のリンゼイに、魔法のことも黙っているし借金も返してあげる代わりに婚約者を魅了して婚約破棄させるよう手助けしてほしいと依頼される。 しぶしぶ了承し、リンゼイとともにいざターゲットの公爵令息フレデリックと会うやいなやいきなり彼に求婚された。 魔法のせいだと思っているミラルーナだが、そうではないらしい……。 流されるまま、溺愛される結婚生活を過ごしていたはずだったが、ある日フレデリックが魔物の討伐で重傷を負い意識不明になってしまう。 目が覚めて安心したのもつかの間、フレデリックはなぜかミラルーナのことだけわからない。 そう、記憶喪失になっていた……。 作者より この作品は、私が初めて書いた長編のTL作品です。 最初は勢いで結婚することになった二人が色々な困難に直面し、絆を深めながら本当の夫婦になっていく……というお話を書きたいと思いました。 不慣れな部分も多いですが、楽しく読んでいただけると嬉しいです。 『熱烈求婚してきた旦那様は私のことだけお忘れのようです(1)』には「プロローグ」~「三章」(前半)までを収録
  • 成り行きで聖騎士に手を出した魔女が愛を知るまで(1)
    完結
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    十八歳になり独り立ちしたばかりの新人魔女であるティナ。 彼女の目の前には、ぐったりとして荒い息を吐いている聖騎士アルベルトがいた。 アルベルトの赤らんだ頬には隠し切れない情欲が滲んでいるというのに、まるで親の仇を見るような鋭い瞳でティナのことを睨みつけている。 まさに今、魔女の手によって望まぬ『欲の発散』をされようとしているのだから無理はないのだろう。 「くそ、っやめろ……この魔女が……」 「はいはい、おっしゃるとおり魔女ですよ。とりあえず一旦出しちゃいましょ」 そもそも魔女と聖騎士はお互いに相容れぬ存在なのだが、この状況に陥ったのにはある事情があった。 ティナが住む国の王女が、隣国の王子に媚薬を盛ろうと画策したことが全ての発端なのだ。 良識のあるティナは媚薬の調合依頼を断ったのだが、王子の行く末が心配になって夜会に忍び込んだ。 しかし、聖騎士であるアルベルトは魔女の気配を察知し、不法侵入者であるティナのことを捕えようと動いた。 事情を話しても信じてもらえなかったティナだが、王子に危機が迫っていることだけは伝えることができ、アルベルトは怪しい動きをしていた侍女を見つけ、見事にその危機を救ったのだが……。 その結果、媚薬はアルベルトにぶっかけられてしまったのだ。 事情聴取のため客間に連れて行かれたティアだったのだが、自身の身の潔白を証明するためにアルベルトの『欲の発散』を手伝うことを提案する。 聖騎士は強い魔力を持っているから、魔女であるティナにもメリットがあるとのこと。 そうしてティナはアルベルトの性欲を発散させるのだが、いつの間にか立場が逆転して……? 成り行きで聖騎士に手を出してしまった魔女は、本来魔女が知る事のないとされる愛を知ることになる――。 作者より 身体の関係から始まったふたりが少しずつ互いに惹かれていく、そんな話が書きたくて完成させたお話です。 身分も立場も価値観も違うティナとアルベルトの心境が、お互いのことを知っていくことによって少しずつ変化していくさまを楽しんでいただければ幸いです。 『成り行きで聖騎士に手を出した魔女が愛を知るまで(1)』には「そもそものきっかけ」~「ドルートでの生活と二度目の行為」までを収録
  • 冷徹無慈悲な副騎士団長は最愛の妻に罵られ踏まれたい(1)
    完結
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    子爵令嬢アビゲイルは、なぜかドM男性に好かれる体質を持っていた。 十七歳になり、いくつかの縁談を持ちかけられたアビゲイルはある男性とお見合いをしたのだが、彼はアビゲイルの塩対応に興奮し、痙攣しながらズボンの前を濡らしたのだ。 その光景を目の当たりにしてドン引きしてしまったアビゲイルであったが、それからというものどこから噂が広がったのか下僕希望の男性が近寄ってくるようになってしまった。 そんな生活が続いたせいですっかり変態に慣れ始めていたアビゲイルだったが、あと三カ月で成人となる十八歳の誕生日を迎える。 婚約者探しも佳境になり大規模な夜会に参加したのだが、化粧室に向かう途中に弾力と固さを感じるモノを踏んだ。 恐る恐る足を退けると、悶絶し床に転がっているのは、国中の誰もが知っている人物の第二騎士団副団長のウィリアムだった。 彼は二年前に国を揺るがせるクーデターをおさめた英雄であり、ブルックス公爵家の次期公爵だ。 アビゲイルはすぐに謝罪をしたのだが、当のウィリアムは踏まれたことに興奮し、顔を赤く上気させている。 まさか国の英雄がドMだとは夢にも思わなかったアビゲイルは、逃げるように夜会から去ろうとしたのだが、ウィリアムはそんな彼女を逃がさなかった。 そうして公爵家に迎えられることになったアビゲイルだったが、持ち前のポテンシャルの高さで妻としての責務を果たしていく。 その中には当然閨事も含まれるのだが、この二人の閨は一般的なものとは一味違って……? ドMに好かれるS令嬢と、ドMだけど時にSな一面を見せる冷酷無慈悲な副騎士団長のせめぎ合いな夜が始まる――!? 作者より 貴族令嬢としては背も体格も才能も、すべてが規格外なアビゲイル。高位貴族として生まれながら、騎士の道を選び、冷酷無慈悲と恐れられるウィリアム。 彼女を見守る優しい家族の深い愛情や、踏まれたい彼のちょっと拗らせた愛情表現、時にすれ違っても、母より贈られた「人として愛し、愛されることを考えなさい」という言葉を胸に、まっすぐにぶつかっていくふたりのエピソードを、笑って読んでいただけると嬉しいです。 『冷徹無慈悲な副騎士団長は最愛の妻に罵られ踏まれたい(1)』には「第一章 マッチョな騎士様を躾けます!? 1 年始めの夜会 二月一日」~「幕間 二月某日 紛糾する議会」(前半)までを収録
  • お嬢様はまたがりたい(1)
    完結
    -
    四大貴族カノンティール家のエーフィリナは、眉目秀麗で学業優秀の完璧なお嬢様。 常に大貴族としての仮面を張りつけているエーフィリナは、何事にも無関心な人間だった。 しかし、そんな彼女にも幼い頃から一つだけ強く興味を持っていることがある。 それは、男性の上に“またがりたい”という少し変わった性への興味だった。 ある日友人に誘われ怪しげなクラブへ行くことに。 いやらしい衣装に着替え、仮面をつけて拘束された男の中からお気に入りを選ぶ……。 初めての経験と異様な雰囲気に戸惑うエーフィリナだったが、好奇心には勝てず初めて男性の上にまたがってしまい、どんどんいやらしい気持ちに――。 そんな秘密の出来事の直後のこと。 エーフィリナは王命により政略結婚を通告され、同じく四大貴族であるオーランド家当主のレイドローグに嫁ぐことになる。 貴族令嬢として淡々と受け入れたが、顔合わせ早々にレイドローグから「子作りがしたい」と求められてしまう。 覚悟を決めていたエーフィリナはそれを了承するが、レイドローグに一つだけ条件を出した。 「主導権は私です」 エーフィリナが主導権を握るはずが、巧みに篭絡してくるレイドローグに翻弄されっぱなし……!? 作者より 攻めたいのに攻めきれないヒロインと、そんなヒロインを溺愛するヒーローの攻防戦です。 トラブルを乗り越えて、次第に表情豊かに大胆になっていく二人をぜひお楽しみください! 『お嬢様はまたがりたい(1)』には「一章 お嬢様は、イケナイことをする」を収録
  • 聖女は時の檻の中で、孤独な将軍の囚愛に堕ちる(1)
    完結
    -
    公爵家の養女として育ったオルテンシアは、桃色の髪に黄金の瞳というこの国では珍しい容姿のせいで、家族にも周りにも虐げられてきた。 しかし東西に分裂した国の争いが激化すると、オルテンシアはその見た目だけを理由に西軍の聖女として祭り上げられ、戦場に身を置くこととなった。 そんな中、敵対する東軍の将軍ランスロットと対峙したオルテンシア。 数多の武勲を立てた気高く寡黙な知将として有名なランスロットは、月のように美しく、品行方正ともっぱらの噂だ。 ところが、そんな彼にオルテンシアはあろうことか戦場のど真ん中、しかも人前で純潔を奪われてしまう――!? 捕虜となったオルテンシアは、毎日訪れるランスロットにただ抱かれ続け、抗うすべもなく感じ続けていた――。 しかし、何度も訪れる快感の中、哀しくも愛おしいとある記憶がオルテンシアの中に浮かび上がってきて……。 敵であるはずのランスロットを、こんなにも愛おしいと思ってしまうのはなぜなのか……。 そして、ランスロットがオルテンシアを囚えた真の目的とは――? 作者より 「運命の日」に必ず死んでしまう最愛の女性オルテンシアの命を救うために、永劫の時を輪廻し続け、長い時間を孤独に生きた結果、狂人となった青年ランスロットの最期の時の物語。 本編は常軌を逸した行動が目立ち、第三者がいる中でのRが多めですが、後日談は本来の優しい彼による溺愛ぶりが発揮されています。 作者テーマの「どんな(姿の)あなたでも愛してる」、愛する女性のために全てを賭けるヒーローは本作品も共通。 ランスロット将軍は本当の花言葉を使って口説きます。 お時間おありの方はぜひよろしくお願いします。 『聖女は時の檻の中で、孤独な将軍の囚愛に堕ちる(1)』には「最期の記憶 第一話 戦場での邂逅」~「第七話 在りし日の記憶」(前半)までを収録
  • 世界で有名なパイロットに見つかった結果、ひとすじの恋から極上の結婚がもたらされました。【分冊版】1
    完結
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    「やっと見つけた……! 迎えに来たよ!僕のフィアンセ」 陽菜がマッチングアプリでイケメン男性と会っている最中、突然そんな言葉とともにイケメンが現れた。彼はルイと名乗り、美しいブロンドの髪にブルーの瞳、すらりとした長身で日本語がペラペラだけれど明らかに日本人ではない陽菜の好みど真ん中のイケメンだった。 強引に手を引かれるがままついていき、ひょんなことから両親と住む陽菜の自宅に招くことになったが、両親はルイのことをなぜか知っていて、結婚の承諾をされてしまった。 初対面の人といきなり結婚なんてできるわけがない!でもこんなイケメンを逃したら次いつ会えるのか……。そう思った陽菜はひとまず一緒に暮らしてみることに。 そこから始まった、甘々な同棲生活。 ルイの想いがだだ漏れの至れり尽くせりの生活で、さらには胃袋もつかまれてしまった陽菜。 そして――、まさか職場も一緒!? 国際結婚&職場恋愛――イケメン王子様パイロットと恋愛運がないキャビンアテンダントの恋のお話。 『世界で有名なパイロットに見つかった結果、ひとすじの恋から極上の結婚がもたらされました。【分冊版】1』には冒頭~『第二章 極上の愛を捧げます』(前半)までを収録
  • 完全無欠の鬼隊長は実は怖がりでした(1)
    完結
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    しがない中流貴族の令嬢シェイラ・クラークは、人目を惹く容姿でありながら社交界で遠巻きにされていた。 その原因は二つ。『ゴーストが視える体質』と幼馴染の婚約者から『婚約破棄』されたこと。 父親同士の約束で幼い頃から婚約していたシェイラだったが、婚約者が名家のご令嬢に一目ぼれされたことをきっかけに、婚約破棄された。 とはいえ兄弟以上の感情を抱いていなかったシェイラは特に落ち込むことはなかったが、妹を慰めるために兄が王立劇場で話題の舞台に観劇に連れていってくれた。 その観劇の最中に、客席の上に「怪人」が現れ、舞台に照明が落下する事故が起こった。 翌日、突然クラーク家を訪ねてきたのは、華やかな容姿に似つかわしくない気配をまとっている「魅惑の鬼隊長」と呼ばれているラウルだった。 用件は捜査協力依頼だった。 そうして捜査に協力することになったシェイラだが、『鬼隊長』と恐れられるラウルが、ゴーストが苦手だということを知ってしまい……? ゴースト騒動をきっかけに急接近するツンデレ霊感令嬢とエリート軍人の、ラブコメ×オカルトミステリ! 作者より ヒーローはだんだん可愛くなり、ヒロインはどんどんカッコよくなるラブコメです! 完璧(かと思いきや?)なイケメンヒーローとツンデレなヒロインのじれじれラブストーリーと、ゴースト騒動を解決するために走り回る二人の活躍をぜひご覧ください。 『魅惑の鬼隊長は、ゴーストがお嫌い。(1)』には「プロローグ」~「鬼神隊の鬼隊長」(前半)までを収録
  • 瞬くんはお義姉さんを溺愛したい(1)
    完結
    -
    大手レコード会社に勤めるOL・雨宮陽子は、突然の母の再婚により二人の義弟ができた。 さらに母親と義父となる再婚相手が海外赴任することになり、陽子は義弟たちの面倒を見るために、義弟である瞬と涼の二人と共に暮らすことになってしまった。 義弟となった二人の、兄の瞬くんは口は悪いがモテメンな陽キャで、その二つ年下の涼くんは頭も良くて甘え上手な可愛らしい子。 二人とも生意気ながらも素直な良い子で、紆余曲折ありつつもなんやかんやと三人仲良く過ごしていた。 ところがある時から、瞬が陽子に対して迫ってくるように。 モテ男の瞬くん、なにやら義姉に対して何か思うところがあるようで、ある日キスされた――。 義姉に対する執着を日に日に増幅させる瞬くんと、義弟の激重な思いをオトナ的にあしらおうと頑張る陽子さん、優しく見守る涼くんのお話。 作者より 年上ヒロインのこじらせた思いと年下ヒーローのガツガツした愛情によってじれじれするお話が大好きです。 当初は口の悪いヒーローを書きたかったのに、気が付けば登場人物みんな口が悪くなってしまいました。 喋り出すと止まらないヒロインですが、愛し愛されることでどんどん可愛くなっていきます。 書き下ろし番外編もありますので、お楽しみいただければ幸いです。 よろしくお願いいたします。 『瞬くんはお義姉さんを溺愛したい(1)』には「一 陽子さんは翼がほしい」~「六 瞬くんは喧嘩をする」までを収録
  • 悪役令嬢が配役ミスの聖女になりました(1)
    完結
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    『人気絶頂の女優、人気ファンタジー小説の実写映画の撮影中に事故で亡くなる』 孤児として聖堂の掃除をしていたシスター見習いのシャルナは、突如として自分が別の世界で”女優”として過ごしていた記憶があふれ出してきた。 そして、この世界が主演として撮影していた映画の原作小説の世界と瓜二つであることや、原作の聖女より自分のほうが力があることに気がついた。 しかし、原作にはシャルナというキャラはいなかったはずで……つまり自分は”モブキャラ”である。 「これで、これで自由に恋愛ができるわ!」 幼い頃から芸能人として生きてきた優香は、この世界では絶対にステキな彼氏をGETして憧れていたあれやこれをしたい。 そう思っているからこそ、禁欲なシスターや聖女になんてなりたくないっ! 原作では断罪されてしまう悪役令嬢クリスチーネを演じていたシャルナは、彼女を他人には思えない。 クリスチーネの運命を救うことも目標の一つとすることを決意したのだった。 そうして前世で女優だった経験を活かし、クリスチーネや彼女の兄であるアルフレッドを助け、奮闘する。 演技力があるシャルナだが、恋愛初心者。 いつのまにやらアルフレッドからのアプローチにドキドキし、原作とは物語が大きく変わっていく……。 作者より 聖力があっても聖女になりたくないシャルナが、クリスチーネが悪役になるのを阻止して、願望達成にまい進します。 クリスチーネもシャルナを大事にして、お互いを思いやりながら、好きな人に巡り合い、幸せを見つけます。 『悪役令嬢が配役ミスの聖女になりました(1)』には「シャルナは自由恋愛がしたい」~「王立学院の初日」までを収録
  • 不遇な令嬢はエリート魔術師の重すぎる愛に気がつかない(1)
    完結
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    伯爵令嬢であるリーゼロッテは両親が作った借財が原因で、あと一年で卒業というタイミングで留学先から呼び戻されることに。 そうして実家に帰ると、たった今婚約先が決まったと母から伝えられるリーゼロッテだったが、その婚約者というのが幼馴染であり、最も苦手としていた公爵家の嫡男フロストであった。 フロストは月白色の麗しい髪に恐ろしいほどに整った顔をしていて、一見温厚そうに見えるが昔からリーゼロッテに会うたびに意地悪をするのである。 婚約を条件に実家の借財を肩代わりしてくれる政略結婚でもあり、五年振りに再会し婚約者となったフロストに歩み寄ろうとするリーゼロッテだったが、昔よりエスカレートしている彼からの淫らな悪戯に傷つくことに……。 両親に相談をするも、非難の声を浴びせられたリーゼロッテは悲しさのあまり屋敷を飛び出してしまうのだった。 一人で生きていくために働き口を探していたリーゼロッテは、偶然求人を見かけた魔道具店の採用テストを受けることに。 使い手の少ない光属性の魔法が使えるリーゼロッテは無事に合格し、住み込みで働かせてもらえることになった。 そうして日々の仕事をこなしていく中で、しがない魔術師の青年スノウに出会う。 不器用ながらも心優しい彼にリーゼロッテは心惹かれていき、やがて二人は愛し合うようになるのだが、スノウはよく知っている意地悪な幼馴染みにどこか似ていて……。 実は、スノウの正体は魔道具で姿を変えたフロストだったのだ。 愛情表現の仕方が分からない不器用なフロストは、幼馴染への贖罪の念から正体を隠してリーゼロッテに接触していたのだが、その真実を知らないリーゼロッテは罪悪感を覚えながら秘匿の恋に苛まれていく――。 作者より この度はこちらの作品に興味を持っていただき、ありがとうございます。 不器用で捻くれたヒーローと逃避癖のあるヒロインが、奇妙な三角関係(実際には三角関係ではない)に悩みお互いに心を開いていくお話になっています。ぜひお気に召していただければ幸いでございます。 『不遇な令嬢はエリート魔術師の重すぎる愛に気がつかない(1)』には「この世で一番、嫌いな幼馴染み」~「伯爵令嬢家出する」までを収録
  • 今度こそ幸せを掴みます!~冤罪で殺された私は神様の深い愛に溺れる~【分冊版】1
    完結
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    「首を刎ねよ」 公爵令嬢レティシアの婚約者――リュシアン王太子は彼女が冤罪と知りつつ冷たい声で死の宣告を下した。 愛する人の手によって刑が執行され18歳で生を終えたレティシアだったが、気が付いたらなぜか6歳まで時を遡っていた。 信じられない気持ちでいたが、現実が記憶の通りに動き始め、レティシアは今度こそ家族と生きていきたいと強く願った。 しかし、かつての婚約者であるリュシアン王太子が現れ、殺された時の生々しい記憶が蘇る。 彼から向けられる言葉は記憶の中のものと同じで、過去と同じ結果にならないように必死であがくレティシア。カオス神からの加護で過去に戻ったことに気が付き、お礼を言うためにカオスの主神殿へお祈りに向かった。しかしまだ婚約関係でないリュシアン王太子がそこにも現れ、レティシアは恐怖に震え、取り乱してしまう。そんなレティシアを優しく包んでくれたのは全知全能の神カオスだった。 「今夜会いに行くから待っていて」 その言葉通りレティシアのもとへやってきたカオスが告げた内容は驚くべきもので――。 過去の恐怖と戦いながら優しくあろうとする巻き戻り令嬢レティシアと、全能であるが故の苦悩を抱えたカオス神による、神話のような純愛物語。 書き下ろしは、特別編としてレティとカオスの子ニュクスの小さな冒険、神獣ティアとラファエルの後日談を収録。 好奇心旺盛なニュクスは、神々の騒動に首を突っ込んでしまう。母レティに叱られる前に騒動を収められるのか? 『今度こそ幸せを掴みます!~冤罪で殺された私は神様の深い愛に溺れる~【分冊版】1』には『プロローグ』~『第一章 また私を殺しにきたの?』までを収録
  • 転生したらラノベヒロインの妹だったので推しの顔を見にライバル校へ行きます。【分冊版】1
    完結
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    ある日、好きだったラノベの登場人物に転生してしまったことに気付く小鳥遊二菜。 ラノベのヒロインであり天才的な魔法の使い手である姉と比較され続け、不運体質の二菜は姉絡みの事故や事件に巻き込まれる日々を送っていた。これ以上の危険を回避するという目的と「推しの顔を見たい!」という私欲で、ラノベ本編と違うルート――男主人公のライバルが通う学校への進学を決める。 ようやく姉から離れて普通の学園生活が送れるはずだったが、ある日推しである生徒会副会長の八神終夜に声を掛けられ、生徒会長と共に二菜を半ば強引に生徒会に勧誘してきたのだ。どうやら二菜が中学の時に作成した魔道具に関する研究資料を見た上での勧誘らしい。入学したばかりだからと一度は断ったものの、生徒会メンバーを集めているという生徒会長に「逃がすつもりはない」と言われ、終夜からは美しい顔を近づけられ……。 「協力……してくれるよね?」 「喜んで!!」 二菜は反射的に返事をしてしまったのである。 推しを遠くから見れるだけでラッキーと思っていた二菜だが、終夜との接点が多くなったことで二人は強い絆を結んでいくことになる。 これは、命に関わるほど不運な少女と人間味の薄いヤンデレ気味な美貌の青年が織りなす、一途だけど恋と呼ぶには重いお話。 書き下ろしでは、二菜と終夜、勇樹と一花の「その後」を描いた特別編を追加。やっと訪れた平穏を享受する二菜、そして今までの対価を払う一花。二人はこの先をどう受け入れ、歩むのか……? 『転生したらラノベヒロインの妹だったので推しの顔を見にライバル校へ行きます。【分冊版】1』には『第一章』~『第一章』(前半)までを収録
  • ダセェと言われた令嬢の華麗なる変身(1)
    完結
    -
    「そこで知り合った子よ。今年のラビットちゃん」 「このダセェ子がですか?」 王都に所在するとある貴族学園の生徒会室で生徒会メンバーであるロイドから開口一番に”ダセェ”と言われたのは、リンドバーグ子爵家の末っ子クララベル。 彼女は致命的に田舎くさかった。 クララベルにはアランという三歳年上の幼馴染であり婚約者がいた。 文通も途絶えたこともあり、婚約者と同じ期間に学園に通いたい一心で「ラビット(飛び級)」として、一年早く入学した学園でアランを探していたクララベルだったのだが、やっとの思いで見つけた婚約者は、見るからに都会育ちでお色気ムンムンな女生徒と熱いキスを交わしていた……。 涙が溢れて止まらなかったクララベルだが、その場に居合わせた生徒会副会長であるヴィクトリアに助けられた。 事情を聞いた生徒会のメンバーは、クララベルが望むのであれば生徒会に入って自分を磨く術を教えてくれると言う。 「私……変われますか? 自信が持てない自分が嫌なんです」 その出会いをきっかけに、”ダセェ”と言われた令嬢は華麗なる変身を遂げる――。 作者より 私がこの物語を書くにあたり、誰かの励みになれる、元気の出る物語を書きたいという信念がありました。 人間どんな状況下に置いても『成りたい自分』になれるし、どんな時でも手を差し伸べてくれる人はいるのだと思ってクララベルを生みだしました。 これを『ご都合主義』ともいいます(笑)。 ですが、この話に元気をもらって共感してくれる人が一人でもいらっしゃったならとても嬉しい限りです。 この物語はたくさんの人たちの『失敗』の上に成り立っています。 私も含めてたくさんのキャラクターたちは何度も失敗を繰り返します。 だから成長するんですよね。 どうか沢山失敗するキャラクターたちが愛されますように。 『ダセェと言われた令嬢の華麗なる変身(1)』には「一 婚約者以外にもダサいと認定を受ける」~「三 お化粧で変身」(前半)までを収録
  • 経験豊富な占い師♂は実は不器用で照れ屋でした(1)
    完結
    -
    「その顔、かわいいと思うぜ、オレは」 (……今、オレ、完全に無意識だった! 無意識で、かわいいとか口に出してた!) アーヴィ族であるリトゥスは、亡くなった兄の代わりに幼いころから男の格好をして生きてきた。 正義感が高く、品行方正で剣術も強かったリトゥスは、里長の嫡男であり幼馴染のラルゴにひそかに恋をしていたが、ラルゴはリトゥスを男だと思って妬んでいた。 ある日、卑劣な事件が起き、里に入れなくなったリトゥスは旅に出た。 自分の今後を知ろうと、行商人に聞いたイケメンで女ったらしだけど凄腕だと有名な占い師ヴァルエルスを訪ねた。 確かにイケメンで、だけど常に借金取りに追われている彼の用心棒として住み込みで働くことになり、二人の距離は近づいていくが、ヴァルエルスはリトゥスが女の子だと気づかない。 経験豊富でいつも美女と戯れているヴァルエルスにとって、自身の心を掻き乱している相手が”男”であると悩みだす……。 一つ屋根の下で共に暮らすことになった二人、長年兄の影を追って生きてきて自身の性別を正直に打ち明けられないリトゥスと、そんな彼女に心を掻き乱される遊び人のヴァルエルスの生活が始まる!? 作者より 恋に破れた自分に自信のない女の子と、恋をしたことがない自分に自信があり過ぎる青年の、じれじれラブストーリーです。 イケイケなくせに意外にピュアなヴァルさんと、天然たらしなリトゥスの物語を楽しんでいただけたら嬉しいです。 『経験豊富な占い師♂は実は不器用で照れ屋でした(1)』には「プロローグ」~「二章 占い師の用心棒」(前半)までを収録
  • 天才服飾師の過度な執着は全身にまとわりつく!(1)
    完結
    5.0
    やりがいのない仕事に四年付き合った恋人の浮気。悪い出来事が重なり落ち込んでいたシロは、酔っぱらった夜に突然異世界へ転移する。 行き倒れていたシロを拾ったのは、王都一と言われるテーラーを営む服飾師のダリウス・ファブレ。 行くところのないシロはダリウスの店に居候させてもらうことになる。生活能力もコミュニケーション力も破綻した仕事人間のダリウスに戸惑いながらも、徐々に新しい世界に慣れていく。 気づけばダリウスを意識してしまっていて……⁉ 新しい恋は怖いはずなのに、それでも惹かれてしまう。 一方のダリウスは、うっかりシロを拾ってしまったことを初めは後悔するが。しかし、人嫌いだったはずの自分がいつの間にかシロとの生活に居心地のよさを感じるようになる。それは次第に強い独占欲へと変わっていき――。 恋愛に仕事、身ひとつで来たこの異世界で、今度こそ幸せになれるよう、やり直しの人生を! 『天才服飾師の過度な執着は全身にまとわりつく!(1)』には第1章~第8章までを収録
  • お金目当ての令嬢が結婚した美貌の騎士が実は童貞ヘタレでした(1)
    完結
    -
    由緒ある伯爵家だが、お金がまったくない貧乏貴族令嬢のアンネリカ。 富と名声はあるが、新興貴族の男爵家三男にすぎない騎士団長のルイス。 二人はお互いの家柄とお金を目当てに結婚した。 お金さえあれば問題はない。と、アンネリカは相手の見た目も中身もなにひとつ知らぬまま結婚を決めたが、結婚式当日、初めて会った夫は予想外に絶世の美男子だった。 これほどの美貌ならば相手など選び放題だっただろうに、それほど家柄が欲しかったのだろうかと思ったアンネリカだが、迎えた初夜で自分が望まれた本当の理由を知る。 ルイスは外見と功績に反して、女性の胸ひとつ揉めないヘタレの童貞だったのだ。 妻にすべて任せてやり過ごそうとしていたらしいが、アンネリカも男女の経験などあるわけがない。 当然ながら二人の初夜は散々なものとなり失敗した。 この日から童貞と処女による、初夜達成を目指す前途多難な夫婦生活が始まるのだった。 ひたすら突き進む鋼のメンタル妻と、プライドだけは山のように高い夫のドタバタ性活! 作者より 容姿端麗・文武両道の男性でも初めては緊張するし失敗だってするのでは?と思い書き始めた作品です。 大失敗するルイスと、へこたれないアンネリカ夫妻を楽しんでいただけたら嬉しいです。 『お金目当ての令嬢が結婚した美貌の騎士が実は童貞ヘタレでした(1)』には「プロローグ」~「第二夜」(前半)までを収録
  • 首なし少女は氷の騎士と手をつなぐ(1)
    完結
    -
    なんの変哲もない女子高生だった鈴宮涼夏は、学校の帰り道に、突如アスファルトに空いた黒い穴に吸いこまれた。 突然のことに何もわからないまま、穴から出た先で、狂ったように笑う男に首を切られてしまう。 それでも不思議なことに涼夏は生きていた。 意識を失い道端に打ち捨てられていたところを、氷魔法を扱う騎士・エヴラールに保護される。 目覚めた涼夏は襲われた恐怖と、首がない感覚にパニックになるが、なぜかエヴラールの声だけは聞こえて、なだめられる。 エヴラール曰く、どうやら涼夏は異世界に召喚されたらしい。 この世界に召喚されたものは、他社から魔力を供給される必要があり、魔力過剰症に悩むエヴラールが涼夏と契約を結んだために、お互いの心の声が聞こえるようになったという。 さらに涼夏の首には魔術がかかっていて、それが離れた頭とつながっているおかげで死ななかったようだ。 この世界では最近、目と髪の色が同じ『同色持ち』と呼ばれる女性が殺され、頭を持ち去られる事件が続いており、エヴラールはその調査をしていた。 黒髪黒目の涼夏も今回の事件の被害者で、唯一の生き証人として犯人を捜すことにしたが――。 異世界から召喚された首なし少女と、壮絶な美貌をもちながら膨大すぎる魔力に悩まされる氷の騎士。 顔が見えなくても甘々いちゃいちゃな二人が、すれ違いながらも恋をするお話。 作者より 首がなくてもいちゃいちゃできる! WEB掲載ストーリーに加え、書き下ろし番外編を書かせていただきました。 笑って、泣いて、前を向いて。誰よりも心を通わせられる主人公とヒーローの物語を、楽しんでいただけたら嬉しいです。 『首なし少女は氷の騎士と手をつなぐ(1)』には「首なし少女編 召喚された、契約した」~「首なし少女編 街へきた、魔術を使った」までを収録
  • 毒姉回避のために偽装婚約を結んだ人形令嬢はエリート騎士に溺愛される(1)
    完結
    -
    人形のように美しく、どこかおっとりとして見える伯爵令嬢ラルカ・ラプルペは、行儀見習いも兼ねて王女エルミラの侍女をしていたが、きっちりと堅実に仕事をこなしている彼女の能力と本人からの強い希望により、侍女からエルミラ付きの文官へと変わった。 ある日、領地に住んでいた姉メイシュが王都にやってきて文官になったことがばれてしまった。 幼い頃より姉の命令は絶対という環境で育ってきたラルカ。 姉に侍女に戻ること、なるべく早くに結婚をすること、寮を出て王都のタウンハウスで暮らすことを約束させられた。 エルミラの協力の元、侍女のふりをして仕事を進めていた中、エルミラのお遣いに行った先で、侯爵令息であり王太子の近衛騎士を務めるブラント・ソルディレンと出会った。 ひょんなことから自分の悩みを打ち明けたところ、ブラントから結婚を急かされて困っているということで『僕と婚約しよう』と提案される。 互いの利害は完全に一致し、二人はいずれ解消するという約束で、仮初の婚約を結ぶことに。 姉の言いつけどおりにしたというのに、姉メイシュの束縛は解けない。 そんなラルカに、ブラントが優しく手を差し伸べて、メイシュからラルカを守るように立ち回ってくれる。 そうして、二人の甘い偽装婚約生活が始まったのだが――。 作者より 異世界恋愛物語は幸せな結婚をすることに主眼を置かれておりますが、この作品は現代の女性のように『仕事がしたい』『結婚をしたくない』『自由に生きたい』といった価値観を持ったヒロインが、自分らしく生きていくため(モラハラからの開放、男女共同参画)に奮闘する姿を描いております。 また、恋愛に興味のなかったヒロインが、ブラントの優しさや温かさに触れ、恋に落ちていく様、己の価値観が変わっていく様子も見どころだと感じております。 さらに、ラルカを苦しめていた『オシャレをするという行為』が他の人の救いとなりうること(トラウマからの開放)についても触れておりますので、奥行きのある物語に仕上がっていると思います。 『毒姉回避のために偽装婚約を結んだ人形令嬢はエリート騎士に溺愛される(1)』には「【1章】人形令嬢、偽装婚約を結ぶ 僕なんて如何でしょう?」~「【1章】人形令嬢、偽装婚約を結ぶ 呪縛からの解放」(前半)までを収録
  • 魔女の記憶に翻弄される令嬢は、一途な騎士の愛に堕ちる(1)
    完結
    -
    かつて愛した男性に窃盗の罪を着せられ処刑された、魔女の娘と呼ばれている男爵令嬢がいた。 その女性は処刑の際、愛した男性にもう一度会いたいと願い、母から伝えられていた秘術を使った――。 騎士のレイノルドは、行方不明となった代々男爵家に伝わるネックレスを探しに隣国から来た男爵令嬢のラファ―リアと出会った。 彼女に出会い、その美しい緋色の瞳にくぎづけになったレイノルドだが、ラファ―リアの口から思わず漏れた言葉に耳を疑う。 「……アレク、シオ?」 それは、侯爵であるレイノルドの父の名前だった。 父のアレクシオは母との結婚後も、緋色の瞳をもつかつて愛した恋人を探し続けていることを知っていたが、まさか……。 レイノルドは父アレクシオと彼女の関係が気になりつつも、一緒にネックレスの行方を追うために毎日一緒に過ごすうちに自然と惹かれていった。 二人の距離は縮まってゆく一方で、男爵令嬢のラファ―リアには、『魔女』と呼ばれた女の記憶があったことをレイノルドには秘密にしていた。 ラファ―リアが愛する男は、レイノルドなのか、父アレクシオなのか……。 秘術が巻き起こした、世代を超えた愛の結末は――!? 作者より 愚かな父と、生真面目な騎士。 親子でありながら一人の女性を巡り、想いが錯綜する。 予想のつかない展開でありながら、登場人物のハッピーエンドを目指して書きました。 『魔女の記憶に翻弄される令嬢は、一途な騎士の愛に堕ちる(1)』には「プロローグ」~「第一章 ファーティス」(前半)までを収録
  • 年上婚約者の溺愛に困惑してます!【分冊版】1
    完結
    -
    子爵令嬢であるエステル・セルウェイは、12歳のときに婚約者が決まった。 お相手は、銀髪にエステルと同じ深い緑の瞳を覗かせた見目麗しい貴公子のような20歳のクレイン・ウィルクス次期公爵だ。 婚約した一か月後に、クレインは留学兼仕事のため隣国へ行ってしまったのだが、その間も手紙のやり取りや、一時的な帰国のたびにエステルにプレゼントを渡すなど、縁は切れることなく順調に続いていた。そんな中、エステルの父親が事故で急逝し、以降、エステルはクレインが不在のままウィルクス公爵家の別邸に住み始めたのだが、父のように慕っていたクレインの父も病で帰らぬ人となってしまった。 そこから別邸内でエステルへの嫌がらせが始まった。 ダンスの講師として雇われただけのはずのブレンダは我が物顔で居座り、ウィルクス公爵家の後継者クレインの婚約者であるエステルをこの邸の主として認めない執事や使用人と共に運営費を好き勝手に使うなど勝手気ままであった。 邸で嫌がらせをされているエステルだが、邸を守るため彼女は奮闘していた。 ある日、やっと帰国したクレインだが、以前とまったく違う雰囲気にエステルは驚いた。 絵に描いたような貴公子だったはずなのに……一体何を身につけて帰って来たのですか――!? 電子書籍特別書き下ろしには、結婚式の準備を進めているクレインとエステルの穏やかな日常に、隣国の王女が押しかけてきたドタバタストーリー。 エステルを溺愛したいクレインと夫婦となった後日談や邸の完成が近づく中での二人のデートを書いた番外編も追加。 『年上婚約者の溺愛に困惑してます!【分冊版】1』には『第一章 年上婚約者は貴公子でした』~『第三章 一体、何を身につけて!?』(前半)までを収録
  • お姉様の婚約者と結婚することになりました(1)
    完結
    -
    幼馴染でもある侯爵家の嫡男ハワードの婚約者は、ミュリエルの実姉であった。 ある日突然姉とハワードは破談となり、姉は急遽第二王子に嫁ぐことになったという。 さらに、王子に婚約者を奪われたという侯爵家への醜聞を避けるため、父は姉の代わりにミュリエルに嫁ぐよう告げたのだった――。 しかし、ミュリエルは幼い頃から兄のように慕い、姉を愛していたハワードとの結婚なんて絶対に嫌だと逃げ出そうとしたが、タイミングよくハワードと会ってしまう。 どうやら彼は、無理矢理自分と結婚させられるミュリエルを心配して来てくれたようだ。 彼の優しさに、ミュリエルは結局ハワードとの結婚を受け入れたのだった。 「俺はもう、きみの兄ではない。夫だ」 結婚したとたんそう告げてきたハワードに夜毎情熱的に愛されるミュリエルは、止まらない快感に戸惑いつつも徐々に彼に惹かれていく。 しかし、彼を好きになるにつれてまだ姉を忘れられないのではという不安が高まり、彼の気持ちを知るのが怖くなってしまう。 そんな時に出席した夜会で、第二王子と結婚した姉が気に入らない令嬢たちから、驚愕の事実を知らされた――!? 不幸な出来事から夫婦になった二人の、不器用で真っ直ぐなラブストーリー。 作者より 姉の婚約者であった男性と結婚する、というなんとも気まずく、この結婚上手くいくのか? と思われる始まりですが、ヒロインもヒーローも強くて優しいので、シリアスどろどろストーリー! ……にはならず、無事にハッピーエンドを迎えます。 安心してお読みください。 『お姉様の婚約者と結婚することになりました(1)』には「第一章 姉の婚約者」~「第三章 縮まる距離」(前半)までを収録
  • 口下手旦那様から「妻が可愛すぎる」という文字が見えるようになりました(1)
    完結
    4.0
    没落寸前の男爵令嬢・アリーシャは、父親に命じられて結婚相手を探しにデビュタント以外で初めての夜会へ参加した。 その美貌から男性たちに囲まれるアリーシャだが、そのせいで他のご令嬢から絡まれてしまい、ひどく汚れたドレスのまま逃げこんだ中庭で侯爵家のエヴァルドに助けられる。 ドレスが汚れていたままでも縁談を取り付けるために残ろうとするアリーシャに、エヴァルドは溜め息を吐きながらも、上着を貸して家まで送り届けてくれた。 その翌日、たくさん申し込みがあった中、なぜかエヴァルドからも破格の条件で結婚の申し込みが来ていた。 父が飛びつくのも必然。 あれよというまに結婚し、夫となったエヴァルドだが、なぜか対応が冷たく、いつも突き放すようなことばかりを言ってくる。 そんな結婚生活に限界を感じたアリーシャは、ある日書庫にあった本から『相手の気持ちがわかるおまじない』を試してみることに。 するとエヴァルドの背後に、アリーシャを溺愛する文字が見えるようになった。 ええっ!? エヴァルドってただの口下手で照れ屋なだけだったの? その日から生活は逆転し――。 作者より 電子書籍化にあたり、大幅加筆+番外編を書かせていただきました。 気持ちが通じ合うまでの二人の新婚生活はどんなものだったのか、はたしてエヴァルドはあの時どう思っていたのかなど、web版には描かれていないエピソードが満載です! また番外編では、初夜を迎えたその後の二人を書いています。 寡黙で口下手な旦那様の、超・絶・絶倫セックスを楽しんでいただけたら嬉しいです。 『口下手旦那様から「妻が可愛すぎる」という文字が見えるようになりました(1)』には「プロローグ 『心』が見えるようになりまして」~「第三章 実は溺愛されておりまして」までを収録
  • 偽装夫婦は素直になれない【分冊版】1
    完結
    -
    最近、貴族たちの間で『聖夜の雫』と呼ばれる怪しい薬が広まっているという。 そんな中、女騎士エルシーは同期入団の騎士ジェラルドと貴族夫婦を装い、社交界で潜入捜査するよう命じられた。 目的は二ヶ月後に行われる薬物蔓延の首謀者の夜会に招かれること。そこで首謀者たちを現行犯で捕まえるのだ。 しかしエルシーはどうにも気が進まない。というのもジェラルドという男は、顔は良いが性格が悪いのだ。いつも余計なひとことがあり、言動が気に食わない。エルシーとは相性が悪く、一緒に組むと大体もめていた。 「相手役を変えて欲しかったら早めに言った方がいいわよ」 「いや、お前でいい」 「お前で、ね!」 しかし偽装夫婦を装って捜査しているうちに、ジェラルドの意外な一面も見えてきて、あいかわらず喧嘩をしつつもエルシーはジェラルドのことが気になるようになっていた。 捜査の目論見通り、二人は社交界で顔が知られていく中、薬物の首謀者とも近付いていき――。 素直になれない騎士バディのケンカップルラブ! 『偽装夫婦は素直になれない【分冊版】1』には『1.プロローグ』~『3.夜会』(前半)までを収録
  • 愛されることを知らなかった食いしん坊姫(1)
    完結
    -
    花井ゆきは孤独に育ち、結婚後も家族のために尽くすが、常に愛に飢え孤独に生きていた。 誕生日を一人で祝った翌日、目が覚めたら幼い体になっており、茶色の髪に栗色の瞳をしているモニカ・タウストという男爵令嬢になっていた。 それからずっと貧しいながらもタウスト男爵家の娘としてモニカは愛されながら育った。 ある日、わけあってタウスト男爵家でお世話をしたベルトーナ伯爵家の王都の屋敷にお世話になることになった。 そこでは、伯爵夫妻にかわいがられ、美食家と名高いベルトーナ伯爵のために、日夜、おいしい料理やお菓子を作っていた。 そんなある日、ベルトーナ伯爵の計らいで夜会への参加を提案されたモニカは、無下に断ることもできず参加することを決意する。 夜会では、人見知りの上に転生していることを秘密にしていたモニカは、なるべく他の貴族との交流を避けつつも、王宮で出される料理を楽しんでいたのだが、令嬢らしからぬ食べっぷりがきっかけで、王子であるジルベルト・スフォルツァに興味を持たれることになった。 王子はとある秘密を抱えており、これまで笑うこともなく孤独に生きていた。 「君の料理が気に入って? あの食い道楽のベルトーナ伯爵が?」 ある日、モニカの料理を食べる機会を得て、彼女と交流を重ねることで少しずつ王子の心にも変化が現れるーー。 美しく有能で、真面目な王子と食べることが大好きな転生者のモニカが、すれ違いながらも互いに少しずつ心を寄せ合い……。 <作者より> モニカが料理や手芸の才能をつかって活躍する一方、美味しい料理で王子の心もつかみます。 そしてその優しく慈悲深い心で王子だけでなく周囲の人々にも愛されていく幸せなお話です。 苦境にめげない女性、強く生きて活躍する女性が好きな方にぜひお読みいただきたいです。 『愛されることを知らなかった食いしん坊姫(1)』には「夜会に行かねばならぬ」~「奥様の膝痛」までを収録
  • 偽聖女は初恋の伯爵様に抱かれる(1)
    完結
    -
    幼くして娼婦の母を亡くしたマーリャ。 娼館を追い出され森の中を彷徨い、ドゥラーク伯爵家の荘園にたどり着いた。 あまりの空腹に果物を盗んで捕まってしまうが、マーリャの前に現れた、まるで天使のような美しい少年エルヴァン・ドゥラークは、マーリャに果物を与え孤児院へ行かせてくれたのだった。 時がたち、ほんの少し瘴気をはらえる程度の力を持ったマーリャは、薬師として診療所で働いていた。 ある日、マーリャの元に貴族の使いがやってきた。 どうやら瘴気を浄化する力を持つペリシエン家の令嬢(聖女)の代わりにとある領地に代わりに行けということだった。 嘘がばれないためにと持たされた指輪は、自分の許容量をはるかに超えて瘴気を浄化できる不思議な力をもっていた。 身代わりに戸惑うマーリャだったが、聖女を望んでいるのがドゥラーク伯爵家だと知ると、かつての恩人であるエルヴァンを思い、聖女の身代わりになることを決めたマーリャ。 「あの日の恩を返したい」 マーリャはエルヴァンの力になれるかもしれないと思いながら領地に向かったが、再会したエルヴァンは、氷のように冷たい人間に変わり果てていた――。 「帰りなさい。どこの馬の骨とも分からぬ女を迎え入れるつもりはない」 最初はマーリャを拒絶する伯爵だったが、身を削りながらも領地を救おうと奮闘する彼女に徐々に惹かれていく。 しかし、瘴気を取り込みすぎたマーリャは倒れてしまい、エルヴァンは治療だと言ってマーリャの身体に触れ始める……。 <作者より> ファンタジー世界で、ヒロインとヒーローが、互いの存在によって救われる話が書きたくて書きました。 少しでも楽しんでいただければ嬉しく思います。 『偽聖女は初恋の伯爵様に抱かれる(1)』には「始まりの約束」~「押しかけ偽聖女は望まれない 」(前半)までを収録
  • 怪物と恐れられる辺境伯様の守護霊はポメラニアン(1)
    完結
    -
    『わたくしが立派な「悪役令嬢」に育てて差し上げますわっ! 貴女はどんな破滅の道を辿るのかしら!』 ロザリナ・ハッシュベルト侯爵令嬢は幼い頃から守護霊が視え、会話もできた。 ロザリナの守護霊はベルローズという『自称悪役令嬢』。 ベルローズの話によれば、彼女が守護した宿主は百発百中で『悪役令嬢』として破滅の道を辿るらしい。 その破滅の未来を回避するために必死に努力したが、冤罪を被せられたロザリナは婚約者であるヴィセンド第二王子に婚約破棄され、義妹に婚約者の座を奪われてしまう。 処刑や島流しはされなかったものの、元婚約者から代わりに言い渡されたことは『怪物と恐れられる辺境伯──ガイザード・ザグリオンの許へ嫁ぐこと』であった。 辺境伯邸へ移動中も守護霊のベルローズから悪役令嬢の顛末を散々聞かされていたロザリナは、不安な気持ちがいっぱいの状態で辺境伯邸へと到着する。 嫁入りしたロザリナを出迎えてくれたのは、前髪で隠されて顔が見えない、屈強な体つきの怪物辺境伯、ガイザード。 恐る恐る、婚約者となった怪物辺境伯に挨拶をしたロザリナが視たものは、ガイザードの周囲を駆け回る可愛らしい犬。 えっ!? 辺境伯の守護霊って、まさかのポメラニアン? 守護霊が視える悪役令嬢×怪物辺境伯(守護霊はポメラニアン)のラブコメディ。 <作者より> はじめまして。ひとまるです。 本作はもふもふなポメラニアンを書きたくてできあがった物語です。 ポメラニアン(守護霊)と無口で不器用な辺境伯様の沼にはまっていく主人公を楽しんでいただければ幸いです。 どうそ宜しくお願いいたします。 『怪物と恐れられる辺境伯様の守護霊はポメラニアン(1)』には「序章 プロローグ」~「第二章 六.この気持ちはもう誤魔化せない」までを収録
  • 鈍感な王妃と不器用な国王(1)
    完結
    -
    相性最悪のはずの二人に、波乱と共に甘い恋の予感が訪れる! ロゼッタ女王国の第二王女のティアは、突然、政略結婚で隣にあるノースランド王国の王妃となった。 実は夫である国王クライブとは幼なじみなのだが、成長してからの交流はほとんどなかった。 それでも仲睦まじくあろうと思っていたのに、初夜に「抱く気が起きない」と言われ、ティアは一気にクライブを嫌いになってしまう。 口を開けばいつも喧嘩腰になってしまうのに、なぜかクライブは毎朝ティアの部屋を訪ねてくる。 クライブが何を考えているのかは謎だが、王妃としての役割はきっちり果たそうと頑張るティア。 ある日クライブを失脚させるたくらみを耳にしたティアは、彼にそれを伝えるのだが……。 いつもの喧嘩とは違い、何か嫌な予感がする。 クライブのことが心配でもあり、気になってしまうティアは、どうして自分がこんな気持ちになるのかがわからない。 そんな時、ティアの元へ幼いころ仲が良かった別の幼なじみが現れ、本当は自分たちが婚約するはずだったのにクライブが邪魔をした、という話を聞かされ――!? <作者より> 甘いけれど爽やかで、ハラハラ感も楽しめるようなラブストーリーをお届けしたいと思い執筆した『第二王女も楽じゃない!』が電子書籍になります! 素直になれない王妃と王がともに事件を乗り越え、愛を育んでいく純愛物語です。 書き下ろしのお話もありますので、お楽しみいただければ幸いです。『鈍感な王妃と不器用な国王(1)』には「第一章 恋を知らぬ王妃 愛のない結婚」~「第二章 反逆の気配 進まない政策」(前半)までを収録
  • 愛せないと言ったくせに、余命一年の夫から愛の猛攻を受けています【分冊版】1
    完結
    -
    「初めに言っておきます。私はあなたを愛せないです」 政略結婚で公爵家に嫁いできた伯爵令嬢のレイラは、結婚初夜に夫となったチェスター公爵からそう告げられた。しかも、余命が一年と宣告されている車いすに乗っている相手に……。 この話を受けた時から愛されることを諦めていたレイラは、その言葉をあっさりと受け入れたのだった。 レイラは母が亡くなった八歳から孤児として一人で生活していた。ある日、叔父と名乗る伯爵が彼女を迎えに来て養子となった。 養父である叔父は、余命一年と噂されているチェスターに嫁がせ、財産を掠め取るどころか、公爵家を乗っ取るつもりらしい――。 生きるために養父の命令に従うレイラ。しかし、彼女の書斎に忍び込んできた義理の息子となったナイジェルと出会い、レイラは彼を養父の魔の手から守りたいと思うようになる。 ナイジェルも公爵家も守るためレイラは悩んだ末に、チェスターに離婚を提案するが、なぜかすべて断られてしまう。戸惑いながらも公爵家での生活を続けるレイラだったが――。 これは、生きるために悪女になろうとしていた公爵夫人のレイラが、夫と義理の息子のために奔走していたら、いつの間にか夫に愛されるようになったすれ違い溺愛ストーリー。 『愛せないと言ったくせに、余命一年の夫から愛の猛攻を受けています【分冊版】1』には『第一章 家門を乗っ取りに来た花嫁』~『第二章 心を通わせて』(前半)までを収録
  • 炎帝に嫁ぎましたが、どうやら小動物だと思われているようです(1)【分冊版】1
    完結
    5.0
    「炎帝ジゼルハイドの花嫁になって欲しい」 婚約者もなく結婚の予定もない公爵令嬢アンネリアは、国王陛下の頼みで隣国の皇帝に嫁ぐことになった。 隣国は竜人たちの暮らす国。 竜人は人よりもずっと強い存在なのだと言われており、その中でも炎帝と呼ばれている皇帝ジゼルハイドは炎を纏った恐ろしく強い竜で、人々から恐れられている。 ……でも、アンネリアの理想の男性は、体格の良くて逞しくて強い人なのだ! 炎帝ジゼルハイドはまさにアンネリアの理想通りの逞しい美丈夫だった。しかも噂とは違いアンネリアを溺愛してくる。……それはもう必要以上に優しく、慎重に。 (もしかして、私はジゼルハイド様に小動物だと思われているのではないかしら……!) 小動物として扱われていることに気づいたアンネリアと、アンネリアのことが可愛くて仕方ない竜人の皇帝の、異種族勘違いすれ違いラブコメディ。 書下ろしでは、ジゼルハイドのアンネリアに対する思いを垣間見ることができます。 『炎帝に嫁ぎましたが、どうやら小動物だと思われているようです(1)【分冊版】1』には「序章」~「はじめての乾杯」までを収録
  • 悪女になるのが目標でしたが、どうやら方向性を間違えていたようです(1)
    完結
    -
    アンナ・ウェスタン伯爵令嬢は悪女になるために、日々努力をしている。 それは、自分と婚約をしたことでケビンの夢を奪ってしまったと思い、ケビンに幸せなってもらうため、悪女で我儘な令嬢になって、アンナの有責で婚約者のケビンと婚約破棄するという目的のため! そのために、アンナは親友のジャネットの助言をもとに、日々、悪女になるために努力を続けるのだが……。 (おかしいわ?こんなことをしていて、本当に悪女になれるのかしら?) ジャネットの兄で学院一のエリートのジェイダンも迷走するアンナを見て、「僕のかわいいペット」と言いだした。 「わたしはペットではありません!」と言いつつも、ジェイダンがいつも優しく「僕のハムちゃん」と呼んでくれる笑顔が、眩し過ぎて目と心臓に悪いと、アンナもドキドキしてしまう。 果たしてアンナは立派な悪女になって、ケビンと婚約を破棄することはできるのか? 作者より 婚約者の夢と恋を叶えるために、自分の有責で婚約を破棄しようと奮闘する女の子のお話です。 素直で天然のアンナが、傷つきながらも婚約破棄に向けて頑張っていく姿や、アンナを一途に想い続けている愛が重めのジェイダンとの恋の行方を楽しんでいただけたらと思います。 『悪女になるのが目標でしたが、どうやら方向性を間違えていたようです(1)』には「わたしとケビン様」~「嫌味くらい言わせてくれ」までを収録
  • 副団長!おっぱい揉まないでください!(1)
    完結
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    憧れの騎士団長を追いかけて、騎士団メイドになったフェリ。 魔法の全属性を使える能力を持つが、上手く使いこなせていない落ちこぼれのフェリは、幼い頃にそんな自分を認めてくれた団長を崇拝していた。 しかし、推しである団長の追っかけをしたいのに、気付けばいつも副団長のアークにおっぱいを揉まれてばかり! ただのメイドにやたら構ってくるアークのせいで、『副団長のお気に入りの娘』というポジションになってしまった。 推し以外に構われてもいい迷惑だと思いつつ『危険・粗暴・過酷』と言われるハードな騎士団メイドの仕事も、セクハラしつつもフェリを気にかけてくれるアークのおかげで楽しくこなせていた。 フェリの憧れは団長のはずなのに、気づけばアーク副団長のことばかり考えてしまっていた……。 そんなある時、襲われそうになったフェリが心で助けを求めていたのは、団長ではなくアークで――!? 「俺が消毒してやる」 素直になれないセクハラ副団長と、開き直りが得意な騎士団メイド。 すれ違うケンカップルの騒がしくもエッチなラブコメディ! <作者より> 元気でまっすぐ、怒ったり笑ったりと素直な主人公と、初恋を拗らせて幼稚な方法でコミュニケーションをとる年上なのにどこか子供のようなヒーローのラブコメです。 主人公のフェリと一緒に、たまに呆れつつヒーローのアークに恋してもらえたら嬉しいです。 そして最後は、どうか二人が二人らしく選んだ結末を見届けてやってください。 『副団長!おっぱい揉まないでください!(1)』には「プロローグ 憧れを追いかけて」~「目覚めて最初に見る色は」までを収録
  • 恋愛結婚いたしましょう(1)
    完結
    -
    「私は恋愛結婚がしたかった」 婚約を結んだ当日、婚約者となった公爵家嫡男のレイモンドに唐突にそう言われた伯爵令嬢のオリヴィアはどう返答をするのが正解なのか頭を抱えてしまった。 比較的結婚前も後も、愛人を持つものが多いこの国で、両家の親同士が決めた政略的な縁。 当事者の意思がまったくと言っていいほど介入していないこの婚約に、オリヴィア自身も思うところがなかったと言えば嘘になる。 しかし、自分だけでも夫となる人には誠実でいようと考えていたオリヴィアはまさに出鼻をくじかれることに。 不安な気持ちを最大限に押し殺したオリヴィアは、他所で子を作るのだけは勘弁してほしいとレイモンドに伝えるのだが、どうやらレイモンドの真意はオリヴィアに伝わり切っていなかった様子……。 「妻となる女性を好きになれればそれはもう恋愛結婚なのではないかと。できればオリヴィア嬢にも私のことを男として好きになってもらいたいと、そう思っているんだ」。 どうやらレイモンドはオリヴィアとの恋愛結婚を望んでいるらしい――!? 誠実な二人が紡ぐ、真っ直ぐで甘々な溺愛ストーリー。 作者より とにかく甘々な話が書きたい! そんな思いで書きました。 言葉で伝えることの大切さ、愛されることで得る自信と成長。 読み終えたあとに少しでも幸せな気分になっていただければ嬉しいです。 『恋愛結婚いたしましょう(1)』には「1 恋愛結婚いたしましょう」~「2 知らされる真実とそれぞれの愛」(前半)までを収録
  • クマ系男子は堅物メガネを甘やかしたい(1)
    完結
    -
    魔石管理局サンペイル警備隊の事務員として働くエリーゼは、いつも地味な恰好と黒縁メガネで眉間にシワを寄せていたため、陰で「堅物メガネ」と呼ばれていた……。 そんなエリーゼは、警備隊員のアルフレッドの字の汚さにいつも手を焼いている。ふわふわの赤毛に、鍛えられたたくましい体、そして甘い見た目に似合わずお調子者のアルフレッドは、女性たちに人気のエリート隊員だった。 ある時、アルフレッドとぶつかってメガネを落としてしまったエリーゼ。 様子のおかしいエリーゼを心配したアルフレッドが彼女の顔を覗くと、エリーゼは顔を真っ赤にして涙を流していた。 実は、元々泣き虫ですぐに顔が赤くなるエリーゼは、泣かないためにメガネをかけることで人との間に壁を作っていたのだった……。 事情を知ったアルフレッドは、エリーゼがメガネがなくても泣かないようにするための練習に付き合うかわりに、綺麗な字の書き方を教えてほしいと言う。 その夜から二人の練習と称した時間が始まり、徐々に距離が縮まっていく。 この時間を終わらせたくない……。 アルフレッドへの淡い想いが、エリーゼに芽生え始めていた。 そんな時、アルフレッドの同期の男性と笑顔で話すエリーゼを見たアルフレッドが、突然真剣な表情になり口づけてきて――? <作者より> 初めて少し長い話に挑戦した思い入れのあるお話です。 がんばるヒロインとそれを応援するヒーローが好きです。 二人の出会いがお互いを成長させていく物語を書いていきたいです。 『クマ系男子は堅物メガネを甘やかしたい(1)』には「一章 メガネの理由 一.エリーゼとアルフレッド」~「一章 メガネの理由 六.魔石盗掘団」までを収録
  • 義妹にすべてを奪われたのに元婚約者(上司)が溺愛してきます。(1)
    完結
    -
    公爵令息のレオーネは『星《ステラ》』、伯爵令嬢のリシェルは『星の花嫁《フィオーレ》』という、それぞれ精霊の力を授けられた証をもって生まれた。 二人が結ばれることで王国の結界が守られるとして、生まれたときから婚約者となった。 ただ、婚約者といえどレオーネとは幼い頃に一度会ったきりで長らく隣国に留学しており、交流がなかったリシェル。 その間、母が亡くなり、後妻となった義母と義妹に虐げられ続けたリシェルは、レオーネとの結婚を望む義妹に入れ替わりを強要され、「リシェル」の名や花嫁の立場を奪われたあげく、人買いに売られてしまう。 リシェルは人買い商人とうまく交渉をし、素性を隠して騎士団で働き始めることにした。 しかし、上司となったのは、なんと留学から帰国したレオーネであり、義妹の名で仕事をしているリシェルの正体に気付いたのだ。 「幼い頃に一度会った時から、君に夢中だった」 レオーネに全力で口説かれ、彼の部屋に住まわされ、昼も夜も彼と一緒に過ごし、休みなく浴びせられる甘い言葉に溺死寸前。 けれど諸事情で義妹に名前と星の花嫁としての立場を奪われたことは明かせないまま、彼にどんどん惹かれてしまう……。 王国に結婚を決められた二人が、運命どおりに恋をし、幸せになるお話しです。 <作者より> 虐げられ、なにもかもをあきらめてきた少女が、王国唯一の存在である青年(しかも容姿端麗で有能)に溺れるほどに愛され、幸せになるお話しです。 ハッピーエンド最高! 『義妹にすべてを奪われたのに元婚約者(上司)が溺愛してきます。(1)』には「第一章 伯爵令嬢ですが、義妹と義母に虐げられています。」~「第二章 婚約者様と運命的な再会をしましたが、義母と義妹に売られてしまいました。」までを収録
  • 最弱兎はうっかり愛され魔王になりました【分冊版】1
    完結
    -
    様々な種族が住む魔界の中でも、兎族は最弱の種族であった。そんな兎族のロップは魔界で一番強い魔王が住む魔王城でお掃除メイドとして働いていた。 まじめでお人良しのロップは、ひょんなことからドラゴン族のファーヴニルの仕事を手伝いながら、5年の任期が過ぎるのを待っていた。 ある日、ファーヴニル達の仕事の打ち上げに誘われついお酒を飲んでしまったら……魔王を倒してしまい、魔王(仮)になってしまった! 事故です!そんなつもりはありません!記憶もありませんっ! 本人が認めなくても、魔王(仮)は魔王(仮)。このままでは他の魔族に命を狙われ続けてしまうという。 ロップは生き残るために、まずは四天王に認められ、正式な魔王になることを決意する。 「今日から貴方が私の魔王です」 真っ先に忠誠を誓ったのはなんとファーヴニル!実は四天王の一人だったという。 ファーヴニルに溺愛され、他の魔族からも忠誠を誓われながら、四天王の課題に挑む兎族とドラゴン族のラブファンタジー。 『最弱兎はうっかり愛され魔王になりました【分冊版】1』には【序章】~【二章:フェンリルの課題】(前半)までを収録
  • 惚れ薬を作ったら、冷たかったお義兄様に溺愛されました(1)
    完結
    -
    13歳で両親を亡くし、親戚の公爵家に引き取られたリーリエは、王太子の婚約者であった。 しかし、精霊の加護も得られず常に落ちこぼれだと蔑まれてきたリーリエ。 ある日、王太子がリーリエとの婚約は災難だと陰で話しているのを聞いてしまい、さらに王妃からも茶会の際に王太子に別の令嬢をエスコートさせると言われてしまう。 いつか認めてもらえると思い頑張ってきたリーリエだが、その期待は失望に変わってしまっていた。 そんな時、近衛騎士として王弟に仕える義兄のヘリオットと久しぶりに王城でばったり出くわしたリーリエ。 幼い頃は仲が良かったはずなのに、ヘリオットは蔑まれるリーリエを助けるでもなく、なぜか冷たい態度ばかりになっていったのだった。 嫌われていると分かってはいたが、無理ならほかに頼むからと言いながらも茶会のエスコートをヘリオットに頼むと、なぜか承諾してくれた……。 いろいろなことが積み重なり心の晴れないリーリエは、ふと死んだ母の魔法書を手に取り、そこに記された『惚れ薬』の作り方に強く興味を惹かれ、それを作ってしまった。 誰かに使いたかったわけではなかったのに、その惚れ薬を飲んだのは――!? ただ穏やかに暮らしたかったのに「惚れ薬」が予期せず変化をもたらした……! <作者より> 加護なし、魔力微弱、人生諦めモードだった自己評価が低めの女の子が愛されて自信を取り戻すお話。 『惚れ薬を作ったら、冷たかったお義兄様に溺愛されました(1)』には「望まれない婚約者」~「ヴェールをかぶって」までを収録
  • 不能と噂の魔術師の夜が激しすぎて持ちません(1)
    完結
    1.0
    侯爵令嬢のユリアは白魔術師を目指しているが、一人娘であるがゆえに結婚話が進んでしまう。 しかしその婚約者は、小太りでデリカシーのない最低男だった! どうにかこの結婚を破談にするため、ユリアは学生時代に学園で魔術を教わった、平民だが高位黒魔術師のルイとの偽装結婚を思いつく。 見た目が良いにもかかわらず、女性関係の噂が一つもなかったルイには、女性には不能……つまり『ゲイ』であるという噂があった。 人嫌いで女性嫌い、さらにゲイであるルイが自分に手を出す気などないと信じ、あえて「自分を好きにしていい」と条件も出したのである。 無事に条件を受け入れてくれたルイとの結婚が決まり、さらにはルイの推薦で白魔術の仕事にも就けてユリアは舞い上がっていた。 しかし婚約式の夜……ルイが当然のようにユリアに覆いかぶさってきて――!? 「好きにしていいのだろう?」 まさかの展開にパニックになりつつも、レイの甘く激しい愛撫にされるがままのユリア。 ゲイじゃないどころか、夜が激しすぎて心も身体ももうとろとろ……!? <作者より> 明るく元気な主人公が自らの意思で人生を変えていくのが描きたくて書いた作品です。 少し抜けている真面目で優しい主人公がヒーローに丸め込まれていく可愛らしい様子や執着が強く重い愛なのに徐々に惹かれていく、また互いに補い合いながら成長していく過程を楽しんでいただければと思います。 『不能と噂の魔術師の夜が激しすぎて持ちません(1)』には「一、偽りの始まり」~「三、溺愛と戸惑い」までを収録
  • その修道女は淫らな神嫁になるのを望まない(1)
    完結
    -
    「ベッドに横になってください。儀式を始めます」 アデラは「愛の神」に仕える敬虔なシスター見習いだ。 五年前、司祭のルシアンに拾われ教会に身を寄せたアデラは、「十六歳の誕生日を迎える夜に正式なシスターになれる」ことを信じ、純潔を守り、日々慎ましやかに暮らしていた。 ついにその夜を迎え、アデラは司祭と共に聖堂へ向かったが、そこには聖堂には似つかわしくないベッドがあった。 おかしいとは思いながらも、ルシアンが言うのなら間違いないのだろうと、言われるがままのアデラ。 しかし、ルシアンの手が触れるたび、何かが体を侵食するように体が熱くなる。 感情が昂るままに、もっともっと、とルシアンからの愛撫を求めてしまう。 そして、司祭服を着ていたルシアンは、アデラの目の前で神々しく美しい神に姿を変えたのだ――。 目覚めたアデラは、いつも通り自分のベッドの中にいた。 あれはきっと、夢だったのだと思いたかったが、妙に生々しく、体も火照っていた。 シスターアデラはそれから毎夜のように淫らな夢を見るようになる……。 <作者より> 溺愛ド執着の愛の重たい男キャラが好きなのは自覚していましたが、「やだやだ」って言いながらヒーローのこと大好きなヒロインのことも好きなのかもしれないと最近思い始めました。 今回は終始「だめだめ」言いながらえっちしてるシスターの話です。 お付き合い頂ければ幸いです。『その修道女は淫らな神嫁になるのを望まない(1)』には「惑わしの淫夢 聖堂に響く音」~「惑わしの淫夢 溢れる情動」までを収録
  • 根暗騎士による溺愛満喫中のブサ猫、実は聖女です!【分冊版】1
    完結
    -
    「ぶにゃぁぁぁ」 何とも情けないが幸せそうな声を漏らすのは、一匹の不細工な猫。そんなブサ猫を優しく洗っているのは舞踏会では根暗騎士と揶揄されているイシスだ。 ……実はこの幸せそうなブサ猫の正体は、呪われて姿を変えられてしまった聖女ティアナなのだ! 根暗だと噂されていたイシスが超絶イケメンであり、ペットに話しかけて溺愛してくるギャップになんか求めていたものとは違うと思いつつも、ブサ猫ライフ最高!とティアナは思いがけずブサ猫生活を満喫していた。 ある日、イシスに女性の陰を感じたティアナは自分の中の気持ちの変化に気づく……!? イシスからの寵愛をうけてブサ猫生活を満喫する中で、神殿を陥れようとする魔術師達の陰謀に巻き込まれたりと大忙し! 異世界恋愛小説異色の、ブサ猫溺愛ライフ開幕! 『根暗騎士による溺愛満喫中のブサ猫、実は聖女です!【分冊版】1』には「第一章」~「第二章」(前半)までを収録
  • 大好きですが恋愛はしたくありませんっ!~侯爵令嬢、弓士になります!~【分冊版】1
    完結
    -
    「今日はもう帰ろう。明日またプロポーズするよ」 「は?」 キアラは耳を疑った。なにせ彼女は今、プロポーズを断ったのだから。 キアラは侯爵令嬢であったが、子どもの頃から弓が好きだった。幼いころからの婚約者の手前、家で隠れながら弓の腕を磨いていたが、その婚約者から婚約破棄を申し出られた。 ここぞとばかりに「ならば私は隣国エルドラド王国へ行って、弓士として身を立てますね!」と、飛び出してしまう。 隣国で出会った狩猟ギルドマスターであるイケメンのレオナルドに一目惚れし、毎日、レオナルドに「カッコイイ」「愛している」と伝える。 元婚約者殿のせいで結婚や恋愛に懐疑的なキアラは、素直な気持ちを伝えはするものの「付き合いたい」などその先の関係はまったく望んではいない。 そんなキアラなので、絆されたレオナルドから求婚をされてもあっさりと断ってしまう。 次第にレオナルドの方がキアラにのめり込んでいき――。 これは、二人のおかしな追いかけっこの話。 電子版書き下ろしでは、一年後の二人の会話を追加。珍しくしおらしいレオナルドとふっきれたキアラの会話とは――? 『大好きですが恋愛はしたくありませんっ!~侯爵令嬢、弓士になります!~【分冊版】1』には「序章」~「6 冒険者ギルドと合同クエスト」(前半)までを収録
  • エッチな下着のデザインを相談したら絶倫男に種付けされました(1)
    完結
    -
    「経験がないのが問題だったら、俺が相手するぞ?」 前世で大好きだった乙女ゲームの世界に転生したことに気づいた、ドレスのデザイナーを目指すシェリー。 どこかに推しがいるはずと探し回るが、なんとまだ推しはこの世に産まれていなかった! 推しの誕生を心待ちにしながらも、シェリーはこの世界の下着が着心地も良くない上、デザイン性もないことに気づく。 このままでは推しの両親がエッチの時に盛り上がらなくて、生まれてこないかもしれない! そう危機感を覚えたシェリーは興奮できる下着を作り始めると、試作品を送ったとある娼館から依頼が舞い込んだ。 たくましく、片目を覆う眼帯が似合うオーナーのクリードと出会い、どんどん下着づくりに専念していったとある日、 王族から閨のための下着を作ってほしいと依頼を受けた。 しかし前世も今世も処女のシェリーは、機能的でよりセクシーなデザインをこれ以上絞り出すことができなかったのだ。 「誰でもいいから捨てようかな」とつぶやいた言葉を聞いたクリードに「お前を俺の女だと思って抱く」と、その役を買われてしまった!! 下着のデザインを相談しただけのはずが、どうしてこんなことに――!? 独占欲強めで絶倫な上にテクニックもすごいワイルド系ヒーローに外堀を埋められちゃう、仕事に一生懸命なヒロインのお話。 ※本作品は『王子よりマシだと婚約したら腹黒絶倫でした』に登場するデザイナー、シェリーが主人公のお話です。 <作者より> 同じ世界観で全く違う系統の話を書いてみたかったので、今回は異世界転生ヒロインが主人公です。 Web版は短編でしたので、二人の恋愛の過程と短編のその後について加筆させていただきました。 はたしてシェリーは推しに会うことが出来るのか。少しでも楽しんでいただけると嬉しいです。 『エッチな下着のデザインを相談したら絶倫男に種付けされました(1)』には「第一話 推しが登場するゲームの世界に転生したのに、推しは産まれていなかった」~「第二話 下着のデザインを相談したら、種付けされた」(前半)までを収録
  • ハズレの森の魔法使い~婚約破棄された令嬢が大魔法使いの最愛になるまで~(1)
    完結
    -
    止まっていた時間の果てで、運命が巡り出す――。 公爵令嬢のセリーナは、異世界からきた聖女と恋に落ちた王子に、公の場で婚約破棄してほしいと宣言された。 王太子と結ばれることが使命であり、未来の王妃として人生のすべてを捧げていたセリーナはそれを受け入れ、二人を祝福した。 惨めな気持ちで残っていたセリーナの前に現れたのは、ハズレの森に住んでいる、国民の誰からも恐れ敬われている偉大な魔法使い・グレイフィール。 なぜかグレイフィールに連れ出され、そのままハズレの森で彼の弟子となってしまった。 魔術を学びながらウサギ型の精霊やしっかり者の従者にも支えられ、徐々に明るさを取り戻していく。 そんな日々を送るうちに、彼女はグレイフィールの大きな秘密を知ることになる。 それはセリーナ自身にも関わる秘密のようで…… これは、心に傷を負った少女が、本当の自分と幸せを手に入れるまでの物語。 <作者より> 不憫な美少女が本当の居場所と幸せを掴む話を書きたい。 それがこの物語のスタートでした。 WEB連載時に描ききれなかったものを全部込めました。 セリーナの選んだ結末を見守っていただけたら幸いです。 『ハズレの森の魔法使い~婚約破棄された令嬢が大魔法使いの最愛になるまで~(1)』には「第一章 大魔法使いとの出会い」~「第一章 ニールの優しい願い」までを収録
  • 責任、とって?(1)
    完結
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    隣国との戦争に医療班として参加していた医療魔術師リーズは、味方を庇って毒矢を受け、死の淵にいる騎士セルヴァンの治療を任される。 もう無理かもしれないと周囲にも諦められていたが、ひとつだけ彼を治療できる方法があった。 それはリーズの持つ特殊スキル『性行為による治癒完治魔術』。 その名の通り、性行為によって怪我や病気、毒に至るまで、すべてを治すことができる万能でありながらとても破廉恥な術だった。 生涯使わないと決めていた術だったが、恩人であり片思いの相手のセルヴァンを救うため、リーズは治療を行うことを決意する。 意識のないセルヴァンに跨り、内心で想い人との行為を嬉しく思いながらも必死に治療を行うリーズ。 そうして無事に治療が完了して安堵していたとき、セルヴィンが目をさました。 勝手に行為をしたことがバレたら嫌われてしまう!と顔を見られないように慌ててその場を離れたリーズだが、なんと彼のもとに下着を置いてきてしまって……!? 内気な治癒魔術師と明るい騎士の、両片想いのお話。 <作者より> 短編で書いた作品ですが、皆様のご愛顧によりまさかの電子書籍化となりました。 WEB連載の時には省略したあれやこれやを書き起こしてボリュームも倍近い文字数になっております。楽しんでいただければ幸いです。 『責任、とって?(1)』には「〈1〉」~「〈4〉」(前半)までを収録
  • 薄幸の乙女は孤独な侯爵と禁秘の契りを結ぶ(1)
    完結
    -
    幼い頃に両親を亡くした12歳のルーシアは、叔父夫婦の家で暮らしているが、叔父夫婦とその子供たちから毎日虐待を受けていた。 ある日奴隷商人に連れ去られ、娼館に売り飛ばされそうになる。運よく逃げだしたものの、行き場を無くしたルーシアは『人間嫌いの放蕩者』と有名なケネス・リムチェノーワ侯爵が大金とともに銀行から出てきたところを目撃する。 (あのお金さえあれば、パンが食べられる……) 目の前の欲を満たすため、30歳も年上のケネスの金を盗もうとして失敗してしまったルーシアは―― 「ワ、ワタシと……、セックスしませんか?」 一か八かで放ってしまったその言葉の答えも意外であったが、その後再び奴隷商人に見つかり連れ戻されそうになったルーシアを身請けすると言って大金を支払ったケネスに、さらにどういう状況かわからなくなるルーシア。 そのまま屋敷に連れていかれたルーシアは侯爵家の人間になるのだから教養や礼儀作法を身に着けろというケネスの言いつけに、必死で応えようとする。 そして五年の月日がたち、ルーシアは街でも評判になるほど美しく成長した……。 年上のイケオジ侯爵と、一途で美しいルーシアは互いへの恋情と独占欲が溢れはじめる――。 年の差と身分差でがんじがらめの二人が、ゆっくりと愛情を育んでいく切ない純愛ストーリー。 <作者より> 例えフィクションといっても、設定などの事を色々と考えますと、かなり好き嫌いが極端に分かれる作品かなと思います。 それでもほんの少しでも興味を持ってもらえたり、もし好みに合い読んで頂けましたら、その時は心から嬉しく思います。 ケネスとルーシアの恋の行方をあたたかく見守って頂けましたら幸いです。 『薄幸の乙女は孤独な侯爵と禁秘の契りを結ぶ(1)』には「第一章 邂逅 どこまでも逃げる」~「第二章 少女の初恋 慣れない環境での試練」(前半)までを収録
  • 婚約者が猫に私の名前をつけまして【分冊版】1
    完結
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    「オリヴェル様、婚約を破棄してくださいませ」 男爵令嬢のイェレナは我慢の限界だった。婚約者である候爵家の令息オリヴェルは、婚約してから約10年間、ずっとイェレナに対して冷たい態度をとってきたのだ。 だから彼に婚約破棄してもらおうと呼び出したのだが――そこに現れた男爵令嬢のヒルダによって、魔法で猫の姿に変えられてしまう。 誰にも気づいてもらえず彷徨って汚れてしまった猫(イェレナ)を拾ってくれたのは、なんと大嫌いなオリヴェル。 オリヴェルの屋敷に連れて行かれたイェレナは、オリヴェルの本心(いや、病んでいる本性)を知る。 「イェレナも真っ白な肌なんだ。触れたいと思って何度も手を伸ばしかけたけど、自分を抑えられなくなるのが怖くて我慢していてな」 「はやくイェレナを見つけなきゃ。見つけて閉じ込めておかないと」 ずっと冷たい態度だったオリヴェルのイェレナに対しての秘めていた執着を知り、「ええー!私って異常なほど溺愛されていたの?!」と驚愕したイェレナは、このまま猫のままでいた方がいいかもと思い始めるが……。 婚約者に愛想を尽かせた負けん気の強い令嬢と、そんな彼女を幼い頃から一途に溺愛し続けてきた、こじらせヤンデレ重症イケメンのすれ違いラブコメディ。 本編はWEB版から約2万文字加筆し、2人のドタバタな新婚旅行の様子をお届け。よりパワーアップしたオリヴェルを描きました。 また、番外編を2本収録しており、完結後のイェレナたちの日常をお楽しみいただけます。 『婚約者が猫に私の名前をつけまして【分冊版】1』には「第一章 婚約破棄してもらおうと思ったのに」~「第二章 隠し続けてきた執着」(前半)までを収録
  • 姉の代わりに嫁いだら、皇太子がヤンデレに豹変しました(1)
    完結
    -
    「お前に妻としての役目は望んでいない」 侯爵家の双子の姉妹と皇太子ライナスは幼馴染として育ち、姉のアムリアが婚約者に選ばれた。ところが結婚式前日、双子の姉が失踪した……。 婚約が決まってから、姉が王妃教育のために王都で忙しい日々を過ごす一方で、マシェリはとある理由でずっと領地に引きこもっていた。 しかし、突然失踪した姉の身代わりとして、妹のマシェリが姉のふりをしてライナスに嫁ぐことになる。 姉がなぜ逃げたのかもわからず、礼儀も教養も足りないマシェリは途方に暮れたが、姉が残してくれた一冊のノートを発見した。 マシェリはライナスやライナスの周りのことが詳細に記されていたそのノートだけを頼りに嫁いだが、初夜をどう切り抜けるべきかと怯えていた。しかし、ライナスはその夜、冷酷に言い放った――お前に妻としての役目は望んでいない、と。 差し出されたのは、偽りの夫婦生活を送るという内容の契約書で、マシェリはさらに困惑することになる。 一緒に過ごすうちに、契約書を取り交わした愛のない結婚のはずが、ライナスの様子がおかしい――。 彼の真意が読めないマシェリ。姉が見つかるまでと自分に言い聞かせながら、懸命に偽りの妻を演じるが……? <作者より> いつ身代わりがバレてしまうのかというドキドキ感と、皇太子ライナスがツンデレからヤンデレに変貌する瞬間をお楽しみください。 『姉の代わりに嫁いだら、皇太子がヤンデレに豹変しました(1)』には「第一章 偽りの婚姻」~「第二章 四年の月日」までを収録
  • 探偵助手は推理中に身悶える(1)
    完結
    -
    借金のカタに娼館に売られそうになっていたところを探偵のアイザックによって救われたレイチェル。 それからは彼の助手として働くことになったのだが、アイザックには探偵として『決定的に向いていない癖』が一つあった。 なんと彼は『女性を抱いている時こそが一番頭が冴えわたる』という特殊な癖の持ち主だったのだ。 助手になってからというもの、彼の探偵事務所に依頼人が訪れると「下着を取って足を開け」と命令される日々を送ることに……。 しかし、そのやり取りにもすっかり慣れてしまったレイチェルは、助手としての役割を果たそうと積極的にアイザックに体を委ねるようになる。 事件の謎と快楽の波に溺れるレイチェルをよそに、彼女を抱きながらも冷静沈着に難題を解決するアイザック。 鬼畜な雇い主に抱かれながらも彼の魅力に惹かれていくレイチェルと、謎解きにしか興味がないがレイチェルのことは密かに気に入っているアイザックのミステリーロマンス。 <作者より> この度電子書籍化することとなりました。応援してくださった皆様、本当にありがとうございます。 一風変わった彼らの推理を楽しんでいただけたら嬉しいです。 『探偵助手は推理中に身悶える(1)』には「犯人はスチュワード」~「二人のエリザベス」(前半)までを収録
  • 黄金の眠り姫は、白銀の騎士の口づけで甘く目覚める(1)
    完結
    -
    「何をするんですか! 私には夫がいるんですよ!」 「――それが?」 伯爵令嬢ルチル・クォーツは、魔術学校では落第間近の落ちこぼれ。なんとか卒業し、幼馴染との結婚式当日、謎の人物から禁呪具とは知らず受け取ったペンダントを身に着け、式中に大勢の前で魔力を暴走させて気を失ってしまう。 やがて甘く深い口づけの感覚で目を覚ましたルチル。ルチルに口づけていたのは、夫ではなく、この国の第二王子である聖騎士シュヴァルドだった!? ルチルは、目覚めたのが二年後であり、その間に父が亡くなっていることを知る。また、禁呪具の罪を問われていることや、シュヴァルドからのキスは呪いの解呪と、魔力と生命力の補給のためということを知り、受け入れるしかないルチル。 そんなルチルに追い打ちをかけるように、親友と夫が情事に及ぶ場面を見てしまう。 夫との離婚を決め、禁呪具を渡した男の行方を追うため、シュヴァルドと一緒に旅に出ることに。道中のただの魔力の補給のはずの口づけが、なぜかどんどん深くなるのにルチルは抗えない。 一方シュヴァルドの過去になにが……ルチルの閉ざされた記憶の中にある真実とは――!? <作者より> 幼馴染ばかり書いている作者が、ボーイミーツガールに挑んだ作品です。 かつて友情を失って心を閉ざしてしまったヒーローが、事件に巻き込んだために自身と同じ境遇に追い込んでしまったヒロインに希望を見出していく物語。壊れかけの友情と向き合い、自身の未熟さを受け入れながら、少女から大人になっていくヒロイン、過去に自身と似た境遇になった少女を通じて心を開いていくヒーローを書きたくて書いた作品でした。二人の恋の過程への応援を、どうぞよろしくお願いします。 『黄金の眠り姫は、白銀の騎士の口づけで甘く目覚める(1)』には「序章」~「第二章 幸せは一睡の内に」までを収録

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