ビジネス・実用 - 講談社作品一覧

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  • ドイツ観念論における実践哲学
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【目次より】 カントとフィヒテを中心に扱い、ドイツ観念論における実践哲学とはなにかを解き明かす。自由とは? 世界とは? 知識学とは? 【目次より】 序 第一篇 カントに於ける実践的自由の構造 序章 第一章 先験的自由の構造 第二章 道徳的自由の構造 第三章 『宗教論』に於ける自由の構造 第二篇 カントの倫理的目的論的世界観 序章 第一章 カントに於ける世界観の構造 第二章 社会に於ける自由の問題及び構造 第三篇 フィヒテ研究 第一章 フィヒテ哲学の成立背景 第二章 前期知識学の構造論 第三章 後期知識学の構造論 第四章 フィヒテの宗教哲学 第五章 フィヒテの晩年の思想について 第六章 フィヒテの倫理思想 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • デカルト研究
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 「永遠真理創造説」が「神の存在証明」として表現されていることを、『省察』全体の内在的論理と論証構造を通して分析した画期作。 【目次より】: 凡例 第一章 デカルト的方法についての試論 一 ア・プリオリとア・ポステリオリ 二 方法的懐疑 三 因果律批判 四 神存在のア・ポステリオリな証明 五 神存在のア・プリオリな証明 六 デカルト的論理 第二章 懐疑と循環 一 はじめに 「問うこと」と「疑うこと」 二 方法的懐疑 三 真理と循環 四 むすび 「コギト」と「意識」 第三章 差異 デカルト的「観念」論のための序 一 相等性と同一性 二 外部と内部 三 空間と時間 第四章 デカルト的「観念」論への注解 「第二~五省察」の分析試論 一 コギトの発見 二 思惟と想像 三 蜜蝋の比喩 四 思惟と観念 五 観念と原因性 六 知性の内部と外部 七 神の観念 無限性 八 神の観念 自己原因 九 観念と誤謬 十 物体的事物の観念 十一 神存在のア・プリオリな証明 十二 物体的観念の被造性 第五章 同一性と比喩 デカルトにおける〈神の存在論的証明〉についての一考察 一 はじめに 二 同一性と絶対無 三 同一性と意味 四 同一性と時間 五 同一性と比喩 第六章 デカルトにおける「実体の表現」の問題 ヘンリィ・モアとの往復書簡に関連して 一 はじめに 二 「観点上の区別」と「様態的区別」 三 「実在的区別」 四 「空間」と「場所」 五 「想像」と「無際限」 六 「コギト」の無媒介性 第七章 デカルトの「運動」概念をめぐって 一 はじめに 二 通常の意味での運動 三 本来の意味での運動 四 直線運動と円運動 五 機械論的自然観の意味 第八章 物質主義的生命観と人間 「第六省察」から『情念論』へ 一 はじめに 二 機械論と目的性 三 客観性の公準と物心二元論 四 物質の表現としての生命と人間=機械説 五 感情の形而上学のために あとがき ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 福居 純 1938年生まれ。哲学者。一橋大学名誉教授。専門は、特にデカルト、スピノザ研究。東京大学教養学部フランス科卒、同博士課程単位取得満期退学。文学博士。 著書に、『デカルト研究』『スピノザ『エチカ』の研究 『エチカ』読解入門』『デカルトの「観念」論 『省察』読解入門』『スピノザ「共通概念」試論』『デカルトの誤謬論と自由』など、 訳書に、ジュヌヴィエーヴ・ロディスールイス『デカルトと合理主義』ジャン・メナール『パスカル』ポール・フルキエ『哲学講義 1』シモーヌ・ヴェーユ『科学について』などがある。
  • カント哲学と最高善
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 自律思想の成立過程を最高善の概念との関連で解明、カント哲学の全体像について新たな見方を呈示する。道徳における判定原理(規準)と実行原理(動機)という二種の原理の区別に着目しつつ、最高善がカントの実践哲学および哲学全体にとってもつ意味の変化を、『純粋理性の批判』から『道徳形而上学の基礎づけ』を経て『実践理性の批判』に至るまで辿る。自律道徳は第二批判において、道徳法則が自由の認識根拠とされるとともに、最高善が純粋実践理性の究極目的として規定されることによって確立する。最後に、形而上学と道徳と宗教との関係を、最高善と知恵と哲学との関係から明らかにし、最高善がカント哲学の核心をなすことを示す。カントにとって哲学の本質は、有限な理性的世界存在者の知恵という意味で理解された“Welt-weisheit”に見定められる。 【目次より】 序論 第一章 カントにおける自由意思の概念 第二章 『純粋理性の批判』における自由の問題 第三章 最高善の概念の予備的考察 第四章 規準論における実践哲学構想 道徳と最高善 第五章 『道徳の形而上学のための基礎づけ』における自律概念の成立 第六章 「基礎づけ」の展開 第七章 『基礎づけ』における道徳法則と自由 第八章 『実践理性の批判』における自律思想の確立 第九章 『実践理性の批判』における最高善 第一〇章 カント哲学と最高善 結び あとがき 参考文献 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 角 忍 1951年生まれ。哲学研究者。高知大学教授。京都大学文学部哲学科卒、同大学院文学研究科博士課程単位取得退学。文学博士。 著書に『カント哲学と最高善』など、 訳書に、『ハイデッガー全集 第51巻』(共訳)レヴィン・シュッキング『読書と市民的家族の形成 ピューリタニズムの家族観』(共訳)マックス・ホルクハイマー『批判的理論の論理学 非完結的弁証法の探求』(共訳) 『カント全集 18 諸学部の争い』(共訳)などがある。
  • アメリカ的理念の身体
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 人権概念を史上初めて提唱した17世紀のピューリタン、ロジャー・ウィリアムズ。アメリカ独立以前の、ジョン・ロックより半世紀も早い出来事であったことは、わが国ではまったく知られていない。本書は、「寛容と良心」「政教分離」「信教の自由」という倫理学上の鍵概念をめぐる哲学的探求であると同時に、それらが初期アメリカ社会の歴史においてどのような実験と紆余曲折を経てきたかを尋ねる政治学的な探求である。まず中世スコラ学の良心論から歴史的系譜を辿り、近代の愚行権の神学的由来に触れた上で、現代社会が享受する自由がいずれも宗教的主張を淵源とすることを示し、自由主義の中核概念である寛容を批判的に検討する。次に、現代憲法論の争点ともなる政教分離に焦点を当て、その原型であるウィリアムズの思想と歴史的評価の変遷を考察、発展期の矛盾と逆説から生まれた歴史的な知恵を尋ねる。さらに、信教の自由の具体的な表現として、初期ハーヴァード大学に見るピューリタニズムの知性主義、反知性主義としての信仰復興運動、市場原理に動かされる20世紀の教会を論じ、現代アメリカ社会の実利志向や大統領選挙にも影響を及ぼし続ける思想構造を分析する。わが国で手薄なアメリカの宗教理解を深化させ、アメリカを内面から思想史的に探求した画期的業績。ますます多元化する現代社会において、異なる思想が平和裡に共存するためのモデルを提供して、現代リベラリズムにも一石を投じる。 【目次より】 序章 第一部 寛容論と良心論 第一章 中世的寛容論から見た初期アメリカ社会の政治と宗教 第二章 「誤れる良心」と「愚行権」 第三章 「誤れる良心」と「偽れる良心」をどう扱うか 現代寛容論への問いかけ 第四章 人はなぜ平等なのか 第二部 政教分離論 発展期の錯綜と現代の憲法理解 第五章 初期アメリカ社会における政教分離論の変容と成熟 第六章 ロジャー・ウィリアムズの孤独 第七章 さまよえる闘士 ロジャー・ウィリアムズ評価の変遷と今日の政教分離論 第八章 教会職と政治職 第三部 信教の自由論 プロテスタント的な自由競争原理の帰結 第九章 プロテスタント的な大学理念の創設 第一〇章 ジョナサン・エドワーズと「大覚醒」の研究史 第一一章 反知性主義の伝統と大衆リヴァイヴァリズム Harvardism, Yalism, Princetonismをぶっとばせ 第一二章 キリスト教の女性化と二〇世紀的反動としての男性化 結章 あとがき 註 引用文献一覧 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 森本 あんり 1956年生まれ。神学者。国際基督教大学教授。 国際基督教大学人文科学科卒業、東京神学大学大学院組織神学修士課程修了。プリンストン神学大学院博士課程修了(組織神学)、Ph.D。 著書に、『使徒信条』『ジョナサン・エドワーズ研究』『現代に語りかけるキリスト教』『アジア神学講義』『キリスト教でたどるアメリカ史』『アメリカ的理念の身体』『反知性主義』『宗教国家アメリカのふしぎな論理』『異端の時代』『不寛容論』など、 訳書に、H.ミューラー『福音主義神学概説』(共訳)G.デコスタ編『キリスト教は他宗教をどう考えるか』ジェフリー・S.サイカー編『キリスト教は同性愛を受け入れられるか』(監訳)エミール・ブルンナー『出会いとしての真理』(共訳)ピーター・L.バーガー『現代人はキリスト教を信じられるか』(共訳)J.P.バード『はじめてのジョナサン・エドワーズ』など多数ある。
  • アウグスティヌスの懐疑論批判
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 本書はアウグスティヌスが回心後、最初に着手した初期の代表作で難解をもって知られる『アカデメイア派論駁』の世界でも初の総合的な研究成果であり、研究/翻訳/註解の三分より構成される。アウグスティヌスはアカデメイア派懐疑論の論駁を通して真理論や知識論に関する新たな理解を示したが、著者はそれがヘレニズム期のものともデカルト以降の近代の懐疑論とも異なり、命題の真偽、真理と善という価値をわれわれの生のあり方にどのように位置づけるかに核心があることをはじめて解明した。原著は19世紀以来、デカルト懐疑論との比較や新プラトニズム研究の視点などから考察されてきたが、未だその全体像は明らかになっていない。本書はアウグスティヌスの戦略的論法を読み解いて原著の意図を分析し、真理と行為の問題性を摘出した画期的作品。 【目次より】 まえがき 第1部 『アカデメイア派論駁』研究序説 第2部 『アカデメイア派論駁』 第3部 『アカデメイア派論駁』註解 第I巻 第1章1~4節 ロマニアヌス宛て書簡 第2章5~6節 討論の開始 第2章5節:全体的問題の提示 第2章5~6節:第I巻の問題の提示 第3章7節~第4章12節 知者 第3章7~8節:キケロと懐疑論の紹介  第3章9節:人間のfinis 第4章10~12節:誤謬の定義 第5章13節~第8章23節 知恵 第5章13~15節: 道 第6章16節:知恵の定義 など 第II巻 第1章1節~第3章9節 ロマニアヌス宛て書簡 第4章10節~第6章15節 アカデメイア派の紹介 第4章10節:設定 第5章11~12節:アウグスティヌスによるアカデメイア派の紹介 第6章14~15節:アリピウスによるアカデメイア派の紹介 第7章16節~第8章21節 ジュニアメンバーとの討論 第7章16節~第8章21節:父親似のたとえ など 第1章1節~第2章4節 序 第1章1節:導入 第1章1節~第2章4節: fortuna 第3章5節~第6章13節 シニアメンバーの討論(その2) 第3章5~6節:問題の提示 第4章7~10節:自分は知っていると思う 第5章11節~第6章13節:assensio 第6章13節:締めくくり 第7章14節~第9章21節 連続講話 第7章14節:モノローグの導入 第7章15節~第8章17節:アカデメイア派の評判 第9章18~21節:ゼノンの定義 第10章22節~第13章29節 認識 第10章22節:カルネアデス登場 第10章23節~第11章26節:自然学 哲学者の不一致 感覚・夢・狂気 第12章27~28節:倫理学 第13章29節:論理学 第14章30節~第16章36節 同意と行為 など ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 岡部 由紀子 美学者、哲学者。熊本保健大学教授。東京大学文学部卒業、同大学院人文科学研究科修士課程修了(美学・藝術学)。文学博士(慶応大学)。 著書に、『アウグスティヌスの懐疑論批判』など、 訳書に、ハンス・ベルティング『マックス・ベックマン 近代芸術における伝統の問題』 マルテキン・バルンケ『クラーナハ“ルター” イメージの模索』などがある。
  • 〈無限〉の思惟 ニコラウス・クザーヌス研究
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 15世紀ドイツの思想家ニコラウス・クザーヌスの宗教哲学的思想の全体像を「無限の思惟」という独自な視点から把握し、その形而上学的思想の体系的な解明を試みたもの。〈docta ignorantia〉に立脚する「無限」の思惟としてクザーヌスの思想的全体像を構築する。 【目次より】 序 目次 序章 クザーヌスと〈無限〉の思惟 第一章 〈docta ignorantia〉の立場 第一節 クザーヌスと思惟の出発点 第二節 知と無知 第三節 無知からの思惟 第二章 〈docta ignorantia〉の論理 臆測の術」(ars coniecturalis)をめぐって 第一節 臆測(coniectura)について 第二節 「四つの一性」の思想 第三節 一性・他性・関与 むすび 第三章 「数学的なもの」の意味 第四章 神と世界の関係 序 第一節 無限なる神 第二節 世界の無限性 第三節 絶対と縮限 第四節 神・世界・個物 第五章 宇宙論の基礎 第六章 〈人間〉の問題 序 問題の所在と射程 第一節 「縮限的にして絶対的な最大」 第二節 humanitasからchristusへ 第三節 精神(mens)について むすび 第七章 精神と認識 付論 無限と宇宙 ルネサンス宇宙論の一側面 第一節 「閉じた世界」と「無限の宇宙」 第二節 クザーヌスにおける無限と宇宙 第三節 ブルーノの無限宇宙論 第四節 ルネサンス宇宙論の特質 参考文献 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 薗田 坦 1936-2016。哲学者・宗教学者。専門は西洋近世哲学史・宗教哲学。文学博士。京都大学名誉教授、仁愛大学名誉教授。 著書に、『〈無限〉の思惟 ニコラウス・クザーヌス研究』『クザーヌスと近世哲学』『親鸞他力の宗教 ドイツ講話集』『現代の人間と仏教 仏教への道』『無底と意志-形而上学 ヤーコプ・ベーメ研究』など。
  • 密教と神祇思想
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 仏・菩薩・諸天の密教的顕現、台密の一字金輪と山王神道、仏舎利と末法思想などの異宗教間の交流融合を通して宗教の軌跡を辿る。 【目次より】 中國・日本における密教の展開 中國佛数史における密教の位置 敦煌の密教文献 特に佛頂尊勝陀羅尼経と諸星母陀羅尼経について 成尋阿闇梨と北宋の密教 奈良時代の密教における諸問題 中國・日本の密数における道教的要素 唐代における安鎮法の成立と日本への流伝 中世神祇思想の一側面 園城寺と尊星王法 山王神道と一字金輪佛頂 神佛習合思想と悲華経 鎌倉期の南都佛教における穢土思想と春日明神 鎮将夜叉法について 虎関師錬の密数思想 あとがき ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 三崎 良周 1921-2010年。仏教学者。天台宗の僧侶。早稲田大学名誉教授。 早稲田大学文学部卒。文学博士。 著書に、『台密の研究』『密教と神祇思想』『台密の理論と実践』など、 編・校注書に、『仏教思想とその展開 日本・中国』(編)『新国訳大蔵経 密教部 2 蘇悉地経・蘇婆呼童子経・十一面神呪心経』(共校注)などがある。
  • 性善説の誕生(東洋学叢書) 先秦儒家思想史の一断面
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 二十世紀末における郭店楚簡の出現は、従来の先秦思想史の常識を大きく覆した。孟子以後の成立と考えられてきたテキストが、孟子の生きた紀元前三百年頃の写本として出土したからである。本書は陸続と現れる出土資料の新たな知見に基づき、子思より孟子に至る儒家思想史を、性説の展開を中心として再構築する。郭店楚簡『性自明出』『五行』や『子思子』の分析を通じて、子思思想の展開を明らかにするとともに、それがいかに改変されて孟子の性善説が生み出されるに至ったかを精密に描き出していく。新出土資料をふまえて、先秦儒家思想史を新たに構想する、わが国初の本格的研究。 【目次より】 はじめに 第一章 孟子の性善説 一 「性善」と「善性」 二 心の天秤説 三 選択の齊一性 四 「思」という努力 五 「心の官」と「耳目の官」 六 「性」と「善」 第二章 『性自命出』 一 「性即氣」の思考 二 「性」ー〈心〉ー「物」 三 〈心〉をめぐって 四 「性」外の「義」 第三章 郭店楚簡『五行』 一 「経」と「説」 二 「聰」と「明」 三 「中心の憂」 四 「思」という努力 五 「聖」と「智」 六 「徳の行」と単なる「行」 七 「人道」から「天道」 八 「性即氣」の思考との親和性 第四章 孟子と『五行』 一 孟子による『五行』の受容 二 「不動心」 三 「氣」と「心」 四 『五行』の図式の破棄 五 「性即氣」の思考の破棄 六 『五行』の「説」と孟子 第五章 子思と『子思子』 一 楚簡本『緇衣』をめぐって 二 稲衣、表記、坊記三篇 三 中庸篇 第六章 「中庸新本」 一 「性」を発現させる條件としての「誠」 二 化育が行われる條件としての「誠」 三 重ね合わされる二つの「誠」 四 「中庸新本」と孟子 第七章 「中庸新本」以外の『子思子』(一)中庸古本」と細衣篇 一 「子日」について 二 楚簡本『緇衣』第十五章 三 「可行不可言、君子弗行」の射程 四 「名」に附随する「中庸」 第八章 「中庸新本」以外の『子思子』(二)表記篇と坊記篇 一 表記篇の「仁」 二 「民の坊」としての「禮」 三 「民の坊」を超えて 第九章 義外説の系譜 一 『六徳』の仁内義外説 二 『語叢一』の仁内義外説 三 『孟子』における「仁」「義」の併称 四 仁内義外説のかかえる問題点 第十章 性善説の誕生 一 七十子から子思 二 「中庸古本」、緇衣篇から表記篇、坊記篇 三 『五行』と『性自命出』 四 「中庸新本」 五 孟子の性善説 附録一 『曾子』初探 『大戴禮記』曾子立事篇を中心にして 附録二 曾子の孝説 『内禮』と『大戴禮記』曾子本孝、曾子立孝、曾子事父母篇をめぐって あとがき ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 末永 高康 1964年生まれ。京都大学文学部哲学科卒業、同大学院博士後期課程中国哲学史専攻単位取得退学。広島大学大学院教授。 著書に、『性善説の誕生 先秦儒家思想史の一断面』がある。
  • ライプニッツ 科学の世界と自我中心の世界
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 17~18世紀に活躍したドイツの哲学者にして万能の人ライプニッツの思想の全体像と核心に迫る。 【目次】 序   務台理作 はしがき 引用略号 序論 第一章 普遍数学的世界の基礎構造 第二章 個体概念の含蓄 第三章 数学的合理主義の位置 第四章 形而上学の基盤 第五章 主人公ひとりの人間観 第六章 科学的な 1/無限 と宗教的な 1/無限 第七章 科学の論理と宗教の論理 第八章 研究方法に関する反省 第九章 ライプニッツと私たち 後記 使用文献 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 清水 富雄 1919~1987年。東京文理科大学哲学科卒業。皇学館大学教授。文学博士。 著書に、『顔 主体的全体の世界』『対話の世界』『日常の日本語と哲学の言語 多視点の哲学』『ライプニッツ 科学の世界と自我中心の世界』など、 訳書に、ライプニッツ『モナドロジー 形而上学叙説』(共訳)などがある。
  • トマス・アクィナスの知性論
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 トマスの知性論の特徴である、能動知性の内在の提唱、人間知性としての可能知性の非質量性の提唱に注意を向け、トマス哲学における人間知性の問題を考察する。アヴェロエス主義やアリストテレス的認識を批判し、中世独自の認識論を展開したトマスの知性論を分析する。 【目次より】 序 第一章 真理認識に対する欲求と節度 “naturaliter scire desiderant”の解釈 第二章 『エチカ注解』におけるアヴェロエス説批判 第三章 『デ・アニマ注解』における可能知性の問題 第四章 可能知性単一説に対する論駁 第五章 『存在しているものと本質』序文における《エッセ》の認識 第六章 本質の二義性と知性の《エッセ》 第七章 認識者としての魂の《エッセ》 第八章 魂の不死に関するトマス説とカエタヌス説 第九章 生命を与える魂 存在を与える形相 “Vivere viventibus est esse”の解釈 第十章 第四の道と『存在しているものと本質』 第十一章 第一に認識されるもの 第十二章 トマスのイデア論 神の観念としてのイデア 第十三章 トマス哲学における能動知性の問題 第十四章 トマスの知性論における存在認識 あとがき 註 文献表 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 水田 英実 1946年生まれ。西洋中世哲学研究者。広島大学名誉教授。 京都大学文学部哲学科卒、同大学院文学研究科博士課程単位取得退学。文学博士。 著書に、『トマス・アクィナスの知性論』 『中世ヨーロッパの時空間移動』(共著)『中世ヨーロッパにおける排除と寛容』(共著)『中世ヨーロッパにおける死と生』(共著)『中世ヨーロッパにおける女と男』(共著)『中世ヨーロッパにおける笑い』(共著)『中世ヨーロッパにおける伝統と刷新』(共著)『中世ヨーロッパの祝宴』(共著)などがある。
  • ドイツにおける大学教授の誕生 職階制の成立を中心に
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 職階制の成立を中心に 16世紀に成立する正教授職=職階制と随伴現象を解明、中世から現代に至る大学の歴史を初めて統一的に示す。 【目次より】 まえがき 序章 第一節 基本的問題意識 第二節 先行研究の検討 第三節 本書の方法、構成と概要、本研究の性格 第一章 中世大学の教師と運営機関 第一節 中世大学における学位と教授内容 ヴィーン大学の事例 第二節 中世大学における教師の種類(有給教師と無給教師)と講義との対応関係 第三節 大学教師にたいする経済的援助の形態 第四節 聴講料 第五節 大学教師への道と任命方法 第六節 中世大学の意思決定・運営機関とその構成 第七節 中世大学における教師の序列 第八節 中世ドイツ大学におけるカンツラーと事務職員 第九節 ドイツ大学の構造的二重性 第二章 一六世紀における教授職をめぐる各大学の動向 個別大学史的考察 第一節 ヴィーン 第二節 ハイデルベルク 第三節 インゴルシュタット 第四節 テュービンゲン 第五節 ヴィッテンベルク 第六節 マールブルク 第七節 ヘルムシュテット 第八節 ヴュルツブルク 第三章 正教授職の成立とその随伴現象 第一節 正教授職の成立 第二節 正教授職成立の随伴現象 第三節 寡頭的組織の成立とその特性 第四節 教授職からみたドイツ大学の特徴 第四章 宗教改革期における大学をめぐる状況 第一節 大学教師の独身制の崩壊 第二節 俸給の性格 第三節 授業の形態と学生生活 第四節 教養学部の名称、講義目録、学位 第五節 大学の予備教育機関 第六節 カンツラーと事務職員 第七節 領邦国家による査察 第八節 ドイツ大学史における一六世紀の位置 第五章 大学教師の職階制の歴史的展開とその影響 第一節 一七世紀の「私的教師」をめぐる状況 第二節 職階制成立の影響 第三節 職階制からみた時代区分 終章 ドイツ大学の歴史的性格 「公」と「私」のアスペクトから 序 本章のねらい 第一節 先行研究による性格規定 第二節 大学内部における公と私 第三節 大学と国家との歴史的関係 結語 あとがき ドイツ大学の発展地図 ドイツ大学史年表 ドイツ語要約 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 別府 昭郎 1945年生まれ。教育学者。明治大学元教授。広島大学教育学部教育学科卒業、同大学院教育学研究科博士課程単位修得退学。博士(教育学)。専門は、ドイツの大学史。 著書に、『ドイツにおける大学教授の誕生 職階制の成立を中心に』 『明治大学の誕生 創設の志と岸本辰雄』『学校教師になる』『大学教授の職業倫理』『近代大学の揺籃 一八世紀ドイツ大学史研究』『ドイツの教育』(共編著)『大学史をつくる 沿革史編纂必携』(共編著)『大学の指導法 学生の自己発見のために』(共編)『〈大学〉再考 概念の受容と展開』(編)などがある。
  • 絶対王政期イングランド法制史抄説
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 「ローマ法継受の可能性とコモン・ローの近代化」という論点を視座の中心に据え、絶対王政期イングランドの法制度・法思想を見事に描く。 【目次より】: 序 目次 第一篇 陪審制と職権的糾問手続への史的岐路 英米法と大陸法についての―つの覚え書 一 はじめに 二 英仏における古来の訴訟手続 三 イングランドにおける判決陪審の採用 四 フランスにおける職権的糾問手続の採用 五 むすびにかえて 第二篇 「イングランド法とルネサンス」考 イングランドにおけるローマ法継受の可能性とコモン・ローの近代化 一 はじめに 二 メイトランド説とその批判 三 メイトランド批判学説の吟味 四 むすびにかえて イングランド法の近代化 第三篇 請願裁判所素描 絶対王政期イングランドにおける「貧者のための裁判所」 一 はじめに 二 起源 三 構成  四 訴訟手続 五 管轄 六 他裁判所との関係 七 衰減 第四篇 刑罰制定法上の略式起訴と職業的略式起訴者 絶対王政期イングランド刑事司法の一局面 一 はじめに 二 略式起訴の刑事訴訟法上の位置づけ 三 刑罰制定法及びそれに基づく略式起訴についての小史 四 略式起訴に基づく手続 五 職業的略式起訴者 六 職業的略式起訴者の規制と改革 七 まとめ 第五篇 絶対王政期イングランドにおける答弁取引 アサイズ裁判における刑事司法の一面 一 はじめに 二 基礎的事実 三 答弁取引の概念 四 アサイズ裁判における刑事訴訟 五 答弁取引の出現 六 答弁取引出現の理由 付篇 シェイクスピア時代のインズ・オヴ・コート 貴紳子弟教育機関としての ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 小山 貞夫 1936年生まれ。法学者。東北大学名誉教授。専門は、西洋法制史。 東北大学法学部卒業。法学博士。 著書に、『イングランド法の形成と近代的変容』『絶対王政期イングランド法制史抄説』『増補版 中世イギリスの地方行政』『英米法律語辞典 Koyama's Dictionary of Anglo-American Legal Terminology』など、 訳書に、フレデリック・メイトランド『イギリスの初期議会』ジョン・ハミルトン・ベイカー『イングランド法制史概説』フレデリック・メイトランド 他『イングランド法とルネサンス』フレデリック・メイトランド『イングランド憲法史』スタンリー・バートラム・クライムズ『中世イングランド行政史概説』ラウル・ジャール・ヴァン・カネヘム『裁判官・立法者・大学教授』などがある。
  • 数理経済学の基礎
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 レオン・ワルラスらによって経済学は数学が応用されるようになる。1930~1940年代は、ジョン・ヒックスらにより、数理モデルは経済学に全面的に使われるようになる。20世紀後半には、ノイマンやナッシュなどの数学者が数理経済学を飛躍的に発展させた。本書は、数理経済学への格好の入門書である。 【目次より】 まえがき 序 読者のために 第1編 均衡分析の基礎 第1章 均衡分析の基礎概念 1. 経済構成員の特性 2. 個人需要 3. 閉収束位相 4. 普遍選好集合P上の位相および可測構造 5. 数学的付記と予備 I 関係と位相構造 6. 数学的付記と予備 II 線型空間・Euclid空間 7. 数学的付記と予備 III 可測構造 付記1 第2章 個人需要の諸性質 8. 個人需要の富空間における臨界集合 9. 個人需要の価格空間における臨界集合 10. 個人需要の可測性と連続性 11. 数学的付記と予備 IV 積分 付記2 第2編 均衡分析における集計の効果とスムージングの現象 第3章 総需要と集計の効果 12. 消費セクターとしてとらえた経済の定式化と総需要 13. 総需要と集計の効果 直接的効果と経済的効果 14. 集計の直接的効果 凸化効果 15. 数学的付記と予備 V 測度および分布の収束 付記3 第4章 総需要における集計の効果とスムージング I 生成的諸性質 16. 生成的性質としての総需要の一意性 総需要関数 17. 生成的性質としての総需要の上半連続性 18. 数学的付記と予備 VI 線型位相空間 付記4 第5章 総需要における集計の効果とスムージング II 消費特性分布の拡散性と連続化効果 19. 富分布の拡散性と総需要の上半連続性 20. 選好分布のパラメトリック拡散性 21. 選好分布の拡散性と総需要の一意性および連続性 付記5 第3編 均衡の同値性と決定性 第6章 ワルラス均衡とコア 22. ワルラス均衡 23. 経済のコア 24. ワルラス配分とコア 25. 凸の財空間と同値定理 26. 初等的財空間と同値定理 27. 初期保有量分布の拡散性と同値定理 28. 情報節約的コア概念 29. 純粋に競争的な有限経済列 付記6 第7章 均衡の決定性 30. ワルラス均衡の決定性 I 31. ワルラス均衡の決定性 II 32. コアの決定性 33. 近似ワルラス均衡 付記7 文献 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 山崎 昭 1942年生まれ。経済学者。一橋大学名誉教授。一橋大学経済学部卒、グルノーブル大学経済学修士課程修了(D.E.S)、一橋大学大学院経済学研究科修士課程入学。1米国ロチェスター大学修士、同大学大学院博士課程修了、同大学経済学博士(Ph.D.)。1988年一橋大学経済学博士。専門は、理論経済学、ミクロ経済理論、経済政策。 著書に、『数理経済学の基礎』『情報経済学入門:情報社会の経済理論』(共編著)『ミクロ経済学』などがある。
  • 十字架のヨハネ研究
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 一六世紀スペインの神秘家で詩人であった十字架のヨハネに関する初めての本格的研究。人間の魂が神との合一に向かう過程を入念に叙述・分析したヨハネの作品は、心理分析の精緻さと的確さ、さらには哲学的・人間学的な洞察の鋭さにおいてスペイン文学史上の至宝ともいえる古典である。著者は独自の方法により宗教言語論的特性を解明するとともにその解釈学的構造を分析、ヨハネ神秘思想の全貌を明らかにして、従来の神秘主義理解の視野を拡大する。 【目次より】 序文 略記号表 第I部 序論 一 生涯と時代 二 作品 (1) 造形作品 (2) 主著(3) 詩 (4) その他 (5) テクスト 三 思想の源泉 (1) 聖書 (2) カルメル会の伝統 (3) 教父、正統神学者 (4) スペイン神秘主義 (5) 世俗文学 (6) ドイツ系神秘主義 (7) ルネサンス思潮 (8) ユダヤ教神秘主義 (9) イスラム神秘主義 四 方法と視点 第一節 視点・関心・方法 第二節 本書の構成 第II部 道程 一 神への翻案/人への翻案 『ロマンセ』の位置 二 愛にみちた観念 『カルメル山登攀』における否定神学とそれを破るもの1 三 見ることと触れること 『カルメル山登攀』における否定神学とそれを破るもの2 四 夜の構造 『カルメル山登攀』・『暗夜』の根本イメージ 五 魂の受動性 『暗夜』の根本問題 第III部 合一 一 合一を語る言葉 『愛の生ける炎』における神秘的合一のイメージ1 二 魂の中心/神の中心 『愛の生ける炎』における神秘的合一のイメージイメージ2 三 甘美な接触 『愛の生ける炎』における神秘的合一のイメージ3 四 神のかげ 『愛の生ける炎』における神秘的合一のイメージ4 五 私の胸で恋人は目覚める 『愛の生ける炎』における神秘的合一のイメージ5 六 合一の人称 『霊の讃歌』における神秘的合一把握 あとがき ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 鶴岡 賀雄 1952年生まれ。宗教学者、キリスト教神秘主義研究者。東京大学名誉教授。専門は、スペインとフランスの神秘思想。東京大学文学部宗教学・宗教史学科卒業、同大学院人文科学研究科宗教学・宗教史学専門課程修士課程修了、同大学院人文科学研究科宗教学・宗教史学専門課程博士課程単位取得退学。 著書に、『十字架のヨハネ研究』 『宗教のことば』(共編) 『岩波講座 宗教(シリーズ)』(編集委員)『〈宗教〉再考』(共編)『スピリチュアリティの宗教史』(共編) 『キリスト教と日本の深層』(共編)『世界宗教百科事典』(共編著)など、 訳書に、アレクサンドル・コイレ 『パラケルススとその周辺』『キリスト教神秘主義著作集15.キエティスム』(共訳)イーヴリン・アンダーヒル 『神秘主義 : 超越的世界へ到る途』(共訳)ミルチャ・エリアーデ 『世界宗教史3.ムハンマドから宗教改革の時代まで』『エリアーデ・オカルト事典 宗教百科事典』(共訳)などがある。
  • ブルクハルト史学と現代
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 普遍史家ブルクハルトを現代の状況の下に照らし出すことにより、ブルクハルト史学の全体像を初めてわが国で提示した本格的成果。 【目次より】 序章 第一章 革命時代と大衆 第一節 主題の概観 第二節 大国家と大衆運動 第三節 人権と大衆的人間類型 第四節 営利心と大衆化現象 第五節 革命時代と精神 第二章 惨めさと精神 第一節 歴史叙述と暗いパトス 第二節 ブルクハルトの生と惨めさ 第三節 キリスト教と惨めさ 第四節 ギリシア的生と惨めさ 第五節 惨めさと精神 第三章 歴史の連続性と類型的なもの 第一節 問題の所在 第二節 歴史の連続性の意味 第三節 歴史の連続性と時代の危機 第四節 類型的なものの意味 第五節 歴史の連続性と類型的なもの 第四章 ブルクハルトと歴史主義 第一節 ドイツ歴史主義の問題点 第二節 ヘーゲル、ランケ、ブルクハルト 第三節 ブルクハルトにおける歴史主義と超歴史主義 第四節 個性概念と類型概念 第五節 発展思想と文化史 第五章 権力と文化 第一節 マイネッケの問い 第二節 権力と文化についての二つの命題 第三節 カロカガティア 第四節 アゴーン 第五節 権カ・営利心と精神 第六章 歴史的偉大さ 第一節 偉大さ考察の視点 第二節 偉大さの要件 第三節 政治人の偉大さ 第四節 歴史的偉大さと宗教 第五節 文化史と偉大さ 第六節 ヨーロッパと偉大さ 補章 文化史と時代判断 あとがき ブルクハルトの著作・参考文献目録 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 仲手川 良雄 1929年生まれ。西洋史・思想史学者。早稲田大学名誉教授。早稲田大学第一文学部卒業。同大学院文学研究科博士課程修了。文学博士。 専門は古代ギリシア史・西洋思想史。 著書に、『ブルクハルト史学と現代』『歴史のなかの自由 ホメロスとホッブズのあいだ』『古代ギリシアにおける自由と正義』『テミストクレス 古代ギリシア天才政治家の発想と行動』『古代ギリシアにおける自由と社会』『ヨーロッパ的自由の歴史』(編著) 訳書に、ロマーノ・グァルディーニ『近代の終末 方向づけへの試み』などがある。
  • フランス革命史研究 史学史的研究
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 人類史上最大の政治革命であるフランス革命を、ミシュレ、トックヴィルなどの歴史家がどのように捕らえたかを踏まえ、徹底的に解明する。 【目次より】 復刻版の序文 まえがき 一西洋史研究者としての反省 序章 フランス革命研究史の意義と方法 一 序言 二 意義 フランス史学と革命史学 三 対象と方法 第一章 革命およびナポレオン時代 初期の革命史家たち 一 革命の反歴史性 二 ナポレオンと歴史 三 初期の革命史 第二章 王政復古時代 政治論争と革命史 一 「歴史の洪水」 二 ロマンティスム 三 王政復古の性格 四 政治闘争 五 歴史論争 六 二つの革命史 チエールとミニエ 第三章 七月王政時代(上) 歴史学の組織と共和主義運動 一 七月王政の性格 二 歴史研究の組織 三 共和主義者とフランス革命 第四章 七月王政時代(下) ミシュレ史学 一 人間ミシュレ 二 少年時代 三 準備研究時代 四 エコール・ノルマルの教授時代 五 コレージュ・ド・フランス教授時代と晩年 六 「フランス革命史」 補説 ラマルチーヌとルイ・ブラン 第五章 第二帝政時代 批判的研究とトックヴィル 一 歴史の「批判的考察」 二 トックヴィルと二月革命 三 「アンシャン・レジームと革命」 四 キネーと「フランス革命」 第六章 第三共和政時代 とくにその成立期 一 第三共和政の成立 二 テーヌとフランス革命 三 革命百年記念をむかえて 第七章 展望 オーラール、ジョレス、マチエ まえがき 一 オーラール 二 ジョレス 三 マチエ 附録 一 オーギュスタン・チエリー 二 フランソワ・ギゾー 参考文献 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 前川 貞次郎 1911~2004年。西洋史学者。京都大学名誉教授。 京都帝国大学文学部史学科卒業。専門は、フランス革命とフランス近代史。 著書に、『フランス史学』『京大西洋史 第5巻 絶対主義の時代』『フランス革命史研究』『あたらしい世界史』『絶対王政の時代』『ヨーロッパ史序説』『歴史を考える』など、 訳書に、コンドルセ『人間精神進歩の歴史』クリストファー・ドーソン『近代のジレンマ』ユベール・メチヴィエ『ルイ十四世』リューデ『フランス革命と群衆』(共訳)G.バラクラフ『転換期の歴史』(共訳)ルソー『学問芸術論』ジョルジュ・デュビィ/ロベール・マンドルー『フランス文化史 全3巻』(共訳)などがある。
  • イングランド法の形成と近代的変容
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 中世イングランド法の基礎であるコモン・ローとマグナ・カルタが、中世から近代へと時代を経ることで、どのように受容・変容したのか 【目次より】 序 第一部 イングランド法の形成 第一篇 成立期コモン・ロー研究に関する新動向 ファン・ケーネヘム及びミルソム学説を中心にしてのメイトランド学説批判についての覚書 一 はしがき 二 メイトランド学説 三 ファン・ケーネヘム学説 四 ミルソム学説 第二篇 マグナ・カルタ(一二ー五年)の歴史的意義 一 はしがき 二 封建関係に関する規定 三 裁判に関する規定 四 一二ー五年のマグナ・カルタの歴史的位置づけ 第二部 イングランド法の近代的変容 第三篇 判例を通して見たイングランド絶対王政期法思想の一断面 ウィムビッシュ対テイルボイズ事件(一五五〇年)を中心にして 一 はしがき 二 学説整理 マクルウェインとホウルズワース 三 テューダー朝期の立法 ユース法 四 ウィムビッシュ対テイルボイズ事件 五 ランカスター・ヨーク朝下の判例 六 むすびにかえて 基本法について 第四篇 聖職者の特権の世俗化と聖域の崩壊 宗教改革前後のイングランドにおける刑事法近代化の一齣 一 はしがき 二 聖職者の特権の世俗化 三 聖域の崩壊 四 むすび 第五篇 星室裁判所素描 一 はしがき 二 起源 三 構成 四 訴訟手続 五 職務 六 廃止 付論 栗原真人氏の批判に接して 第六篇 マグナ・カルタ神話の創造 一 はしがき 二 前史 マグナ・カルタの成立・再発行・確認 三 テューダー朝期におけるマグナ・カルタの無視 四 テューダー朝期におけるマグナ・カルタの復活 五 ステュアート朝期におけるマグナ・カルタ 六 むすびにかえて クックによるマグナ・カルタ神話の創造とその原因 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 小山 貞夫 1936年生まれ。法学者。東北大学名誉教授。専門は、西洋法制史。 東北大学法学部卒業。法学博士。 著書に、『イングランド法の形成と近代的変容』『絶対王政期イングランド法制史抄説』『増補版 中世イギリスの地方行政』『英米法律語辞典 Koyama's Dictionary of Anglo-American Legal Terminology』など、 訳書に、フレデリック・メイトランド『イギリスの初期議会』ジョン・ハミルトン・ベイカー『イングランド法制史概説』フレデリック・メイトランド 他『イングランド法とルネサンス』フレデリック・メイトランド『イングランド憲法史』スタンリー・バートラム・クライムズ『中世イングランド行政史概説』ラウル・ジャール・ヴァン・カネヘム『裁判官・立法者・大学教授』などがある。
  • 日本財政の経済分析
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 財政赤字、企業、住宅、年金、業種間負担、直間比率、地方税、税制改革など主要なトピックスに経済理論を適用、その説明力を実証。 【目次より】 まえがき 第1章 財政赤字と家計行動 中立命題の検証 I はじめに II 中立命題の理論的枠組とその限界 III 既存の実証分析 IV 中立命題の検証 第2章 企業税制と設備投資 投資のq理論からのアプローチ A) 設備投資理論の展開 I はじめに II 設備投資理論の諸類型  III 設備投資と税制 IV アメリカの設備投資に関する実証研究 V 日本の設備投資の実証研究 補論 記号一覧 B) 設備投資の実証分析 I はじめに II モデル III データ IV 推定結果 V むすび 補論 理論モデルの説明 第3章 公的住宅政策と持家取得行動 資本コストの計測とシミュレーション I はじめに II モデル III 時系列データによる分析 IV クロスセクションデータによる分析 V むすび 第4章 わが国財政運営のマクロ的評価 高雇用余剰と高雇用経常収支の計測 I はじめに II 自然失業率の理論と実証 III 自然失業率の計測とその吟味 IV GNPギャップの計測 V 高雇用余剰の計測 VI 高雇用経常収支,高雇用交易条件と高雇用為替レートの計測 VII むすび 第5章 業種間負担率格差の実態 「クロヨン」問題の推計 I はじめに II 所得税負担率格差の指標 III 所得階層分布と租税関数の推定 IV 税負担の業種間格差の実態 V 業種間格差の相対的意義 第6章 最適直間比率のシミュレーション分析 効率と公平のトレードオフ I はじめに II 分析の方法 III 直間比率と経済的厚生 第7章 わが国税制改革の影聾分析 I はじめに II 竹下税制改革の概要 III 消費税と物価上昇 IV 世帯類型別の税負担の変化 V ライフサイクルの税負担の変化  VI 竹下税制改革の原生分析 補論 第8章 地方交付税:機能とその評価 I はじめに II 国と地方の財政関係と財政状況 III 地方交付税制度の概要と問題点 IV 地方交付税の財源保障機能 算定構造の分析 V 地方交付税の財政調整機能 VI 地方交付税の機能の評価と諜類 第9章 年金制度と高齢化社会 重複世代間モデルによるシミュレーション分析 I はじめに II 年金制度の現状とその問題点 III 戦後の経済成長と公的年金 IV 年金改革のシミュレーション分析(1):定常状態の比較 V 年金改革のシミュレーション分析(2):移行過程の比較 VI むすび ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 本間 正明 1944年生まれ。経済学者。近畿大学世界経済研究所所長/教授。大阪大学経済学部卒業、同大学院博士課程中途退学。専攻は、公共経済学。 著書に、『租税の経済理論』『財政』『税制改革の実証分析』『ゼミナール現代財政入門』『日本型市場システムの解明』『フィラン・ソロピーの社会経済学』『ボランティア革命 大震災での経験を市民活動へ』『NPOの可能性 新しい市民活動』『21世紀日本型福祉社会の構想』『民からの改革』『地方財政改革』『財政危機「脱却」財政構造改革への第1歩』『コミュニティビジネスの時代 NPOが変える産業、社会、そして個人』『概説市場化テスト』『公共経済学』などがある。
  • 等族制国家から国家連合へ 近世ドイツ国家の設計図「シュヴァーベン同盟」
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 神聖ローマ帝国は、地域的に分割された暴力管理制度と、全体を統括する司法制度の組み合わせによって、暴力を法の枠組みに押さえ込み、一定の平和を維持していた。この老帝国の故地から、数多くの連邦国家が生み出された。その最大のものである後のドイツで、こうした連邦国家への道が開かれたのはいつか。その起源をこの地に特徴的な等族の「同盟」に求め、プロソポグラフィーや国際政治学の地域理論を駆使して、制度的に最も完成したとされる「シュヴァーベン同盟」(1488~1534)に探るのが本書である。近世ドイツ国家の設計図「シュヴァーベン同盟」の新たな歴史像を提示する。 【目次より】 表・図一覧 序章 「連邦制」の淵源としての等族同盟 一 研究意義 二 研究状況と問題設定 第一章 シュヴァーベン同盟略史 一 同盟の発足 二 初期の同盟(一四八八-一五〇〇) 三 中期の同盟(一五〇〇-二二) 四 後期の同盟(一五二二-三四) 第二章 同盟の制度 一 同盟制度の概要 二 同盟参加の法的枠組み 誓約・捺印・除外・同盟規約 三 政治制度 四 同盟裁判所(Bundesgericht) 五 税制と財政 第三章 同盟の人的統合 一 同盟における人的統合の意味 二 同盟指導者の統合 三 同盟構成員の統合 四 小括 第四章 同盟の地域統合 一 政治的地域統合の理論 二 同盟における「政治の地域化」の可能性 三 同盟ラントフリーデの二つの機能 四 同盟の暴力的機能と地域統合 五 同盟の司法機能と地域統合 六 同盟のラントフリーデ機能の限界 七 小括 同盟による地域統合の可能性と限界 結語 連邦制的伝統を担う同盟 注 あとがき 表・図一覧 史料・文献目録 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 皆川 卓 1967年生まれ。西洋史家。山梨大学教授。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。専門は、神聖ローマ帝国史・近世ドイツ・イタリア国制史。 著書に、『等族制国家から国家連合へ 近世ドイツ国家の設計図「シュヴァーベン同盟」』などがある。
  • 中国藝術理論史研究(東洋学叢書)
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 「形」とは何か。中国思想が求めたものは「道」であり、形而上なるものを追求する中国文化全体において、形は看過され、主題的に語られることはなかった。本書は、中国藝術理論における形を考察することにより、その中国哲学史における意味を再考する。まずは六朝期と宋代を中心に、形象を無視する絵画理論の発生を考察し、固定しない、混成した形象への志向の登場を山水画の表現を例に論じる。さらに中国藝術における主要概念を検討した上で、漢代に遡って、画像石に表れた死生観に着目、形という存在自体が中国思想を変容させた様子をたどる。最後に、固定的な形象をもたない風景の表現がもつ意味をも考察する。数々の名作を残した中国絵画、その背後にある、形の思想と気の思想の関係を繙いた画期的業績。 【目次より】 はじめに 序章 形について はしがき 一 「形」の二つの相 二 気象と形 三 箱の思想 おわりに 第一部 気と形象の問題 第一章 気の問題 はしがき 一 六朝に至るまでの気の表現 二 謝赫と顧〓之における気の問題 三 張彦遠における気と六朝の書論 四 六朝文学論における気 五 楽記と気の問題 おわりに 第二章 形象の問題 はしがき 一 造化の跡 二 胸中の竹 三 混成した形象 おわりに 第三章 気象の問題 一 胸中の丘壑 二 文章における気象 三 胸中の竹と胸中の丘堅 第二部 芸術に関わる諸概念の検討 第四章 快の問題 はしがき 一 感性的「快」について 二 芸術理論における「快」 おわりに 第五章 醜の問題 はしがき 一 視覚的な美醜と道徳的な美醜 二 韓愈と梅堯臣 三 山水における醜 第六章 模倣の問題 はしがき 一 第一の転回点 六朝期 二 著録に見える模本 三 第二の転回点 北宋 四 評論家の発想 五 董其昌 おわりに 第三部 思想と図像 第七章 思想と図像 はしがき 一 二つの気のモデルと死の解釈 二 死観と喪葬儀礼 三 祟りと天門 四 崑崙山と西王母 五 もう一つの死後観 六 図像化による思想の変容 おわりに 第四部 風景の問題 第八章 風景の問題(一) はしがき 一 風景詩の性格 二 風景詩の空間 三 形象と風景 第九章 風景の問題(二) はしがき 一 光と風の表現 二 浸透 三 気象と浸透、そして散っている気 結論 あとがき ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 宇佐美 文理 1959年生まれ。中国美学・美術史研究者。京都大学教授。京都大学文学研究科博士後期課程研究指導認定。専門は、中国絵画、芸術理論。 著書に、『歴代名画記  〈気〉の芸術論』『中国絵画入門』『中国藝術理論史研究』などがある。
  • 請求権概念の生成と展開
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 実体法体系の確立という観点から、訴訟・実体両法体系の分化を前提とした結合関係のあり方を追求しつづけた労作。 【目次より】 はしがき 第一章 ヴィントシャイトの『アクチオ論』 序説 第一節 ヴィントシャイトの法律学 第二節 『アクチオ論』 第一款 『アクチオ論』の課題およびアクチオの概念 第二款 アクチオ理論の展開 第三款 『アクチオ論』に対する補説  むすび 第二章 ドイツ普通法学における請求権概念の発展 序説 第一節 ウンガーおよびノイナーにおける請求権と訴権 第二節 公法的訴権概念の誕生 第三節 公法的訴権理論の影響 第四節 実体法と訴訟法の分離および両者の関連 第五節 普通法学における請求権理論の発展の総括、および、ドイツ民法典以後の発展の展望 むすび 第三章 ドイツ民法の請求権概念 序説 第一節 請求権の本質および機能 第一款 第一期(一九〇〇年~一九一二年頃)の学説 第二款 第二期(一九一二、三年頃~一九四五年)の学説 第三款 第三期(一九四五年~一九五九年)の学説 第二節 請求権をめぐる若干の問題の検討と請求権の本質・機能論の総括 第一款 請求権のFalligkeit(満期)について 第二款 時効の効力 第三款 物権的請求権について 第四款 総括 問題点の整理 むすび 第四章 ドイツ民法学における請求権理論について 第五章 ドイツ民法の請求権(Anspruch)と日本民法 第一節 序説 第二節 消滅時効と請求権 第三節 権利と請求権 第四節 請求権の機能 第五節 結語 第六章 補説 第一節 ヴィントシャイトの請求権概念をめぐる近時の論議について はしがき 第一款 請求権概念検討の理由 第二款 リムメルシュパッハーのヴィントシャイト理論の分析 第三款 ゲオルギアデスの請求権理論 第四款 リムメルシュパッハーの請求権理 第二節 権利と請求権 第七章 民法四一四条について 解釈論的および立法論的見地から はしがき 第一節 民法四一四条の法的性質についての諸学説 第二節 解釈論と立法論 附録 請求権と訴訟物 実体法学からの新訴訟物理論へのアプローチ はしがき 第一節 小山説の提起せる問題とその検討 第二節 三ヶ月説の提起せる問題とその検討 第一款 請求権と訴訟物 第二款 占有承継人に対する執行力の拡張をめぐって 第三節 ドイツの学説における請求権と訴訟物 第一款 ニキッシュの問題提起 第二款 実体法学者の見解 第三款 ヘンケルの理論とその検討 第四節 総括 むすび ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 奥田 昌道 1932年生まれ。法学者、裁判官。京都大学名誉教授。 京都大学法学部卒業。学位論文「請求権概念の生成と展開」で、京都大学より法学博士の学位を授与(法学博士)。京都府文化賞などを受賞。 著書に、『請求権概念の生成と展開』『債権総論 [増補版]』『紛争解決と規範創造 最高裁判所で学んだこと、感じたこと』などがある。
  • 世界史における現代
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 1988年6月7日に亡くなられた、創文社の顧問であった歴史家鈴木成高先生の、戦後に発表された評論や、折に触れて書かれた随想を編んだものである。 【目次より】 目次 一 世界史 世界の一体化 世界史における現代 世界の中の日本 二 国家 国家理由 力と正義の問題 国家的利益 国家理性と権力政治 日本におけるナショナル・インテレストの歴史的考察 三 文化 西欧の没落 ルネサンスの喪失(一) 伝統とヒューマニズム ルネサンスの喪失(二) 伝統とヒューマニズム ルネサンスの終末 伝統とヒューマニズム 日本における伝統と近代 四 歴史家たち トインビー ブルクハルト ピレンヌ ドーソン 原 勝郎 五 随想 どじょう鍋と焼餅/私のクラス会/久留和海岸の記 「読者の要求」について/雑誌というもの/書評に権威を/図書館の使命/大衆とは何か/昭和史の問題点/節操について/ある世代の減亡について/最後の言葉 年譜・著作目録 あとがき(野口洋二) ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 鈴木 成高 1907~1988年。西洋史学者。早稲田大学名誉教授。京都学派の一人。 京都帝国大学文学部西洋史学科卒業。専門は、西洋中世史。 著書に、『ランケと世界史学』『歴史的国家の理念』『世界と人間性 歴史的考察』『ヨーロッパの成立』『封建社会の研究』『世界の運命と国家の運命』『産業革命』『中世の町』『世界史における現代』『京都哲学撰書 第6巻 ヨーロッパの成立・産業革命』など、 訳書に、ランケ『世界史概観 近世史の諸時代』(共訳)などがある。
  • 神認識とエペクタシス ニュッサのグレゴリオスによるキリスト教的神認識論の形成
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 ニュッサのグレゴリオスによるキリスト教的神認識論の形成〈エペクタシス〉という人間存在の根本態勢からグレゴリオスの神認識論を説く。中村元賞受賞。 【目次より】 まえがき 序論 第一節 問題の所在、及び本研究の目的と方法 第二節 ニュッサのグレゴリオスの生涯 序論 注 第一章 グレゴリオス以前の神認識論 第一節 ギリシャ哲学における神認識論 第二節 グレゴリオス以前のキリスト教における神認識論 第一章 注 第二章 働きからの神認識 第一節 「働きからの神認識」 第二節 「働きからの神認識」とエペクタシス 第三節 結び 第二章 注 第三章 鏡における神認識 第一節 グレゴリオスにおける「鏡」の概念 第二節 「鏡における神認識」の存否について 第三節 『至福論』第六講話の解釈 第三章 注 第四章 暗闇における神認 第一節 「暗闇」という概念 第二節 テキスト分析 第三節 「暗闇」のテキストの解釈 第四節 エクスタシス 第四章 注 補遺 神秘主義的解釈について 第五章 エペクタシス 第一節 『モーセの生涯』第二部二―九節~二五五節 第二節 人間存在としてのエペクタシス 第三節 「完全な生」としてのエペクタシス 第四節 神認識とエペクタシス 第五節 結び 第五章 注 結論 補遺 パレーシア:「自由に語ること」 ニュッサのグレゴリオスにおけるその転換 あとがき ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 土井 健司 1962年生まれ。神学者。関西学院大学教授。 関西学院大学神学部卒業。同大学院神学研究科修士課程聖書神学専攻修了、京都大学大学院文学研究科博士後期課程(キリスト教学)中退。文学博士。 著書に『神認識とエペクタシス』『「わたし」は如何にして「わたし」であるのか』『キリスト教を問いなおす』『古代キリスト教探訪』『愛と意志と生成の神」』『司教と貧者』『キリスト教は戦争好きか』『救貧看護とフィランスロピア』『現代を生きるキリスト教 』(共著) 『宗教と生命倫理』(共編)など、 訳書に、R.A.マーカス『アウグスティヌス神学における歴史と社会』(共訳)C.マルクシース『天を仰ぎ、地を歩む』 C.マルクシース『グノーシス』などがある。
  • 刑法綱要各論(第三版)
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 戦後刑法学の泰斗による、日本刑法の最重要基本図書である。『刑法綱要 総説』とあわせて読みたい。 【目次より】 第三版のはしがき 初版のはしがき 改訂版のはしがき 改訂版第三刷のはしがき 凡例 文献 緒論 第一編 国家的法益に対する罪 第一章 国家の存立に対する罪 第一節 内乱に関する罪 第二節 外患に関する罪 第三節 破壊活動防止法の罪 第二章 国家・地方公共団体の作用を害する罪 第一節 公務員・公務所の意義 第二節 公務の執行を妨害する罪 第三節 逃走の罪 第四節 犯人蔵匿および証憑湮滅の罪 第五節 偽証の罪 第六節 誣告の罪 第七節 涜職の罪 第八節 経済関係罰則の整備に関する法律の罪 第三章 国際社会に対する罪 第一節 総説 第二節 国交に関する罪 第二編 社会的法益に対する罪 第一章 社会的秩序に対する罪 第一節 騒擾の罪 第二節 放火および失火の罪 第三節 爆発物取締罰則の罪 第四節 溢水および水利に関する罪 第五節 往来を妨害する罪 第六節 アヘン煙に関する罪 第七節 飲料水に関する罪 第二章 経済的秩序に対する罪 第一節 通貨偽造の罪 第二節 有価証券偽造の罪 第三節 文書偽造の罪 第四節 印章偽造の罪 第三章 道徳的秩序に対する罪 第一節 猥褻および重婚の罪 第二節 売春防止法の罪 第三節 賭博および富籤に関する罪 第四節 礼拝所および墳墓に関する罪 第三編 個人的法益に対する罪 付・コンピューター犯罪 第一章 生命・身体に対する罪 第一節 殺人の罪 第二節 傷害の罪 第三節 過失傷害の罪 第四節 決闘に関する罪 第五節 堕胎の罪 第六節 遺棄の罪 第二章 自由に対する罪 第一節 逮捕および監禁の罪 第二節 脅迫の罪 第三節 暴力行為等処罰に関する法律の罪 第四節 略取および誘拐の罪 第五節 強制猥褻の罪 第三章 私生活の平穏を害する罪 第一節 住居を侵す罪 第二節 秘密を侵す罪 第四章 名誉・信用に対する罪 第一節 名誉に対する罪 第二節 信用および業務に対する罪 第五章 財産に対する罪 第一節 総説 第二節 窃盗および強盗の罪 第三節 詐欺および恐喝の罪 第四節 横領および背任の罪 第五節 賍物に関する罪 第六節 毀棄および隠匿の罪 第六章 コンピューター犯罪 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 団藤 重光 1913~2012年。法学者(刑法・刑事訴訟法)、裁判官。東京大学名誉教授。東京帝国大学法学部卒業。学位は法学博。文化功労者。文化勲章。 著書に、『刑事訴訟法綱要』『刑法の近代的展開』『新刑事訴訟法綱要』『訴訟状態と訴訟行為』『刑法と刑事訴訟法との交錯』『条解刑事訴訟法(上)』『刑法綱要総論』『刑法綱要各論』『刑法紀行』『実践の法理と法理の実践』『この一筋につながる』『わが心の旅路』『死刑廃止論』『法学の基礎』『反骨のコツ』(共著)(対談)などがある。
  • 旧約聖書における知恵と解釈
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 旧約聖書の「知恵と黙示」に焦点を当て、「ダニエル書」と「コーヘレト」を対象として研究する。解釈の実践的要請上、「創世記」、「サムエル記」等からもテクストを取り上げ、解釈を展開。 ポール・リクールの解釈学的方法を基礎にすえ、「予言」から「黙示」を見る立場を排して「知恵」から「黙示」を見る立場を提示、聖書解釈に新たな局面を展開する。従来の通時的・文献分析的方法に共時的・構造分析的方法を対峙させた前著『旧約聖書の予言と知恵』の方法論をいっそう透徹させた画期的労作。 【目次より】 まえがき 目次 第一部 一 ヨナ書の問題 予言と知恵 二 旧約聖書における「霊」 三 釈義の方法論 四 知恵と知恵文学の概念 五 ダニエル書解釈への素描 七章を中心に 六 ダニエル書の解釈 七 知恵と黙示について 一 知恵について I 予言と知恵の構造的相違 II 逆啓示型(ペレ型) 二 黙示に関して I 解釈の対象と歴史についての誤解 II 黙示文学の機能 八 ダニエル書とコーヘレトの解釈 「時空における秩序づけと混沌」 I コーヘレトの時間 II ダニエル書の時間 III コーヘレトの言語学的特徴から 第二部 一 アブラハムとイサクの物語 文学と歴史 二 正義と憐れみ サムエル記下二一章 三 コーヘレト(伝道の書)の世界 あとがき 参考書略号 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 西村 俊昭 1930年生まれる。神学者。元日本聖書神学校特任教授。東京大学文学部仏文科卒業、青山学院大学大学院聖書神学思想専攻(博士課程終了)、フランス・ストラスブール大学院(宗教学博士)。 著書に、『「コーヘレトの言葉」注解』『ヨナ書註解』『旧約聖書における知恵と解釈』など、 訳書に、アンドレ・ネエル『言葉の捕囚』エドモン・ジャコブ『旧約聖書』エドモン・ジャコブ『聖書・文化・信仰』クロード・トレスモンタン『ヘブル思想の特質』などがある。
  • トーマス・マンの政治思想 失われた市民を求めて
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 よるべき価値基準が失われた世界で、実存的社会的中心をどこに求めるか。第一次世界大戦からワイマール期を経てナチズムの時代を生きた作家、トーマス・マンの思想的歩みは、この問いとの格闘の軌跡であった。本書は、マンの小説と論説の大部分を同時代の政治状況への応答と捉え、その政治思想を、市民性との関わりを軸に明らかにする。初期作『ブッデンブローク家の人びと』『非政治的人間の考察』において、マンは中世都市を素材に市民的世界の原理を検討し、内面的領域と政治の分離を試みたが、『魔の山』執筆時以降、次第にその主張を放棄し、個人の内面と共同体を結びつける適切な方法を模索するに至る。この思想的変遷を経て、マンは宇宙論と認識論を構築し、教養と人文主義の再興が社会的連帯に寄与すると期待して、それを可能にする政治体制として社会主義に希望を託す。しかし、ナチズムの台頭によりその実現を阻まれ、亡命生活へと入っていく。高まる危機感の中で彼が主張した戦闘的デモクラシーとはどのような政治体制だったのか。天才的芸術家による秩序、「上からのデモクラシー」のもつ意味とは何か。そして晩年、アドルノとの共同作業の末に結実した『ファウストス博士』の音楽論がもたらす帰結とは何かを、作品の精緻な読解を通じて解明する。内外の膨大なマン研究を礎に、政治的作家という側面を浮き彫りにし、政治思想史研究に物語と政治という新たな息吹を吹き込む野心作。 【目次より】 凡例 序章 第一章 芸術家と市民 初期作品にみる市民の諦念から芸術家のイロニーヘの移行 第二章 共感と政治 『非政治的人間の考察』における内面性と政治の分離 第三章 共和国のエートスを求めて 革命期および『魔の山』執筆時における有機体概念の発見 第四章 個人と社会(一) 教養概念と共同性をめぐるドイツ精神史 第五章 個人と社会(二) 『ゲーテとトルストイ』を中心とした一九二〇年代の教養論 第六章 非合理性と真理 「雪」と「黄泉下り」における認識論的探求と物語論 第七章 精神と自然 亡命初期の逸巡から戦闘的人文主義論へ 第八章 文化と野蛮 『ファウストス博士』を中心とした一九四〇年代のナチズム論 第八節 芸術作品と社会 マンとアドルノの比較から 結語 あとがき 注 参考文献 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 速水 淑子 政治学者。横浜国立大学准教授。慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程政治学専攻修了。専門は、政治思想史。 著書に、『トーマス・マンの政治思想:失われた市民を求めて』など、 訳書に、ユルゲン・ハーバーマス著『ヨーロッパ憲法論』(共訳)リチャード・タック著『戦争と平和の権利 政治思想と国際秩序:グロティウスからカントまで』(共訳)などがある。
  • キルケゴールとその思想風土 北欧ロマンティークと敬虔主義
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 デンマーク語文献を駆使し、北欧の二大思想潮流から初めて光を当てた力作。日本宗教学会賞受賞。 【目次より】 凡例 略記号表 序論 第一部 デンマークロマンティークとデンマーク敬虔主義 第一章 「ロマンティーク」概念について 第一節 訳語をめぐる混乱 第二節 フリードリッヒ・シュレーゲルの用語法 第三節 「ロマンティーク」という言葉の由来とノヴァーリスの用語法 第四節 まとめ 第二章 デンマークロマンティーク 第一節 「デンマークロマンティーク」概念について 第二節 ヘンリック・スティフェンス 第三節 アダム・ゴットゥロープ・エーレンスレーァ 第四節 ニコライ・フレゼリク・セヴェーリン・グルントヴィ 第五節 まとめ 第三章 デンマーク敬虔主義 第一節 キリスト教の歴史的受容におけるひとつの問題 第二節 ハンス・アドルフ・c 第三節 まとめ 第二部 キルケゴールにおける北欧ロマンティークと敬虔主義 第一章 予備的考察 第一節 従来の代表的方法について 第二節 概念史的研究方法 第二章 「自然」理解について 第一節 初期キルケゴールにおける自然理解の諸特徴 第二節 自然描写における諸特徴 第三節 自然認識 自然における神の顕現をめぐる理解の変容 第四節 自然科学 第五節 自然の構造 第三章 「予感」概念の展開 第一節 「予感」の構造と「気分」の構造 第二節 「予感」の救済的性格 第四章 「建徳」概念の展開 第一節 「建徳」概念の背景 第二節 「建徳的なもの」 第五章 まとめ 第三部 キルケゴール思想の原理 第一章 「呼称作用」(呼びかけ) 第一節 呼格 第二節 力動性 第三節 永遠なものそれ自体における分離 第二章 卑賎(低さ) 第一節 聖書に対する態度 第二節 「卑賎」の構造 第三章 隠喩と神話性 第一節 隠喩 第二節 神を語ること あとがき 註 キルケゴールの著作活動における二重性 文献目録 欧文目次 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 中里 巧 東洋大学教授。
  • キルケゴール 主体性の真理
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 本書は、生きている自分自身の内実を取り戻す手がかりを、キルケゴールによる主体性の真理の追究に求める問題作である。 【目次より】 緒言 キルケゴールが追求したことを跡づけるために 第一部 問い 自己自身を明らかにするために 第一章 発端の問い 『ヨハンネス・クリマクス』草稿 第二章 反復の可能性 第三章 真理の問い 『哲学的断片』の場合 第四章 ヤスパースのキルケゴール理解 第五章 ヨハンネス・クリマクスの総決算 一 『哲学的断片に対する完結的非学問的あとがき』へ 二 主体になること 三 実存すること 四 問いの行方 第二部 救い 真理存在になるために 第一章 キリスト教の場合への移行 ヨハンネス・クリマクスからアンチ‐クリマクスへ 第二章 罪の不安 『不安の概念』 第三章 罪の現実 第四章 罪の赦し 問いの答え 一 招き イエスの悲劇 二 真理に対する躓き 三 真理とは? 結語 キルケゴールが行き着いたところを受け止めて 注 あとがき ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 浜田 恂子 1932年生まれ。倫理学者、哲学者。関東学院大学名誉教授。 東京大学文学部独文学科・倫理学科卒業。同大学院博士課程単位取得満期退学。文学博士。 著書に、『倫理学入門 倫理学についての対話』『キルケゴール 主体性の真理』『歌舞伎随想』『生きる環境の模索 苦悩する知』『死生論』『近・現代日本哲学思想史』『二つの『忠臣蔵』 続歌舞伎随想』『入門 近代日本思想史』『歌舞伎勝手三昧』などがある。
  • アウグスティヌスの言語論
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 言語哲学と解釈学の視点からアウグスティヌスにおける言葉の真相を文献学的に解明、彼の言語論の全貌を初めて本格的に示した問題作。 【目次より】 はじめに 序論 声の現象学へ 第一部 言語哲学的視点から 声とことば アプローチ 第一章 声 I 意味の光 II 声 III 喚びかけの構造 IV 喚びかけの場所 第二章 ことば I 沈黙と発語 II 根源語 讃美と呻き III 光ることば 第二部 解釈学的視点から 経験と解釈 アプローチ 第一章 経験 I ホルテンシウス体験 II メロディア・インテリオル 『美と適合について』 III ミラノのヴィジョン 『告白』第七章における神秘経験 IV オスティアの経験 l’extase a deux 第二章 解釈 I 比喩的解釈 II 解釈の迂路 III ドケレの二重構造 第三部 『キリスト教の教え』の言語哲学 『キリスト教の教え』を読む アプローチ I いつだれのために書かれたか II 伝達の回路 III 本論のアナリシス 表現と伝達 IV 結論 あとがき ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • アインシュタイン 物理学と形而上学
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 アインシュタインは、自らを「形而上学者」と呼び、「物理学は一種の形而上学である」と書く。「物理学=自然学(Physik)と形而上学(Meta-Physik)」という斬新な視点からアインシュタインの物理思想を解明し、アインシュタインを西洋形而上学の歴史のうちに位置づける。アインシュタイン全集を踏まえて、「原理の探究」、「質点と場という実在をめぐる戦い」、「人間精神の自由な創造」という独自な視点からアインシュタインの全体像を鮮明に描き、特殊相対性理論への道を説得力のある仕方で解明する画期的な研究である。 【目次より】 略号 序章 物理学と形面上学 一 物理学の目標 ~ 五 本書の課題・方法・展開 第一章 特殊相対性理論への道 第一節 運動と変換 一 運動する観測者と光のパラドックス ~ 五 マイケルソンの実験 第二節 ローレンツ理論との格闘 一 ローレンツ理論から特殊相対性理論へ ~ 五 突破口としての時間変換 第三節 ヒュームとマッハ 一 ヒュームとマッハの批判的な思惟 ~ 五 有害な害虫を根絶できるだけ 第二章 原理理論 第四節 時間 一 同時刻性の定義 ~ 五 自由裁量に従ってなしえた設定 第五節 相対性原理と光速度一定の原理 一 二つの原理の独立性 ~ 五 不変量論としての特殊相対性理論 第六節 原理理論としての特殊相対性理論 一 構成理論と原理理論 ~ 五 相対性理論は絶対主義である 第三章 実在をめぐる戦い 第七節 光量子 一 深刻な形式的な相違 ~ 五 量子力学に対する批判 第八節 特殊相対性理論から一般相対性理論へ 一 私の生涯の最も素晴らしい思想 ~ 五 一般相対性理論とマッハ 第九節 場の導入によって開始された革命 一 アインシュタインにとっての革命 ~ 五 実在をめぐる戦いは終っていない 第四章 理性と実在 第十節 数学的に考えうる最も単純なものの実在化 一 羅針盤とユークリッド幾何学 ~ 五 神は数学する 第十一節 経験と理性 一 マッハ的な経験主義の批判 ~ 五 思弁としての理性の力 第十二節 人間精神の自由な創造 一 基礎の仮構的性格 ~ 五 概念との自由な遊びとしての思惟 第五章 形而上学 第十三節 自然のうちで自己を顕現する理性 一 神即自然(スピノザ) ~ 五 生成と存在(パルメニデス) 第十四節 物理学は一種の形而上学である 一 概念の創造としての形而上学 ~ 五 形而上学者アインシュタインの誕生 第十五節 形而上学者アインシュタイン 一 おとなしい形而上学者 ~ 五 知を愛し求める者 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 細川 亮一 1947年生まれ。 哲学研究者。九州大学名誉教授。東京大学文学部卒業(文学博士)。 著書に『意味・真理・場所 ハイデガーの思惟の道』『ハイデガー哲学の射程』『ハイデガー入門』『形而上学者ウィトゲンシュタイン 論理・独我論・倫理』『ヘーゲル現象学の理念』『アインシュタイン物理学と形而上学』『純化の思想家ルソー』『道化師ツァラトゥストラの黙示録』『要請としてのカント倫理学』など。
  • 法制史論集1:大化改新と鎌倉幕府の成立(増補版)
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 古代日本の二大画期・大化改新と鎌倉幕府の諸問題につき、法制史の立場よりする画期的な論文10編を収める。 【目次より】 増補版序 序 第一 大化改新の研究 大化改新より大寶律令の制定まで 第二 東國と西園 上代および上世における 第三 鎌倉幕府職制二題 一 征夷大将軍と源頼朝 二 文治守護職と總追捕使 第四 再び「征夷大将軍と源頼朝」について 第五 鎌倉幕府の成立時期 第六 鎌倉幕府の成立 文治の守護と地頭について 第七 大犯三箇條 鎌倉時代の守護の櫂限の研究 第八 東醐と西國 鎌倉時代における 第九 鎌倉幕府政所設置の年代 第一〇 鎌倉幕府成立期の二つの問題 文治地頭職と幕府裁判権 第一一 吾妻鏡文治三年九月十三日條所載のいわゆる北條時政奉書について 石井進氏の批判にこたえて 附録 第一 中世の訴訟法史料二種について 序言 一 沙汰未練書 二 庭訓往来 第二 日本法制史學八十八年 東京大學における 第三 中田博士の法制史の比較研究法について あとがき ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 石井 良助 1907-1993年。東京帝国大学法学部法律学科卒業。東京大学教授を務めたのち、東京大学名誉教授。専門は日本法制史。 著書に、『中世武家不動産訴訟法の研究』『日本法制史概説』『日本不動産占有論』『天皇 天皇統治の史的解明』『日本史概説』『大化改新と鎌倉幕府の成立』『江戸の刑罰』『江戸の離婚 三行り半と縁切寺』『吉原 江戸の遊廓の実態』『江戸町方の制度』『略説日本国家史』『日本婚姻法史』『日本団体法史』『近世関東の被差別部落』『民法典の編纂』『日本相続法史』『近世取引法史』『天皇』『近世民事訴訟法史 正続』『日本刑事法史』など多数ある。
  • 台密の理論と実践
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 中国・日本の密教史において、最澄はどのような位置にあるのか。また、密教的事象に対し最澄はどのような知見を持ったか、といったことから、台密の持つ様々な思想、理論について説いた論文集。空海の哲学に拮抗する五大院安然の密教理論、慈円の密教の歴史的意義、比叡山の回峯行、台密の奥旨等を論究、入門的解説を併載する。 【目次より】 台密の始祖伝教大師の密数思想 天台義における阿字本不生と法身説法 五大院安然における台密の体系 五大院安然と本覺讚 教時問答と天台真言二宗同異章 台密の蘇悉地法をめぐる諸問題 慈鎮和尚の密数思想について 青蓮院吉水蔵『毘逝別』を中心として 慈鎮和尚の佛眼信仰 青蓮院吉水蔵『法華別帖』より見た慈鎮和尚の密教思想 台密における蘇悉地思想の展開 三千院円融蔵『秘相承集』を中心として 比叡山の回峯行とその理論的根拠 『一実神道秘決』について 古今灌頂と台密 附録1 台密研究入門 附録2 天台密教を教える本 附録3 解説 上州世良田長楽寺聖教類 附録4 公開講演 台密と東密 その問題点と研究の状況 あとがき ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 三崎 良周 1921-2010年。仏教学者。天台宗の僧侶。早稲田大学名誉教授。 早稲田大学文学部卒。文学博士。 著書に、『台密の研究』『密教と神祇思想』『台密の理論と実践』など、 編・校注書に、『仏教思想とその展開 日本・中国』(編)『新国訳大蔵経 密教部 2 蘇悉地経・蘇婆呼童子経・十一面神呪心経』(共校注)などがある。
  • 近代啓蒙批判とナチズムの病理 カール・シュミットにおける法・国家・ユダヤ人
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 20世紀を体現した思想家カール・シュミットの近代批判・近代啓蒙批判を、シュミットが影響を受けた、あるいは論敵であった思想家、とりわけマックス・ヴェーバーの学問論や法・政治論との比較を通じて、またナチスの反ユダヤ主義や安楽死計画との関連を通じて浮き彫りにし、近代啓蒙批判とナチズムの病理・野蛮性との思想史的連関性を詳細に描き出す。ナチズムに代表される近代の生態を、未公刊の資料を駆使し複眼的な視角から解明、更に後世への歴史的教訓を引き出した画期的作品。 【目次より】 序 近代の病理とシュミット 第一章 シュミットの思想の基盤 法学と文芸の接点から 一 シュミットの家庭環境と修学時代 二 風刺書『影絵』(一九一三年)について 三 風刺文「ブリブンケン」(一九一八年)の内容とその意義 第二章 ヴェーバーとシュミット 学問論の相克 一 シュミットのヴェーバーに対する知的接触 二 「職業としての学問」(一九一七年)の成立事情 三 「職業としての学問」の論点 四 「職業としての学問」とシュミットの学問論 五 初期シュミット(一九一〇~一八年)の思想の核 六 「職業としての学問」の五つの論点とシュミットの「ブリブンケン」『政治的ロマン主義』 第三章 ヴェーバーとシュミット 政治論の相克 一 シュミットの『政治的なものの概念』とヴェーバー "二 シ ュミット『政治的なものの概念』の四つの論点とヴェーバー" 三 シュミットの議会主義・民主主義観とヴェーバー 第四章 ナチス安楽死計画とシュミット 法史的社会史的視角から 一 生命の価値とシュミットの「価値の専制」(一九五九年) 二 ナチス安楽死計画(一九三九~四五年)の事実の概要 三 ナチス安楽死計画の前史 四 「安楽死」の法制化をめぐって 司法省と総統官房 第五章 反ユダヤ主義とシュミット 法・国家・ユダヤ人 一 研究史的前提 二 シュミットの反ユダヤ主義的発言 三 シュミットの反ユダヤ主義的思考の要因 結び 近代啓蒙批判とその教訓 注 あとがき 初出論文一覧 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 佐野 誠 1954年生まれ。奈良教育大学名誉教授。中央大学法学部卒業。京都大学大学院博士課程単位取得退学。博士(法学)。専門は、基礎法学 西洋法制史。 著書に『ヴェーバーとナチズムの間』『ヴェーバーとリベラリズム』『新版「生きるに値しない命」とは誰のことか』(編著)『ヴェーバーとリベラリズム』などがある。
  • 中世イングランド行政史概説
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 12世紀後半から14世紀末までを中心とする、イングランド中央行政に関する簡潔で質の高い、わが国初の概説書。 【目次より】 凡例 序 略語表 第一章 起源 ノルマン人の征服前の国王の宮廷 第一節 執行権能は国王自身に存在 など 第二節 財政機構の萌芽 など 第三節 秘書機構の萌芽 国王の司祭 など 第二章 アングロ・ノルマン期の行政機構の発展 第一節 ノルマン人の征服が中央行政機構に及ぼした影響 など 第二節 ノルマン朝国王の宮廷 など 第三節 大法官の出現 など 第四節 寝所部 など 第三章 アンジュー朝期における行政的クーリア・レーギスの統合 最高法官の時代、一一五四~一二三二年 第一節 この時期の根底にある統一性 など 第二節 アンジュー朝の最高法官職の起源 など 第三節 ヘンリー二世の行政制度 など 第四節 ヘンリーニ世の改革の効果 など 第五節 ヘンリー三世初期における行政制度の連続性 など 第四章 行政制度における連続と変化──政治的反聾の始まり、―二三二─一三〇七年 第一節 アンジュー朝行政制度の復活 など 第二節 ―二三二─三四年のいわゆる「ポワトゥ人体制」 など 第三節 ヘンリー三世の行政制度、一二三四─五八年 など 第四節 ヘンリー三世に対する貴族の反対がもくろんだ中央行政制度の改革 など 第五節 エドワード一世の行政制 など 第五章 エドワード二世治世時代における政治的反響と行政改革 第一節 エドワード二世の治世時代 など 第二節 エドワード二世に対する貴族の反対 など 第三節 一三二二年以後の行政改革 など 第六章 部局の発展と行政評議会の生成、一三二七─一三九九年 第一節 行政機構の連続 など 第二節 行政評議会の生成と政治的反響 方法 など 終章 中世の行政からテューダー朝の行政への移行 一五世紀の行政史を調べることの困難  など 付録 中世イングランド行政史研究に対する最近の寄与 訳者あとがき ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 クライムズ,S・B 1907~1984年。歴史家、伝記作家。グラスゴー大学、ウェールズ大学、カーディフ大学で教鞭をとる。 著書に、『ヘンリー七世』などがある。
  • 中国古典劇の研究(東洋学叢書)
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 古典劇の史的変遷を跡づけつつ、劇作家の思想・生涯、作劇上の理論や実践など中国演劇の多様な側面を文献と発掘資料を駆使して解明。 【目次より】 目次 第一部 古典劇史の研究 第一章 中国古典劇の歩み 第一節 演劇の萌芽 第二節 宋の雑劇と金の院本 第三節 元の雑劇 第四節 明代の演劇 第五節 清代の演劇 第二章 温州雑劇伝存考 宋代演劇へのアプローチ 第三章 道化役の扮装 第一節 官人清似水 外郎白如麺 第二節 左衽 第三節 〓瓜 第四章 頤和園の三層舞台と清朝宮廷の好劇 第二部 古典劇の技法と理論にかかわる諸問題 第一章 南戯の〈せりふ〉の駢体化 第二章 萬暦年間にみられる演劇虚実論 第三章 湯顕祖の南柯記執筆の意図 書簡「答羅匡湖」よりみて 第四章 戯曲における夢 湯顕祖とシェイクスピアをめぐって 第五章 獅吼記を通して喜劇を考える 第三部 劇作家研究 第一章 李開先 その古典尊重の意識について 第二章 沈現と湯顕祖 『還魂記』の改作をめぐって 附説 唐伯虎伝 あとがき 初稿掲載誌一覧 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 岩城 秀夫 1923年生まれ。中国文学者。京都大学文学部卒業。山口大学名誉教授。 著書に、『漢詩美の世界』『中国文学概論』『中国人の美意識』など、 訳書に、『長生殿』『板橋雑記 蘇州画舫録』『入蜀記』『桟雲峡雨日記』などがある。
  • 宋詞研究(唐五代北宋篇)(東洋学叢書)
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 唐代に起り宋代に盛行した詞は、未開拓な研究分野であるが、本書は詞の様式的発展過程を解明し、その特色を総合的に論じた力作。恩賜賞・日本学士院賞受賞。 【目次より】 荒自序 緒言 序説 第一章 「詞」の語義と韻文様式としての「詞」 第二章 詩と詞 上篇 唐五代詞論 第一章 詞源流考 第二章 温飛卿詞論 第三章 五代詞論 下篇 北宋詞論 第一章 綜論 第二章 張子野詞論 第三章 柳耆卿詞論 第四章 蘇東坡詞論 第五章 周美成詞論 附論一 望江南菩薩蛮小考 附論二 漁父詞考 附論三 霓裳羽衣曲考 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 村上 哲見 1930年生まれ。中国文学者。東北大学名誉教授。専門は唐代から宋代の詩人研究。 京都大学文学部中国文学科卒業。 著書、訳書に、『李〓 中国詩人選集16』『三体詩 中国古典選』(全4巻)『宋詞の世界 中国近世の抒情歌曲』『宋詞研究 唐五代北宋篇』『科挙の話』『陸游-円熟詩人 中国の詩人12』『中国の名句・名言』『漢詩の名句・名吟』『中国文人論』『漢詩と日本人』『唐詩』『宋詞研究 南宋篇』『中国文学と日本 十二講』などがある。
  • 西洋中世国制史の研究1:教会から国家へ 古相のヨーロッパ
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 初期中世の政治秩序を比較国制史の視点から考察し、国家形成史を宗教的秩序の世俗化過程として構想する。 宗教と政治の未分化な古相ヨーロッパの秩序構造を明快につかみだし、叙任権闘争期に遂行された聖俗概念の分離とその国制史的表現を具体的に解明する。ヨーロッパ史の基本理解を本格的に問い直す、挑戦の論集。 【目次より】 目次 I 教会から国家へ 「世俗化」過程としてのョーロッパ国家形成史 II 「教会」としてのフランク帝国 西ヨーロッパ初期中世社会の特色を理解するために III  カロリンガー時代の十分の一税 IV 西ヨーロッパ初期中世の修道院蔵書 V 国王・大公・教会 カロリンガー後期からオットーネン初期の国制をめぐって VI 「ドイツ国」のはじまり レーグヌム・テウトニクム概念の出現と普及をめぐって VII 十─十二世紀ドイツにおける大公領の展開領邦国家成立史への予備的考察 VIII 「叙任権闘争」とレガリア パスカリス二世の特権状(一一一一年)を中心として あとがき 西洋中世国制史の研究II 『国家そして社会ー地域史の視点』目次 I 国家史を記述すること II 十二・十三世紀のドイツ国家 III 十二・十三世紀中東ドイツのブルクグラーフ制 IV ヒルデスハイム司教コンラート(二世)の領国形成政策 V 十三世紀中葉のヒルデスハイム司教領国 VI ヒルデスハイム司教座聖堂参事会の人的構成 VII 領邦国家とレーソ制 VIII 低地オーストリアのバンクイディングについて IX 中世末期オーストリアにおける領主制の諸問題 X 地域史研究と歴史協会 XI ドイツにおける地域史の諸相 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 山田 欣吾 1930年生まれ。歴史学者、経済学者。一橋大学名誉教授。専門、はドイツ中世史。 一橋大学経済学部卒業、同大学大学院経済学研究科博士課程修了。 著書に、『教会から国家へ 古相のヨーロッパ(西洋中世国制史の研究1)』『国家そして社会 地域史の視点 (西洋中世国制史の研究2)』『色彩の歴史と文化』(共著)『ドイツ史 1~3(世界歴史大系)』(共編)などがある。
  • 清代中国の法と裁判
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 清代を素材に伝統中国における裁判のあり方を追及し、それを通してこの社会における法とは何であったかを探り出した労作。 【目次より】 序 例言 第一 清朝時代の刑事裁判ーーその行政的性格。若干の沿革的考察を含めて 緒言 中国史の時代区分/「刑事」裁判の定義/その基本的性格 第一節 裁判機構 第二節 裁判手続上の二三の問題点 第三節 裁判の準則としての法 結語 第二 刑案に現われた宗族の私的制裁としての殺害──国法のそれへの対処 第三 判決の確定力観念の不存在──とくに民事裁判の実態 第一節 裁判の表現形式――批・諭・遵結 第二節 裁判の更正可能性 第三節 総括的考察 第四 民事的法源の概括的検討ーー情・理・法 第五 法源としての経義と礼、および慣習 第一節 経義と礼 第二節 慣習 附録 唐律における共犯 一 緒言 二 通則的規定 三 謀殺、盗犯、殴傷・致死についての個別規定 四 われわれの刑法理論との対応関係 清代判牘目録 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 滋賀 秀三 1921 2008年。法学者(東洋法制史)。東京大学名誉教授。東京帝国大学卒。法学博士。 著書に、『中国家族法論』『中国家族法の原理』『清代中国の法と裁判』『中国法制史』(編著)『中国法制史論集』『続・清代中国の法と裁判』など、 訳書に、国際社会問題研究協会編『社会綱領』(共訳)などがある。
  • 近代ロシアと農村共同体 改革と伝統
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 ソ連邦崩壊から十余年を経過しながらなお混迷するロシアにおいて、将来を見通す鍵となるのがその歴史的特殊性の解明である。本書は、近代ロシアにより推進された土地改革(農奴制廃止、ストルィピン改革)・農業改良が伝統的な共同体秩序のなかで辿った運命を、そして改革と伝統がそれぞれ有した歴史的意義を考察、歴史の断面を鋭く抉り出し、深層に連綿として流れる集団的原理が果たした役割を浮き彫りにする。 【目次より はしがき 地図 ヨーロッパ・ロシアの諸県(帝政期) 総説 近代ロシアと農村共同体 一 ロシアと西欧 共同体問題の思想性 二 近代化と共同体 三 ストルィピン改革と共同体 第I部 農奴解放前 第一章 農業改良論と共同体有害論 一 「新しい農業」への動き 二 共同体的土地利用有害論 第二章 バルト海沿岸クールラントの農民改革 はじめに 一 グーツヘルシャフト 二 一八一七・一八年の改革 三 一九世紀中葉の諸改革 第II部 ストルィピン改革前 第三章 農奴解放 その歴史的意義をめぐって 一 農奴解放原因論 二 農奴解放と農民の土地利用 三 農奴解放の歴史的意義 一つの試論 第四章 農村共同体の集会決議録 一八八〇~九〇年代のモスクワ県 はじめに 一 決議録の形式 二 役員の選出 三 税の割当 四 土地割替・その他土地関係 五 家族分割 六 その他の決議事項 第五章 西部ロシアにおける土地整理 コフォドの調査報告から はじめに 一 地域的分布と歴史的経緯 二 土地整理の動機および反対理由 三 土地整理の実態 四 土地整理の影響 五 土地整理の障害 第III部 ストルィピン改革 第六章 フートル経営視察旅行 ヴォルガ河中流域ペンザ県から西部ロシアへ はじめに 一 視察旅行の準備と行程 二 フートル経営の調査 三 視察農民の反応 第七章 土地混在と土地整理 ロシア中央部を中心に はじめに 一 土地混在 二 土地整理 第八章 全村オートルプ化 モスクワ県プチコヴァ村 はじめに 一 村の概要と区画地化決議 二 区画地化の土地 三 土地分割 四 まとめ 第九章 改革に抵抗する共同体農民 はじめに 一 一九〇六年一一月九日勅令にたいする農民の拒否的反応 二 土地整理委員会の創設にたいする農民の抵抗 三 農民土地銀行所有地の購入・区画地化にたいする農民の抵抗 四 土地(分与地)整理=区画地化にたいする農民の抵抗 おわりに ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 鈴木 健夫 1943年生まれ。歴史学者、経済史家。早稲田大学名誉教授。専門は、とくに近代ロシアの農村社会経済史。 早稲田大学文学部卒業、同大学文学研究科修士課程修了、同大学経済学研究科博士課程修了。博士(経済学)。 著書に、『帝政ロシアの共同体と農民』『近代ロシアと農村共同体―改革と伝統』『ヴォルガのドイツ人女性アンナ』など、 訳書に、L.A.クラークソン『プロト工業化 工業化の第一局面』ペ・ア・ザイオンチコーフスキー『ロシヤにおける農奴制の廃止』(共訳) M.ウェーバー『ロシア革命論2』(共訳)R.E.F.スミス、D.クリスチャン『パンと塩』(共訳)アルカージー・ゲルマン、イーゴリ・プレーヴェ『ヴォルガ・ドイツ人』(共訳)などがある。
  • 近世江戸の都市法とその構造
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 これまでの都市法研究は、「町触」を主に分析するものであり、そこには法と現実社会との乖離という大きな溝が存在した。本書は、近世江戸を考察の対象とし、「尋」や「答」、「申合」といった役人間で交わされる「行政法規」を同時に視野に入れることにより、都市法だけでなくその運用についても明らかにし、従来とは全く異なった重層的「都市法」像を描き出す。日本の近世法をめぐる数多くの研究はもとより、ヨーロッパの都市法研究に対しても重要な提言を試みる画期作。 【目次より】 序章 先行研究の整理と本書の課題 第一篇 江戸における都市法の構造 第一章 近世江戸の都市法とその運用・施行に関する一試論 『類集撰要』(旧幕府引継書)巻七・巻八を素材として 第一節 法の発給主体と都市法の運用 第二節 「尋」「回答」と法令の実態調査 第三節 町年寄・与力の機能と都市法の運用 第四節 町役人間の「申合」とその都市法上の機能 補論一 年番名主の「申合」とその基本的性格について 補論二 都市政策の展開と定式町触の内容の変遷 奉公人・人宿に関する「定式町触」を事例として 第二章 都市法における「尋」と「答」の目的とその機能 江戸の「地面」と「人別」の問題を分析対象として 第一節 「地面(土地)」問題をめぐる町触と「尋」・「答」 第二節 「人別」問題をめぐる町触と「尋」・「答」 第二篇 都市政策の展開と都市法の整備 第三章 近世中後期・江戸の「町火消」制度の変遷とその特色 特に町役人宛ての法令類を通じて 第一節 享保期より天明期までの町火消制度の変遷 第二節 天明期より寛政期前半の「町火消」制度の変化と定火消の機能の浮上 第三節 寛政期後半以降の町火消制度 第四章 「紛失物吟味」制度の変遷に見る「都市法」の成立 第一節 質屋等の組合の結成と紛失物の「訴方」手続きの成立 第二節 組合人数の確定と紛失物の「訴方」手続きの修正 第三節 「紛失物吟味」制度のその後の展開 第三篇 天保改革期の都市法の特色 第五章 天保改革期の江戸における都市法の内容構成とその特質 第一節 天保改革期の江戸の法 「触」と「申渡」の存在 第二節 天保改革期における江戸の町方での法令の類制化 第三節 京都における江戸「町触」の具体的内容 補論三 「御触被仰渡目録」(「布告留」一)の記述内容と江戸における都市法の諸類型 第六章 天保改革期の江戸における都市法の構造とその運用 第一節 天保改革期の江戸における都市法の構造 第二節 天保改革期の江戸における都市法の運用の特色 終章 近世中・後期の江戸における都市法の特質 あとがき ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 坂本 忠久 1959年生まれ。法制史学者。東北大学大学院法学研究科教授。早稲田大学法学部卒、金沢大学大学院修士課程修了、大阪大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。法学博士(東北大学)。専門は、日本近世の法制史。 著書に、『天保改革の法と政策』『近世後期都市政策の研究』『近世都市社会の「訴訟」と行政』『近世江戸の都市法とその構造』『藩法史料叢書 1 佐野藩』(編)などがある。
  • ロシア・ナショナリズムの政治文化 「双頭の鷲」とイコン
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 20世紀ロシアの国家・民族・ナショナリズムを、その深層に流れる政治文化に焦点を当て解明、歴史を貫く「ロシア的なもの」を剔出する。 【目次より】 はしがき 第一部 ロシア・ナショナリズムの政治文化 第一章 ロシアにおける国家と民族 歴史的、政治文化的考察 第二章 ロシア・ナショナリズムの歴史と政治文化 第二部 ソヴィエト体制下のロシア・ナショナリズム 第三章 「ユーラシア主義」とロシア国家像の転換 スラブ国家からユーラシア国家へ 第四章 ロシア革命と国家 「ナショナル・ボリシェヴィズム」の系譜 第五章 非スターリン化政策とロシア・ナショナリズム ヴェ・オーシポフをめぐって 第六章 グラースノスチ下のロシア・ナショナリズム運動 第三部 ロシア正教会とナショナリズム 第七章 ゴルバチョフ政権下のロシア正教会とナショナリズム 第八章 宗教とナショナリズム 西ウクライナの「ギリシア・カトリック教会」をめぐって 第九章 ソヴィエト体制崩壊後のロシア正教会とナショナリズム 自由の背理とアイデンティティ危機 第十章 二〇世紀のロシア正教会 チーホンからアレクシー二世へ 註 あとがき 初出一覧 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 廣岡 正久 1940年生まれ。政治学者。京都産業大学名誉教授。専門は、ロシア政治思想史。 大阪外国語大学外国語学部ロシア語科卒業、慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻修士課程修了、同博士課程中退。京都大学より博士(法学)取得。 著書に、『ソヴィエト政治と宗教』『ロシア正教の千年』『ロシアを読み解く』『ロシア・ナショナリズムの政治文化』『キリスト教の歴史〈3〉 東方正教会・東方諸教会』などがある。
  • ベルクソン 聴診する経験論
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 この私とはいかなる存在であるのか。私が自分ならぬものとして知覚するこの外的世界とは何であり、その客観性とは何を意味するのか。そしてそれらの存在を支える何らかの超越的根拠は存在するのかどうか。古くからのこうした哲学的問いをたずさえて、ベルクソンは我々の豊穣な体験のただ中にそれらの解答を探し求める。錯綜するポリフォニー的な経験を前にして、この卓越した「聴診者」が何を聞きとげ、何を掴み取ってきたのか。聴診の報告書としてのテクストを丹念に辿りながら、同時に過去ならびに同時代の諸思想との交錯を視野に収めつつ、新たに提示される「ベルクソン的省察」の試み。 【目次より】 凡例 序 聴診する経験論 第一章 生成 持続と主観性 本章の課題 第一節 自我の超越? 第二節 『試論』における自由論とその二重性 第三節 カント批判 失われた内在 第四節 ゼノンの逆説と完了相の存在論 第五節 持続・生・内在 第二章 世界 再認と外在性 本章の課題 第一節 イマージュとしての世界 第二節 世界の外在性と身体 第三節 未完の身体論 第四節 再認された世界 第五節 科学論への展開 第六節 知性認識の権利づけと進化論 第七節 生成と真理 第三章 人間 触発と共同性 本章の課題 第一節 自由の二つの亀裂 第二節 美と芸術 第三節 『二源泉』における触発と共同性 第四節 呼びかけとその聴取 結論 あとがき 註 文献について ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 杉山 直樹 1964年生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。現在、学習院大学教授。専門は、フランス哲学。著書に、『ベルクソン 聴診する経験論』ほか。訳書に、ラヴェッソン『十九世紀フランス哲学』(共訳)ほか。
  • フッサール間主観性の現象学
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 「地平」構造と、現象学の他者論とを「地平としての他者」として収斂させ、フッサール現象学の新しい全体像を提起する問題作。 【目次より】 凡例 略語表 序章 第一部 地平の現象学 第一章 言語における志向性 一 相関関係 二 表現が告知するもの・意味するもの・指示するもの 三 意味作用の多様性と意味の同一性 四 「内と外」という形而上学の迷路 第二章 知覚における志向性 一 言語から知覚ヘ 二 感覚と知覚 三 意味を通じて対象に関わる 四 知覚の世界 第三章 経験と言語 一 経験主義の正当な動機 二 経験主義批判 三 言語に先立つもの 四 前述定的経験と地平志向性 第四章 「心身」問題 一 「心なき意識」 二 知覚と物理学的思惟 三 私の身体 四 人格と超越論的主観性 第五章 身体とパースペクティヴ的空間 一 超越論哲学の改造 二 直観の空間と幾何学の空間 三 関係の形式としての空間 四 パースペクティヴ的空間 第六章 生世界と超越論的主観性 一 生世界と基礎づけの理念 二 生世界と志向性 三 生世界の二義性 四 生世界の存在論と超越論的現象学 第二部 他者の現象学 第七章 他者経験の構造と発生 一 他者によって媒介された自己経験 二 原初的世界経験 三 他者経験の構造 四 他者経験の発生 第八章 他者と時間・空間 A 他者と空間 一 客観性の逆説から主観性の逆説へ 二 他者によって媒介された空間 三 空間によって媒介された他者 B 他者と時間 一 時間論における現前と非現前の構造 二 時間と空間のアナロジー 三 他者と時間のアナロジー 第九章 他者と言語 A 言語の問題に他者がいかに関与しているか? 一 孤独な心的生と伝達的会話 二 偶因的な表現の意味 三 発生の三つの段階 B 他者の問題に言語がいかに関与しているか? 一 意味の伝達と体験の告知 二 感情移入と表現の理解 三 伝達の現象学 第十章 他者と異文化 一 「驚き」と現象学的還元 二 超越論的な次元に先立つ現象学的分析 三 超越論的な次元における他者と異文化 四 異他なるものの経験の可能性 第十一章 他者と理性 一 相対主義かヨーロッパ中心主義か? 二 理性の分散か合理主義か? 三 「エピステーメーからドクサヘ」か「ドクサからエピステーメーヘ」か? 四 相対性の復権と相対主義の陥穽 終章 「超越論的他者」とは何だったのか? 一 他者問題が立てられるトポス 二 自他の等根源性 三 他者の他者性 四 開けとしての超越論的他者 あとがき 参考文献 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 浜渦 辰二 1952年生まれ。哲学者。上智大学特任教授。静岡大学人文社会科学部卒業、九州大学大学院文学研究科哲学専攻博士課程単位修得退学。文学博士(九州大学)。 著書に、『ケアの臨床哲学への道 生老病死とともに生きる』 『可能性としてのフッサール現象学 他者とともに生きるために』 『北欧ケアの思想的基盤を掘り起こす』(編著者) 『喪失とともに生きる』(共著) 『臨床哲学とは何か 臨床哲学の諸相』(共著)『いま、北欧ケアを考える』(編著者)『ケアの臨床哲学 シンポジウムの記録』(編著者)など、 訳書に、エトムント・フッサール 『間主観性の現象学 その方法』(共監訳)エトムント・フッサール『間主観性の現象学II その展開』(共監訳)などがある。
  • ケンブリッジ・プラトン主義 神学と政治の連関
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 政治的・宗教的内乱期にあった17世紀イングランド、ローマとジュネーヴの狭間で、霊権と俗権、信仰と社会性、宗教と科学との間の中庸を探り、君主制と国教会を近代社会に適応させていく、大陸とは異なる独自の近代の姿を示した思想家たちがいた。本書はそうしたケンブリッジ・プラトン主義者――ベンジャミン・ウィチカット、ヘンリー・モア、ラルフ・カドワース、ジョン・スミス――の思想世界とその政治的含意を、神学と政治の連関という視座から、内在的に理解し再構成する政治思想史研究。ケンブリッジ・プラトニストを非活動的な観想主義者とする古典的イメージを排して、各思想家の思想的・政治的プロフィールを概観、中心的テーゼと議論の枠組を示した上で、彼らの枢要概念である「神的理性」と「参与」、「自由意志」、「神愛」、「自然法」という神学的・哲学的主題を順次分析する。次いで、それら理論的考察において示唆された社会的・政治的実践性を踏まえ、彼らの「教会理念」、「黙示録解釈」、「政治世界像」について検討。全体を通じ、理論から実践にいたる架橋が図られていく思惟を再構成し、ケンブリッジ・プラトン主義において神学がいかに来世を導く道徳的準備としての現世統治を要求するのかを解明する。従来の政治思想史研究におけるケンブリッジ・プラトニズムの決定的不在を突き、今ここにある近代の再考を促す。わが国のイギリス政治思想史研究に着実な一歩をもたらす画期作。 【目次より】 凡例 序論 本研究の背景 第一部 神学から道徳ヘ 第一章 思想的来歴 理論と実践におけるヴィア・メディア(中道) 第二章 神的理性と「神への参与」 哲学的神学の基礎 第三章 自由意志と倫理 神への自由と完成 第四章 神愛の概念 善・参与・愛の法 第二部 道徳から国家・教会へ 第五章 神学的主知主義の自然法道徳 第六章 包容教会理念 第七章 黙示録解釈と千年王国論 アングリカン国制の擁護と革新 第八章 政治世界像 善・参与・主知的システム 結論 あとがき 注 参考文献 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 原田 健二朗 南山大学准教授。慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学。博士(法学)。専門は、イギリス研究、政治思想史。著書に、『ケンブリッジ・プラトン主義』など、訳書にジョナサン・ウルフ『「正しい選択」がないならどうすべきか』(共訳)などがある。
  • ガラテヤ共同体のアイデンティティ形成(関西学院大学研究叢書)
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 これまでガラテヤ書研究とパウロ研究一般は思想史研究という領域に限定されて行われてきた。本書は、アイデンティティ形成の文脈と実践的諸相に着目し、パウロとユダヤ教あるいはユダヤ人キリスト者のあいだで共同体アイデンティティの形成に関する期待がいかに異なっていたかを分析し、またバプテスマ、聖霊顕現体験、遺物としての書簡が共同体アイデンティティ形成に果たした役割を明らかにする。アイデンティティ理論と境界性理論を積極的に用い、また種々の歴史的宗教共同体との類例的比較をとおして、いかにパウロが独自の共同体アイデンティティ形成を試みたかをテクストの内から読み取り、宗教の実体に注目する社会科学的批評学を通してガラテヤ書を考察した画期作。 【目次より】 緒言 叢書・雑誌等の略語 序論 第1部 共同体アイデンティティ形成 第1章 社会学・人類学的理論的枠組み 第2部 ガラテヤ共同体におけるアイデンティティ形成の文脈 第2章 パウロとインストゥルメント型の共同体アイデンティティ形成(ガラ1.11-24) 第3章 第二神殿期ユダヤ教における異邦人編入 第4章 エルサレムとアンティオキアにおける対立関係と共同体アイデンティティ形成(ガラ2.1-14) 第3部 ガラテヤ共同体におけるアイデンティティ形成の実践的諸相 第5章 アブラハムと共同体アイデンティティ形成:サラ・ハガル物語の読み直し(ガラ4.21-31) 補遺 ガラテヤ信徒の宗教的感性とアイデンティティ形成 第6章 バプテスマと共同体アイデンティティ形成:定式文三対構成の発展と機能(ガラ3.27-28) 第7章 聖霊と共同体アイデンティティ形成:アイデンティティの二面性に関する考察(ガラ5.1-6.16) 第8章 書簡と共同体アイデンティティ形成:アイデンティティの場としての文書共有(ガラ6.11) 結論 参考文献 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 浅野 淳博 1960年生まれ。宗教学者。関西学院大学神学部教授。明治大学商学部商学科卒業、フラー神学校にて神学修士号取得、オックスフォード大学にて博士号取得。 著書に、『新約聖書の手引き』(共著)『聖書的宗教とその周辺』『ガラテヤ共同体のアイデンティティ形成』『古代世界におけるモーセ五書の伝承』(共著)など、 訳書に、J.D.G.ダン『使徒パウロの神学』リチャード・ボウカム『イエスとその目撃者たち目撃者証言としての福音書』『イエス最後の一週間』『ヨセフスと新約聖書』 などがある。
  • カトリック政治思想とファシズム
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 本書は、保守的で急進的な変革を求めたカトリック系政治思想家たちがローマ教皇の社会回勅をもとに形成した社会観・経済観・国家観を解明、なかでも強い影響力をもったシュパンの身分制国家論を包括的に分析する。さらに、カトリック的普遍性とドイツ・ナショナリズムの狭間で揺れつつ存立した彼らの思想的営みを、反ユダヤ主義との関係も踏まえて明らかにする。 【目次より】 まえがき 第一章 保守的で急進的な変革「保守」と「革命」の結合の論理 第二章 カトリック政治思想と資本主義国家の諸問題 第一節 二つの社会回勅『レールム・ノヴァールム』(一八九一年)と『クアドラゼジモ・アンノ』(一九三一年) 第二節 社会改革と社会政策 第三節 社会問題とはなにか 第四節 資本主義経済論 第五節 国家の課題 第三章 オトマル・シュパンの身分制国家論とファシズム はじめに 第一節 普遍主義の政治原理 政治的不平等と権威主義 第二節 身分制国家論 第三節 シュパン理論とオーストリア・ファシズム 第四節 シュパン身分制国家論とナチズム 第四章 カトリック政治思想とナショナリズム はじめに 第一節 民族と国民と国家 第二節 「オーストリア・イデオロギー」の論理構造 戦間期オーストリアにおけるドイツ国民意識とオーストリア国家意識 第三節 カトリック政治思想と反ユダヤ主義 宗教的反ユダヤ主義と人種論的反ユダヤ主義の間 第四節 「オーストリア国民」意識の成立 ナショナルな価値と普遍的価値 第五章 職能身分制秩序の実験 ドルフス・シュシュニク体制の政治思想 第一節 カトリックの身分制秩序論 第二節 ドルフス・シュシュニク体制 むすび あとがき 注 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 村松 惠二 1948年生まれ。東北大学法学部卒業。弘前大学人文学部教授。専門は、政治学、政治思想史、オーストリア研究。
  • 神学と宗教哲学との間
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 キェルケゴールの専門家である著者が、神学と宗教哲学の違いをカント、トレルチ、シュヴァイツァーなどの論をもとに解明する 【目次より】 序 第一章 カントからキルケゴールヘ 序論 第一節 カント 第二節 宗教的体験主義の立場(シュライニルマッヘル及びその他) 第三節 キルケゴールの宗教哲学 第二章 Apologetik(キリスト教弁証論)の諸問題 第一節 Apologetikの意義 第二節 宗教と哲学(信仰と理性) 第三節 神義論の問題 第三章 歴史主義の諸問題 第一節 トレルチの宗教哲学 第二節 神学における歴史主義と実存主義 第四章 終末論の諸問題 第一節 現代神学における終末論 特にツュヴァイツァーとブルトマンについて 第二節 時と永遠 聖書的時間論についての一考察 第五章 信仰と神秘主義 特に使徒パウロの神秘主義について ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 武藤 一雄 1913~1995年。宗教哲学者。京都大学名誉教授。専門はキェルケゴール。京都帝国大学卒。文学博士。 著書に、『信仰と倫理 キエルケゴールの問題』『宗教哲学』『神学と宗教哲学との間』『キェルケゴール その思想と信仰』『宗教哲学の新しい可能性』『神学的・宗教哲学的論集 全3巻』など、 訳書に、『シュヴァイツァー著作集 第10-11巻 使徒パウロの神秘主義』(共訳)『キルケゴール著作集 第15-16巻 愛のわざ』(共訳)『現代キリスト教思想叢書 13 ラーナー 自由としての恩寵(抄)』M・ウェーバー『宗教社会学』(共訳)『ティリッヒ著作集 第10巻 出会い 自伝と交友』などがある。
  • レッシングとドイツ啓蒙 レッシング宗教哲学の研究
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 十八世紀啓蒙主義を代表する文学者レッシングの根本思想を初めて本格的に分析、『人類の教育』の訳を付す。十八世紀の「ドイツ啓蒙主義」の重要な一断面を、「世俗的敬虔」の原型をつくり出した、ゴットホルト・エフライム・レッシングという一人の思想家に即して解明する。 【目次より】 凡例 はしがき 序論 レッシング研究の意義と課題 1 レッシングの精神史的意義 2 レッシングと近代プロテスタント神学 3 レッシング研究の課題 4 レッシング研究の方法 第一章 レッシングとキリスト教 はじめに 1 レッシングの修業時代 2 レッシングと「断片論争」 3 レッシングの神学的立場 4 レッシングと「真理探求の道」 5 レッシングの神学思想 むすび 第二章 若きレッシングの宗教思想 はじめに 1 若き自由著作家の軌跡 2 若きレッシングの宗教的懐疑 3 若きレッシングの神学批評 4 喜劇『ユダヤ人』と普遍的人間性の理想 5 『理性のキリスト教』におけるレッシングの思弁 むすび 第三章 レッシングとゲッツェの論争 はじめに 1 論争の背景とその経緯 2 ゲッツェの攻撃 3 レッシングの弁明 4 レッシングの『反ゲッツェ論』 むすび 第四章 レッシングの「厭わしい広い濠」 はじめに 1 霊と力の証明 2 歴史の真理と理性の真理 3 宗教の「内的真理」 4 真のキリスト教的な愛 5 「レッシングの濠」の真正性 6 レッシングの問題とペテロの問題 むすび 第五章 『賢者ナータン』とレッシングの「人間性の思想」 はじめに 1 『賢者ナータン』の成立の背景とその主題 2 三つの指環の譬喩 3 中間時における歴史的宗教の真理性 4 ナータンと人間性の教育 5 ナータン的理性の本質 むすび 第六章 『人類の教育』におけるレッシングの根本思想 はじめに 1 『人類の教育』の基本的特質 予備的考察 2 『人類の教育』の基本構造 3 レッシングの歴史的境位 4 人類の教育としての啓示 5 啓示と理性の関係(1) 旧約聖書の時代 6 啓示と理性の関係(2) 新約聖書の時代 7 「新しい永遠の福音」と人類の完成 8 再受肉の思想 9 結論的考察 むすび 第七章 レッシングの「スピノザ主義」 はじめに 1 「汎神論論争」の発端 2 レッシングとヤコービの会話 3 ヤコービとスピノザ主義 4 メンデルスゾーンと「純化された汎神論」 5 レッシングの「ヘン・カイ・パーン」 6 レッシングの万有在神論 7 結論的考察 むすび 附録 レッシング『人類の教育』(全訳) あとがき 参考文献 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 安酸 敏眞 1952年生まれ。思想史研究者。北海学園理事長。京都大学文学部卒業、同大学院文学研究科博士課程修了。文学博士。ヴァンダービルト大学大学院修了。Ph.D.(ヴァンダービルト大学)。 著書に、『レッシングとドイツ啓蒙 レッシング宗教哲学の研究』『歴史と探求-レッシング・トレルチ・ニーバー』『キリスト論論争史』(共著)『歴史と解釈学 《ベルリン精神》の系譜学』『人文学概論 新しい人文学の地平を求めて』『欧米留学の原風景 福沢諭吉から鶴見俊輔へ』など、 訳書に、E.トレルチ『信仰論』F.W.グラーフ『トレルチとドイツ文化プロテスタンティズム』(共編訳)カール・バルト『十九世紀のプロテスタント神学 中』(共訳)カール・バルト『十九世紀のプロテスタント神学 下』(共訳)アウグスト・ベーク『解釈学と批判 古典文献学の精髄』F.N.グラーフ『キリスト教の主要神学者 下』などがある。
  • ヘーゲルのギリシア哲学論
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 「哲学史講義」の未公刊資料の解読により、ヘーゲルの古代哲学理解を理性の問題を中心に解明し、人文主義的ヘーゲル像を初めて明らかにする。 【目次より】 序論 第I篇 ヘーゲル研究史から見た古代ギリシア哲学問題 第一章 日本のヘーゲル研究史と古代ギリシア哲学問題 第二章 ドイツのヘーゲル研究と古代ギリシア哲学問題 第三章 『哲学史講義』筆記録研究の現状 第II篇 思弁哲学の源泉 第一章 『精神現象学』から『哲学史講義』へ 第二章 ヘーゲルと観想の幸福 第三章 理性をめぐって 第四章 理性の根源 第五章 ヘーゲル元素論と推論の中項 『ティマイオス』篇三二a-b解釈への註釈 第六章 ソクラテスの彫塑的問答法 第III篇 ヘーゲルの新プラトン主義理解 第一章 若きヘーゲルにおける概念と全一論 第二章 ヘーゲルと新プラトン主義の伝統 第三章 ヘーゲルから見た新プラトン主義 第四章 純粋概念の新プラトン主義的根源 『精神現象学』序言の一節への註釈 あとがき 欧文要旨 主要参考文献一覧 資料一 ヘーゲル『霊魂論』翻訳断片 資料二 ヘーゲル「アリストテレス講義」 資料三 ベルリン期ヘーゲル未公刊講義筆記録一覧 資料四 ヘーゲル 古代ギリシア関係研究文献目録 資料五 『精神現象学』日本語文献目録 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 山口 誠一 ドイツ哲学者。東京大学文学部哲学科卒業。東京都立大学大学院人文科学研究科哲学専攻博士課程単位取得退学。法政大学文学部教授。 著書に、『クリエートする哲学』『ヘーゲルのギリシア哲学論』『ヘーゲル「新プラトン主義」註解』(共著)『ヘーゲル哲学の根源』などがある。
  • ヒュームの文明社会 勤労・知識・自由
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 独自の文明社会像を提示して、富と腐敗という時代の問に応えたヒューム思想に迫る。サントリー学芸賞・日本学士院賞受賞。 【目次より】 凡例 略記号表 序章 方法論的覚え書き 一 ヒューム思想の文体 二 スコットランド啓蒙の問題 三 本書の主題と方法 「人間学」から「文明社会」論へ 第I部 ヒューム文明社会論の方法と起源 第一章 『人間本性論』における社会科学の方法 一 啓蒙的世界の胎動とヒューム思想の出発 二 道徳哲学の危機と「人間学」構想の確立 三 社会科学の方法 四 ヒューム経験主義の実践的基礎 第二章 『道徳・政治論集』における文明社会認識の起源 一 スコットランド啓蒙におけるイングランドとスコットランド 二 『道徳・政治論集』における文明社会認識の出発 三 ヒュームの名誉革命体制認識と懐疑的ウィッグ主義 第II部 ヒューム文明社会論の形成と展開 第三章 ヒュームのヨーロッパ体験と文明社会認識の形成 一 ヒュームのヨーロッパ認識と開明君主制の概念 二 名誉革命体制の動揺と方法意識の深化 三 ヒュームのヨーロッパ体験と文明社会認識の新展開 四 モンテスキュー『法の精神』の出現とヒューム文明社会像の形成 第四章 『政治論集』における文明社会認識の展開 一 『政治論集』の経済学 二 文明社会における古代と近代 三 ヒューム貨幣理論の文明社会論的意義 四 生活様式の理論としてのヒューム文明社会論 第III部 ヒューム文明社会論の確立と展望 第五章 『イングランド史』における商業と自由 一 文明社会史としての『イングランド史』 二 テューダー絶対王政における商業と自由 三 ステュアート絶対王政における商業と自由 四 ヒューム文明社会像における勤労・知識・自由 第六章 名誉革命体制の危機をめぐるヒュームとウォーレス 一 文明社会の危機をめぐるヒューム、ウォーレス、ブラウン 二 ウォーレス『諸特徴』における名誉革命体制の経済学的認識 三 名誉革命体制の政治的評価 通俗的ウィッグ主義の社会経済思想 四 名誉革命体制の危機と文明社会の危機 結びに代えて あとがき 文献目録 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 坂本 達哉 1955年生まれ。社会思想史研究者。早稲田大学教授。慶應義塾大学名誉教授。慶應義塾大学経済学部卒業、同大学院経済学研究科博士課程単位取得。グラスゴー大学に学ぶ。日本学士院賞受賞。 著書に、『ヒュームの文明社会』『ヒューム希望の懐疑主義』『社会思想の歴史 マキアヴェリからロールズまで』『黎明期の経済学』(編)『徳・商業・文明社会』(共編)など、 訳書に、S.コリーニ, D.ウィンチ, J.バロウ『かの高貴なる政治の科学 19世紀知性史研究』(共訳)などがある。
  • 日本古代の法と裁判
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 「律令国家の裁判制度」「日本古代法の諸相」の二部構成からなる本書は、日中律令の比較により日本古代法の特色を剔抉した画期的作品。大化前代を固有法の時代、大化以降を継受法の時代とする図式的な時期区分を批判し、中国律令の継受以前と以後を通じて、日本古代法が東アジア法圏のなかに包摂されつつ独自の発達を遂げてゆく過程を鮮やかに描く。 【目次より】 序言 凡例 第I部 律令国家の裁判制度 第一章 律令裁判制度における天皇と太政官 上訴及び直訴の制をめぐって 第一節 公式令に規定する裁判上の上表 第二節 直訴制度に関する日唐の差異 第二章 律令裁判における太政官の覆審制 第一節 唐制における尚書省刑部の覆審 第二節 養老獄令郡決条における太政官の覆審第三節 六国史における断罪の論奏と覆審制の変化 第四節 太政官の司法権限と日唐司法官制の差異 第三章 奈良・平安時代における刑部省と判事局 第一節 刑部省における判事局の地位 第二節 令制刑部省と判事局の成立過程 第三節 平安時代における判事と明法道 第四章 律令制下における京職の裁判権 唐京兆府との比較において 第一節 獄令条文の解釈からみた京職の裁判権 第二節 京職の民政と裁判 第三節 唐獄官令の継受と京職の裁判権 第四節 唐京兆府と京職の比較 第五章 律令裁判手続に関する二系統説と一系統説 第一節 二系統説と一系統説の対立 第二節 獄令犯罪条の法意 第三節 令集解諸説における「事発」の解釈 終章 律令国家における裁判権の構造 郡司の裁判権をめぐって 第II部 日本古代法の諸相 第一章 日本古代における賠償制と固有法 記紀・中国史書にみえる財産刑と住居焼却慣行をめぐって 第一節 記紀にみえる贖罪記事と賠償制 第二節 中国史書にみえる倭国の法と賠償制 第三節 火刑と日本的犯罪観念 第二章 日本律成立の諸段階 第一節 大化期の刑罰記事の検討 第二節 天武朝における唐律継受 第三節 持統朝における律の運用 第四節 浄御原律の編纂 第三章 日唐における違勅罪の概念 第一節 唐垂拱格と違勅罪 第二節 唐制における違勅罪の概念 第三節 日本における違勅罪の概念 第四章 阿衡の紛議における諸家の法解釈 事件の政治的経過及び菅原道真の法解釈をめぐって 第一節 阿衡の紛議と藤原基経の政務放棄の背景 第二節 橘広相の勘罪名と菅原道真の法解釈 第五章 寺社領荘園における不入権成立の背景 寺社領荘園における国家警察権排除の慣行をめぐって 第一節 寺社領域の治外法権的性格と不入権の淵源 第二節 寺社領荘園における政治的不入権の成立過程 あとがき 成稿一覧 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 長谷山 彰 1952年生まれ。法学者。慶應義塾大学名誉教授、元慶應義塾大学学長。専門は、基礎法学、日本法制史。法学博士(慶應義塾大学)。 慶應義塾大学法学部法律学科、同大学文学部史学科卒業、同大学院文学研究科史学専攻博士課程単位取得満期退学。 著書に、『新裁判の歴史』(共著)『日本古代の法と裁判』國學院大學日本文化研究所編『律令法とその周辺』などがある。
  • 初期アウグスティヌス哲学の形成 第一の探求する自由
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 第一の探求する自由 思想史的視野の下、新プラトン主義とキリスト教思想の結晶を通してアウグスティヌスの宗教的探求の意味を解明。若きアウグスティヌスの思想、ことにミラノでの回心における新プラトン主義とキリスト教の関係をめぐる問題についてのこれまでの論文をまとめた。 【目次より】 序章 第一の探求する自由 アウグスティヌスの「回心」をめぐる新しい視点 第一篇 若きアウグスティヌスの精神的遍歴 第一章 「ホルテンシウス体験」と「知恵の探求」への決意 第二章 アウグスティヌスとマニ教 第三章 アウグスティヌスと懐疑主義 第二篇 神探求の場の発見 ミラノにおける新プラトン主義的キリスト教との出会い 第一章 アウグスティヌスと新プラトン主義 第二章 神と魂と真理 第三章 絶対の相の下に 若きアウグスティヌスにおける悪の問題 第四章 プロティヌスに遡って 第三篇 探求的信仰の確立と「回心」 第一章 信憑的なものと信仰 「信」の成立する場の究明 第二章 宗教的「探求」の位置づけ 第三章 探求の二重の道 初期アウグスティヌスにおける信仰と理性 第四章 創造における conversio あとがき ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 片柳 栄一 1944年生まれ。宗教哲学者。京都大学名誉教授。京都大学文学部哲学科(基督教学専攻)卒業、同大学院文学研究科博士後期課程宗教学(基督教学)専攻、単位取得退学。文学博士。専門は、アウグスティヌス研究。 著書に、『初期アウグスティヌス哲学の形成 第一の探求する自由』など、 訳書に、『出会い(ティリッヒ著作集 第10巻)』(共訳)『アウグスティヌス著作集 第16-17巻 創世紀注解』M.ヴェルカー『聖霊の神学』(共訳)などがある。
  • 債権法講義(四訂版)
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 債権総論・各論全般に亙る生き生きとした講義。身近な問題が法といかにして係わっているかを簡明に論じながら、複雑な概念規定、要件、効果の問題をおのずと理解させるユニークな方法で定評の書。四訂版では定期借家権の新設、任意後見契約法、消費者契約法の制定等、近時の改訂を踏まえて、大幅な改訂が加えられた。 【目次より】 四訂版について 初版まえがき 改訂版について 二訂版について 三訂版について 第一章 不法行為 第一節 不法行為の古典的要件 第二節 古典的要件論の修正 第三節 不法行為の効果 第四節 共同不法行為 第二章 売買 第一節 売買契約の成立 第二節 買主の義務 第三節 特定物売主の義務 第四節 種類物売主の義務 第五節 代金支払い債務と目的物引渡し債務との牽連性 第六節 売買当事者相互の相手方保護義務 第七節 割賦販売 第三章 贈与 第四章 消費貸借 第一節 序説 第二節 無利息消費貸借 第三節 利付き消費貸借 第四節 準消費貸借 第五節 弁済以外の事由による貸金債権の回収 第六節 貸金債権の人的担保 第七節 貸金債権の譲渡と借入金債務の引受 第五章 賃貸借と使用貸借 第一節 賃貸借 第二節 使用貸借 第六章 他人の労務を利用する契約 第一節 雇傭 第二節 請負 第三節 委任 第四節 寄託 第七章 契約法についての補遺 第八章 不当利得 第一節 他人の財貨からの不当利得 第二節 給付不当利得 第三節 三角関係的不当利得 第四節 不当利得法における類型論 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 鈴木 禄弥 1923~ 2006年。法学者。東北大学名誉教授、東海大学客員名誉教授。東京大学法学部法律学科卒業。法学博士(東京大学)。専門は民法。法学博士(東京大学、1961年) 著書に、『民法総則講義』、『物権法講義』、『債権法講義』、『親族法講義』、『相続法講義』などがある。
  • 救貧看護とフィランスロピア(関西学院大学研究叢書) 古代キリスト教におけるフィランスロピア論の生成
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 人間とは何か。キリスト教の発展とともに人間観に大きな変化が生じた。本書は、フィランスロピア(人間愛)という概念が二世紀以降どのように展開したのかを跡付け、ギリシア・ローマ世界に対して、受肉論をもとにレプラの病貧者を含む「貧者」を人間とする思想と実践がカッパドキア教父において展開したことを論じる労作。 【目次より】 まえがき 序論 問題としてのフィランスロピア 古代ギリシア・ローマ、古代ユダヤ思想、初期キリスト教 第一部 カッパドキア教父以前のフィランスロピア論の生成 第一章 使徒教父と弁証家におけるフィランスロビアの用法と救貧思想 第二章 アレクサンドリアのクレメンスにおけるフィランスロビア論の形成 第三章 疫病とフィランスロピア トゥキュディデス、ディオニュシオス、エウセビオス 第二部 カッパドキア教父における救貧とフィランスロピア 第四章 どうすれば貧者の苦しみがあなたには見えるのか 飢饉とカイサレアのバシレイオス 第五章 カイサレアのバシレイオスと「バシレイアス」 古代キリスト教における病院施設の一考察 第六章 ナジアンゾスのグレゴリオスとレプラの病伝貧者 第一四講話における救貧思想 第七章 フィランスロピアと終末論 ニュッサのグレゴリオスにおける救貧の思想 第八章 ニュッサのグレゴリオスにおける救貧と否定神学 第九章 なぜ神は人間になったのか 受肉論・フィランスロビア・救貧 結論 補遺一 新約外典文書におけるフィランスロピアの用例 補遺二 「キュプリアヌスの疫病」考 補遺三 ニュッサのグレゴリオスにおける「レプラ」の用法と意味 付録 バシレイオス説教「飢饉と旱魃の時期に」 あとがき エウセビオス『教会史』におけるをフィランスロピア注合ならびに関連語の用例一覧 文献表 文献略号表 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 土井 健司 1962年生まれ。神学者。関西学院大学教授。 関西学院大学神学部卒業。同大学院神学研究科修士課程聖書神学専攻修了、京都大学大学院文学研究科博士後期課程(キリスト教学)中退。文学博士。 著書に『神認識とエペクタシス』『「わたし」は如何にして「わたし」であるのか』『キリスト教を問いなおす』『古代キリスト教探訪』『愛と意志と生成の神」』『司教と貧者』『キリスト教は戦争好きか』『救貧看護とフィランスロピア』『現代を生きるキリスト教 』(共著) 『宗教と生命倫理』(共編)など、 訳書に、R.A.マーカス『アウグスティヌス神学における歴史と社会』(共訳)C.マルクシース『天を仰ぎ、地を歩む』 C.マルクシース『グノーシス』などがある。
  • スピノザ哲学論攷 自然の生命的統一について
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 精緻なモザイク模様にも似た「自然論 神論 倫理学」観の根柢の「自然の生命的統一」からス17世紀最大の哲学者を繙く。 【目次より】 まえがき 1 自然とその認識 第一章 神即ち自然 第一節 能産的自然と所産的自然 第二節 カバラとの関連性の解釈 第三節 「比の保存」思想と無限数属性の問題 第四節 現実性の構造の源泉、自然の生命的統一 第二章 形而上学的原理としての無限概念 第一節 《無限なるもの》の様態化 第二節 無限様態の果たす役割 第三節 無限性と完全性の概念にみるデカルトとの相違 第三章 延長的自然の構成原理 第一節 自然学的原理 第二節 延長的自然における神の構成的本性の顕現 第三節 物体の本性 第四節 運動量保存の法則とその存在論的意義 第四章 認識の問題 第一節 知覚の構成原理 第二節 能動と受動 第三節 真の認識の構成原理 第五章 操作と認識 第一節 操作的思考に関するホッブズの観点との相違 第二節 操作の主観主義的解釈とその批判 第三節 比例計算と認識種別の問題 第四節 認識種別における『知性改善論』から『エチカ』への移行の意義 2 自然と人間 第六章 人間の現実的本質、コナトゥスの概念 第一節 問題の所在 第二節 個物の形相的本質と現実的本質 第三節 心身合一と生命観、アリストテレスとの関連性 第四節 機能と存在、ホッブズ並びにデカルトとの観点の相違 第七章 人間の現実性の徴表と指標、完全性の概念 序節 第一節 範型と徴表 第二節 実在性の異なる程度 第八章 善の概念 第一節 消極的概念としての善 第二節 人間的努力の積層的構造 第三節 感情に基づく善 第四節 精神の能動へ導く善 第九章 相互行為の徴表としての感情 第一節 感情の模倣の構造 第二節 感情の模倣からの脱却、能動感情の意義 第三節 道義心と宗教心 第十章 信仰の模倣とその批判 第一節 啓示宗教の基礎 第二節 信仰の模倣と道徳的確実性 第三節 信仰と理性 第四節 神観の相違と実践内容の合致 第十一章 模倣からの脱却、神への知的愛 第一節 自由と隷従 第二節 知性と愛 3 自然と社会 第十二章 スピノザによるホッブズの社会哲学批判 第一節 両者の観点の相違 第二節 ホッブズに対する批判の眼目 第十三章 法と政治の原理 序節 第一節 自然の仕組み 第二節 法則と法規 第三節 神の法の釈義としての統治概念 第四節 支配構造の原理 第十四章 支配と自由 第一節 法と道徳 第二節 支配構造の両面価値性 第三節 民主政治のデグラデーションとしての支配諸形態 終節 自由の現実化 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 河井 徳治 1935年生まれ。哲学者。大阪産業大学名誉教授。大阪大学理学部入学、同文学部哲学科卒業。同大学院博士課程満期退学。文学博士。 著書に、『ビジネスマンのための哲学がわかる本』『スピノザ哲学論攷 自然の生命的統一について』『スピノザ『エチカ』』など、 訳書に、C.F.v.ヴァイツゼカー『自然の統一』(共訳)ゲオルク・ピヒト『ユートピアへの勇気』ゲオルク・ピヒト『ヒューマン・エコロジーは可能か 人間環境論の哲学的基礎づけ』などがある。
  • 天保改革の法と政策
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 触を詳細に調査、内政面における諸政策を総合的に分析して、三年で失敗した改革の全体像と老中・水野忠邦の真の意図を明らかにする。 【目次より】 序章 研究史の整理と本書の課題 第一篇 天保改革と「触」 第一章 都市の「触」より見た天保改革の特質 第一節 京都と江戸の触の比較 第二節 天保十三年五月の書付とその実効性 第三節 諸大名に対する触と天保改革の都市政策 第二章 天保改革における都市政策の展開と「触」 第一節 借金銀利息引下げ令について 第二節 質物利息引下げ令について 第三節 相対済令について 補論一 天保期以降の江戸の「惣触」と「町触」について 第一節 惣触と町触の区別への経緯 第二節 惣触と町触の区別の実態 第二篇 風俗取締り政策と身分制の再編 第三章 無宿野非人旧里帰郷令とその廃止 第一節 無宿野非人旧里帰郷令の内容と実施状況 第二節 追放刑の改正議論 第三節 無宿野非人旧里帰郷令の廃止 第四章 人別改令の改正と風俗取締り政策の展開 第一節 人別改令の改正とその施行細則 第二節 風俗取締り政策と人別改令 第三節 遊女の吉原への移住と人別改令の改正 第五章 近世後期の江戸における宗教者の統制 第一節 近世中・後期の江戸における宗教者統制 第二節 天保改革における宗教者統制策 補論二 江戸の人足寄場の性格とその変化をめぐって 第一節 先行研究と問題の所在 第二節 設立当初の人足寄場と文政三年の被追放刑者の収容 第三節 天保期の人足寄場と油絞作業の開始 第四節 天保期以降の人足寄場と「油絞」 第五節 結び [補説] 第三篇 天保改革の経済政策の特色 第六章 天保十三年の地代店賃引下げ令の成立過程について 第一節 地代店賃引下げ令の成立 第二節 地代、店賃引き下げの調査結果 第三節 天保改革以後の地代店賃引下げ令の展開 第七章 天保十四年十二月の無利息年賦返済令の成立とその意義 第一節 旗本、御家人への貸金と札差 第二節 半高棄捐・半高無利息令と札差改革の展開 第三節 無利息年賦返済令の成立 第八章 天保改革における経済政策の一側面 借金銀利息引下げ令、金公事改革、相対済令の再検討を中心に はじめに 第一節 三氏の説の検討 第二節 借金銀利息引下げ令の成立と金公事改革 第三節 相対済令の成立とその意義 第四節 天保改革の経済政策の一側面 むすびにかえて 終章 天保改革の特質とその評価 あとがき ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 坂本 忠久 1959年生まれ。法制史学者。東北大学大学院法学研究科教授。早稲田大学法学部卒、金沢大学大学院修士課程修了、大阪大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。法学博士(東北大学)。専門は、日本近世の法制史。 著書に、『天保改革の法と政策』『近世後期都市政策の研究』『近世都市社会の「訴訟」と行政』『近世江戸の都市法とその構造』『藩法史料叢書 1 佐野藩』(編)などがある。
  • マックス・シェーラーの人間学
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 広範な著作群から人間学的主題を抽出して再構成し、綿密な分析を通してシェーラーの難解な思想を初めて体系的に提示する画期的業績。 【目次より】 序論 シェーラー人間学の方法 第一章 シェーラーと現代の人間学 第一節 現代の人間学的状況 第二節 シェーラーと「哲学的人間学」の成立 第三節 『宇宙における人間の地位』における人間学の特色 第四節 プレスナーの哲学的人間学 第五節 ゲーレンの人間学 第六節 批判的考察 第二章 哲学的人間学の構成 第一節 哲学的人間学の萌芽 第二節 『宇宙における人間の地位』の成立 第三節 心的諸機能の段階説 第四節 人間の本質的特性としての精神 第五節 伝統的人間学の批判 第六節 人間学と形而上学 第七節 シェーラーの形而上学と人間学に対する解釈と批判 第三章 他者認識と間主観性理論 はじめに 近代主観性の哲学における他者の喪失と発見 第一節 人間学的構成における自我と人格 第二節 従来の他我知覚の理論への批判 第三節 間主観性についての新しい学説 第四節 シェーラー学説の批判的検討 第四章 愛の秩序 第一節 愛の本質と価値世界との関連 第二節 愛と衝動 第三節 人格の本質と愛の秩序 第四節 批判的考察 第五章 ルサンティマンの人間学 第一節 ルサンティマンの現象学 第二節 ルサンティマンに陥りやすい人間類型 第三節 近代的人間愛と近代社会の批判 第六章 身体論 第一節 心身二元論とデカルト批判 第二節 身体の現象学 第三節 批判的考察 第七章 心情の法則性 第一節 共同感情と愛 第二節 羞恥感情とその現象学的解明 第三節 良心の現象学的解明 第八章 人格と共同体 はじめに 第一節 カントの人格主義 第二節 カントからシェーラーへ 第三節 人格の概念 第四節 個別人格と総体人格 第五節 社会的共同の四形態 第六節 総体人格と連帯(共同)責任 終わりに シェーラーの人格概念の立体的構造について 第九章 知識社会学と人間学 はじめに 第一節 知識社会学の課題 第二節 文化社会学と実在社会学 第三節 社会的作用秩序の法則 第四節 知識社会学の問題 第五節 知識の三類型 第六節 批判的考察 とくにマンハイムの批判を通して 第一〇章 宗教的人間学 はじめに 第一節 時代の精神史的状況とホモ・レリギオスス 第二節 人間(類型)学から見た宗教と哲学との関係 第三節 宗教の本質現象学 第四節 自然的宗教と啓示宗教 第五節 「宗教的作用」の法即性 第六節 「宗教的人間」の人間学 第七節 批判的検討 あとがき 参考文献 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 金子 晴勇 1932年生まれ。倫理学者。聖学院大学客員教授。京都大学文学部卒。同大学院博士課程中退。文学博士。専攻は、キリスト教思想史専攻。 著書に、『ルターの人間学』(学士院賞)『対話的思考』『宗教改革の精神 ルターとエラスムスとの対決』『アウグスティヌスの人間学』『恥と良心』『ルターとその時代』『対話の構造』『近代自由思想の源流』『キリスト教倫理入門』『倫理学講義』『愛の秩序』『聖なるものの現象学 宗教現象学入門』『マックス・シェーラーの人間学』『ヨーロッパの思想文化』『人間学から見た霊性』『宗教改革者たちの信仰』『霊性の証言 ヨーロッパのプネウマ物語』『ヨーロッパ思想史 理性と信仰のダイナミズム』など、 訳書に、C.F.v.ヴァイツゼカー『科学の射程』(共訳)マルティン・ルター『生と死について 詩篇90篇講解』C.N. コックレン『キリスト教と古典文化 アウグストゥスからアウグスティヌスに至る思想と活動の研究』エラスムス『対話集』など多数。
  • アウグスティヌスの哲学 「神の似像」の探究
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 キリスト教の枠を超え人間の成立の普遍的な意味と構造を存在論的ダイナミズムとして分析、現代思想へ問題提示する。 【目次より】 はしがき 目次 序章 第一部 自己存在の探究 初期著作および『告白』を中心として 第一章 探究の甚本構造 序 第一節 探究の端緒 第二節 回心の意味と構造 第二章 確実性の問題 序 第一節 アカデミア派批判 第二節 内への超越 第三章 記憶と想起 知の成立根拠をたずねて 序 第一節 知への愛 第二節 知の両義性 第三節 ものと言葉 第四節 知の意味と根底 記憶論の展開 第五節 幸福の生の記憶 第四章 時間と志向 精神の発見 序 第一節 創造と時間 第二節 記憶・直観・期待 第三節 精神の志向的かたち 第五章 悪の問題 「自己・人間の成立」の機微をめぐって 序 第一節 問いの端緒 第二節 自己存在の謎 第三節 人間的自由の根底 第四節 創造と意志 第二部 「神の似像」の探究 『三位一体論』に即して 第六章 知を求める信 序 第一節 信という端緒 第二節 信と知との再帰的構造 第七章 自己知の探究 序 第一節 精神の三一性 第二節 自己知のアボリア 第三節 欲望と思惟 第八章 外なる人間の三一性 結合力としての意志 序 第一節 三一性の諸相と意志 第二節 精神の開かれたかたち 第九章 創造と原罪との問題 知の成立の意味と根底 序 第一節 人問の創造 第二節 原罪の成立とそのかたち 第三節 知恵と知識 第十章 信の構造 序 第一節 信の志向的かたち 第二節 幸福の生 第三節 不死性への与り 第四節 問題の展望 第十一章 「神の似像」の知と再形成とをめぐって 存在の現成のかたち 序 第一節 信の普遍的根底に向って 第二節 精神の自己還帰 第三節 神の似像の意味 第四節 還帰・転回の文脈 第五節 本源的な記憶と想起 第六節 神の似像の再形成をめぐって 第七節 神性の全一的交わり キリストの問題 註 あとがき 結語に代えて ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 谷 隆一郎 1945年生まれ。宗教学者。九州大学名誉教授。 東京大学工学部合成化学科卒業。同大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。文学博士。 著書に、『アウグスティヌスの哲学』『東方教父における超越と自己』『人間と宇宙的神化』『アウグスティヌスと東方教父』『受肉の哲学』、 訳書に、『キリスト教神秘主義著作集 第1巻』(共訳)P.エフドキーモフ『神の狂おしいほどの愛』(共訳)『砂漠の師父の言葉 ミーニュ・ギリシア教父全集より』(共訳)『アウグスティヌス著作集 第18巻 2 詩編注解 2』(共訳)『フィロカリア 東方キリスト教霊性の精華 第3巻』『フィロカリア 第4巻』(共訳)『キリスト者の生のかたち』(編訳)『証聖者マクシモス『難問集』 東方教父の伝統の精華』など。
  • 六朝仏教思想の研究(東洋学叢書)
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 仏教思想が儒教や道教とどのように結びつきながら中国に受容されたか、三教交渉史の観点から明らかにした画期的業績。 古代より中国の知識人は現実的・実践的な事柄に興味を示し、専ら政治・道徳・処世が関心事であったが、六朝時代は例外的に仏教・道教などの宗教が盛んとなった。本書は六朝の知識人がどのような仏教思想を持ちそのどこを拠り所としたかを探っていく。 【目次より】 凡例 序 第一章 大乗仏教の受容における儒教の役割 一 序言 二 仏教信奉者の儒仏調和の態度 三 慈悲と仁 四 大乗的救済論と儒教 五 結語 第二章 蘆山慧遠の仏赦思想 I 輪廻報応の思想 一 序言 二 三世因果の理法 三 煩悩と輪廻 四 輪廻報応の数えと宗教的自覚 五 涅槃の教えと天地・帝王の徳化 六 結語 II 「沙門不敬王者論」の思想 一 序言 二 「沙門不敬王者論」の成立 三 在家篇 四 出家篇 五 求宗不順化篇 六 体極不兼応篇 七 形尽神不滅篇 八 結語 第三章 竺道生の仏教思想 I 大乗観と小乗観 II 実相と空 III 頓悟成仏説 一 序言 二 謝霊運「弁宗論」における頓悟義 三 迷いと悟り 四 理と言葉 五 一乗思想と頓悟成仏説 六 無生法忍と頓悟 七 結語 IV 一闡提成仏義 第四章 宗炳の神不滅の思想 一 序言 二 神と形 三 輪廻の当体と法身 四 西方浄土と往生 五 法身説の形成六 般若の空と不滅の神 七 結語 第五章 顔延之の儒仏融合論 一 序言 二 何承天「逹性論」における三才の人と衆生 三 儒仏融合論第一型 四 儒仏融合論第二型 五 結語 第六章 智ぎの懺法の思想 I 三昧法としての懺法 一 序言 二 四種三昧と懺法 三 法華懺法 四 方等懺法五 請観世昔懺法と金光明懺法 六 結語 II 奉請三宝の儀式と道教のしょう祭 一 序言 二 奉請三宝の儀式とその目的 三 奉請三宝の由来 四 道教のしょう祭 五 奉請三宝と奉請天真 六 智ぎと道数 七 結語 あとがき 序(英文) 目次(英文) ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 小林 正美 1943年生まれ。中国思想研究者。早稲田大学名誉教授。専門は、儒教・仏教・道教の三教交渉史(特に六朝時代)。早稲田大学第一文学部卒業、同大学院文学研究科東洋哲学専攻博士課程修了。 著書に、『六朝道教史研究』『六朝仏教思想の研究』『唐代の道教と天師道』などがある。
  • 存在と秩序 人間を巡るヘブライとギリシアからの問い
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 人間にとって存在と秩序はいかなる意味を持つのか、ひいては人間は存在と秩序についていかに思考してきたのか。このような問いが土台にある本書は、古代ギリシアとヘブライの思想が交叉し発展したヨーロッパ精神史の原点を再考する。本書はまず、ニュッサのグレゴリオスに目を向けることから始め、エウリーピデースやヘロドトス、トゥキュディデースらのテクストからアテーナイ民主政における説得と情念の意義を考える。次に、プラトンの後期対話篇から、人間の生と共同性の存続を探究した彼の晩年の思考を明らかにする。その上で、プロティノス中期の精華である『エネアデス』IV3-4〔27-28〕『魂の諸問題について』に焦点を絞り、コスモス(宇宙、世界)やテクネー(技術)と人間の関わりを巡る彼の思索を、中間性という概念を手がかりに丹念にたどる。さらに、『創世記』の族長物語とヨセフ物語における兄弟の逆説がもたらした情念の相克とその浄化を巡る考察を経て、神と人間それぞれにとっての情念と秩序という視座から『ヨブ記』を読み解く。最後に、ロゴスとパトスが交叉する『オデュッセイア』から、人間の秩序についての思想の展開を読み取る。従来、十分に論じられてこなかった、古代ギリシアとイスラエルの思惟が各々のあり方で、しかし共に問い接近しようとした地平の根幹に挑む。 【目次より】 はじめに 第一章 生き続けること 民主主義の原義と本質 第一節 アテーナイの民主政 第二節 説得と情念 第二章 プラトンにおける人間の生と共同性 後期対話篇を素材に 第一節 『ソピステス』 第二節 『政治家』 第三節 『法律』 第三章 プロティノスについての存在論的考察(一) 『エネアデス』IV三─四〔二七─二八〕 第一節 宇宙の魂による制作 IV四、一〇─一三を中心に 第二節 技術(テクネー)を巡る思惟の位相 第四章 プロティノスについての存在論的考察(二) 『エネアデス』IV三─四〔二七─二八〕  第一節 再論 存在への問いをプロティノスに見いだす意味 第二節 われわれの魂と中間的存在者たるわれわれ人間 第三節 中間的存在者としての人間と記憶 第四節 生成するものの存続と、中間的なるものの意義 第五章 情念とその浄化 『創世記』を巡る一考察 第六章 情念と秩序 『ヨブ記』 第一節 序曲と第一回討論 第二節 第二回討論 第三節 第三回討論 第四節 二八章から三一章まで(知恵の所在を問う歌およびヨブの独白) 第五節 神の弁論から終曲まで 第七章 言葉の行方 『オデュッセイア』第四巻を中心にして 『オデュッセイア』第四巻における話者とその視線 おわりに 註 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 藤田 潤一郎 1969年生まれ。政治思想史学者。関東学院大学法学部教授。京都大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。博士(法学)。専門は、政治学、政治思想史。 著書に、『政治と倫理 共同性を巡るヘブライとギリシアからの問い』『存在と秩序 人間を巡るヘブライとギリシアからの問い』などがある。
  • アウグスティヌスの人間学
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 4~5世紀にかけて活躍したローマ帝国時代のキリスト教の神学者、哲学者、説教者であるアウグスティヌスは人間をどう考えていたのか。その全貌に迫る。 【目次より】 序論 人間学的伝統の受容と変革 第一節 精神史的境位 第二節 新しい人間学の出発点 第三節 人間学的自覚の発展 第四節 新プラトン主義の人間学の影響 第五節 パウロの人間親の受容と解釈 第一部 アウグスティヌス人間学の形成過程 第一章 初期人間学の特質 第一節 哲学の主題としての魂の問題 第二節 人間の定義、理性と身体の理解 第三節 知的救済論とキリスト教的意識 第四節 回心と神への対向性 第二章 魂と身体 第一節 魂の不滅についての論証の問題 第二節 身体論(一) 感覚論の問題 第三節 身体論(二) 創造・受肉・復活 第四節 人間学的区分法の問題 第三章 理性と信仰 第一節 理性と信仰の問題と基礎経験 第二節 優位性の問題 第三節 神の像としての精神の知性的認識 第四章 超越 内面性の問題 第一節 哲学者の神とキリスト教信仰 第二節 悪の存在論的考察と実存の超越 第三節 アフェクトゥスの超越性 第四節 超越の道と命法 第五章 自由意志 第一節 自由意志に対する初期の解釈 第二節 自由意志と悪の問題 第三節 自由意志と神の恩恵 第二部 アウグスティヌス人間学の特質 第一章 「心」(cor)の概念 第一節 「不安な心」(cor inquietum)と頽落存在 第二節 心概念の実存史的考察 第二章 人間存在と時間 第一節 時間と歴史性 第二節 創造と時間の秩序 第三節 歴史と時間の秩序 第四節 救済史の問題 第五節 人間学的三段階説 第三章 社会的人間存在 第一節 キヴィタスの社会学的概念 第二節 キヴィタスの神学的・人間学的意義 第三節 キヴィタスと国家および教会との関連 第四節 キヴィタスと世代との転換 第四章 神の前に立つ人間 第一節 宗教的自覚の深化 第二節 「あなたの命じるものを与えたまえ」の意味 第三節 ローマ書第七章の解釈の転換 第五章 奴隷的意志の問題 第一節 アウグスティヌスからルターヘの継承 第二節 初期から中期にいたる奴隷的意志の展開 第三節 後期の「拘束された自由意志」の理解 第四節 自由意志と恩恵との関係の三類型 第五節 アウグスティヌスにおける弁証法的関係 あとがき ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 金子 晴勇 1932年生まれ。倫理学者。聖学院大学客員教授。京都大学文学部卒。同大学院博士課程中退。文学博士。専攻は、キリスト教思想史専攻。 著書に、『ルターの人間学』(学士院賞)『対話的思考』『宗教改革の精神 ルターとエラスムスとの対決』『アウグスティヌスの人間学』『恥と良心』『ルターとその時代』『対話の構造』『近代自由思想の源流』『キリスト教倫理入門』『倫理学講義』『愛の秩序』『聖なるものの現象学 宗教現象学入門』『マックス・シェーラーの人間学』『ヨーロッパの思想文化』『人間学から見た霊性』『宗教改革者たちの信仰』『霊性の証言 ヨーロッパのプネウマ物語』『ヨーロッパ思想史 理性と信仰のダイナミズム』など、 訳書に、C.F.v.ヴァイツゼカー『科学の射程』(共訳)マルティン・ルター『生と死について 詩篇90篇講解』C.N. コックレン『キリスト教と古典文化 アウグストゥスからアウグスティヌスに至る思想と活動の研究』エラスムス『対話集』など多数。
  • 唐代の思想と文化(東洋学叢書)
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 唐代は伝統的儒家思想が衰え、仏教と道教が知識人の思想の中に浸透していき、従来の思想史=経学史という枠組みでは、捉え切れない時代である。著者はその枠組みを見直し、資料の枠を拡大して、自伝や遺言など個人の自己表白や人間関係を通してその時代の精神風土を明らかにする。新しい視点と、墓誌銘や僧伝など思想史研究では見落とされていた新しい資料を駆使して、唐代知識人の文化的側面に総合的な光を当てることにより、唐の思想と文化を全体的に解明した問題作。 【目次より】 序 第一部 劉知幾と『史通』 第一章 劉知幾の歴史意識 第二章 劉知幾 史評者の立場 第三章 宋代における『史通』 第二部 中唐の思想 第一章 権徳輿とその周辺 第二章 『陸文学自伝』考 第三章 劉禹錫の思想 第三部 習俗 第一章 唐代の葬俗 特に葬法について 第二章 『千唐誌斎蔵誌』に見える唐代の習俗 第三章 舎利信仰と僧伝『禅林僧宝伝』の理解のために 第四部 遺言 第一章 古代中国の遺言 その形式面よりの概観 第二章 韓愈の遺言をめぐって あとがき ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 西脇 常記 1943年生まれ。中国学者。京都大学名誉教授。東京教育大学哲学科卒業、京都大学大学院中国哲学専攻博士課程中退。文学博士。 著書に、『唐代の思想と文化』『ドイツ将来のトルファン漢語文書』『イスタンブール大學圖書館所藏トルファン出土漢語斷片研究』 『中國古典社會における佛教の諸相』 『トルファン出土漢語文書研究』 など、 訳書に、E・H・シェーファー『神女 唐代文学における龍女と雨女』 班固 『漢書郊祀志』『史通内篇』 『史通外篇』などがある。
  • 中世ドイツの領邦国家と城塞
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 中世ドイツには一万以上もの城塞が遍在した。それは村落や都市と並ぶ第三の定住形態として、教会と共に中世の決定的要素をなした。人格的結合関係たるレーエン制国家から官僚制国家への移行期にあたる一四世紀前半という中世後期にあって、城塞レーエン制は領邦支配権の拡大と強化を促す機能を果たす。領邦の生成と発展の上で城塞がいかなる法制史的国制史的意義を有したのか、本書はトリール大司教領を対象として原史料に基づき論じた我が国初の城塞史研究。 【目次より】 序 目次 第一章 一四世紀トリール大司教領における城塞とランデスヘルシャフト 城塞レーエン政策の視角から 一 はしがき 二 築城高権と自由所有城塞 三 城塞レーエン政策とランデスヘルシャフト 四 むすび 第二章 トリール大司教バルドゥイーンの城塞政策と領邦国家 レーエン制の視角から 一 はしがき 二 城塞レーエン政策 1 マイエン城塞 2 マールベルク城塞 3 キルブルク城塞 4 モンタバウアー城塞 三 レーエン城塞 1 ビショフシュタイン城塞 2 フェーレン城塞 3 エルレンバッハ城塞とデールバッハ城塞 四 むすび 第三章 トリール大司教領国における城塞と領域政策 一 はしがき 二 大司教バルドゥイーンと文書主義 三 第一次シュミットブルガー・フェーデ 1 はじめに 2 前史 3 経過 四 第二次シュミットブルガー・フェーデ 五 第三次シュミットブルガー・フェーデ 六 むすび 第四章 トリール大司教領国における城塞とアムト制 大司教バルドゥイーンの治世(一三〇七ー五四年)を中心として 一 はしがき 二 アムト制 三 アムトの中心としての城塞区 (i) 大司教の自由所有城塞 (ii) 大司教が質権に基づいて専有する城塞 (iii) 大司教が授封したレーエン城塞 (iv) 大司教と同盟した城塞(都市) 四 むすび 引用史料・文献一覧 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 櫻井 利夫 法学研究者。元金沢大学教授。東北大学法学部卒業、同大学院郷学研究科博士課程修了。法学博士。専門は西洋中世の法学史。 著書に、『ドイツ封建社会の城塞支配権』 『ドイツ封建社会の構造』 『中世ドイツの領邦国家と城塞』などがある。
  • 中国古代思想史における自然認識(東洋学叢書)
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 荀子から董仲舒に至る自然認識の変遷を分析することにより、古代専制国家の成立過程に於る社会・政治思想の展開を見事に解明する。 【目次より】 第一章 序説 一 基本的視座 自然認識とは何か 二 具體的構想 第二章 荀子以前 儒家 一 『論語』 二 孟子 附 告子 第三章 荀子以前 道家 一 『荘子』内篇 二 『管子』四篇 第四章 荀子 一 自然認識の構造 二 社會・政治思想への繋がり 三 歴史的意味 附 荀子後學 第五章 韓非と『呂氏春秋』 一 韓非 二 『呂氏春秋』 第六章 「中庸」新経と「繋辞傳」その他 一 「中庸」新経 二 「繋辞傳」その他 附 『孝経』 第七章 秦~漢初の道家と法家 一 荘子學派 二 黄老の學と黄帝・老子の書 三 韓非學派 附 『淮南子』 第八章 漢初の儒家 一 陸賈と『新語』 二 賈誼と『新書』 三 韓嬰と『韓詩外傳』 第九章 董仲舒 一 はじめに 二 天と陰陽 三 天人相関 四 性 五 おわりに 第十章 總括 附論 一 荀子の名実論 二 「経法」「十六経」「称」「道原」小考 三 仲長統 後漢 知識人の思想と行動 四 『氣の思想』(書評) あとがき ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 内山 俊彦 1933-2020年。中国哲学者。京都大学名誉教授。東京大学文学部中国哲学科卒、同大学院人文科学研究科中国哲学博士課程満期退学。文学博士。 著書、『荀子 古代思想家の肖像』『中国古代思想史における自然認識』など、 訳書に、『中国の古典 9 韓非子』などがある。
  • 精神の発見(名著翻訳叢書) ギリシア人におけるヨーロッパ的思考の発生に関する研究
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 本書は、今日もっとも優れた古典文献学者であるスネルの主著であり、自由な精神の記念碑である。かれは、ギリシアにおける思考の形成過程を人間による精神それ自体の発見過程として捉え、ホメーロスに始まる文学と哲学の歴史に表われるギリシア的人間観・自然観・思考形式が、どのような発展過程のもとでヨーロッパ精神の基盤となりえたかを鮮やかに解明する。膨大な文献、豊富な史料を駆使して豊穣なイメージで描いたギリシア精神史の名著。 【目次より】 凡例 序論 第一章 ホメーロスにおける人間把握 第二章 オリュムポスの神々への信仰 第三章 ヘーシオドスにおける神々の世界 第四章 初期ギリシア抒情詩における個人の覚醒 第五章 ピンダロスのゼウス讃歌 第六章 ギリシア悲劇における神話と現実 第七章 アリストパネースと美学 第八章 人間の知識と神の知識 第九章 歴史意識の発生 第十章 徳の勧め ギリシア倫理思想よりの短章 第十一章 譬喩、比較、隠喩、類推 神話的思考から論理的思考へ 第十二章 ギリシア語における自然科学的概念の形成 第十三章 象徴としての道 第十四章 人間性の発見とギリシア人に対するわれわれの立場 第十五章 カッリマコスにおける遊びについて 第十六章 アルカディアー ある精神的風土の発見 第十七章 理論と実践 第十八章 科学と教義学 第十九章 科学としての精神史 訳者あとがき 第二刷あとがき ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 スネル,B 1896~1986年。ドイツの哲学者。 ハンブルク大学教授。専門は、古典文献学。
  • 清朝考証学の群像(東洋学叢書)
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 狩野直喜以来のわが国の中国哲学研究は、伝統的に考証学を研究方法として用いてきた。そのため考証学は単なる技術学として等閑視されてきたが、本書は清朝考証学を方法としてではなく研究対象として客体化し、中国哲学史上に位置づける。学的成果に対する緻密な検討のみならず、直接の担い手であった考証学者たちの伝記的研究により、著作や運動についての彼らの思惑を細密に再現、日々の暮らしぶりと人間性を写し出すとともに、激しい学問への情熱を描き出す。年代を乾嘉期に限定せず、康煕朝から道光年間にまで広げて、清朝考証学に通底する精神性を見つめた野心的著作。 【目次より】 導論 巻頭言 一 呉〓の顕彰 二 「非早熟的知性」と清朝考証学に関する一考察 三 野人的師伝と古音学 四 生員の学問 第一章 閻若〓の尚書学 第一節 『尚書古文疏証』とその時代 第二節 閻家の四十年 『尚書古文疏証』が公刊されるまで 一 死の年の閻若〓と『朱子古文書疑』 二 閻若〓の最期 三 閻家の家業とその盛衰 四 功令と『孔子伝古文尚書』の弁偽 五 閻詠と『尚書古文疏証』 六 閻学林と『尚書古文疏証』 第二章 紀〓と『〓微草堂筆記』 一 はじめに 二 事物の相対視 三 “理”からの脱却 四 考証学者としての紀〓 五 理・情・礼 六 『閲微草堂筆記』が示唆するもの 第三章 崔述の「考古」 第一節 快刀乱麻 第二節 その経書観 第三節 庭訓 第四節 崔述の平生 第五節 闕疑の精神 第六節 儒者崔述 第四章 翁方綱の経学 「乾嘉の学」における「宋学」と「漢学」 一 はじめに 二 法三章 三 弁疑と伝統経説 四 宋学批判 五 漢学批判 第五章 劉台拱と汪中 江南学術の花神 一 「狂」の人々 二 小朱子 三 邂逅 四 墨子と荀子 五 一声の転 六 遺著刊行 七 章学誠 八 『広雅疏証』『説文解字注』『儀礼補疏』 九 花神として生きて 第六章 戴段二王の経学 戴震と段玉裁の学問と生涯 前言 第一節 乾嘉考証学における三つの世代 一 戴学の方法論 二 「二十一経」説と「治経」の転落 三 段玉裁の世代観 第二節 段玉裁のライフワーク 『段注』長編圧縮の舞台裏 第三節 玉裁晩年の思想 第七章 〓自珍と「最録段先生定本許氏説文」 あとがき ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 吉田 純 1960年に生まれる。中国思想研究者。名古屋大学大学院文学研究科教授。東京大学文学部中国哲学専修課程卒業、同大学院人文科学研究科中国哲学専門課程修士課程修了。博士(文学)。専門は、清朝考証学、儒学。 著書に、『清朝考証学の群像』などがある。
  • 正義、法‐権利、脱‐構築 現代フランス実践思想研究
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 70年代の「正義」概念によるアメリカ政治哲学の復興、80年代からの「法-権利」概念によるフランス政治哲学の再興。さらに旧政治哲学への回帰・後退を避けるべく、20世紀哲学の成果を踏まえて両者への架橋を企てるデリダの脱-構築理論の「法-正義」論への傾斜――三者の重合に新しい実践的展開への方途を探る。 【目次】 まえがき 現代思想状況 第一部 正義と法‐権利 序 問題の所在 I 現代アメリカ政治哲学vs現代フランス政治哲学 一 正義とエピエイケイア ロールズvsリクール 二 主体は間‐主体的である ロールズvsルノー 三 反省的判断力、政治の美学化か アーレントvsリクール 四 近代合理性の批判と再生 アーレント vs ルノー&ソソエ 五 文化の価値・権利の基準は?  Ch・テイラーvs P・リクール、A・ルノー& S・ムジュール II 概念の関係図式 一 正義、法、権利、係争と抗争、世界、神意と民意、《le reel》、《♀》、真理、乗り超え難い地平 補 アメリカ独立革命 vs フランス大革命 III L・フェリー& A・ルノーの「法‐権利」思想 一 なぜ《droit》か、「正義」でなく? 二 《droit》自律化の流産 ルソー 三 《droit》自律化の確立と不全 カント 四 《droit》協律としての自律 フィヒテ 五 フェリー&ルノー思想の独自性vs近現代諸思想、J・ハーバーマス 〈cogito〉はすでに〈co-agito〉である 六 「法的ヒューマニズム」と「リベラル共和国」 IV B・クリージェルの「法‐権利」思想 一 法と自然と人間本性 定義と立脚点 二 系譜学 サラマンカ学派、ボーダン、ホッブズ、スピノザ、ロック 三 多元性 国家の権利、人間の権利、市民の権利、民族の権利 四 「共和国」と「デモクラシー」 五 クリージェルvsフェリー&ルノー 六 法の批判主義vs法の自然主義 V 真理、正義、法‐権利 一 正義と真理 ロールズとハイデガー 二 法‐権利と真理 フェリー&ルノー 三 法‐権利と真理 クリージェル 四 法と正義 デリダ 五 真理と正義 A・バディウ VI 異相変換 〈存在の真理〉から〈人‐間〉の〈法‐権利〉へ 第二部 脱‐構築と理性の再建 序 問題の所在 I デリダと「権利」の観念 そして、「権利」とハイデガー? II A・ルノーにおける《droit》と「正義」 III 理性の二つの顔 自同性&自異・自乗性 一 (実定)法と正義 二 「主権の無制約性」を脱‐構築する 三 理性の「二つの顔」 四 「自己免疫不全症候」と「オスピタリテ」 五 「決断」と「引責」 六 デリダと現代実践思想 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 中田 光雄 1939年生まれ。哲学者。筑波大学名誉教授。 東京大学教養学部教養学科フランス分科卒、同大学院人文科学研究科比較文学比較文化博士課程中退、パリ大学大学院哲学科博士課程。著書に、『抗争と遊戯』『文化・文明』『政治と哲学』『現代を哲学する』『正義、法-権利、脱-構築』『哲学とナショナリズム』『現代思想と<幾何学の起源> 』『差異と協成 』『創造力の論理 -テクノ・プラクシオロジー序論』など、 訳書に、シモーヌ・ヴェイユ『前キリスト教的直観、人格と聖なるもの(著作集第2巻)』シモーヌ・ヴェーユ『科学について』などがある。
  • 政党支持の分析
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 戦後わが国有権者の政党支持の特性と発展を、全国的規模の政治意識調査データをすべて収集し、長期視野に立って統一的に分析。 【目次より】 序 第1章 政党支持と社会構造・国際環境の変動 1 始めに 2 職業構成の変動 3 都市への人口移動 4 経済的生活意識と石油危機 5 新旧世代の交替 6 高学歴層と政治的シニシズム 7 国際環境の変化 8 時期区分によるまとめ 第2章 政党支持の類型とその特性 1 始めに 2 党派性の諸側面の尺度 3 政党支持の類型 4 政党支持の変動と支持の類型 5 政策に対する態度と政党支持の類型 6 投票における政党選択と政党支持の類型 7 1967年ミシガン調査データによる政党支持類型との比較 8 結び 第3章 政党支持の変動と支持の幅 1 始めに 2 政党支持の変動:長期的,短期的変動要因 3 政党支持の幅の仮説 4 政党支持の幅の尺度の構成 5 政党支持の幅の尺度の相対的安定性 6 政党支持の幅と政党選択 7 結び 第4章 政党支持の社会化過程 1 始めに 2 父親の支持政党の認知 3 両親と子の政党支持の一致 4 政党支持強度に対するグループの影響 5 政党支持をめぐる初期社会化と後期社会化 6 社会化効果の相対的ウェイト 7 結び 第5章 政党支持と職業利益 1 始めに 2 政党支持のデモグラフィック要因による多変量解析 3 政党支持の社会化過程と職業移動 4 職業カテゴリーと職業代表政党 5 職業代表政党から支持政党へ 6 職業代表政党なし層の政党選択 7 新中間層の政党支持と生活満足度 8 結び 第6章 「保守ー革新」イデオロギーと態度空間 1 始めに 2 「保守ー革新」イデオロギーのコンポーネント 3 「保守ー革新」次元の認知的前提 4 保革自己イメージ 5 政党空間における保革次元 6 政策空間における保革次元 7 政策イメージの変換機能 8 結び 第7章 政策争点・政党の政策イメージ・政党選択 1 始めに 2 政策争点と政党選択の関連モデル 3 政策争点と政策イメージの認知 4 政策イメージ尺度の構成とその分布 5 「政党の政策イメージ」と政党支持 6 「政党の政策イメージ」と投票における政党選択 7 結び 第8章 政党支持強度の消長 1 始めに 2 いくつかのモデルの検討 3 データと政党支持強度の尺度 4 政党支持強度に対する年功効果と時勢効果 5 政党支持強度と投票との一致 6 支持強度に及ぼすフォーマル・インフォーマルな集団の影響 7 政治不満の蔓延と政党支持強度の低下 8 結び 引用文献 調査一覧 補遺I 補遺II あとがき ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 三宅 一郎 1931年生まれ。政治学者。神戸大学名誉教授。専門は、政治行動論。 京都大学法学部卒業。法学博士。 著書に、『政党支持の分析』『投票行動』『政治参加と投票行動』『日本の政治と選挙』『変動する日本人の選挙行動(5)政党支持の構造』『選挙制度変革と投票行動』『異なるレベルの選挙における投票行動の研究』(共著)『平等をめぐるエリートと対抗エリート』(共著)『日本人の選挙行動』(共著)『変動する日本人の選挙行動(2)環境変動と態度変容』(共著)『55年体制下の政治と経済』(共著)『社会科学のための統計パッケージ』(編著)『合理的選択の政治学』(編著)など、 訳書に、R・イングルハート『静かなる革命』S・ヴァーバ、N・H・ナイ、 J・キム『政治参加と平等』(東京大学出版会、1981年)などがある。
  • 十九世紀ヨーロッパ史(増訂版)
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 19世紀のヨーロッパはどんな時代だったのか? カトリック、ロマンチシズム、コミュニズムを超える自由主義への道程を描く附・クローチェ自伝 カトリシズムは因習の故、ロマンチシズムは世紀悪故、コミュニズムは専制の故自由の敵と説く。 【目次より】 増訂版まえがき 訳者のことば 目次 第一章 自由の宗教 第二章 自由の宗教に対立する宗教的諸信条 第三章 ロマンティチスモ 第四章 絶対主義支配に対する抵抗と対立および勝利(一八一五─一八三〇) 第五章 自由主義運動の進展、社会民主主義との最初の軋轢(一八三〇─一八四七) 第六章 自由主義・民族主義の諸革命、社会民主主義の諸革命、および反動(一八四八─一八五一) 第七章 革命の再発、ヨーロッパ一般の自由主義・民族主義体制(一八五一─一八七〇) 第八章 ドイツの統一、ヨーロッパにおける人心の変化(一八七〇) 第九章 自由主義の時代(一八七一─一九一四) 第十章 国際政治、行動主義、世界戦争(一八七一─一九一四) 後記 ベネデット・クローチェ自伝(わが自己批判のために) クローチェの主要歴史書(「ナポリ王国史」を中心に)   坂井直芳 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 クローチェ,ベネデット 1866~1952年。イタリアの哲学者・歴史学者。 著書に、『表現の科学および一般言語学としての美学』『純粋概念としての論理学綱要』 『実践の哲学 経済学と倫理学』『純粋概念の科学としての論理学』『ジャンバッティスタ・ヴィーコの哲学』『ヴィコの哲学』(青木巌訳)『ヴィーコの哲学』(上村忠男編訳)『美学綱要』(細井雄介訳)『ヘーゲル弁証法とイタリア哲学』(共著)(上村忠男編訳)『歴史の叙述の理論と歴史』『歴史の理論と歴史』(羽仁五郎訳)『ナポリ王国史』『1871年から1915年までのイタリア史』『イタリアにおけるバロック時代史』『1815年から1915年までのヨーロッパ史』『十九世紀ヨーロッパ史 自由の発展史』(坂井直芳訳)『思考としての歴史と行動としての歴史』(上村忠男訳)『クローチェ政治哲学論集』(上村忠男編訳)『イタリアとスペイン ルネッサンスにおける文化史的考察』 (阿部史郎・米山喜晟訳)『エステティカ イタリアの美学 クローチェ&パレイゾン』(共著)(山田忠彰・尾河直哉編訳)などがある。
  • 自然法論
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 本書は「ばら戦争」最中の一四六一-六三年頃、王座裁判所首席裁判官の経験もあるジョン・フォーテスキューによって、ランカスター朝ヘンリ六世の権原を擁護するという実践的意図の下に書かれたものである。イングランドにおける従来の相続法準則によれば、ヨーク朝による王位継承権の主張が有利であったため、フォーテスキューは「被相続人たる国王に男子直系卑属が存在しない場合に、娘およびその子たる孫と国王の弟のいずれが王位継承権を有するか」という――現実の王位継承争いがその応用問題となるような――形で問題を設定し、自然法を準拠法として「弟」に有利な結論を導き出す。詳細な訳註を付した本訳書は、一九世紀の刊本と一六世紀の残存写本(Lambeth MS 262)の厳密な校合に基づく決定版。 【目次より抜粋】 凡例 覚書 第一部 自然法の本質について 第一章 ここで著者は、その執筆の理由を示す。 第二章 これは法に属する問題ではあるが、著者は他の諸分野の援助を拒むものではない。 第三章 この問題の解決は、カノン法あるいはローマ法以外の法を必要とする。 第四章 モーセの手を介して律法が与えられるまで、自然法のみが但界を支配していた。 第五章 自然法は他のすべての人定法にまさっている。 第六章 メルキゼデクは自然法の下でのみ王とされた。 〔省略〕 第四〇章 いかにして正義の名が人の名に等しいものとさせられるか。 第四一章 ここでは、始源的正義が自然的正義といかに相違するかを見よ。 第四二章 自然法は何故に神に属すると言われ、また神法の娘と言われるのか。 第四三章 人定法の神法に対する関係は、月の太陽に対する関係のごとくである。 第四四章 ここでは、神法の目的と人定法の目的が問われ、それが示される。 第四五章 知性を通して活動する意思の目的は二つある。 〔省略〕 第二部 至高の諸王国における継承権について 第一章 提起された問題において正義が裁判官として選ばれ、立てられる。 第二章 王の娘の権原 第三章 王の娘が主張した最初のことに対する王の孫の返答 第四章 王の娘が主張した第二のことに対する〔王の〕孫の返答 第五章 イスラエルおよびユダの王国において、女達は決して継承権を有してはいなかった。 [省略] 第七一章 慣習は、上位のものを知らない王国において女が継承することを可能としない。 訳者あとがき ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 フォーテスキュー,ジョン 1394~1480年。イギリスの法学者、政治家。 著書に、『イングランド法の礼賛について』、『イングランド王国の統治について』、『自然法論』などがある。
  • ベギン運動とブラバントの霊性
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 一二世紀の都市の勃興とともに都市には多くの女性が流入した。中でも現在ベルギーであるブラバントの諸都市には、手仕事や病人の看護などをしながら、相互扶助の敬虔な協同生活を営む女性信徒の一団が自然発生的に形成され、ベギン運動として展開していった。自由な生活形態を許す在俗の信徒集団である彼女らの運動は、異端視されることもあったが二〇世紀に至るまで存続した。本書はサン=ティエリのギヨームを源泉として、神の接触を求め霊的一致へと向かう霊性の系譜を、女性史をも視野に入れて考察した霊性史の先駆的試み。 【目次より】 凡例 目次 序言 第I部 サン=ティエリのギヨームの霊性 第一章 サン=ティエリのギヨームとその時代 一 ベルナールとの出会い 二 修道院の改革 三 方法をめぐる異議申し立て 第二章 サン=ティエリのギヨームの霊性 一 愛と理性 二 経験の学問 三 オリゲネスの発見 四 人との出会い 霊的一致 五 愛による知 第II部 ベギン運動とその霊性 第一章 ブラバントのベギン運動 一 研究史と初期のベギン運動 二 ベギンの語源 第二章 ワニーのマリと初期のベギン 一 『ワニーのマリ伝』とカタリ派 二 キリストの人性の信心 三 ベギンと教会 第三章 ハデウェイヒの霊性 一 生涯 二 作品 三 ハデウェイヒの霊性 第III部 ルースブルークの霊性 第一章 ルースブルークの生涯と作品 一 伝記史料 二 ブリュッセル時代 三 グルーネンダール時代 四 ジェルソンの批判 第二章 霊性の系譜 サン=ティエリのギヨーム・ハデウェイヒ・ルースブルーク 一 ルースブルークとサン=ティエリのギヨーム 二 ルースブルークとベギン 結論 あとがき 註 文献目録 略号表 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 國府田 武 1941年生まれ。上智大学大学院西洋文化研究科修士課程修了。ルーヴァン大学留学。東海大学文学部教授。博士(史学)。 著書に、上智大学中世思想研究所編『中世の修道制』同編『聖ベネディクトゥスと修道院文化』など、 訳書に、F.ブリュシュ他『フランス革命史』、赤木昭三他編『パスカル全集』第1・2巻、(共訳)L.コニェ『キリスト教神秘思想史 3 近代の霊性』(共訳)などがある。
  • フランス国際民事訴訟法の研究
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 フランスの法制度を素材にその歴史的発展を踏まえ渉外紛争の問題点を剔抉、合せて国際裁判管轄の基礎理論の構築を目指す意欲作。 【目次より】 はしがき 凡例 序論 第一章 国際裁判管轄権の生成と発展 『外人間の訴訟事件におけるフランス裁判所の無管轄の原則』の廃止 第一節 問題の所在 第二節 無管轄原則の確立の経緯 第三節 原則の根拠とそれに対する批判 第四節 訴訟当事者の特別な資格に基づく無管轄原則の例外化 第五節 訴訟事件の性質に基づく例外 第六節 人の身分と能力に関する訴訟における原則の判例による崩壊過程 第七節 結語 第二章 外国判決の承認と執行 第一節 実質再審査主義の廃止 第二節 外国判決の執行判決に対する不服申立て 第三節 国際間接裁判管轄権の独立 第四節 理由不備の外国判決の承認 第三章 外人法と手続権の保障 訴訟費用担保義務の批判的検討序説 第一節 問題の所在 第二節 Caution judicatum solvi の起源 第三節 民法典編纂事業における判決債務履行担保義務の位置付け 第四節 CJS制度を巡る学説上の根本的対立と一八九五年ロアによる修正 第五節 判例上の判決債務履行担保義務の縮減化 第六節 民法典改正作業委員会における論議 第七節 一九七五年七月九日ロアの立法過程 第八節 結語 文献一覧 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 矢澤 昇治 1948年生まれ。法学者。専修大学法科大学院教授。金沢大学法文学部法律学科卒業。ストラスブール第三(ロベール・シュウマン)大学第三博士課程退学。 東北大学大学院法律研究科私法学専攻博士後期課程退学。専門は、国際私法、国際民事法。 著書に、『再審と科学捜査』『フランス国際民事訴訟法の研究』『環境法の諸相』などがある。
  • ドイツ手工業・同職組合の研究 14~17世紀ニュルンベルクを中心に
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 14-17世紀ニュルンベルクを中心に 黄金期の手工業・同職組合の存在・組織形態を見直し、社会経済構造の再検討をも迫る意欲作。 【目次より】 序論 ドイツ手工業・同職組合史研究の現状と課題 第一節 ドイツ手工業・同職組合史の研究状況 第二節 ニュルンベルク手工業・同職組合史の研究状況 第三節 問題設定 第一章 門閥支配型都市の手工業者 はじめに 第一節 参事会・門閥・手工業者 第二節 参事会による手工業支配 第三節 一五世紀後半からの職種専門化と自立化 第四節 都市の社会福祉政策と同職組合 まとめ 第二章 生産をめぐる諸問題 はじめに 第一節 原料 第二節 品質検査 第三節 生産高 第三章 同職組合制度の特質 はじめに 第一節 対内的平等か 第二節 対外的排除 加入条件の検討 第三節 新親方(親方権取得者)の数 まとめ 第四章 同職組合と問屋制度 はじめに 第一節 問屋制度の生成・展開と同職組合の対応 第二節 親方問屋主の経営・存在形態 第三節 出来高払工の存在形態 第五章 手工業者の収入・支出・財産 はじめに 第一節 手工業者親方の財産 第二節 蓄財機会としての商業 第三節 収入・支出 史料 第六章 女性労働 はじめに 第一節 女性の職業活動 第二節 女性労働の制限と排除 一 奉公女をめぐって 二 女性徒弟と寡婦をめぐって三 権利と名誉をめぐって まとめ 第七章 経済的中心地システムの形成 はじめに 第一節 ニュルンベルクの領域形成 第二節 中心地システムの中の郊外市 第三節 中心地システムの中の古領域 第四節 中心地システムの中の新領域 第五節 中心地システムの中の領邦小都市・農村 まとめ 結語 あとがき 註 史料・文献一覧 ニュルンベルク貨幣・度量衡 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 佐久間 弘展 1958年生まれ。早稲田大学教育・総合科学学術院教授。早稲田大学政治経済学部卒業、バイロイト大学博士課程修了(PhD)。 著書に、『若者職人の社会と文化 14~17世紀ドイツ』『ドイツ手工業・同職組合の研究』などがある。
  • キリスト教と仏教の対比
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 西洋のキリスト教と東洋の仏教との相違点はどこにあるのか。罪、悪、罰などの重要な考え方、聖書と仏典の比較などを通して、読み解く 【目次より】 まえがき 序説 「対比」の内容と方法について 第一章 「罪( hamarthia)」と「罪業」 第一節 「悪(ro'a)」と「無明」(その一) 第二節 「悪(ro'a)」と「無明」(その二) 第三節 「悪、罪、罰」と「惑業苦」 第四節 パウロの「悩み(talaiporhia)」と親鶯の「悲傷」 第五節 「わたしの内に宿っている罪」と「宿業」 第六節 「罪(hamarthia)」と「罪業」 パウロと道元、法然、盤珪そして親鸞 第二章 「神の言への反逆」と「如来の願よりの逸脱」 第一節 「『創世記』第二章」と「生因三願」(その一) 第二節 「『創世記』第二章」と「生因三願」(その二) 第三節 「『創世記』第三章」と「『観経』下々品」 第四節 「天使の堕落」と「大聖の権化」 第三章 「福音を否む罪」と「誓願疑惑」 第一節 パウロの「悩み」と韋提希の「憂悩」 第二節 「神の怒りのもとの人問」と「五逆の罪人」 第三節 「罪の律法による欺き(exaphate)」と「誓願疑惑」 第四節 「福音を否む罪」と「誹謗正法の罪」 第五節 「神の審き」と「本願の唯除」(その一) 第六節 「神の審き」と「本願の唯除」(その二) 第四章 「十字架の死」と「寂滅」 第一節 「イエスの死」と「釈迦の涅槃」 第二節 「滅び(dpholeia)」と「寂滅」 第三節 「受難」と「代受苦」(その一) 第四節 「受難」と「代受苦」(その二) 第五節 「受難」と「代受苦」(その三) 第六節 「五劫・永劫」と「ただ一度の死」 第五章 「愛( agape)」と「慈悲」 第一節 「衆生縁」の慈悲 第二節 「隣人」への愛 第三節 「隣人愛」と「法縁の慈悲」 第四節 地上の愛を超えるもの 第五節 「愛の”行為“」と「慈悲の”行“」 第六節 「隣人」とは誰か 第七節 「隣人」と「衆生」 第八節 「キリストにある愛(agape hen khritho )」と「無縁の慈悲」 あとがき ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 岩本 泰波 著書に、『仏教とキリスト教 : 宗教哲学論文』『救いなき人間の救い : 仏教講話集』『仏教とキリスト教 : 宗教哲学論文集』『救いなき人間の救い : 仏教講和集』『一語一絵 : ルーペで覗く心の底』『ユダと提婆達多 : 救いなき人間の救い』『キリスト教と仏教の対比』『宗教に於ける罪の問題 : 仏教の基督教との対比試論』などがある。
  • 法思考とパタン 法における類型へのアプローチ
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 法的類型論の混迷が実定法解釈論にも影を落としている現在の閉塞状況を打破すべく、認知科学における「パタン」というキーワードに注目し新しい視角から類型論を分析した本書は、言語理論・認識論・科学方法論などの古い概念枠組を越えて従来の類型を可能な限りこのパタンに置き換え、立法者・法解釈学者・裁判官の夫々の法思考の構造的相違と相互の連関を明快に指し示す。基礎法/実定法専攻者のみならず司法実務家にとっても必読の書。 【目次より】 はしがき はじめに 第一章 問題状況と基本視角 第一節 現在の問題状況 第二節 本書の基本視角 第二章 法律学的思考(法思考)とパタン 大陸法系を中心として 第一節 本書の狙い 第二節 類型とパタンの置き換え 第三節 法システムの形成 第四節 全体の見取り図 第三章 立法における法思考 第一節 序 第二節 立法におけるシステムの構造形成の問題 第三節 要素としての法命題概念の形成の問題 第四節 要約 第四章 法解釈学の法思考 第一節 序 第二節 法内容システム 一 正常現象の場合 二 変則現象の場合 第三節 法学上の自由な概念 第四節 法学上の自由なシステム 第五節 要約 第五章 裁判官の法適用 第一節 序 第二節 パタン・マッチングとしての裁判官の法適用 第三節 素人の法適用との比較、機械との比較 第四節 個々の法概念とパタンとの関係 第五節 要約 第六章 実用面での諸帰結 第一節 利益コンフリクトのパタンと方法論の段階構造 第二節 法から実生活ヘ 「生活類型」 第三節 漸増概念 第四節 法的パタンの万能性? 第七章 英米のケース・ローと類型論 第一節 ラートブルフ 第二節 レイシオ・デシデンダイ 第三節 動態的比較方法論の試み 第四節 結論 第八章 法理論における類型 第一節 法理論 第二節 法制史と比較法 第三節 法学上の基本概念 第九章 最近の代表的類型論の検討 第一節 序 第二節 ラーレンツとレーネン 第三節 アルトゥール・カウフマンとハッセマー 第四節 禁欲論 リュタースからの批判 第五節 検討 第十章 クーレンの学説の紹介と検討〔第九章補論〕 第一節 問題の所在とテーマの限定 第二節 クーレンの学説の概要と論評 第三節 ヘンペルとオッペンハイムの学説への若干のコメント 第四節 結び 終章 総括と展望 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 青井 秀夫 1943年生まれ。法学者、法哲学者。東北大学名誉教授。京都大学法学部卒業、同大学院法学研究科博士後期課程中退。法学博士。専門は、法学方法論、法理論。 著書に、『法理学概説』『法思考とパタン』『法理学の諸問題』(共著)『法と法過程』(共著)『医療・医学研究における倫理の諸問題』(共著)『法思考とパタン』『遺伝子工学時代における生命倫理と法』(共著)『刑事法学の現代的課題』(共著)などがある。
  • 杜甫の研究
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 杜甫の多彩な文学と人生を、文学的考察、作品研究、杜甫と仏教、杜詩の発見、日本における杜詩など広範な角度から考察した力作。 【目次より】 序 第一章 文学的考察 一 詩人としての自覚 (附録) 唐代における詩の伝播について 二 杜詩の象徴性とその哲学 三 杜甫における李白の意味 第二章 作品の研究 一 「崔氏東山草堂」詩の作時について (附録) 芭蕉の「秋深き」の句と、杜甫の「崔氏東山草堂」の詩について 二 「秋興八首」序説 三 「又呈呉郎」の詩について 「即防遠客雖多事、便挿疏籬却甚真」考 四 「登岳陽楼」の詩について 「呉楚東南〓、乾坤日夜浮」考 五 「王洙、舟中伏枕書懐、三十六韻」の作時について 第三章 杜甫と仏教 一 杜甫の仏教的側面 二 杜詩における摩訶薩〓の投影 三 「秋日、〓府詠懐、一百韻」における「七祖禅」についての考察 第四章 杜詩の発見 一 中唐より北宋末に至る杜詩の発見について 二 「唐書」杜甫伝中の伝説について 三 王洙本「杜工部集」の流伝について 第五章 日本における杜詩 一 日本における杜詩享受の歴史 二 芭蕉文学における杜甫 三 島崎藤村における杜甫 「千曲川旅情の歌」を中心にして 第六章 雑考 一 杜詩「幽興」考 杜甫の自然観への手がかり 二 杜甫と薬草 「同谷七歌」黄精考 三 杜甫家族考 初出一覧 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 黒川 洋一 1925-2004年。中国文学者。大阪大学名誉教授。京都大学文学部中国文学科卒業。文学博士。 著書に、『杜甫 中国詩文選15』 『杜甫の研究』 『杜詩とともに』など、 訳書・解説書に、『杜詩』『杜甫 鑑賞中国の古典』 『菅茶山・六如』 『杜甫詩選』『李賀詩選』 などがある。
  • 神秘と学知 『ボエティウス「三位一体論」に寄せて』翻訳と研究
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 信仰と理性との関係を通して学問を基礎づけ、神学の革新を目指した彼の根本思想が盛り込まれた待望の注解。 【目次より】 凡例 略号表 はじめに 第一部 研究編 トマス・アクイナスによる神学革新 『ボエティウス「三位一体論」に寄せて』の歴史的意義 I 神秘と学知 一 トマスとボエティウス 二 ボエティウス『三位一体論』 ボエティウスの生涯と著作 『三位一体論』の歴史的背景 内容 後世への影響 三 ボエティウスからトマスへ 四 「神学」の革新者トマス 生涯 著作 五 『ボエティウス「三位一体論」に寄せて』 著述形態について 執筆の時期・動機・意図 内容と構成 中断の理由 II 「新しい神学」への道程 全六問題の歴史的位置 一 神学成立の前提を問う(第一問題) 人間精神の自律性とその能力の限界 人間は神について何を認識できるか 神をどのようにして認識するか 三位一体はどのようにして知られるか 二 学としての神学、その可能性と特徴(第二問題) 信仰と理性 学としての「聖なる教え」 神学と哲学 神学における言葉の問題  三 信仰をめぐる考察(第三問題) 「信じる」という行為 信仰と帰依 普遍的信仰とは何か 神における「一と多」 四 一と多の位相、或いは神学の哲学的背景(第四問題) 一と多 二つの分類法 個体化の原理 質料・物体・場所 五 学の区分と神学の位置づけ(第五問題) 学術の区分 観照的学の区分 抽象と分離 二つの神的学 六 学の方法と神学(第六問題) 学知獲得における理性と知性 学知獲得における感覚と表象 学知の確証性の段階 神的形相の認識の問題 七 「新しい神学」の構築に向かって 付録 ボエティウス『三位一体論』 いかにして三位一体は一なる神であって三神ではないのか 第二部 翻訳編 トマス・アクイナス『ボエティウス「三位一体論」に寄せて』 序 ボエティウス『三位一体論』序文の註解 第一問題 神的ことがらの認識について 第二問題 神の認識の顕示について 第三問題 信仰の推賞に関することがらについて 第四問題 複数性の原因に関することがらについて 第五問題 観照的学の区分について 第六問題 ボエティウスが観照的諸学に掃属させている諸方法について あとがき 文献一覧 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 トマス・アクィナス 1225頃~1274。スコラ学の代表的神学者。ドミニコ会士。アルベルトゥス・マグヌスに師事し、パリのドミニコ会神学校の学長を歴任した間に『神学大全』を完成した。
  • 近代自由思想の源流 16世紀自由意志学説の研究
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 アウグスティヌス以来の自由意志論の発展を原典により跡づけ、近代的自由の原型を見事に解明した画期作。 【目次より】 序章 近代的自由の理念 1 中世末期と近代初期との連続性と非連続性 2 近代的人間の特質 3 自由の消極性と積極性 4 近代自由論の問題点 第一章 中世自由意志学説の発展 1 アウグスティヌス 2 ボエティウス 3 アンセルムス 4 ベルナール、ロンバルドゥス、ボナヴェントゥラ 5 トマス・アクィナス6 ドゥンス・スコトゥス 7 エックハルトとタウラー 第二章 オッカム主義の自由意志学説 1 オッカムの自由論 2 ガプリエル・ビールの自由意志学説 第三章 ルターとオッカム主義の伝統 1 オッカム主義の影響 2 オッカム主義の契約神学の受容と超克 3 自由の消極性と積極性 第四章 ルターのスコラ神学批判の視点 1 アウグスティヌス『霊と文字』の受容過程 2 新しい神学とスコラ神学批判 第五章 イタリア・ヒューマニズムの自由意志論 1 ペトラルカとルネサンスヒューマニズム 2 ヴァッラ 3 フィチーノ 4 ビコ・デラ・ミランドーラ 5 ルフェーヴルとコレット 第六章 初期エラスムスの思想形成 1 ヒューマニズムの神学 2 『ニンキリディオン』の人間学 3 情念論および神学的方法論 4 意志の無記性と自由 5 philosophia Christiの確立 6 哲学的神学の根本命題 7 キリスト論の特質 第七章 エラスムスの自由意志学説 1 『ロマ書注解』から『評論・自由意志』へ 2 自由意志の定義 3 人間の創造と堕罪 4 自由意志を排除しない必然性 5 契約神学の問題 6 恩恵と自由意志の共働説 7 キリスト教ヒューマニズムの特質 第八章 ルターと神学的決定論 1 神学的決定論についての疑義 2 隠れたる神と絶対的必然性 3 神の全能と自由意志との矛盾的対立 4 恩恵を受容する能力としての自由意志 5 不変の必然性と強制的必然性 6 人問学的比較考察 第九章 エラスムスによる再批判 1 『ヒペラスピステス』第一巻 2 自由意志の定義に対する弁護 3 モアヘの手紙 4 『ヒペラスピステス』第二巻 5 恩恵の受容力としての自由意志 第十章 近代自由意志学説の発展 1 ツヴィングリ 2 メランヒトン 3 カルヴァン 4 トリエントの公会議 5 パスカルとデカルト 6 ライプニッツ 7 カントと近代的自由思想の完成 あとがき 索引(人名・事項) 資料と参考文献 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 金子 晴勇 1932年生まれ。倫理学者。聖学院大学客員教授。京都大学文学部卒。同大学院博士課程中退。文学博士。専攻は、キリスト教思想史専攻。 著書に、『ルターの人間学』(学士院賞)『対話的思考』『宗教改革の精神 ルターとエラスムスとの対決』『アウグスティヌスの人間学』『恥と良心』『ルターとその時代』『対話の構造』『近代自由思想の源流』『キリスト教倫理入門』『倫理学講義』『愛の秩序』『聖なるものの現象学 宗教現象学入門』『マックス・シェーラーの人間学』『ヨーロッパの思想文化』『人間学から見た霊性』『宗教改革者たちの信仰』『霊性の証言 ヨーロッパのプネウマ物語』『ヨーロッパ思想史 理性と信仰のダイナミズム』など、 訳書に、C.F.v.ヴァイツゼカー『科学の射程』(共訳マルティン・ルター『生と死について 詩篇90篇講解』C.N. コックレン『キリスト教と古典文化 アウグストゥスからアウグスティヌスに至る思想と活動の研究』エラスムス『対話集』など多数。
  • 歴史のなかの経済学 一つの評伝集
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 経済学者10名の業績と人物に光を当て経済学の歴史を分析、現代の理論が背景に宿す豊かな水脈を明らかにした第一級の理論家による評伝。 【目次より】 まえがき I 古典派の二人の巨人 アダム・スミス没後二〇〇年 カール・マルクス II 近代経済学の創始者たち ウィリアム・スタンレー・ジェヴォンズ レオン・ワルラス フランシス・イシドロ・エッジワース ヨーゼフ・アロイス・シュンペーター III ケンブリッジ群像 マーシャル『経済学原理』再訪 ピグウ教授没後四〇年 ジョン・メイナード・ケインズ 哲学者ケインズ 経済学者フランク・ラムゼー 初出一覧 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 福岡 正夫 1924年生まれ。経済学者。慶應義塾大学・宇都宮共和大学名誉教授。慶應義塾大学経済学部卒業。 著書に、『経済原論 ミクロ分析』『経済学の考え方』『一般均衡理論』『均衡理論の研究』『ゼミナール経済学入門』『貨幣と均衡』『経済学と私』『ケインズ』『歴史のなかの経済学 一つの評伝集』『均衡分析の諸相』『経済学わが道』『厚生経済学の理論』(共著)など、 訳書に、O.ランゲ『価格伸縮性と雇傭』(共訳)ロバート・M.ソロー『資本理論と経済成長』(共訳)ソロー『資本成長技術進歩』(共訳)ジョン・ヒックス『資本と成長』(共訳)ポール・サムエルソン『経済学と現代』アロー,ハーン『一般均衡分析』(共訳)マーク・ブローグ『ケンブリッジ革命』(共訳)ジャッフェ『ワルラス経済学の誕生』(共編訳)ロバート・ギボンズ『経済学のためのゲーム理論入門』(共訳)J-M.グランモン『貨幣と価値』J・A・シュンペーター『経済分析の歴史』(共訳)などがある。
  • 過越伝承の研究 旧約-ユダヤ教伝承と原始キリスト教伝承の相互関連をめぐって
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 エクソダスの伝承を読み解く。 【目次より】 はしがき 序論 一 問題設定 二 主題の位置づけと概念規定 1 位置づけ 2 概念規定 三 方法論的考察 1 過越祭儀の研究史的概親 (イ) 旧約聖書 (ロ) ユダヤ教(ハ) 原始教会 (ニ) 二世紀教会 2 史料の選定 (イ) 旧約聖害(ロ) ユダヤ教文献(ハ) 一~二世紀のキリスト教文献 3 伝承の予型論的把握 結び 第一部 旧約聖書における過越伝承 第一章 出一-一五章における出―二章の過越祭儀 研究史的考察 第一節 歴史的・文学批評的方法 第二節 類型批評的方法 第三節 祭儀・祭儀史的方法 第四節 伝承史的方法 第五節 文学・様式・伝承・編集史的方法 第二章 出一二-一三章の釈義的考察 第一節 テキスト(試訳) 第二節 史料問題 第三節 出一一・一-―三・一六の構造 第四節 出―二章 過越の祝いの「法神授」 第五節 一三・―-一六 種入れぬパンの祭りと初子のあがないの規定 第三章 過越伝承 歴史と祭儀の結びつき 第一節 ペサハの儀式とその解説 第二節 ペサハの儀式と初子の殺戮 第三節 ペサハの儀式と契約儀式 結び 第二部 ユダヤ教におけるペサハ・ハッガーダー 第一章 前史 第一節 祭儀的要素 第二節 祭儀における伝承解釈 エジプトの過越祭と代代の過越祭 第二章 ミシュナ・ペサヒーム 第一節 過越祭の準備 第二節 羊のほふり 第三節 ペサハの夜の祝い(ペサヒーム第一〇章) 第三章 ペサハ・ハッガーダー 第一節 序説 第二節 過越の準備 第三節 ペサハ・ハッガーダーの礼拝式 第四節 ペサハ・ハッガーダーの性格と構造 第五節 ペサハ・ハッガーダーの年代 結び 第三部 初代教会における過越伝承 第一章 二世紀の小アジア教会の「過越祭」 第一節 者 第二節 過越の夜の祝い 第三節 過越の「説教」 メリトンの「過越について」 第二章 二世紀の教会における「過越伝承」とその起源 第一節 「使徒伝承」の過越の祝いと儀式 第二節 ヒッボリュトスと小アジアの過越伝承との関連 第三章 新約時代における「過越伝承」 第一節 クムラン-第一ヨハネ-ヒッポリュトス 第二節 入団の儀式(Initiation Rite) 第三節 ユダヤ教改宗者の儀式 第四節 新約に暗示される過越の儀式 第五節 新約に暗示されるペサハ・ハッガーダー 結び 結論 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 加納 政弘 1925年生まれ。関東学院大学基督教研究所卒。米国留学4年、イスラエル留学1年。神学博士(立教大学)。関東学院教会名誉牧師。日本バプテスト神学校名誉教授。 著書に、『過越伝承の研究』『旧約聖書の民』(共著)など、 訳書に、『キリスト教教父著作集 第12巻 初期護教論集』(共訳)『レビ記〈1〉マシュー・ヘンリ注解書』などがある。
  • 日朝交易と対馬藩
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 日朝通交貿易における対馬藩の役割を、「貿易立藩」独自の経済思想、経営戦略、外交、人材養成などの諸側面から浮び上がらせた労作。巻末に日・韓に複雑に所蔵される日朝関係史研究の基礎史料『分類紀事大綱』全項目の内容と収載先を明示した附録を付す。 【目次より】 第一章 対馬藩経済思想の確立 はじめに 問題の所在 第一節 日朝交易銀問題と雨森芳洲の役割 一 交易銀の変遷と人参代往古銀 二 新井白石の登場 三 対馬藩の危惧 四 雨森芳洲の江戸行き 第二節 白石・芳洲論争の展開 一 史料について 二 第一回対面(正徳四年十一月二十二日) 三 第二回対面(正徳四年十一月三十日) 四 第三回対面(正徳五年四月十六日) 第三節 「芳洲理論」構築の過程 一 「芳洲理論」成立の背景 二 正徳元年(一七―一)「芳洲理論」の内示 三 「覚書」と「日本朝鮮和好再興之次第」 第四節 「芳洲理論」の確立 一 「土地」の意味するところ 二 『隣交始末物語』の役割 三 交渉の成果 四 「芳洲理論」の活用 おわりに 第二章 朝鮮米輸入と「倭館桝」 はじめに 第一節 倭館への米搬入と和水の弊害 第二節 「加棒」撤廃要求と訳官のエ作 一 訳官提出文書 二 「加棒」撤廃要求をめぐる朝鮮側の動向 三 偽造文書をめぐる対馬の反応 第三節 朝鮮桝と日本桝 一 単位と計量法の相違 二 朝鮮桝の実寸と換算法 三 対馬藩の特殊用語と勘定仕法 第四節 「倭館桝」制度の成立 一 朝鮮の米計量慣習と「倭館桝」の必要性 二 「倭館桝」の変遷 三 宝永期(一七〇〇年代)「倭館桝」の実態 四 桝調査後の処置 おわりに 第三章 朝鮮語通詞の育成 はじめに 第一節 対馬の通詞動員数 第二節 通詞の家系 「六十人」商人との関連 第三節 通詞養成所の設置 一 通詞養成の必要と目的 二 稽古生募集と応募者 三 教師たち 四 稽古生の評価とその後 第四節 通詞中の改革 おわりに 異文化間の相互理解 第四章 近世後期日朝貿易の実態 はじめに 第一節 藩財政に占める日朝貿易 第二節 輸出入品の調達と販売 第三節 幕末期私貿易四品目の輸入と販売 第四節 「外向仕入口」による輸出銅割当と輸入実績 第五節 倭館貿易商人の活動 おわりに 第五章 宗家文書『分類紀事大綱』について はじめに 第一節 編纂事業の開始 第二節 頭取役越常右衛門と附録の完成 第三節 『分類紀事大綱』の役割 終章 あとがきにかえて 初出論文一覧 附録 『分類紀事大綱』総合目録 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 田代 和生 1946年生まれ。歴史学者。慶應義塾大学名誉教授。専門は、近世日朝関係史。中央大学文学部卒、同大学院修士課程修了、慶應義塾大学大学院博士課程満期退学。文学博士。 著書に、『近世日朝通交貿易史の研究』『書き替えられた国書』『江戸時代朝鮮薬材調査の研究』『日朝交易と対馬藩』『新・倭館鎖国時代の日本人町』など、 校訂書に、『対馬宗家文書』『交隣提醒』などがある。
  • 中国語学研究(東洋学叢書)
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 音韻史研究を基礎に言語史の諸問題を、音韻史考説、語形と語義の変化、文字学と字書の研究、紹介と批評の四部に集大成。 【目次より】 目次 第一部 音韻史考説 一 詩経異文の音韻的特質 二 形聲字音の特質 カールグレン氏の学説を中心にして 三 反切の起原と四聲および五音 四 〓と爾および日母の成立 五 等韻図と韻海鏡源 唐代音韻史の一側面 六 「南朝四百八十寺」の読み方 音韻同化の一例 七 唐詩の押韻 韻書の拘束力 八 蘇東坡古詩用韻考 九 書史会要に見える「いろは」の漢字対音について 第二部 語形と語義の変化 十 代名詞〓們の沿革 十一 多少と早晩 十二 風流の語義の変化 第三部 文字学と字書の研究 十三 中国文字の構造法 十四 千字文について 十五 宋・遼・金時代の字書 十六 山梨稲川の説文学の著述 天理図書館所蔵の稿本について 第四部 紹介と批評 十七 李方桂氏「中国における諸民族の言語と方言」 十八 董同〓氏「中國における言語調査」 十九 趙蔭棠氏の『中原音韻研究』を読みて 二十 ポール・セリュイス氏「楊雄の『別国方言』にみえる漢代諸方言の研究」を評す あとがき 掲載誌一覧 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 小川 環樹 1910~1993年。中国文学者。京都大学名誉教授。京都帝国大学文学部卒業、同大学院中途退学。文学博士(京都大学)。 著書・訳書に、 『唐詩概説』『蘇軾 中国詩人選集二集 5・6』『蘇軾 新修中国詩人選集6』『宋詩選』『中国小説史の研究』『風と雲 中国文学論集』『老子』『陸游 中国詩文選20』『中国語学研究』『論語徴』『談往閑語』『小川環樹著作集(全5巻)』などがある。
  • 創造力の論理 テクノ・プラクシオロジー序論 カント、ハイデガー、三木清、サルトル、…から、現代情報理論まで
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 「想像力」は理性や知性に比べて低位の能力とされてきたが、今日では逆に基礎能力、それ以上に、動物にはあり得ない人間存在に固有の全体「構想力」とされるようになってきた。今日・今後の技術と情報に溢れかえる時代と文明を、この「想像力・構想力」をより生産的で強靭な「創造力」へと拡充することによって正しく方向づけていくには、どうすべきか。近現代の諸哲学とともに考える。 【目次より】 要旨 序 構想カ・想像カ・創造力 第一章 基準の創定、世界の賦活 カント 補章 カントとカッシラー 象徴概念をめぐって 第二章 世‐開・リヒトゥングへと「構」え「想」う ハイデガー 第三章 〈exhibitio originaria〉(世界の根源的‐自己形成) 三木清 第四章 世界の意味を現働化する:〈reel〉と〈irreel〉の弁証法 サルトル 第五章 〈vivre l'invecu〉(非‐生を生きる)、「語れ、飛べ、創れ!」 バシュラール 第六章 創造者は現象を救う、〈image a priori〉 の脱‐弁証法 シモンドン 第七章 知覚と創造、潜勢秩序の現働化 ボーム 第八章 無意識の魔術、「異」と「同」と新たな「類」の創定 アリエティ ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 中田 光雄 1939年生まれ。哲学者。筑波大学名誉教授。 東京大学教養学部教養学科フランス分科卒、同大学院人文科学研究科比較文学比較文化博士課程中退、パリ大学大学院哲学科博士課程。著書に、『抗争と遊戯』『文化・文明』『政治と哲学』『現代を哲学する』『正義、法-権利、脱-構築』『哲学とナショナリズム』『現代思想と<幾何学の起源> 』『差異と協成 』『創造力の論理 -テクノ・プラクシオロジー序論』など、 訳書に、シモーヌ・ヴェイユ『前キリスト教的直観、人格と聖なるもの(著作集第2巻)』シモーヌ・ヴェーユ『科学について』などがある。
  • 習慣の哲学
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 古代・中世の習慣概念の形成と展開を歴史的に跡づけ、さらに習慣の体系的考察により今日閑却されている習慣の復権を主張した問題作。 【目次より】 再版への序言 初版はしがき 目次 第一部 序論 第一章 習慣の概念 第二章 経験主義と習慣の問題 第二部 習慣論の歴史的研究 第三章 トマスの習慣論 はじめに 第一節 歴史的源泉 第二節 習慣の本質 第三節 習慣の原因 第四節 習慣と徳 トマスの人間論 第五節 トマス以後の展開 第四章 パースの習慣論 経験主義と形而上学 第五章 デューイの習慣論 経験と習慣 第三部 習慣論の体系的研究 第六章 習慣と価値 第七章 習慣と自由 第八章 習慣と意志 第九章 意志と徳 第十章 習慣と法 第十一章 習慣と因果性 第十二章 習慣と確実性 第十三章 習慣と形而上学 あとがき ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 稲垣 良典 1928年生まれ。東京大学文学部卒業。アメリカ・カトリック大学大学院哲学研究科にてPh.D.を取得。文学博士(東京大学)。九州大学名誉教授。専門は中世スコラ哲学。『神学大全』翻訳で第67回毎日出版文化賞、『トマス・アクィナスの神学』および『トマス・アクィナス 「存在」の形而上学』で第27回和辻哲郎文化賞をそれぞれ受賞。
  • 近代ドイツ公教育体制の再編過程
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 教育への国家関与と財政支援が本格化する第二帝政期における公教育制度の再編過程を、各種法案と議会審議の分析により初めて解明する。 【目次より】 はしがき 序章 本研究の課題と構成 第一節 本研究の課題と先行研究 第二節 本研究の構成 第一章 ドイツ帝国の成立と公教育体制の再編の模索 第一節 ファルク文相の就任と学校監督法(一八七二年)の成立 第二節 ファルク教育法案(一八七七年)と公教育体制の再編構想 第三節 ファルク文相による初等教育の条件整備施策とその矛盾 第二章 一八八〇年代における保守派の台頭と教育行財政制度の再編 第一節 保守派の台頭と初等教育の条件整備をめぐる確執 第二節 プロイセン教育行財政制度の再編とその構造 第三章 「包括的民衆学校法」制定の挫折と初等教育の条件整備 第一節 ゴスラー民衆学校法案(一八九〇年)とその挫折 第二節 ツェドリッツ民衆学校法案(一八九二年)とその挫折 第三節 ボッセ文相による教育条件整備施策 第四章 学校維持法の成立(一九〇六年)と民衆学校の維持・管理機構の法制化 第一節 学校維持法制定に向けた議会活動の高揚とその背景 第二節 「学校妥協」の成立と学校維持法案の特質 第三節 政府原案の修正過程と学校維持法の構造 終章 第二帝政期プロイセンの公教育体制の再編とその構造 付録 III 第二帝政期プロイセン地方教育行政機構図 付録 II 第二帝政期プロイセン文部省主要人名一覧 付録 I プロイセン衆議院(下院)および帝国議会の政党別議席数 主要参考文献 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 遠藤 孝夫 淑徳大学教授。東北大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科教育学専攻修士課程修了、同大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。博士(教育学)。専門は、ドイツ教育史。 著書に、『近代ドイツ公教育体制の再編過程』『管理から自律へ 戦後ドイツの学校改革』『「主体的・対話的で深い学び」の理論と実践』(共著)『ドイツ 過去の克服と人間形成』 (共著) 『教員養成学の誕生 弘前大学教育学部の挑戦』(共著)などがある。
  • トマス・アクィナスの神学
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 かつて波多野精一やバートランド・ラッセルによって、哲学に非ずと断定されたトマス・アクィナス。果たして、トマスの神学とは、どのような「学」であり、哲学はそれをどのように探究できるのだろうか。本書は、『神学大全』という一冊の書物と現代のわれわれとの間に立ちはだかる見えざる壁を打ち砕き、「人となった神」という受肉の神秘を中心に据えた探究の書として読みとく。トマス以後、中世末期から、神学と哲学、信仰と理性とが次第に分離、また「学」としての神学から神秘思想・霊性神学が徐々に分かれていくのに対し、トマスの神学はそうした相反する側面を統合しうるものであり、信仰から独立した知ではなく、信仰に基づいて成立する学であって、スコラ神学でありながら修道院神学の性格をも備えていたことを論証。その上で、『神学大全』における、存在そのものである神に至るまで徹底的に進められる存在(エッセ)の探究、自由意思と恩寵、創造と悪、人間の幸福と至福直観、そしてトマスの宗教(レリギオ)観、キリスト論、秘跡論へと考察を重ねて、彼の神学的探究の根本性格を解明する。長年にわたり『神学大全』の訳業に従事した著者の筆致を通し、“万人に共通の博士Doctor Communis”トマスが、善く生きるための知的探究を徹底的に行なうことを問いかける。存在論や認識論など哲学の課題のみならず、自由と悪、正義など政治や倫理の諸問題にも大きく関与し、現代の閉塞する思想状況に、豊かな示唆を与える画期的業績。 【目次より』 まえがき 序論 トマスの「神学」について I トマス「神学」の再発見 II トマスの「神学理解」 神学・信仰・霊性 III 新しい統合の可能性 第一章 「一」なる神と「三・一」なる神 I はじめに トマス神学における神 II 「一」なる神につして III 三・一なる神について 第二章 創造とは何か I 創造と救い II トマスの創造論 III 創造と悪の問題 第三章 人間の幸福について I 人間論・幸福・神 II 幸福の願望と幸福の実現 III 至福直観 第四章 トマスの「宗教」観 I トマスのレリギオ概念 敬神・修道生活・祈り II キリスト教的敬神 信仰・希望・愛徳 第五章 トマスの神学的キリスト論 I 「受肉の神秘」の神学的探究 II 幼児イエスをめぐる神学的問題 III キリストの生涯 神学的考察 IV キリストの受難と死の神秘 V キリストの高挙(復活・昇天)について 第六章 トマスの秘跡論 I トマスの秘跡神学 II キリスト・教会・洗礼 トマスの洗礼 III トマスの聖体神学(1)IV トマスの聖体神学(2) V トマスの「悔悛」神学 結語 あとがき 用語解説 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 稲垣 良典 1928年生まれ。東京大学文学部卒業。アメリカ・カトリック大学大学院哲学研究科にてPh.D.を取得。文学博士(東京大学)。九州大学名誉教授。専門は中世スコラ哲学。『神学大全』翻訳で第67回毎日出版文化賞、『トマス・アクィナスの神学』および『トマス・アクィナス 「存在」の形而上学』で第27回和辻哲郎文化賞をそれぞれ受賞。その他、著書は多数ある。
  • ドイツにおけるキルケゴール思想の受容 20世紀初頭の批判哲学と実存哲学
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 20世紀初頭の批判哲学と実存哲学に初期フランクフルト学派による受容に光を当て受容の歴史的真相を系統的かつ総合的に解明した意欲作。 【目次より】 凡例 略記一覧 目次 序論 第一部 初期批判哲学のキルケゴール思想の受容 はじめに 第一章 初期ルカーチのキルケゴール論 第二章 初期マルクーゼの受容 第三章 初期ブロッホの受容 第四章 初期アドルノのキルケゴール論 第一節 「本来性の隠語」から見た批判の視点 第二節 批判の核心 第一部 要諦 第二部 初期実存哲学のキルケゴール思想の受容 はじめに 第一章 ヤスパースとハイデガーの初期論争点 第二章 『存在と時間』におけるキルケゴール思想の軌跡 第一節 「瞬間」の概念 第二節 「反復」の概念 第三節 「本来性」と「死」の概念 第四節 「不安」の概念 第三章 『存在と時間』以前の受容の軌跡 第一節 ヤスパースの『世界観の心理学』への『論評』 I ヤスパース批判の概要 II キルケゴール解釈の視点 第二節 初期「草稿」 I キルケゴール像の影 II キルケゴール受容の真相 第四章 ハイデガーの受容の問題 第一節 思考様式の異同性 第二節 K・レーヴィットの報知 第二部 要諦 結論 あとがき 註 引用・参考文献 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 河上 正秀 1943年生まれ。筑波大学名誉教授。東京教育大学大学院研究科博士課程修了。博士(文学)。著書に、『ドイツにおけるキルケゴール思想の受容 20世紀初頭の批判哲学と実存哲学』 『行為と意味 技術時代の人間像』がある。
  • 老子傳説の研究(東洋学叢書)
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 老子思想の宗教的展開を道徳経の注解と老子伝承との両面から考察し、中国文化の基層をなす道教思想の形成に光を当てた意欲作。 【目次より】 再版に当って 緒言 凡例 前篇 老子河上公注の研究 序章 先人の研究と私見 第一章 老子河上公注の二側面 序 第一節 道家の養生説 第二節 道家思想と河上公注 第三節 道家的養生と道教的養生 第二章 河上公注の特殊相 序 第一節 六章注と五蔵神説 第二節 五十九章注と『國身同也』説 第三節 治國・治身並記の注解 第三章 河上公注の成立 序 第一節 六朝隋唐初の資料から見た河上公注 第二節 現行本の成立 第三節 原本河上公注 結語 第四章 河上公説話の形成 序 第一節 河上公説話の構成 第二節 道教の不敬王者論 第三節 河上公説話と不敬王者論 余論 第五章 老子節解考 序 第一節 流伝の状況 第二節 節解の佚文 第三節 節解の思想 第四節 節解の成立 第五節 節解と河上公注 結語 附 老子内解考 第六章 老子想爾注考 序 第一節 想爾注と想爾戒 第二節 世間偽伎の意義 第三節 想爾注と河上公注 後篇 老君伝の研究 序章 展望と論点 第一章 老子神化の発祥 序 第一節 邊韶の老子銘 第二節 王阜の聖母碑 第三節 老子変化経 第四節 老子神化の諸相 第二章 歴代化現説考 第三章 老君伝とその年代 第四章 函関における老君と尹喜 太上混元真録を中心として 序 第一節 去周入関の物語 第二節 道徳経及び節解伝授の物語 第三節 西昇経と老君昇天の物語 結語 第五章 青羊肆説話の検討 第六章 化胡説話の諸相 序 第一節 〓賓王教化の物語 第二節 于〓國説法の物語 第三節 化胡説話の推移 結語 あとがき ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 楠山 春樹 1922年生まれ。中国古典研究者。早稲田大学名誉教授。早稲田大学文学部東洋哲学科卒業。文学博士。 著書に、『老子伝説の研究』『老子 柔よく剛を制す』『老子入門』『淮南子』『道家思想と道教』『老子の人と思想』『「老子」を読む』『老子のことば』などがある。
  • 目安箱の研究
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 江戸時代・明治初期、政治の困難・危機に際し、為政者はその克服のため強い指導力を発揮して改革を断行した。その際広く民意を聴き、改革政治の参考に資せんとしてしばしば利用されたのが目安箱である。「請願」・「行政改革」・「内部告発」諸制度の前史をなし、官僚統制による統治に大きな役割を果たした目安箱の実態を解明し、その歴史的意義を浮き彫りにした画期的業績。 【目次より】 第一章 江戸時代の目安 「訴えの保障」とその意義 第一節 序 第二節 目安箱の設置状況 第一項 幕府 第二項 藩 第三項 小括 第三節 目安箱に投書して訴えることが認められた事項 第一項 政治に対する提言・意見 第二項 役人の違法・不当な行為・措置についての訴え 第三項 犯罪の申告 第四項 人物についての情報提供 第五項 小括 第四節 目安箱による「訴えの保障」の仕方 第一項 投書して訴えることを認められた者 第二項 投書する場所 第三項 投書可能日、訴状点検日 第四項 記名 第五項 投書して訴えることが認められなかった事項 第六項 小括 第五節 目安箱に投書された訴えの処理 第一項 幕府 第二項 藩 第三項 小括 第六項 目安箱による「訴えの保障」の実態 第一項 広範な人々による投書 第二項 かんばしくない投書状況 第三項 訴えが受けいれられた投書 第四項 訴えの効果 第五項 小括 第七節 目安箱による「訴えの保障」の意図 第一項 目安箱による「訴えの保障」の背景 第二項 困難・危機打開、新政展開と目安箱による「訴えの保障」の意図 第三項 小括 帰服と包摂による挙国一致 第八節 結び 第二章 田原藩の目安箱制度 紛争処理手続の考察 第一節 序 第二節 田原藩の目安箱 第一項 目安箱の設闘、投書を認められた事項 第二項 目安箱の運営 第三項 目安箱設置の背景 第四項 目安箱の廃止と復活 第三節 箱訴の処理手続 第一項 序 第二項 元文四年加治村百姓の箱訴 第三項 天明七年下野田村百姓の箱訴 第四節 結びにかえて 第三章 明治初期の目安箱 京都を中心にして 第一節 序 第二節 目安箱の設置 第三節 目安箱の役割 第一項 序 第二項 建言上書の奨励 第三項 告訴・告発の受理 第四項 役人の統制 第五項 人民救済 第六項 情報の収集 第四節 目安箱の実態 第一項 投書数 第二項 投書の内容 第三項 投書人 第四項 投書の処理 第五項 投書の実効性 第六項 小括 第五節 目安箱の廃止 第一項 目安箱廃止の経緯 第二項 目安箱廃止の理由 第六節 結び 第四章 結語 あとがき ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 大平 祐一 1946年生。法政史学者。東北大学法学部卒。同助手、立命館大学法学部助教授、同教授を経て、立命館大学法学部特別任用教授。専攻、日本法制史。 著書に、『「日本型社会」論の射程』(共著)『目安箱の研究』『近世日本の訴訟と法』『近世の非合法的訴訟』などがある。
  • 説文以前小学書の研究(東洋学叢書)
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 始皇帝による文字統一の一環として李斯らによって作成された『蒼頡篇』は、1977年の阜陽漢簡の出土により、初めて本格的な研究の糸口がもたらされた。本書は、『蒼頡編』から『急就篇』などの西漢小学書を経て、部首法による最初の体系的字書『説文解字』(100年成立)へと至る説文前史を、漢代簡牘資料など出土文字資料をもとに初めて解明。古代史研究にも寄与する先駆的業績。 【目次より】 凡例 第一篇 序論 第一章 『説文』以前の小学書 第二章 『説文』以前小学書研究序説 第二篇 阜陽漢簡『蒼頡篇』研究 第一章 阜陽漢簡『蒼頡篇』の出土とその文献的性格 第二章 『蒼頡篇』の内容と構造 第三篇 敦煌・居延漢簡小学書研究 第一章 敦煌・居延漢簡『蒼頡篇』『急就篇』の集成 第二章 新獲敦坦漢簡に見出される不明小学書の検討 第三章 敦煌・居延漢簡小学書とその形制 第四篇 『急就篇』諸本の研究 序章 第一章 『急就篇』皇象本系諸本の系統的検討 第二章 吐魯番出土『急就篇』古注本考 北魏における『急就篇』の受容 第三章 漢簡『急就篇』論考 第五篇 『説文』以前小学書の系統とその展開 序章 第一章 『蒼頡篇』改編書系統の小学書 第二章 『蒼頡篇』績成書系統の小学書 第三章 『蒼頡篇』注釈書系統の小学書 第四章 『説文』以前小学書と『説文』の成立 あとがき ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 福田 哲之 1959年生まれ。中国文学者。島根大学教育学部教授島根大学教育学部卒業。兵庫教育大学大学院学校教育研究科修士課程修了。博士(文学 大阪大学)。専門は、中国文字学、書法史。 著書に、『文字の発見が歴史をゆるがす』『説文以前小学書の研究』などがある。
  • 人権の普遍性と歴史性 フランス人権宣言と現代憲法
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 1789年人権宣言の歴史的・憲法理論的位置づけを検討し、日本の憲法論にとっての意義を提供する労作。 【目次より】 はしがき 第一章 フランス革命と憲法学 歴史学と憲法学の対話をめざして 第一節 革命史学と憲法学 「八九年」へのコンセンサスと“derapage”論 第二節 フランス革命史研究の展開i法史研究にとっての意味 第三節 フランス憲法研究の展開 第二章 一七八九年人権宣言の「普遍性」 その史的起源を求めて 第一節 一七八九年人権宣言の制定と意義 第二節 人権宣言の構造と人権の「普遍性」 第三節 人権宣言と女性の権利 一七八九年人権宣言の「人(homme)」と「女性(femme)」 第四節 人権宣言に対する批判論の展開 第三章 フランスの憲法伝統と人権宣言 二つの「自由」論と二つの「デモクラシー」論の交錯 第一節 フランスの憲法伝統と憲法学 第二節 人権論をめぐる憲法伝統の展開 自由主義法制の確立と二つの「自由」の対抗第三節 主権論・国家論をめぐる憲法伝統の展開 「議会中心主義」の確立と二つの「デモクラシー」の対抗 第四章 人権宣言と日本の憲法 第一節 自由民権運動と人権宣言 第二節 日本国憲法と人権宣言 第三節 人権宣言の意義と日本憲法学の諸課題 むすびにかえて 資料 〔欧文〕 一 一七八九年人権宣言(「人および市民の権利宣言」)〈一七八九・八・二六〉 二 一七八九年の主要人権宣言草案 三 女権宣言 オランプ・ドゥ・グージュ「女性および女性市民の権利宣言」〈一七九一〉 四 一七九三年宣言および一七九三年の主要人権宣言草案 五 日本憲法史とフランス人権宣言 主要文献解題 I 一七八九年人権宣言二〇〇周年に関連する文献・雑誌特集号 II フランス革命二〇〇周年に関連する基本的な文献 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 辻村 みよ子 1949年生まれ。法学者、弁護士。東北大学名誉教授。法学博士(一橋大学・論文博士)。 一橋大学法学部卒業、同大学院法学研究科憲法学専攻博士課程単位取得満期退学。 著書に、 『フランス革命の憲法原理』『「権利」としての選挙権』『人権の普遍性と歴史性』『女性と人権』『憲法』『市民主権の可能性』『比較憲法』『ジェンダーと法』『自治体と男女共同参画』『ジェンダーと人権』『フランス憲法と現代立憲主義の挑戦』『ジェンダーと法〔第2版〕』『憲法から世界を診る』『ポジティヴ・アクション』『代理母問題を考える』『概説 ジェンダーと法』『人権をめぐる十五講』『比較のなかの改憲論』『選挙権と国民主権』『憲法と家族』 訳書に、オリヴィエ・ブラン『女の人権宣言――フランス革命とオランプ・ドゥ・グージュの生涯』などがある。
  • 十九世紀英国の基金立文法学校 チャリティの伝統と変容
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 有名パブリック・スクールの多くは、チャリティ(市民公益活動)によって創設された基金立学校である。19世紀教育改革期、国民教育全体の原資として再編が期待されたにも拘わらず、基金立学校はなぜ中流階級の中等教育機関として、国家統制を回避し独立セクターの中にその公益性を閉じ込めることになったのか。その過程を階層統合の挫折として捉える本書は、王立委員会報告書など公文書からその実態を解明する。教育理念・教育内容を巡る問題を、従来看過されてきた財政基盤との関わりで法制史的に論じた教育史の労作。 【目次より】 はしがき 序論 問題の所在と研究課題の設定 第I部 一九世紀初期基金立学校の実態と再編課題 第一章 基金立学校の基本的形態 第二章 基金立文法学校における「エルドン判決」の意義 第三章 基本財産(endowment)をめぐる論争 第II部 チャリティの監督機関の創設と基金立学校の改組構想 第四章 産業社会におけるリベラル・エデュケーション論争 第五章 チャリティ監督機関の設立と中流階級教育の高揚 第六章 基金立学校の改革構想 第III部 基金立学校の再編過程と二元的セクターの形成 第七章 基金立学校委員会(一八六九─七四年)の政策執行とその性格 第八章 基金立学校への公費補助 第九章 中等教育における公的セクターの成立 結論 あとがき 年表 文献一覧 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 宮腰 英一 教育学者。東北大学名誉教授。東北大学教育学部卒業。専門は、教育学、教育社会学。 著書に、『比較教育学事典』(共編者)『学校と大学のガバナンス改革』(共著)『比較教育制度論』(共著)『19世紀英国の基金立文法学校』『地方教育行政の研究』(共著)『イギリスにおけるIB校と多文化教育に関する調査研究』『校舎が変わる』『国境を越える子どもたち』『国際バカロレア』『地方教育行政と学校事務』『国際的学力の探究』(共著)『現代日本の教育と国際化』(共著)などがある。
  • 近世日本の訴訟と法
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 本書は、新発見の幕府評定所民事判例集を素材にして享保改革期における金銭債権保護の特質を明らかにするとともに、「〈伺・指令型〉司法」、「秘密法・問答法・くり返し法など法の特殊な存在形態」、「民事司法における金銭債権の特異な取扱い・内済に対する江戸人の評価・裁判機関に持ち込まれた民事紛争の終わり方」、「刑事司法における〈無罪〉の多発・日本的特質の連続性論」、「行政庁への訴願の訴状・手続」など、多方面に亙り江戸時代の訴訟と法の実態に迫った著者渾身の作。 【目次より】 目次 序論 第一編 総論編 第一章 伺・指令型司法 第二章 法が生まれるとき 第二編 民事編 第一章 江戸幕府評定所民事判例集と相対済令 第二章 「金公事」債権の保護 第三章 内済と裁判 第四章 「出入」の終了 第五章 判決が出たあと 付論 書評・神保文夫著「江戸幕府出入筋の裁判における本公事・金公事の分化について」 第三編 刑事編 第一章 刑事裁判と「無罪」 第二章 「精密司法」と江戸幕府の刑事手続 付論 書評・山田勉著「延岡藩の刑事内済」 第四編 訴願編 第一章 訴願と訴状 第二章 訴願の手続 結論 あとがき ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 大平 祐一 1946年生。法政史学者。東北大学法学部卒。同助手、立命館大学法学部助教授、同教授を経て、立命館大学法学部特別任用教授。専攻、日本法制史。 著書に、『「日本型社会」論の射程』(共著)『目安箱の研究』『近世日本の訴訟と法』『近世の非合法的訴訟』などがある。
  • 宮田光雄思想史論集1:平和思想史研究
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 本書は古代より現代まで、キリスト教を軸とする平和思想の流れをたどり、近代の代表的思想家の《平和と戦争の論理の交錯》を通じて、永続的平和の前提条件を明らかにした平和の思想史。《秩序と安寧》という従来の平和概念を超えて、《不公正な社会構造の解体》にこそ真の平和の確立があるとする今日的視点がみごとに展開される。旧著『平和の思想史的研究』から二論考を差し替え、あらたに五論考を増補した決定版。 【目次より】 I 1 神の平和と地の平和 《平和》の原型 2 キリスト教平和運動の思想 付論 社会主義社会の宗教と平和 平和と暴力との見方について II 3 近代思想史の平和構想 付論 グローバリゼーションの只中で 《文明の衝突》から《世界エートス》へ 4 カントの平和論と現代 5 クラウゼヴィッツの戦争論と現代 6 政治における敵味方の論理 7 平和倫理としての生への畏敬 アルバート・シュヴァイツァーの平和思想 III 8 核の迷信からの脱却 9 非武装国民抵抗の構想 10 国を守るとは何か あとがき 解説と解題に代えて ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 宮田 光雄 宮田 光雄 (みやた みつお) 1928年生まれ。政治学者・思想史家。東北大学法学部名誉教授。専門は、政治学、ヨーロッパ政治思想史。東京大学法学部政治学科卒。 二つの著作集がある。 『宮田光雄集 「聖書の信仰」』(全7巻 岩波書店) 「信仰案内」「聖書に聞く 説教選」「聖書を読む 解釈と展開」「国家と宗教」「平和の福音」 「解放の福音」「信仰と芸術」 『宮田光雄思想史論集』(全7巻+別巻 創文社) 「平和思想史研究」「キリスト教思想史研究」「日本キリスト教思想史研究」「カール・バルトとその時代」「近代ドイツ政治思想史研究」「現代ドイツ政治思想史研究」 7巻「同時代史論」「ヨーロッパ思想史の旅」。 訳書に、E・カッシーラー『國家の神話』A・ケーベルレ『キリスト教的人間像』K・フォルレンダー『マキァヴェリからレーニンまで 近代の国家=社会理論』(監訳)エーバハルト・ベートゲ, レナーテ・ベートゲ『ディートリヒ・ボンヘッファー』アードルフ・ケーベルレ『信仰の豊かさを生きる』ディーター・ゼンクハース『諸文明の内なる衝突』などがある。
  • 欧陽脩 その生涯と宗族
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 唐宋八大家の一人で宋代中期に活躍した欧陽脩の、栄光と挫折の波乱に富んだ生涯の全体像を提示した本格的業績。さまざまな政治的課題と格闘し、国家や士大夫のあるべき姿を追求して多くの政治的著作や歴史的叙述を残した欧陽脩が、時代と切り結びながらしだいに自己の生きてある理由を宗族に見出していく六十数年に亙る軌跡を考察する。彼の編纂した族譜『欧陽氏譜図』は、族譜編纂のうえで後世に多大な影響を与えたが、彼の多彩な活動を日常性や宗族との関わりをとおして描いて、人間欧陽脩の姿を浮き彫りにする。 【目次より】 はしがき 序章 問題の所在 第一章 欧陽脩小伝 第二章 宋代吉州の欧陽氏一族 第三章 慶暦の新政の源流 「原弊」を手掛かりに 第四章 欧陽脩における歴史叙述と慶暦の新政 第五章 欧陽脩における諫諍と輿論 第六章 濮議論争 あるべき国家像を求めて 第七章 欧陽脩の生平と疾病 第八章 壮年期の蹉跌と宗族 第九章 欧陽脩における族譜編纂の意義 第十章 北宋中期における宗族の再認識について 終章 附篇 第一章 欧陽修か欧陽脩か 第二章 馮道論 欧陽脩と司馬光 第三章 「桑懌伝」と『五代史記』士人論 あとがき ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 小林 義廣 1950年生まれ。名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程修了。歴史学博士。専門は、宋代史。 著書に、『欧陽脩 その生涯と宗族』『王安石』『欧陽脩 11世紀のユマニスト』『宋代地方官の民衆善導論』『南宋江西吉州の士大夫と宗族・地域社会』などがある。
  • マイスター・エックハルト研究 思惟のトリアーデ構造esse・creatio・generatio論
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 エックハルトの思惟に見られるある独自な構造に着目し、この構造解釈がエックハルトの思想の全体的眺望を獲得するのに有効な解釈地平であると理解した上で、個々の問題領域、個別テーマへ進んでいく。全く新たな視座から思想の全体的眺望を獲得した画期的業績。 【目次より】 序にかえて テキストと略称 第一章 存在(esse)をめぐる思惟 1 『三部作への全般的序文』におけるエッセ理解 2 『パリ討論集』におけるエッセ理解 3 『出エジプト記註解』におけるエッセ理解 4 『創世記註解』におけるエッセ理解 第二章 神と被造物のエッセをめぐるアナロギア論 1 問題の所在 2 否定神学とその克服 3 アナロギアの類型 4 『集会の書に関する説教と講義』におけるアナロギア理解 5 結論 第三章 創造(creatio)をめぐる思惟 1 問題の所在 2 神と知性認識の同一 3 エッセに対する知性認識の優位 4 三種の言葉、ロゴスによる創造 第四章 誕生(generatio)をめぐる思惟 1 問題の所在 2 受肉(incarnatio)と人性(natura humana) 3 魂の内における神の誕生 4 離脱と神性 第五章 救済論的一(unum) の通景 1 プロティノスの一者論(Henologie)とエックハルトの神論(Theologie) 2 一者(unum)神論における三つのアスペクト 3 「一(unum)である限りの一(unum)」の観点 4 「区別なきもの(indistinctum)としての一(unum)」の観点 5 「否定の否定(negatio negationis)としての一(unum)の観点 註 あとがき 文献目録 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 田島 照久 1947年生まれ。早稲田大学文化構想学部名誉教授。宗教学者。専門は、宗教哲学、宗教民俗学。早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業。文学博士。ドイツ・フライブルク大学大学院哲学研究科修士課程修了。 著書に、『マイスター・エックハルト研究 思惟のトリアーデ構造 esse・creatio・generatio論』など、 訳書に、マイスター・エックハルト『エックハルト説教集』ヨハネス・タウラー『タウラー説教集』などがある。
  • ハンス=ゲオルグ・ガーダマーの政治哲学 解釈学的政治理論の地平
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 20世紀ドイツの哲学者・思想家で、解釈学の第一人者ガーダマーは、政治をどう考えたのか。ハーバーマスとの対話などを基に探る。 【目次より】 序 政治的なるものへの問い 第一部 ハンス=ゲオルグ・ガーダマーの政治哲学 第一章 実践哲学の復権と哲学的解釈学 第一節 アリストテレスにおける実践 第二節 実践哲学の復権 第二章 ガーダマーにおける芸術と政治 『真理と方法』第一部の政治哲学的読解 第一節 ガーダマーにおける美的政治 第二節 ガーダマーにおける詩的政治 第三章 ガーダマーにおける歴史と政治 『真理と方法』第二部の政治哲学的読解 第一節 解釈学的実践の場所としての伝統的共同体 第二節 解釈学的実践の目的 第三節 歴史的運動としての解釈学的実践 第四章 ガーダマーにおける言語と政治 『真理と方法』第三部の政治哲学的読解 第一節 解釈学的対話の場所としての歴史的=言語的共同体 第二節 解釈学的対話の目的 第三節 問答法的運動としての解釈学的対話 第二部 ガーダマーの政治哲学の現代政治理論における地位 第五章 ガーダマー-ハーバーマス論争の政治理論上の意義 第一節 ハーバーマスの批判 解釈学と批判理論 第二節 批判的解釈学から討議の政治ヘ カール=オットー・アーペルの政治理論 第三節 ガーダマーからの応答(1) 解釈学的対話と普遍的討議 第六章 ガーダマー-デリダ論争の政治理論上の意義 第一節 デリダの批判 解釈学と脱構築 第二節 ラディカルな解釈学から差異の政治ヘ ジャンニ・ヴァッティモの政治理論 第三節 ガーダマーからの応答(2) 解釈学的対話と文の抗争 第七章 ガーダマーとチャールズ・テイラー 政治理論としての哲学的解釈学 第一節 「間」としての哲学的解釈学 第二節 哲学的解釈学のアポリア 結 政治的なるものと宗教的なるものの間で あとがき 註 参考文献 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 加藤 哲理 1981年生まれ。政治学者。名古屋大学大学院法学研究科准教授。京都大学大学院法学研究科博士課程修了。専門は、政治思想史。 著書に、『ハンス=ゲオルグ・ガーダマーの政治哲学』『ハーバーマスを読む』(編著)などがある。
  • トレルチとその時代 ドイツ近代精神とキリスト教
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 週刊紙や議事録などを駆使して、自由主義神学者トレルチの思想に出会い、彼の思想が、どのような歴史的な背景の中で深められていったかを考察する論文集。彼の著作や発言の深意を時代の中で浮彫りにし、その全体像を初めて描く。 目次 略記号 序論 研究史と本書のねらい 第一部 トレルチの神学的課題 第一章 教授資格請求論文(一八九一) 第二章 自然主義との対決 ヘッケル『世界の謎』(一八九九)を中心に 第三章 近代の歴史的思考と神学 第二部 ヴィルヘルム二世時代の社会・学校・教会とトレルチ 第一章 社会問題(一八九〇─一九〇四) 第二章 学校と教会(一九〇四─七) 第三章 教理論争(一九〇七─一一) 伝統的信条と近代 第三部 トレルチと第一次世界大戦 トラウプとの対比 第一章 「城内平和」と両極化の兆し(一九一四─一六) 第二章 「祖国党」と「自由と祖国のための国民同盟」(一九一七─一八) 第四部 ヴァイマル共和国期のトレルチ 革命と反革命 第一章 プロイセン革命政権の学校令(一九一八)とその波紋 第二章 ドレスデン教会大会(一九一九) 福音主義教会の再編成と保守主義 第三章 「学問の革命」 シュペングラー『西洋の没落』をめぐって(一九一九─二二) 第四章 右翼急進主義(一九二〇─二二) カップ一揆からラーテナウ暗殺事件へ 結び あとがき 註 参考文献 独文概要 独文目次 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 佐藤 真一 1948年生まれ。西洋史家。国立音大名誉教授。早稲田大学文学部史学科卒業、同大学院史学研究科修了。文学博士。専門は、ドイツ近代史。 著書に、『教養としてのバッハ』(共著)『ヨーロッパ史学史 探究の軌跡』 『トレルチとその時代』などがある。
  • ディースターヴェーク研究 その初等学校改革構想とプロイセン議会
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 19世紀ドイツで活躍した教育家ディースターヴェークによる、初等学校改革とプロイセン議会=近代以降の公教育が孕む教育と政治の緊張関係を解明した力作。 【目次より】 はしがき 序章 研究の課題と方法 第一節 先行研究と目的 第二節 考察の方法と構成・資料 第一章 「三月以後」五〇年代における初等学校政策の推進とディースターヴェーク教育構想との対立 第一節 三月革命の終焉とプロイセン名望家政治体制の創出 第二節 議会における党派形成とブルジョアジーの教育的思惟 一八五三年の工場法制定をめぐって 補論 一八三九年規程の制定とブルジョアジーの対応 一八五三年法の成立前史 第三節 プロイセン三規程とディースターヴェーク教育論 補論 一八五三年工場法と三規程 初等学校の学習内容の制限をめぐって 第二章 「新時代」の議会における初等学校論議とディースターヴェークの対応 第一節 「新時代」のディースターヴェーク・自由派・衆議院 第二節 初等学校教育改善の請願と審議 第三節 初等教師の待遇改善・学校運営参加の請願と審議 第四節 宗派混合学校問題とディースターヴェークの対応 第三章 六〇年代における初等学校管理体制の再編政策とディースターヴェークの改革構想 第一節 ドイツ進歩党の結成とディースターヴェークの参画 第二節 学校行政分権化の模索 学校共同体制度の廃棄 第三節 ドイツ進歩党の改革案とディースターヴェークの指導的役割 第四節 「自由な国の自由な学校」構想とその周辺 学校共同体の再生と解体 結章 「三月以後」プロイセン名望家政治体制における初等学校政策とディースターヴェーク改革構想の意義と役割 資料・文献 ディースターヴェークの議会活動年表 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 対馬 達雄 1945年.教育学者、西洋史学者。秋田大学名誉教授。東北大学教育学部卒、同大学院教育学研究科博士課程中退。教育学博士(東北大学)。専門は、ドイツ教育史。 著書に、『ディースターヴェーク研究』『ナチズム・抵抗運動・戦後教育』『ヒトラーに抵抗した人々』『ヒトラーの脱走兵』『ドイツ過去の克服と人間形成』(編著)など、 訳書に、ウルリヒ・アムルンク『反ナチ・抵抗の教育者ライヒヴァイン1898-1944』(共訳)などがある。
  • クザーヌスの世界像
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 神の創造物であるにも拘わらず、世界は何ゆえ分裂と相異に満ちたものなのか。本書はその著作のみならず説教をも駆使して、その思想の全体的構造を明らかにする。哲学の目的は愛によって神の真理に到達することであるとした彼は、脱中心・二極性・楕円の思考といった独自の方法で自らの思惟を相対化し、現実の世界が〈協和〉に向かって存在することを探究する画期的業績。 【目次より】 目次 序章 本研究の目的と方法 第一章 クザーヌスにおける〈哲学〉 第一節 「学としての哲学」 第二節 哲学と神学をめぐるヴェンクとの応酬 第三節 『覚知的無知について』と『推測について』における〈哲学〉 第四節 〈知恵〉への思索 第五節 〈Amor sapientiae〉としての〈哲学〉 第六節 〈知恵の狩〉 第二章 〈多様性〉問題 第一節 クザーヌスの思惟の根本動態 第二節 〈多様性〉問題への取り組みの発端 第三節 『覚知的無知について』と『推測について』における〈多様性〉問題 第四節 『創造についての対話』における〈多様性〉問題 第五節 中期以降における〈多様性〉問題 第三章 方法としての〈反対対立の合致〉 第一節 〈反対対立の合致〉の思惟をめぐるミリュー 第二節 前期における〈反対対立の合致〉 第三節 『神の観について』を中心とする〈反対対立の合致〉 第四節 〈媒介〉としての〈反対対立の合致〉 第四章 楕円の思考 序節 第一節 〈脱中心の思考〉 第二節 クザーヌスの〈思考の二極性〉 第三節 楕円の思考 第五章 〈神の現れ〉の諸相 序説 第一節 世界という〈神の現れ〉 第二節 〈秩序〉という〈神の現れ〉 第三節 人間という〈神の現れ〉 第六章 〈協和〉としての世界 序節  第一節 〈個物〉における〈協和〉 第二節 〈水平的協和〉と〈垂直的協和〉 第三節 〈協和〉としての認識 終章 〈多様性〉から〈協和〉へ あとがき 注 文献目録 欧文要旨 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 八巻 和彦 1947年生まれ。)哲学者。早稲田大学名誉教授。早稲田大学第一文学部卒業。東京教育大学大学院文学研究科修士課程修了、同大学院文学研究科博士後期課程中退。専門は、哲学、倫理学、文明論。 著書に、『クザーヌスの世界像』『クザーヌス 生きている中世』『クザーヌスの思索のプリズム―中世末期の現実を超克する試み』(編著)『境界に立つクザーヌス』(共編) 訳書に、ニコラウス・クザーヌス『可能現実存在』(共訳)『神を観ることについて 他二篇』L・ハーゲマン『キリスト教とイスラーム』(共訳)などがある。

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