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鳴門秘帖
他国者は容易に近づけない、密国阿波に潜入した幕府隠密・甲賀の宗家、世阿弥が消息を絶って十年。家名の断絶を目前にして、悲嘆にくれる娘のお千絵を見かねて、二人の男が阿波渡海をはかった。だが夜魔昼魔、お十夜孫兵衛、見返りお綱が二人の邪魔に入る。――昭和初年に発表され、人気沸騰した名作「鳴門秘帖」は争って読まれ、虚無僧姿の法月弦之丞は銀幕のヒーローに。 -
日本名婦伝
歴史上の偉人の妻たちの短編集。英雄たちの偉業には必ず内助の功があった。楠木正成の妻、久子。夫を始め我が子を次々に戦で失うが、涙を見せずに気丈に振る舞う。その姿に心を打たれずにはいられない「大楠公夫人」。豊臣秀吉の正室寧子(ねね)。猿と言われ当時は身分も低く貧しかった藤吉郎。しかしそんな藤吉郎に惹かれ嫁ぐ。やがて藤吉郎は頭角を現わし出世する。秀吉は浮気をするがねねは生涯秀吉に尽くす。ねねの人柄がしのばれるエピソード「太閤夫人」。その他「谷干城夫人」「小野寺十内の妻」「細川ガラシャ夫人」「静御前」「田崎草雲の妻」「山陽の母」全八話収録。 -
松のや露八
幇間・松のや露八として、反権力的姿勢を貫いた、彰義隊くずれの土肥庄次郎。一橋家近習番頭取の長男として生まれながら、鈍でひたむきすぎる性格のゆえに、数奇な人生を辿る。免許皆伝の祝い酒から、庄次郎の止めどない転落の道は始まった。だが武士を捨てるどころではない、徳川の屋台骨が潰れる時勢になったのだ。――負け犬のフツフツたる感情が全篇をつつむ意欲作! -
源頼朝
新聞連載「宮本武蔵」の圧倒的な好評を受けて、著者は次作の題材を吟味した。そして朝日新聞紙上を飾ったのが「源頼朝」である。これには“小説日本外史”の副題がついていた。歴史を闊歩した代表的日本人を次々に登場させる構想で、その第一に、源頼朝が選ばれた。まさに頼朝こそ、源平抗争の英雄であり、七百年の武家社会を築いた巨擘である。第1巻は、保元の乱に破れてから、挙兵の直前までを、義経の生い立ちとともに描く。 -
宮本武蔵
剣禅一如の境地を求めて剣の道を極めんとした宮本武蔵の半生を、吉川英治が国民的ロマンに昇華! 功名を立てようと関ヶ原の合戦に臨んだ新免武蔵(しんめん・たけぞう)、十七歳――。同じく参戦した同郷・宮本村の又八と敗軍の兵として、戦場近くのお甲・朱美母子の元へ身を寄せることに。朱美の父の仇敵を討ち果たし、郷里の宮本村へ帰ることにした武蔵だが、又八は母子とどこぞへ消えてしまった。 村へ到着した武蔵は、又八の許嫁だったお通と再会。理由あって二人は村を出ることに。沢庵和尚に諭された武蔵は剣の道を極める決意を固め、修行の旅に出るのだった。 第一巻 目次 〈地の巻〉 鈴 毒茸 おとし櫛 花御堂 野の人たち 茨 孫子 縛り笛 千年杉 樹石問答 三日月茶屋 弱い武蔵 光明蔵 花田橋 〈水の巻〉 吉岡染 陽なた・陽かげ 優曇華 坂 河っ童 春風便 巡りぞ会わん 茶漬 奈良の宿 般若野 この一国 芍薬の使者 四高弟 -
宮本武蔵
野に伏す獣の野性をもって孤剣をみがいた武蔵が、剣の精進、魂の求道を通して、鏡のように澄明な境地へ達する道程を描く、畢生の代表作。若い功名心に燃えて関ケ原の合戦にのぞんだ武蔵と又八は、敗軍の兵として落ちのびる途中、お甲・朱実母子の世話になる。それから一年、又八の母お杉と許婚のお通が、二人の安否を気づかっている作州宮本村へ、武蔵は一人で帰ってきた。 -
宮本武蔵 五 空の巻
江戸時代初期の剣豪。生涯を剣に道に捧げた宮本武蔵の波乱万丈の青春小説。史上有数の剣豪にして二天一流の開祖。生涯60数回戦って一度も負けなかったと言われる。五巻は吉岡一門との決闘の末、九死に一生を得た武蔵。お通と再会し江戸へ向けて旅立つがまたしても又八のために離ればなれになってしまう二人。杖術使いの権之助との試合、陸奥から下総、いよいよ江戸に入ると佐々木小次郎との因縁がますます深くなっていく。過去何度も映像化された作品。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。 -
宮本武蔵 全巻セット
【全巻セット】江戸時代初期の剣豪。生涯を剣の道に捧げた宮本武蔵の波乱万丈の青春小説。史上有数の剣豪にして二天一流の開祖。生涯60数回戦って一度も負けなかったと言われる。生来の野生児だった武蔵(たけぞう)が沢庵和尚に助けられ人間として、剣の道を究めることを決意。吉岡一門との死闘を経て数々の剣豪との出会いを通じて完成を目指す。剣の道一筋に生きる武蔵に恋するお通。なかなか叶わない恋心は果たして成就するのか。生涯最大のライバルとなる佐々木小次郎との出会い、確執。勝つのは長刀物干竿を操る小次郎の秘剣燕返しか。長年の修行を積んだ武蔵はついに精神の高みを見る。過去何度も映像化された作品。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。 -
宮本武蔵全八冊合本版
野に伏す獣の野性をもって孤剣をみがいた武蔵が、剣の精進、魂の求道を通して、鏡のように澄明な境地へ達する道程を描く、畢生の代表作。若い功名心に燃えて関ケ原の合戦にのぞんだ武蔵(たけぞう)と又八は、敗軍の兵として落ちのびる途中、お甲・朱実母子の世話になる。それから一年、又八の母お杉と許嫁のお通が、二人の安否を気づかっている作州宮本村へ、武蔵は一人で帰ってきた。(吉川英治歴史時代文庫)。 -
宮本武蔵 七 円明の巻
江戸時代初期の剣豪。生涯を剣に道に捧げた宮本武蔵の波乱万丈の青春小説。史上有数の剣豪にして二天一流の開祖。生涯60数回戦って一度も負けなかったと言われる。七巻。最強の敵、佐々木小次郎との決戦の日が迫る。戦いの場は豊前小倉の船島。そこへ城太郎、権之助、伊織、おばば、又八、朱美と関わりのある人物たちが揃う。果たしてお通の恋は叶うのか。勝つのは長刀物干竿を操る小次郎の秘剣燕返しか。長年の修行を積んだ武蔵はついに精神の高みを見る。剣豪宮本武蔵ここに完結。過去何度も映像化された作品。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。 -
宮本武蔵 六 二天の巻
江戸時代初期の剣豪。生涯を剣に道に捧げた宮本武蔵の波乱万丈の青春小説。史上有数の剣豪にして二天一流の開祖。生涯60数回戦って一度も負けなかったと言われる。六巻。武蔵野に草庵を構える武蔵は自然を相手に剣の悟りを求めていた。またもや武蔵を付け狙う宍戸梅軒の鎖鎌。うなる分銅についに武蔵の剣が絡めとられる。江戸ではさらに剣の腕を研く宿敵佐々木小次郎。細川家へ士官した小次郎からの挑戦状。そしてついにお通の素性が明らかにまる。過去何度も映像化された作品。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。 -
名作短編集
みごとな仕上がりで、思わず息をのませる短編の名品佳作。――江戸を荒しまわった揚句、上方に高飛びしてほとぼりの冷めるのを待っていた鼠小僧。ムズムズしてきた例の手くせと持ち前の義侠心が、女のことから暴発した表題作「治郎吉格子」。ほかに「増長天王」「醤油仏」「八寒道中」「野槌の百」「銀河まつり」「無宿人国記」「雲霧閻魔帳」の7編を精選して収録する短編名作集。 -
牢獄の花嫁
著者は終生、捕物帳には筆を染めなかった。しかし、捕物帳的な傾向の作品といえば、本書が筆頭であろう。十手捕縄をとって30年、捕物の神様とうたわれた名与力・塙江漢が、突如、暴風のように襲った悪魔により晩年の幸福を引きちぎられ、伜郁次郎を獄門に送らねばならぬ悶々の胸中。――これは捕物帳とは一線を劃す捕物帳である。 -
忘れ残りの記
厳父の家業失敗により、著者は11歳で実社会に抛り出された。以来、印章店の小僧、印刷工、給仕、小間物の行商、港の船具工など、幾多の職業を経験し、浮世の辛酸をなめ尽す。幼いながら一家の大黒柱としての自覚、また逆境に芽生える思慕の情、隆盛期の横浜が少年の著者に投げかけた強い色彩――その波瀾に富んだ少年期を回想した自叙伝であり、吉川文学の原点でもある。