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4.5両親を失いながらも、太陽のように明るく人々の心を照らす少女ハイジ。アルプスの山小屋で孤独に暮らすおじいさんとの絆、ヤギ飼いのペーターやその家族とのふれあい、足の不自由な少女クララとの出会いと友情――。雄大な自然を背景に、深い喪失感を抱く人々が、ひとりの少女によって人間性を回復し再生していく、愛と感動の物語。 1880~81年に発表された『ハイジ』は、当初から大評判となり、いまも世界中で翻訳・劇化・映像化されている。日本でもアニメが大ヒットし、児童文学として多くの絵本や抄訳が出版されているが、原作は、家族の絆や地域社会との共生、エコロジーな暮らしへの回帰など現代的なテーマにあふれ、大人にこそ考えさせられることが多い本格的な文学作品である。 本書は、シュリンク『朗読者』の翻訳で数々の賞を受賞した、ドイツ文学者・松永美穂氏による渾身の完訳。
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4.0
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-高校生の遊歩が従妹の柚茉と数年ぶりの再会を果たした時…世界は暗転した。ふたりは「くだん」の力を継いでおり触れ合うことで時として未来が読めてしまうのだ。柚茉にはその未来を回避する予言が授けられ、悲惨な未来を回避するためにふたりは奔走する!互いに意識しつつもふれあうことを避けるふたりを、どうにかくっつけようとする幼い少女の妖怪・件<くだん>と胸豊かな柚茉の母。同じ下宿にすむ里里<さとり>さんの登場で、世界の未来よりも自分達の将来がますます混沌なふたりの明日はどっちだ!?