flonneさんのレビュー一覧
レビュアー
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ネタバレ 購入済み
愛憎の物語
幼かった頃、純粋な人間だけの世界の本に触れたヒロイン。
それは、自分の生きる人間(エルフ)の世界観とは、全く違う価値観の世界のお話だった。
自分の種族の違和感と本の中の、自分の世界とは違う世界の平等さに憧れを持つヒロイン。
ヒロインはエルフの血が濃いのになんで生きる世界の価値観とは違うのか?
世界のからくりや貴族の中の突然変異なのか分かりませんが、ヒロインももしかすると、王に適応する為に用意された王に添い遂げる一つの軸としてうまれたのかもしれません。
崇拝する王に必要とされれば命すら惜しくなく、涙を流しながら喜んで全てを差し出せる。エルフの思考は、私達人間には到底理解できない。でも、人間も洗 -
ネタバレ 購入済み
沼が深すぎる
何千回と殺されたモブ(ヒロインが)が乙女ゲームの周回の度に選ばれなかった攻略対象とイチャイチャラブエッチを繰り広げるループ系どシリアスエロファンタジー。
沼です沼!書籍を半日で読んで次の日になろうの原作を更新まで読み終えるくらい沼です。
どうせ◯ぬくならイケメンとヤッてから◯にたい!欲望に忠実である程度情は残るけど、次の攻略対象とヤりたいが為にめちゃくちゃ切り替えが早くすっぱりと前のループでヤッた攻略対象を振ります。
それ故にエロの出番が早い早い。
ヒーロー側からは後腐れない都合のいい女、ヒロインは一週間後に◯ぬからという理由で、ある意味winwinな状態でヤります。
ヒーローは知りませんが、 -
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購入済み
ネタバレ 購入済み一粒で2度楽しめる作品
この作品は""小説家になろう""にも同作品があります。この作品はWEB版と物語の過程は同じですが、ヒーローとヒロインの性格が、なろうと書籍版とは考え方や行動がほんの少し違います。
キャラクターの基準は同じでも発言や行動が違えばそれは全くの別の人物になります。なろう版が好きで書籍化したから購入を検討している方は要注意。
ヒロインが優柔不断(これは2巻かな)なのは嫌な方は書籍版をオススメします。そして書籍版のヒーローが、なろう版よりも多少(多少?)理性的です。そのおかげか、書籍版は全体的に読みやすく楽しめます。
悪役令嬢のヒロインがヒーローの孤独を救う過程、 -
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ネタバレ 購入済み
真綿の中の地獄
誰も幸せにはなれないけど、3人が心の中の大事な何かをゴリゴリとすり減らして傷を作り、それぞれが全く違う何かを求めて手繰り寄せようとする様に言いようのない悦楽がある。自分のことを酷く拗らせ手に負えないという自覚のある人には強くおすすめします。
3人が相手に何を求めてるのか明確に違うというのがしっかりしている!単純だからこそ、ドロドロとしたこの地獄がより一層深い地獄なんですよね。
一番大変で不憫なのは太陽くんですよ。慣れたら普通では勃たなくなるだろうなって事を考えると将来がかわいそうだけど、でも彼も想い人をある意味で手に入れられるのだから、それも仕方のない代償かな。不憫な男の子が好きなら太陽君はぶ -
ネタバレ 購入済み
簡潔に纏っていて綺麗な作品
隷属の指輪からの偽りの愛に怯えるヒロインが、指輪から王太子を解放するところから始まり。
王族に魔具は効かない。いつでも自分で指輪を外せる王太子は、自身の異常性を隠すためにヒロインの望む王子様で在ろうと自分から隷属の効果にかかり続けて...
異常性を認識し隷属の指輪を利用する王太子と隷属の指輪を使っても隣に居たいと願ったヒロイン。とてもお似合いです。
結ばれる迄もいいのですが、結ばれた後の王子の弱った様子、第二章がとても好みで大好きです。
王太子、ヒロイン、ヒロインの父の視点でのみ簡潔に物語りが進みます。ヒロインの父がちょっと可哀想ですが、王太子もヒロインも幸せでハッピーエンドです。 -
ネタバレ 購入済み
純粋に相手を好きでいる難しさ
前に生きた記憶があらからこそ純粋に相手を好きでい続ける事は難しい筈なのに、それでもヒーローを迷わず真っ直ぐに想えるのは、それだけ前の人生のヒーローが本当にそのままだったんでしょう。
再び接していく中で、将来を約束された人間としての誠実さや人間性は多少巻き戻っても何ら変わらない。それだけ凝り固まった人生の中に身を置くからこそ、ヒーローの素直になれない両片想いのもだもだが苦しい幸せを感じさせます。
世界の軸が違うのに、それでもヒロインがヒーローと一緒にいたいが為の寄り添う努力は、巻を重ねるとその凄さと強さをまざまざと見せつけられます。ヒロインやその仲間達の明るさもありコメディ要素が強く、とてもシリ -
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購入済み
ネタバレ 購入済み現代日本であっても希少な価値
倫理観がかけ離れていても、人間は環境に適応しようと無意識にでも世界の常識に染まり慣れていくのが普通なのに、奇跡的なまでに純真な心を保つエレノア。実の兄だからこそ二人が自分の婚約者であるという自覚がないですが、そのお陰で絆が早く紡げたのはほっこりとします。
純真さを維持できたのは筆頭婚約者であるオリヴァーの手腕も多分に影響してますが、兄達を自分も守りたいと思う真っ直ぐな心。健気さに作中の男達程ではありませんが、きゅんとなってしまいます。
王家のお茶会は本当に面白い。王子達から見初められない為とはいえ、品位も見た目も落とせるだけ落として参加することになるこの展開はこの小説の一つの大きな見所です! -
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