あらすじ
「僕はきみを愛していない」初夜のベッドではっきり告げられ、ミレーゼは一度も抱かれていない『お飾り王妃』に。
幼い日に出会った恋心を燻ぶらせながらの成婚だったのに。王のリュシアンは冷たかった。
ミレーゼ以外の側妃たちを抱き、愛を囁いては、捨てていく美しすぎる王。あの人の心はいったいどこに。
側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまうミレーゼは気がつくと結婚前に死に戻りを果たしていた。
しかも別の人間、見知らぬ伯爵令嬢として。新たな人生、ミレーゼは決意する。今度はリュシアンに関わることなく幸せを掴もう、と。
「愛されない妃ミレーゼ」から「幸福と愛に満ちたフェリス」としての人生で、彼女は王の本当の執着愛を知っていく……。
人気作家ごろごろみかん。が贈る、どろどろムーンライトノベルズ代表作!
感情タグBEST3
おぉ···。
買ってどれ読むかとページを開いて気が付きました。あれ?下の方に表紙絵と同じ絵がある···続き物だった。なんでナンバリングしてくれないの~↷買っちゃたじゃん。それも凄く続きが気になるヤツ! 次3月20日ですか?いや買いますよ?買いますけど上下巻一気に買って一気に読みたかったよー!なんなんだよー‼️
続きものだったのか!
作家さん買いです。
続編ありなのか!ということに一瞬ボーゼンとしました。
でも1冊にまとめるととんでもない長さになるんだろうなとは思いました。
エルフの王の思考がまったく読めない本作。
大事ではあるのかな?と思うけれどそれもどうなのか…とにかく続きが早く読みたいです。
思考停止のティファーニ国民の様子が戦時中の日本国民のようだな、と思いながら拝読。
この国はどこに転がってゆくのか気になります。
愛憎の物語
幼かった頃、純粋な人間だけの世界の本に触れたヒロイン。
それは、自分の生きる人間(エルフ)の世界観とは、全く違う価値観の世界のお話だった。
自分の種族の違和感と本の中の、自分の世界とは違う世界の平等さに憧れを持つヒロイン。
ヒロインはエルフの血が濃いのになんで生きる世界の価値観とは違うのか?
世界のからくりや貴族の中の突然変異なのか分かりませんが、ヒロインももしかすると、王に適応する為に用意された王に添い遂げる一つの軸としてうまれたのかもしれません。
崇拝する王に必要とされれば命すら惜しくなく、涙を流しながら喜んで全てを差し出せる。エルフの思考は、私達人間には到底理解できない。でも、人間も洗脳されればそうなれる。
血の中に洗脳の麻薬が入ってるように感じました。
血統至上主義。エルフの血が濃けれぼ濃いほど地位が高く、そして血に縛られています。エルフの持つ聖力そのものが麻薬なのかもしれません。
血に縛られる話ってとってもいいですよね。異世界物の一種の醍醐味なところもあります!
この作者様の愛憎の話は凄く好きです。
この執着を、愛と呼ぶにはあまりにも綺麗に聞こえすぎる。こういう愛憎を持って執着と呼べるのでは?と、作品を読んでいて思います。この作品もそういう作品です。
人間の感情は単純なようで単純じゃなく、そしてままならない。
ヒーローは王族故にエルフの血が一番濃い。
それ故に感情もなく、感情豊かであるヒロインに対し、決定的な間違えをしてしまいます。反転した感情が地の底まで落ちるには充分すぎる過去です。
でも彼は産まれる前から王でしかなく、ヒロインは貴族の矜恃も持ってるし、エルフとしての誇りもある。
王妃になるしか、道はないのでしょう。
続きが凄く楽しみです!!!