あらすじ
シェリンソン子爵家令嬢フェリスとして、死に戻った『お飾り王妃』ミレーゼ。
冷たくも美しい王リュシアンによって【時を戻されたこと】を知り、フェリスとしても幸せを求められないのだと痛感する。
ならば、この心のない王と共に――リュシアンの執着求婚を受け、再びミレーゼは、フェリスは、愛し愛さない妃として成婚する。
私たちの間には愛はないけれど。愛よりずっと重い感情で抱えて生きていこう。
前世ではなかった初夜の交わり。熱く激しい一夜を経て、ふたりは強く結ばれる!
人気作家ごろごろみかん。が贈る、どろどろムーンライトノベルズの完結編!
感情タグBEST3
小学生男子の末路。
自己の全てを「是」と肯定する環境で育ってきた王、否定を匂わす婚約者のヒロインが気になる。でもどうしたら良いのかわからない、コミュニケーション能力なんて無いし必要無かったから。
でとった行動が小学生男子!自分を見て欲しいから意地悪する、当然拗れます。
長命だからと油断してたら放置してた側妃達の争いに巻き込まれてヒロイン殺されます。今際の際の言葉が「大嫌い!」王様全否定です。
王様ヒロインを失ってから気が付きます(小学生男子だから)ヒロインいないと自分生きていけない! 千人犠牲にして時を戻しヒロインを別人に生まれ代わらせます(中身は同じ)。
王様満を持してヒロインに会ったらヒロインにマジ切れされてひっぱたかれるは罵詈雑言浴びせられます、だって大嫌いだから、立場は逆転!そこで王様必死ですがることを覚えました。最後は殺せ!と脅しです。
ヒロイン「しょうがねえなあ、一緒に300年いてやるよ」で結婚して今度は初夜で本編終わりです。 中途半端!!
が、番外編あります。80年後、子供出来てます。王様子供に「幽霊みたい」とか言われてます。
王様ヒロインにしょっちゅう「愛してる」言いますがヒロインからは返ってきません、愛も認めません。まぁ自業自得です。300年後まで返ってこないでしょう。
300年後の今際の際に「愛してる」と言ってもらえるのでしょうか?
おおぅ
ここで本編終わり!?と思わず叫んでしまいましたが、番外編でもフォローが素晴らしい。
この作家さんらしい切なくて感情を揺さぶられる作品でした。
リュシアンの突き抜けぶりがすごいけど、ミレーゼがキレるシーンは毎回わくわくするとともにすごく疲れました…もほやびっくりじゃよ…。
彼らがしわくちゃのご老体になって何を思うのかがとっても気になりました。
どこかで知れるといいな。
どんなに長年一緒にいても、全てを分かり合えることはない。だから、人は相手を尊重する。そんな当たり前のことをできれば、と思いますが難しいですね。今作でもエルフの国において、あるのは王に対する絶対的服従のみ。もし、王がいなくなったら、この国は滅びるのみ。そんな中で奮闘するヒロイン、素敵でした。