• 一神教の誕生 ユダヤ教からキリスト教へ

    加藤隆先生らしい書

     全体をざっくり読んでもユダヤ教やキリスト教を再確認、再発見できる良書です。聖書に関する入門書というよりは聖書やキリスト教などに触れた人が新たな捉え方をするのにも有用ということです。信奉している神を持つ人にとっては『絶対的でないものを絶対的だ』とすることに対して反感を持つかもしれません。でも何らかの宗教を持った人が自分の立ち位置を再認識するのには効果的な本だと思います。

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  • 一問一答 日商簿記2級[商簿]

    仕訳について学べる。

     主に簿記の仕訳について練習問題を通じて学べる書である。次のページに解説もついているので理解の定着が得られる。一通り学習を終えた人が確認のために用いるのにも適している。

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  • 簿記の教科書1年生

    簿記3級への足がかりにも

     簿記学習の入門書としての良書である。また実務面から湧く疑問についても触れられており、四半世紀ぶりに簿記をリカレント学習した私にとっても気づきを与えてくれたのが本書である。また内容が平易に書かれているため一気に読めるところが特徴でもある。

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  • 神さまとのおしゃべり-あなたの常識は、誰かの非常識-

    感謝する事で救われる

     この本の最後あたりにある、感謝することのすばらしさについて共感した。
     理屈ではなく、個人の経験からも精神的に辛い時に感謝をして、乗り越えることができた経験があるからである。
     細部の内容については、逐一指摘するつもりはなく、本全体の流れとして許容することが出来れば読み返すに値する本である。

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  • ほがらかな探究 南部陽一郎

    物理学の予言者

     著者は研究開始当初から常に最先端を歩む学者として知られた人物である。当レビューを見るまでもなく、著者の名前をインターネット検索すれば、世界で最高レベルの素粒子物理学者であったことがわかる。
     しかし著者の人生全体を見れば、ある時期においては非常に苦しい研究人生を送ったこともある。著者のある意味、楽天的な性格と圧倒的な才能は、その後の研究人生において揺るぎない成果を挙げ続けることになった。このような南部先生の人柄についても触れられた本書は、素粒子物理学を志す方はもちろんのこと、一般的な読者についても興味深く読める内容となっている。

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