○いまの会社の基礎は簿記。簿記を勉強する導入になり得て、簿記を勉強した後の振り返りにもたぶんうってつけ
乃木坂46の衛藤美彩が、大正あたりの世界にタイムスリップして、「複式簿記」の仕組みを広めていく物語。
簿記には単式と複式とあり、単式では把握しきれなかったお金の動きや、取引先との関係をより正確に記
...続きを読む録できるという利点がある(ということがこの本を読んでとりあえずわかった)。
複式は左右でお金の行き来を管理することもそうだが、複数の帳簿を使い、よりお金の行き場を鮮明にすることができるのだ。その中で、固定資産や費用は複数年で発生するのであれば複数年にわたる仕分けが可能になり、より長期的な目線での事業運営が可能になるのだという。
左と右、借方と貸方の考え方は、サラリーマンをやっていてかつ経営資料を見ることが多い立場にいる自分にとってそろそろ慣れないのはヤバい気がしているのだが、仕分けのタイミングや方法だけが感覚的につかめただけでも大きいと感じている。
そういう点では、これから上司になり経営資料を見ることが多くなるような人が簿記の資格を取る機会があるときの事前学習に、または簿記の勉強をしていてわかりにくかった時に、このストーリー仕立てで柔らかく学べるのはとてもよいことだろうと思います。