あらすじ
昭和9年、東京。涼しい風が吹き始め、夏仕舞いの季節がやってくる。
ドーナツの食感と甘さに驚いたり、電気アイロンを使っていつもと違うおめかしをしてみたり、充実した日々を過ごすハナ。
初めて使う電話機では、遠く離れた山梨にいる懐かしい人たちの声を聞くことができて……。
新しい体験を通して、少しずつ世界が広がっていく第7巻です。
感情タグBEST3
懐かしい日本の季節の移ろい
特にこの巻の最後のお話しが好きです
古き良き日本の季節の移ろいが、はなちゃんの目を通して瑞々しく描かれていて、懐かしくも清々しい気持ちになります
昭和初期の風景が心に響く
大きな事件は起こらないのに、未亡人の翻訳家の女性と14歳の住込みの女中さんの日常風景が心に響く。
あえてそう描いているのだろうけれど、ハナちゃんが心で思うことが文字で語られることはない。
この、漫画でこそ表現できるハナちゃんの愛らしさに悶えてしまった。
まんまる眼鏡にへの字口、かつての先輩女中から無愛想と言われる無口なハナちゃんの目が彼女の心象を鮮やかに語りまくるのだ。
親がいないことも妙齢の女性が独り身で仕事で身を立てることも困難の多い時代だけど、真摯に優しく生きる2人も周りの人達も皆素敵で、自分もこんな風にありたいと思った。
この時代の文化や人々に愛用された製品の紹介も興味深くて、読むのが楽しい。