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いいですなぁ
―なんかいい。
なぜか小学生の時の友だちに(14才の中学でなく)きっと似てる子がいるような気がしてきます。
登場人物が極端に少ないのにちっとも飽きません。台詞がなくて動作だけでコマが進むところも暮らしの丁寧さが伝わるようでいいですね。
Posted by ブクログ
かつて貧しさが当たり前だった時代。住み込みで奉公先の家事一般を受け持つ「女中」は女性の仕事として一般的で、少しゆとりのある家庭なら普通に女中を置いていたものでした。
これは、そんな時代に健気に生きた「ちいさな女中さん」の物語です。
シリーズ1作目。第1話〜第6話を収録。
◇
時は昭和9年、季節は初夏を迎えた頃のことでした。
蓮見令子はその日も朝から書斎にこもって執筆に追われています。南中にあった日が傾き始めた頃、原稿の完成にもようやく目処が立ちました。時間を見ると3時前です。
ひと息ついた令子は、そう言えば今日は女中さんが新しく来るのだったと思い出しました。
ひとり暮らしの令子は、翻訳の仕事が忙しくて家事にまでなかなか手が回りません。そこで山梨に住む叔父に頼んで、信頼できる女中さんを1人寄こしてもらうことにしたのでした。その女中さんは夕方頃に訪ねてくるはずです。
とにかく編集者が原稿を取りに来る3時半までに書き上げてしまおうと令子がペンを走らせていたところ、玄関の扉を叩く音がします。時計を見ると3時です。編集さんかと思って出てみると、衣装行李を背負った少女が立っていました。
用件を尋ねると、今日から女中としてお世話になる野中ハナと申しますと言うではありませんか。
叔父からの手紙によると、来ることになっている女中は佐竹フヨという22歳の娘のはずですが、目の前に立っているのはどう見てもまだ子どもです。
そのことを聞いてみると、理由あって自分が来ることに相成りました、それにつきましては改めて紹介状が届いていると存じますがと少女は言います。
ハッと気づいた令子が郵便受けを確認すると、かなりの郵便物が溜まっています。忙しさにかまけて郵便受けを見るのを忘れていたのでした。その中に叔父からの手紙があり、佐竹フヨに代えて野中ハナという14歳の娘をそちらに遣ることにしたと書かれています。
まもなく3時半です。とりあえずハナを応接間で待たせることにして、令子は急ぎ書斎に戻ったのでした。 ( 第1話「ちいさな女中さん」)
* * * * *
主人公のハナと令子の他、主要人物が何人か登場しますが、そのプロフィールはまだ明かされていません。
なのに、それをじれったくも不満にも感じることなく読み進めることができる。そんな空気感が本作にはあります。
例えば、ハナは幼い時分に両親を亡くし、親類に引き取られて育ちます。けれど10歳で女中奉公に出されて現在に至るということしかわかりません。付け加えるなら、その奉公先が令子の叔父宅であり、当初令子のもとにくるはずだったフヨもそこに住み込みで働いているようです。
令子は翻訳家として自立しており、さらに上品かつ思慮深いという、この時代の女性としてはかなり上流の出身であり、リベラルな知識階級であることがわかることと、結婚まもなく夫を亡くしていて、その傷心から完全には立ち直っていないことが終盤にほのめかされるぐらいです。
他には甲府で暮らす令子の叔父や奉公人のフヨたちが少しばかり登場しますが、令子やハナの事情をチラ見せする役割を担っているようです。
また、令子の事情をよく知ったうえで令子を気遣う役割で登場するのが、カフェ・ミチクサを1人で切り盛りするみっちゃんという女性です。
彼女は、令子とハナというそれぞれの「孤独」を抱える2人が、ともに暮らすことによって変わっていくさまを読者にそれとなく語ってくれるようです。
そんな事情が少しずつ明かされていく緩やかな展開なのですが、昭和初期のゆったりした時間が流れる時代によくマッチしていて、却って心地よさを感じます。
それから、物語6話中、ハナと令子の心の交流以外で印象に残ったのは、第3話「台所譚」と第5話「着物話」です。
「台所譚」では、当時としては先進的な調理器具だった瓦斯コンロが登場します。爆発するのでは ⁉とガスを恐れてしまうハナの気持ちが伝わってくるようで、微笑ましく思いました。
「着物話」は、令子から着なくなった着物をもらったハナが自分に合うように仕立て直す話なのですが、丁寧に手際よく洗い張りするシーンの描写がとても美しく、清々しい気持ちになりました。
* * * * *
以前から気になっていた作品でしたので、思いきって購入することにしました。
セリフはそれほど多くなく、絵で惹きつけるタイプのマンガです。読後、買ってよかったと思いました。さっそく続巻も買うつもりです。
匿名
ひとつひとつの描写が丁寧でじっくり読みたくなる作品だあった。
着物を仕立て直す方法とか、そうやってやるのか~と勉強になった。
ハナと先生の関係も良いな。
表情はあんまり動かないけど、まじめにきっちり仕事をこなすハナ。
そんな彼女にかまいたくなる気持ちはわかる気がする。
素敵〜
昭和の戦争が起こる前の時代、オシャレで可愛くて女性も家庭からだんだん出るようになったら時代
だけど、それはほんの少しの恵まれた人たち
女主人と女中さん、対照的な2人が仲良くてほのぼのします
14歳で女中さんとして働きに出るなんて昭和初期の頃は当たり前だったのかな?当時の人々の暮らしが知れて大変興味深かった。しかし、旦那さんというか、女主人さんがとてつもなくいい人。ほっこりくる
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少女・女性マンガ
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