あらすじ
平良(ひらら)に対するモヤモヤした思いを鹿西に吐き出す吉家(きっか)。話せば話すほど、平良との将来と自分自身の未来ビジョンが噛み合わなくなっていく。避難先から一時的に戻ってきた平良へ想いを伝えようとする吉家だが、なぜか上手く言葉が出てこなくて…。そんな時に平良から約束の物を渡される。ようやく見えた気持ち、吉家が出した答えとは?
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可愛い男子が好きな女子必見!!
200mの近距離で巻き起こるトライアングルラブ!!
28歳、独身、彼氏ナシな主人公・吉家紬(きっか つむぐ)。
彼女は両親が残してくれたタワーマンションで一人暮らしをし、在宅で和裁の仕事をしています。
そんな彼女に仕事を回すのは、紬の高校時代の初体験相手・真霜知哲(ましも ちてつ)。
真霜との初体験のせいで男性のヘタレ部分にときめくようになってしまった紬は、同じマンションに住む平良連太郎(ひらら れんたろう)が気になるように…。
描くのは『菜の花の彼―ナノカノカレ― 』で重い愛のトライアングルラブを描いた桃森ミヨシ先生。
今作では『菜の花の彼―ナノカノカレ― 』とは違い、軽快な物語展開となっています。
初体験の1件以来10年間離れていた真霜ですが、紬の事を細かく気に留めており、いまだに紬のことが好きなのでは!?と匂わせる描写があったり、
紬はそんな真霜の気持ちには気付かず、ヘタレ感が満載の年上男子・平良に積極的にいこうとします…。
1巻で既に今後のトライアングル展開を予感させるシーンが散りばめられております。
桃森ミヨシ先生の描く男性はとにかく色気が凄いです。
照れた表情や憂いがちな表情…。
思わずドキっとしてしまいます。
女子と2人の男子の恋。
今後どう展開するのか注目です!!
感情タグBEST3
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ここまで来たら
きっかが自分の気持ちを自覚します。ただ、それは今までの流れで十二分に予想された展開なので不自然さはありません。きっかが1番しんどかった時期に真霜がどんな風に支えてきたのかを、ここでここまで具体的に描写するのは多少の後出し感は否めませんが、一応ずっと記憶の混濁は示唆されてきたのでさほど不自然ではないです。反対に平良は良いところが過去以外はほとんど描写されなくなってしまい、見ていてこちらも窮屈になるほどモラハラ気質が目立って、恋仲としてはジリ貧です。恐らくここから平良ルートで着地することは99.9%ないですが、あまりに彼側に救いがないからなんとか恋愛以外でいいので希望は欲しいかな…
気になるのは次巻予告で、ここまで決定的に自分の気持ちを自覚したなら、もう平良との関係を引き延ばすのは無理があるかと思います。いくら情があっても残酷なだけ、主人公としてのきっかの好感度に直結するかと。連載として商業的な問題はあるかもしれませんが、ただ優柔不断なだけになってしまわないでほしい。好感度は二の次で、人間ってそんなに簡単じゃないよねというところを徹底的に描きたいなら別ですが…個人的にはもう決断してほしいかな。期待しています。