【感想・ネタバレ】マンガ 三国志Ⅱ 赤壁の戦いと三国の攻防のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年06月13日

諸葛孔明の唱えた天下三分の計を成就させ、漢王室の復興に向けて順調に勢力をつけていった蜀の劉備だが、関羽が呉の孫権に殺されたことで歯車が少しずつ狂っていった。張飛も寝返った部下に殺され、かたき討ちと呉の孫権に出兵するが敗北してしまう。私情のままに動いたために、魏を倒すどころかかたき討ちすらできずに劉備...続きを読むはこの世を去る。諸葛孔明は劉備に代わって魏を倒すことを誓い、優れた才略で着々と敵を倒していく。しかし「泣いて馬謖を斬る」の故事成語になった馬謖のミスにより長安侵攻の機会を失ってしまった。最期には病に倒れ、ついには劉備の夢を叶えることはできなかった。

関羽・張飛が殺された後、劉備が諸葛孔明に従って無謀な呉の孫権討伐に行っていなければ、天下をとることができていたのかもしれない。壮大な夢を前にしても、義兄弟のかたきという私情には勝てなかった。非合理的であっても私情を優先してしまうのは人間の性だろう。

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