あらすじ
王政復古を果たしたベルトラム朝。だが女王ジルダと第二王女ミリアムの姉妹間の反目は、王宮全体を巻き込んだひずみとなり、新王政に影を落としはじめる。姉たちの争いを止められない己の無力さや、政略結婚相手の幼馴染・グレンを思うように愛せないことに苦しむアデールだったが、常春の国・ニカヤで出逢った三人の国王兄弟たちや民との交流を通し、新たな可能性を見出していく。隣国カスティアとの戦争の兆しに、否応なしに厳しさを増すイルバスの情勢。アデールを愛するあまり、グレンは次第に常軌を逸した行動をとり始め……。果たしてアデールとイルバスの未来は!? 激動のクライマックス! ※本書は、eコバルト文庫「廃墟の片隅で春の詩を歌え」シリーズ3冊をもとに加筆修正をし、再編集したものです。
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紙書籍
傑作!
号泣。
何故か、全く推していなかった、あの人達に...
ヒロインもいいのですが、脇の方々に泣かされましたw
ヒロインは真っ直ぐで、眩し過ぎて...人間臭い方へ惹かれます。
でも、上に立つものは、賢王と呼ばれるような人は、彼女のようであって欲しいかな。
廃墟から、また廃墟へ戻る展開にも唸らされました。
そう来るか!
見事なタイトル回収です。
一気読みでした、オススメします!
さて、ベアトリスを読まねば!w
Posted by ブクログ
一度は倒れた国が女の子だったために生き残った王女達によって復活。末の妹以外は王の血を継いでおらず長女はそれに悩み、王座にいることが苦しくなる。中の妹は国を売ろうとする。何も考えず流されるままにいよ、とされていた末の妹は何も見ないままでは何も守れないことに気づき、病んだ長女に代わって王となる。という話。目覚めて成長していく末の妹を追いかけるのが丁寧に描かれていて面白かった。
恋愛に関しては、最初の夫は末の妹を愛してたけど、愛されず死んでしまったのは切ない…末の妹も家族として夫が好きだったのにね…もどかしいね…。その後は好きな人と結ばれました。さすが少女小説!好きです!
Posted by ブクログ
ジルダの重圧は計り知れない。エタンも覚悟を決めて隠し通そうとしたけれど、アデールはさすがですね。
最後やっぱりエタンと一緒になるのは上下と読んできて感慨深いです。文字だけではこの行間にあるであろうみんなの苦労と気持ちはとても想像もつかないですし、苦しみの末に生きていく2人、そして国民たち。戦争ののちに平和な治世を築けてよかったです。