【感想・ネタバレ】フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義のレビュー

あらすじ

2025年までに世界700兆円に達すると言われる超巨大市場「フードテック」――。
あなたの食体験はどう変わり、どんなビジネスチャンスが生まれているのか?

本物の肉のような「植物性代替肉」「培養肉」、
食領域のGAFAとも言われる「キッチンOS」、
店舗を持たないレストラン「ゴーストキッチン」、
Amazon Goに代表される「次世代コンビニ」。

With&アフターコロナ時代の「食」在り方を探索し、
世界最先端のフードビジネスを徹底解説する日本初のビジネス書が、ついに刊行!

食品メーカーから外食、小売り、家電、IT、不動産まで、
あらゆる業界を巻き込み、「食×テクノロジー」を起点とした新ビジネスが勃興する。
この世界で、日本のプレーヤーが、再び輝きを取り戻すための秘策とは――。
グローバルの変化を深く理解しながら、日本の現状とよりよい食の近未来を考える、
「次のアクション」につながるビジネスのヒントが満載!

<本書のポイント>
●初公開!アフターコロナ時代の羅針盤「Food Innovation Map 2.0」
あなたの会社が目指すのはどこだ?

●業界を代表するキーパーソンが語る「食の未来」
・味の素 代表取締役社長 西井孝明氏、代表取締役副社長/CDO 福士博司氏、専務執行役員/CIO 児島宏之氏
・ロイヤルホールディングス 会長 菊地唯夫氏
・インポッシブルフーズ SVP International ニック・ハラ氏
・不二製油グループ本社 代表取締役社長 清水洋史氏
・ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス 代表取締役社長 藤田元宏氏
・予防医学研究者 石川善樹氏
・HAJIME オーナーシェフ 米田肇氏
・Mr.CHEESECAKE 田村浩二氏 (順不同)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

フードテックの最前線の実例が色々と紹介されていて興味深く読めた
レシピをダウンロードして調理法などが自動で設定されるスマート調理具や、DNAテスト結果をもとに個々の買い物客に対して最適な食材をすすめる店など。
スマート調理具の代表であるInstantPotは全米の家庭の2割に普及しているそうだが、これも好き好きか。最近のレトルト、特に冷凍食品は本当によくできたものが多くなっている反面、日本でもミールキットが流行ってはいる。たぶん、あまり自動化が進んでしまうと外食や宅配との区別がつきにくくなるし、作り手の罪悪感みたいなものも惹起されるので、ミールキットみたいに一手間かけるものがそれなりの人気を博しているんだろう。例えば本書ではInstantPotに対してHestanCueという一手間を要するスマート調理具も紹介されているが、これなどは全自動化の罪悪感を払拭するためのひと手間の好例かも。

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2021年05月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2020/07出版。コロナ込みの世界観。とにかくすんごい情報量で圧倒されるし、先進的で格好良いけど、システム屋さん目線、いいとこ売る側目線。とても「日々ご飯作っているヒト」の肌感覚は感じられない。それとも実は「日常的に家族のご飯を作るヒト」って、もはや少数派なのかなあ。少なくても執筆陣に主婦はいないと見た。ま、想定されている読者層が違うのか。あと、「食の安全」問題(極度に工業化された製品を食べることへの懸念、長期的摂取の後に顕在化する可能性のある副作用とか)は全く蚊帳の外。

食にコンサバな私には、「代替肉」が衝撃的。
「植物性プロテイン」はともかく、糸状菌由来の「マイコプロテイン」「昆虫食」「培養ステーキ肉」…は聞かなきゃ良かったくらいな感じだし、バイオ3Dプリンターで牛のDNA 配列を組み込んだ酵母を発酵させてプロテイン組成したものを「食品」って言われても…偏見ですよ、ええ、偏見…え?カップヌードルに入ってる「謎肉」、あれが大豆ミート?やだ私、食べているんじゃん(笑)
 
あと、食材調達(買い物)とレシピと調理を連動させる「キッチンOS」。外食オンリーだった単身者とかには有効かもしれないけど、主婦的には(舐めんなよ)って感じ。近隣のスーパー情報一つとっても、パラメータが多くてかつ複雑なのよ。何曜日はどこの野菜が安い、毎月何日はどこが何%オフ、雨の日にクーポン出る店、値引き開始時刻と値引き率(2段階だったりもする)、ここの野菜は安いけどポーションが少ない、こっちの店は鶏肉国産だけど豚コマは輸入物…。更にレシピだって臨機応変にいける?小松菜とほうれん草はある方で代替とか、日保ちしない野菜を優先に使うとか。
今日は亭主と息子がいないから量を減らす…は可能だろうけど、味付けを薄めとか甘めにするとか、温め直して時間差で食べるのを考慮するとか、ホントにできるのかなあ。

あ、ユーハイムの「バウムハウス」、2021/3/4に名古屋の栄でオープンだそう。

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2021年06月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

フード×テクノロジーの略でフードテック。
○○革命という名の付く本は多いですが、本書は、そこまで煽り本ではなかったです。
米国を始め、テックギークたちが、食にまつわるスタートアップを立ち上げている現状などは、へーそうなんだという感じ。日本の携帯電話市場がiPhoneに席捲されたように、食品産業もGAFAのような、プラットフォーマーが現れ、市場が取られてしまうという危惧から書かれた、と述べています。
面白かったのはキッチンOSの話。OSはwindowsやMacのような、あのOSです。それがキッチンとどうつながる?というのは本書を参照のこと。
食品業界最新トレンドのリファレンスとしても使えると思います。
個人的には、発散しすぎてて、やや読みづらいと感じましたが、食のサイエンスについては引き続きウォッチしていこうと思いました。

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2021年08月27日

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