あらすじ
清の第十七皇子愛新覚羅永璘(あいしんかくらえいりん)お抱えのパティシエール見習いとして北京で働く仏華ハーフのマリー。謹慎も解かれ、新しい厨房で中華菓子を学び、宣教師から絵画を習ってお菓子作りに生かしていこうと思いきや──。永璘の意向で新たに江南の厨師が雇われ、更に食通の間で信望される超有名詩人・袁枚が西洋の菓子を所望して、慶貝勒府は大賑わい。そしてうら若き〝親王〟まで!? 清と法国(フランス)、スイーツのマリアージュを、お楽しみあれ!
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Posted by ブクログ
新しい職人が大量に入って混乱気味の厨房。
そんな時に著名な詩人であり食通の人物を受け入れることになり、マリーも自信作を出すのですが……。
食べるものって難しいですよね。食べる時の状況や体調で美味しいものも不味くなるし(−_−;)
めげずに頑張れ、マリー! と応援したくなる今巻でした。
Posted by ブクログ
清国の中でも北と南の軋轢、城内と城外の違いや社会の雰囲気がより広く感じられて面白かった。
マリーは天才でもなければ学問に通じている訳ではない。
当時のフランス庶民の教育を受け、価値観の中で過ごしてきた。
女子として普通の教育よりかは菓子職人に必要な文字や計算を覚えただけだ。
育った環境の価値観はアイデンティティにも繋がるので、キリスト教徒が他の価値観を見下すのも仕方ないのかもしれない。
でも理解したことも受け入れたこともある。
ただ、纏足に関してはマリーと同意見だな。
実は永璘のWikiを読んでしまった。結末はどうなるのかな。