あらすじ
喧嘩のはずみで人を殺め、村を出奔した18歳の茂兵衛は、松平家康の家来である夏目次郎左衛門の屋敷に奉公することに。だが時悪しく一向一揆が勃発。熱心な一向宗門徒である次郎左衛門は主君に弓引くことを決意する。立身出世どころか謀反人になってしまった新米足軽・茂兵衛の運命やいかに!?
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Posted by ブクログ
じつに面白かった。戦国時代の名の有る武将を現す時代小説は多いが、足軽の立場から
見たものは新鮮だった。
物事が実に細かく再現されていて、茂兵衛の目を透して自分が戦国時代にタイムスリップした感がある。多分、自分だったら、この時代、すぐ死んでいたと思う。
現代の平和な時代に生まれて良かったと思える。
夏目次郎左衛門の下で、一向宗側として戦う足軽茂兵衛は、数々の手柄を立てた。
一向一揆も治まり、苗字も付いて植田茂兵衛となり、家康直属の足軽と成り、身分も向上した。
NHKの大河ドラマ「どうする家康」と相まって、次巻も興味深い。
Posted by ブクログ
大人気のシリーズだけど、知ったのはつい最近のこと。きっと面白いけど16冊はしんどいかなと思い、手をこまねいていたところ、最近ストレスを発散する必要が生じ、購買衝動で既刊全巻を揃えてしまった。さっそく読んでみたが、特別な能力も技もない茂兵衛がこれからどう重用されていくのが楽しみになる内容で、これは確かに受ける本だと思った。徳川家康の大河放映から出遅れてしまったが、読めば当時の映像が想起されるので、十分その意味でも楽しめそう。シリーズものがお気に入りになると毎日が元気になるので、衛生上も良い感じ。