あらすじ
高校三年生の俺・君塚君彦は、かつて名探偵の助手だった。
シエスタを失ってから一年が経ち、夏凪や斎川と出会い、シャルと再会した俺は、ある日、彼女たちと共に《シエスタ》に誘拐される。
そこで告げられるのは俺が『忘れている』らしいシエスタの死の真相。
探偵と助手の長くて短い旅の記録。
地上一万メートルの上空で始まる少年と少女の冒険譚だった。
「君たちには、どうか見届けてほしい。そして、私が挑んだ最後の戦いを──」
そうしてシエスタは語り出す。
どうして探偵がもう、死んでいるのかを。
一巻発売後、新人賞作品として異例の大反響となった第15回MF文庫Jライトノベル新人賞《最優秀賞》受賞作、追憶の第二弾!【電子限定!書き下ろし特典つき】
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Posted by ブクログ
ついにタイトルの伏線回収。3年間の目もくらむような冒険譚、《SPES》との対峙。いかにシエスタと君塚が深い絆で結ばれ互いを信じあっていたかが感動した。一体、シエスタの心臓はどんな作りなんだと思ったり、新たな登場人物アリシアの正体、本当の姿なるものが存在するのか、気になる伏線も多々あり次巻がすごく楽しみ。
シリーズの中でもかなり好きな巻。
Posted by ブクログ
第1巻で完結したんじゃないかと思った本作だけれど、さかのぼってエピソード0的な一番の肝の部分の本作は、やっぱり「刺さる」ね。結果が分かっているからこそ、余裕な態度や結末の決断に胸打たれる。ラストは第1巻と上手くつながったね。続刊が楽しみ。第1巻のメンバーが中心になって《SPES》との対決を描いていくのだろうけれど、最後にどのようににシエスタについて決着をつけるのかが気になる。