あらすじ
林真理子が描く『風と共に去りぬ』第一巻!
〈小説『風と共に去りぬ』を読んだことがあるだろうか。私を作家へと導いてくれた小説である〉――自身の「原点」と語るあの名作を、ヒロイン、スカーレット・オハラの一人称小説として林真理子が鮮やかにポップに現代に甦らせた!
南北戦争時代の米国ジョージア州。「このあたりいちばんの美人」ということになっているスカーレットは、わがままでうぬぼれやで思慮浅く、華やかなドレスとパーティー、そして男の子たちにちやほやされるのが大好き。「他の娘の恋人を奪うのが趣味」だと、まわりの女子どころか実の妹にまで嫌われている。
そんな史上最強のヒロインの波瀾万丈な人生。恋あり、三角関係あり、冒険あり。最高に面白い、待望の第1巻!
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Posted by ブクログ
「風と共に去りぬ」を大胆翻訳、という帯。読んだことなかったけど、登場人物の視点と思考から捉えられる景色と人間関係が斬新。スカーレットの腹黒さと稚拙さが炸裂してて、それがむしろ潔くて気持ち良い!お国柄とか貴族事で解釈に難アリかなと思っていたけど、どのキャラクターも明確に描かれてるし、策略から関連図が見えてきて、パラパラ読み進められる。続編ものには手を伸ばすのに躊躇する私も、続編が気になってめずら早く書店に行きたい。
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❁お気に入りのフレーズ❁
・いつもの光景なのに、色彩が抜けて急に白っぽく見える。
Posted by ブクログ
宝塚のレットバトラーの写真ばかりが印象にある物語を初めて読んだ。
1巻のスカーレットはひたすらバカで傲慢で嫌な女の子である。バカなのは自分なのに周りの女の子を冴えなくて頭が悪いと言い続けている。
とはいえ自分の若い時も似たところはあったように思う。
この子がどんな波瀾万丈な人生を送るのか、どう成長していくのか2巻以降が楽しみ。
ラブストーリーあるあるだけど1巻ではレットバトラーの事は大嫌いである。
Posted by ブクログ
著者がこの仕事を引き受けてくれて、ほんと良かった。
中学生か小学校高学年で分厚い全5巻くらいのを読んだけど、再読するにはハードルが高すぎて…。
林真理子の手によって名作がまた読める幸せ。
しかもすごく読みやすい。
ところどころ、細かいとこは忘れてたわ。
チャールズとの間に男の子が産まれてたのね。
ピーターっていう黒人のそういえばいたわ。(マミーとプリシラは覚えていた)
しかもこの最初の登場ではスカーレット16歳、メラニーがたった1つ年上の17歳だったとは!
チャールズは早々に戦死してピティパット叔母さん(メラニーとチャールズの叔母)を頼ってタラからアトランタへスカーレットが越してきて喪に服している立場で舞踏会に行く気満々のとこで終了。
2巻も楽しみ〜。
Posted by ブクログ
「風と共にさりぬ」スカーレットの視点で書かれた林真理子さん新訳作品。自由奔放、小悪魔女子スカーレット(この時15~17歳)の心の移り変わりが分かりやすく、あっという間に読み終えてしまった。宝塚の舞台でお話は知っていたのだけれど、改めてこの作品を読んで、え?スカーレットってそんなに若かったの?そりゃ、こんなワガママも言うはずかもなぁ。という驚きがあった。続きが気になる!バトラーに出会って彼女はどんな風に変わっていくのか。
Posted by ブクログ
自分にとっての『風と共に去りぬ』は、思春期に読んだこともあり
とても大切な物語だ。
スカーレットはけして友達になりやすそうな女の子ではないのだが
憎めないチャーミングさがある。
教科書で習った物事の表面上しかわかっていなかった私にとって
奴隷解放は良いことだと思っていたので
この本で物の見方が変わるきっかけにもなった。
この小説は、スカーレットの一人称になっており
”鮮やかにポップに現代に甦らせた”というコンセプトのようで
恐らく『風と共に去りぬ』を読んだことがない人にとって
とても読みやすくなっているのだと思う。
現代版にアレンジされているというわけでもなく
大筋は変わらない。
ただ原作を愛している自分にしては”ポップ”過ぎて
読み応えが少なく感じてしまった。
この先の展開の中で、登場人物に感情移入し過ぎて
落ち込んで日常生活に影響が出たほどのあの感じが
この文体でスカーレット目線でしか描かれない場合どうなるのかなと思う。
原作が難しかった、読みにくかったという方には
おすすめできると思う。