あらすじ
「日本の復興は、鉄道が中心となってやらなければならない」(一九四五年八月一五日、鉄道総局長官の発言)。進駐軍専用列車の運行、続発する事故等の混乱のなか、独立採算制の企業体・日本国有鉄道は誕生した。ビジネス特急「こだま」、東海道新幹線、通勤五方面作戦ほか近代化に努めるが、過大な投資等で赤字が膨らみ、分割民営化により四〇年の歴史を閉じた。その後のJR三〇年も含め、鉄道から見た日本現代史を描く。
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Posted by ブクログ
前2作未読のままこちらから読んでみた。戦後から現在に至る鉄道史の概説としてコンパクトにまとまっている。表やグラフの説明もあって当時の経営環境も分かりやすい。
戦後復興期から苦難に喘いでいた国鉄の歴史も概略がわかる。民営化に至るまでの労使関係にはあまり触れられていないのは少しもの足りないが、それは別の書籍でカバーかな。
Posted by ブクログ
3部作の完成ですね。昭和戦後と平成を分割して4部作くらいかなと思っていたのですが... 日本の鉄道の歴史を学ぶことができる良シリーズです。これまでの巻が割と時系列で記述がすすんでいたような気がするのですが、この巻はトピックごとに多少の時空の乱れ(笑)があります。また、この巻の取り扱う内容でもう少し知りたかった労働組合問題は割とさらっとなので、もう少し記述があるとうれしかったかな。とはいえ、新書3巻で日本の鉄道の歴史をおおよそおさえることができるのはすごいです。こういうことに興味がある人には是非おすすめの書籍です。
Posted by ブクログ
<目次>
第1章 敗戦直後の鉄道
第2章 日本国有鉄道の成立
第3章 高度経済成長期の鉄道
第4章 高速鉄道時代の幕開け
第5章 暮らしのなかの鉄道
第6章 国鉄の解体
第7章 JR体制下の鉄道
<内容>
全3巻の日本鉄道史の第3巻。戦後から現在までがまとまる。どうしても国鉄(JR)がメインとなってしまう。私鉄の様子はサラッと書かれているに過ぎない。概観をみとるのにはいいだろう。
Posted by ブクログ
日本の鉄道の歴史が、3分冊のボリュームで一通り確認できるこのシリーズは読み応えがある。ただ、個人的に最も知りたかった分割民営化があまり記述されていなかったのは残念。逆に、分割民営化に至る一連の政府の動きはそれなりに記述されていたのは良かった。