あらすじ
王妃付きモード商として、アントワネットの元へ、日々、足しげく通うベルタン。自分の置かれた状況への不安を吐露する王妃を鼓舞し、さらなる高みへ野心を燃やす。そんな折、師パジェルの店トレ・ガラン破産の報せが届く。「いずれ朽ちるなら、自分が蒔いた種の土になりたい」――師の言葉を胸に刻み、次に仕掛ける流行は“王妃風”。髪結いレオナール、調香師ファージョンと共に、若い王妃をファッションの中心へと押し上げる――!!
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パジェルさん
パジェルさん......。
ベルタンを育てて術を残した彼女は優しすぎたのかもしれません。ベルタンもしっかりと仕事をこなしていてかっこよかったです。
ああ師匠
師匠パジェルの退場に泣きました。女が身を立てるのが並々ならぬ困難な時代に、自らモード商として礎を築き、後進を育て、そして散る。うう、なんてお人だ。そしてベルタンは益々がっつり働いていくし、時代は徐々に移ろいの気配を見せ……。歴史の結末は分かっているけれど、どう描かれるかとても気になっています。作成のための取材や史料からどう解釈したかの裏話もとても楽しみ。