あらすじ
カボと湾田のショー作りはつづく。二人は衣装を探すために古着屋をめぐる。湾田とのステージを想像すると、自分が引き立て役にしかならない。そんなイメージをもって葛藤していたカボは、衣装選びやSNSでの発信など、チームとしてせめて自分が貢献できることを積み上げていた。しかし、古着屋を散策中の壁谷との偶然の出会いによって、湾田との関係をさらに深く考えることに――。
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「俺はダンスを直視することが出来ない」と言う主人公は、中学時代の体育でダンスを上手に踊れなかった苦い経験から、ダンスに対して抵抗感を抱いていた。それに加え、吃音症で自分の気持ちが出せない彼だったが、ある日、クラスメイトの女の子がダンスを練習しているところを目撃し、踊る姿に目を奪われた。そして、彼女に惹かれて共にダンス部に入部し、ダンスの楽しさに目覚めていく…というストーリーだ。
繊細な絵柄とリアルな高校生の生態描写が印象的。作者の珈琲先生も昔から吃音の悩みを抱えておられたそうで、主人公の心の声は先生が感じたことを代弁しているような気がする…吃音症という社会派テイストを感じさせる一面もすごくリアル! そして、ふとしたワンシーンからも感じられる「踊っている」という躍動感が好き! 視覚で感じるダンスと音楽は生まれて初めての感覚で鳥肌が立った。ヒロインとの絶妙な距離感もすごくいい! 尊い!
感情タグBEST3
カボくん、ワンちゃん、それぞれに熱い視線を送る存在が出て来たり、ワンちゃんのことを貶す女子の嫉妬がカボくんに吹聴したり、ダンス以外の面倒臭い人間関係部分が濃くなってきました。
次巻も愉しみです。
Posted by ブクログ
毎巻ほんと驚かされる。これまでマンガとしてダンスをいかに表現するかを追究してきた本作だが、作中のストーリーにおいても「ダンス」をいち映像表現としていかに表現するか、という映像制作や演出、プロモーションの話にまで拡がってきた。
その上で主人公のカボは「別に世界を広げたいとは思ってないんだ」と気付く展開。……マジでうますぎる!!
「ダンサーにウケるダンスだけやってても世界が狭くなるよ」というカンビ君の言はごもっとも。それでも人に見せるだけがダンスの本質ではないということをここまで見事に描いてくれるとは。
「演技とダンスって対極にあるような気がする」というカボ君の考えもなかなか興味深い。即興性と既存性。しかし自己を無化していくのは演技もダンスもある種似ているかもしれない。
壁君に壊されたカボのバキバキのスマホ画面、ここまで修理してないのがなんやかんやで便利な演出要素として使われまくっててウケる。あの日のバトルを忘れたくないだろうし、直したくない気持ちもわかる。
カッコイイ・・・けど
話の展開はアツいし言い回しも巧みだと思うけど、ダンスの動きのあるシーンがどうもグッとこない
一枚絵はカッコイイんだけど連続は何やってるかようわからん
俺に適性が無いのかなー?