【感想・ネタバレ】10DANCE(6)のレビュー

あらすじ

「アンタを愛している」鈴木がそう優しく、杉木に口にした言葉を最後に二人は別れた――。そして元のダンスを教えあう関係に戻ったが、昔のようにはできない。気持ちを必死で押し殺す二人の前に、運命を大きく変えるある男が現れた。想いを秘めた二人に訪れた転換期の第6巻。

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BL漫画であり、本格競技ダンス漫画でもある本作。その魅力について本気で語ろうとすると一晩でも足りないため、未読の方へのおすすめポイントを2つに絞って紹介します。

1つ目は、井上佐藤先生の写実的かつ華麗なタッチで描かれる、競技ダンスの美しさと迫力。ともに日本一の称号を持つ主人公の杉木と鈴木が、互いの専門を教え合うためにペアを組んで踊るのですが、そのダイナミックな美しさはため息もの……。最初こそ、コミカルな描写が目立ちますが、雪の降る公園で手を取り合ってダンスをする、まるで映画のようにロマンティックなワンシーンも。杉木の「僕ならあなたの好きにして構いません」「ただし大事に扱ってください」という決め台詞で昇天必至です。

2つ目はダンスを通して揺れ動く2人の心。2人とも基本的に異性愛者ですが、誰よりも互いの才能に惚れ込み、同じくらい競技ダンスに心血を注げる相手に出会ったことで、ライバル心が友情に、そして友情が恋に似た感情へと育っていきます。しかし、この感情を容易く「恋愛」と規定しないのも本作の萌えどころ。クソでか感情の矢印は確実に互いのほうを向いているのに、「プロダンサー」としての理性が、感情を名付けることを避けるのです。多くのBL作品は相思相愛の状態が物語の終着点になりますが、本作では一体どうなるのか……。展開の読めなさもBLファンを虜にする一因ではないでしょうか。

巻を重ねるごとにゆっくりと、しかし着実に盛り上がりを見せる『10DANCE』。世界トップクラスの大会を舞台にダンスは優雅さと迫力を増し、ステージが大きくなるほどに杉木と鈴木の関係は複雑さを増していきます。BLを嗜みながら本作を読まないのは、あえて「人生の半分損している」と言ってしまいたい。半ば脅すくらいの勢いで未読の人を沼に引きずり込みたい。絶対に後悔させませんので、まず1巻だけでも手にとってみていただきたい次第であります!

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ネタバレ 購入済み

10ダンスプロジェクト

 鈴木の10ダンスプロジェクトが始動、パトロンが付いた彼の生活は興味深かったです。そしてコーチはノーマンに、彼と杉木のダンス比較描写が分かり易かったですが、違いの大きさに驚きました。
 恋路は余りにも心細い、それだけに回想シーンが美しく映ります。

#泣ける #切ない #深い

0
2026年02月09日

匿名

ネタバレ 購入済み

なんかもうっ

切なすぎてもう見れない、でも見たい、二人でいてほしい〜、と心がムギュムギュした6巻でした。そして二人とも美しすぎる〜!

#胸キュン #泣ける #切ない

0
2023年02月01日

ネタバレ 購入済み

切ない

別れを告げてから少しずつ距離が離れていく杉木と鈴木。心の声も伝わらなくなり、一瞬繋がる糸でまだ愛があることを感じて安心しますが、どんどん心も体も遠くなります。
最後の公園でのダンスは、今までのことを走馬灯のことのように思い出します。とても切なくてじんわり涙が出ます。
二人の道がまた交わることを祈っています。
7巻楽しみです。

0
2021年09月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

気持ちがお互いにないわけではない(というかありあり)
なのに、「失恋」という言葉。今の二人の関係を表現する
のに、これ程適切な表現はないのかもしれない。
踊っていて何も伝わってこなかった時は、部外者の私でも
ショックだった。(あれは何だろう?)
この恋と失恋が、杉木のダンスに深みを与えたようなの
、ダンサーとしての杉木には好ましい経験なのかもしれ
ない。ライバルとして対峙するつもりなら、失恋は却って
良かったのかもしれない。
見えた二人を繋ぐ細い糸が、どんな未来を手繰り寄せるの
かは誰にもわからない。マーサ先生の言うように、人生を
賭けて全てを手にいれるのだ。
鈴木の方は、ノーマンとのダンスで得るものが大きそう。
杉木に会いたくなってしまうところはかわいい。「拠り
所」かな。
佐市さんに対する杉木の視線や暴言に笑った。

0
2026年03月25日

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