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Posted by ブクログ
刹那で破滅を好む錬蔵の性癖発露。
この性癖からすると、ゼッタの行く末が惨憺たるものになってしまいそうで、想像が重たい。彼女自身、宗教上の理由でいつなんどき魔女狩りの被害者になるかもしれない身の上という不安定な立場だしなぁ。自分のやれることを健気にこなしていく姿は、可憐な存在なので。イサックの拠り所になりそうな気配もあるのだけど。ゼッタ自身は、そう望んでいると思う。
ローゼンハイム攻防戦は終了。スペイン王太子暗殺という混乱を利用し、一気にイサックの銃を手に入れようともくろむ錬蔵。暗殺も発作的に起きてしまった事件で、それを銃を入手するためだけに利用する錬蔵。彼の後先考えなさが素晴らしくいかれてます。
思いがけずイサックと錬蔵の一騎打ち開戦。
で、次巻へと続きます。ひきがずるいやね。
歴史作品の意義を感じられず残念
ヨーロッパに渡ったサムライの冒険活劇、というストーリーに興味をもって読みましたが、キリシタンに拉致され、キリスト教奴隷商人によってヨーロッパに連れ去られた日本人奴隷とか、歴史を語るうえで重要な情報が全く出てこなく、歴史ものとしての存在意義を感じられません。
例えてるなら、世界観を丁寧に描くことを省いた異世界に突如として飛ばされたサムライの活躍を描く、ラノベ的な立ち位置の作品と感じた
四巻まで買ったが、さすがに続きは買いませんね。