あらすじ
ある事件がきっかけで、探偵団に仲間入りしたまどかの通学路にあるお気に入りの洋館。その屋根にあらわれた「天使の像」には不思議なひみつがかくされていて……。名探偵たちの推理はいかに!?
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Posted by ブクログ
“「うーん、だったらスマートフォンか?」
「残念、ぼくはまだ子どもだからね。そんなツールは持ってないぞ。」
「そうかあ……だとしたら、それこそ超能力でもつかわないかぎり、アクセスできっこないと思うけどなあ。」
「マコト、もちろん本気でいっているのではあるまいな?」
ネロが加わってきて、ぴしゃりといった。
「超能力をトリックにつかうのは、ミステリーでは厳禁ではなかったかね。」
ミステリーのトリックには反則がいくつかあって、超能力やオカルト現象もその中にふくまれているのだ。
「わかってるよ、ネロ。けど、ほかにどんな方法があるのさ。ぜったいに不可能だよ。」
「ほんとうに、そうかね?いつかもいったが、視点をかえてみることがかんじんと、わたしは思うのだがね。」
「視点をかえる?」”[P.157]
今回はだいぶ変わったなー。スマートフォン出てる。
最初の頃は恋愛模様だいぶ右往左往してるなぁ。
昔読んでた頃は年上を思い浮かべていたのに、イメージが書き換えられる。小学生だよ小学生。なんてこった……。
“「でも、なんなの、これ?」
「ぜったい、ぜ〜ったい、だれにもないしょよ。」
といって、まどかはわけをうちあけた。
なあんだ、そういうことだったんだ。みずきは胸につっかえていたものが、すーっと消えていくような気がした。
「ふーん、やるじゃん、まどか。もう、好きな男の子がいるなんて。」
「やだやだ、みずき、ないしょだってば。」
好きな男の子かあ。あたしはどうなんだろう。そんな男の子、だれかいるかな……。
マコト?
みずきは自分でもびっくりして、思わず首をふっていた。ううん、まさかね……。”[P.253]