あらすじ
明治維新の激動期を司法卿として敏腕をふるいながらも、明治6年、征韓論争で反対派の大久保利通、岩倉具視らと対立。敗れて下野した江藤新平は佐賀の地から、明治中央政府への反乱を企てたが……。34歳から41歳までのわずか7年間に、栄光と転落を味わった「ふしぎ」な生涯を描く傑作歴史長編。
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Posted by ブクログ
大久保利通が、江藤の事を邪魔に思っていたかが、特によく書かれている。大久保好きの自分には、大久保のダークな部分を知れた事はそれなりによかったと思う。
江藤自身も、下野後は非常に短絡的で中途半端な論理で反乱を起こしてしまい、本書の佐賀の乱が始まる辺りで、若い書生が江藤に対して「かれは英国貴族の家にうまれたほうがよかったであろう。」と想像するくだりがあるが、もし江藤が大久保の遭難後に中央に登場していたなら、もっと活躍出来ていたのではないかと感じた。