あらすじ
和平のため奔走する首相・東条英機だが、ルーズベルト大統領は対日戦争の肚を固めていた。開戦か和平か混乱する中、山本五十六は連合艦隊司令長官就任の祝賀会の席で「天命を待つのみでは祖国の安泰は期しがたい」といってのけた。報道班員として従軍した著者による、太平洋戦争全史を描いた唯一の大河小説。【内容は山岡荘八歴史文庫版「小説太平洋戦争」と同一です】
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Posted by ブクログ
相変わらず山岡荘八の本は何十年も前に書かれたとは思えないぐらい丁寧な取材の上に書かれていて、歴史観の偏りもあまり感じない。日本人にとって必読じゃないかと思う。
松岡洋右が日独伊三国同盟、日ソ中立条約を結んで帰朝するところから。松岡はそれらを対米交渉の材料として考えていたこと、近衛文麿のウィッシーワッシー感、東条が首相となってからの対米交渉の努力、コミンテルンの関与を伺わせる事件と頑なに対日開戦に向けて謀略を進めるローズベルト、真珠湾攻撃やシンガポール攻略など。