【感想・ネタバレ】新装版 小説太平洋戦争 (6)のレビュー

あらすじ

「一億総特攻」として誰もが死所を探す危機は、天皇の聖断により救われた。昭和二〇年八月一五日、終戦。武人たちは自決、天皇は「責任は私が負う」とマッカーサー元帥に告げた。そして「数世紀間の文明を抹殺する思想」という不条理のもと東京裁判が始まる。平和に徹して生きる未来を信じる鎮魂の巨篇、完結。

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Posted by ブクログ

シリーズを読み始めて3年弱。放置しては読んでの繰り返しなので、読んだ期間自体は一年に満たないかな。最後のこの感は山岡氏の考えが書かれている分が比重高く、後半は特に戦争の後味として描かれていたように思う。戦後処理や満州の事後が描かれていたのがそれ。この作品から派生して同ジャンルのより詳細な作品にも手を伸ばしたくなる。戦争評論の類と比べると、事実・体験に忠実な分変に思想的でなくよい本です。山岡氏はこれを描くのに10年の月日を費やしたとありましたが、戦争を実際に体験してなお10年もの間この作品を執筆され、こうして後世に残して下さったことに感謝したいと感じました。事実としての戦争読み物を欲している方、思想的な読み物を嫌う方は特におすすめです。

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2025年04月25日

Posted by ブクログ

日本の大都市の空襲、ソ連仲介の修繕工作、原爆投下とソ連参戦、天皇の聖断、15日のクーデター未遂、連合軍の進駐と占領政策、東京裁判、満州国の終焉。
この時代を従軍記者として見てきた著者だから書けた、小説太平洋戦争という名のノンフィクション。日本人とは何かを改めて考える機会となった。

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2022年08月09日

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