【感想・ネタバレ】新装版 小説太平洋戦争 (3)のレビュー

あらすじ

活路をニューギニアに求めて大軍を上陸させた日本軍だが、米軍の反撃は圧倒的な物量とともに予想をはるかに上回る速さだった。増援の一兵も送れず炎熱と飢餓のなかで軍は壊滅。ビルマではインパール作戦の火蓋が切られたが、思わぬ作戦齟齬の罠が待ちかまえていた。鬼神も哭かしむる壮烈な戦いの果ては。【内容は山岡荘八歴史文庫版「小説太平洋戦争」と同一です】

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Posted by ブクログ

ニューギニアとビルマにおける陸軍の悲惨な戦い。インパール作戦はよく耳にしたが、ニューギニアでの4500mのサラワケット越えやラム河とセピック河の泥水の海を30キロ、10日余りも立ったまま休めずの状態だったりとか、聞くに耐えない。ビルマの牟田口中将もなんとなく聞いていたただの凡庸な悪人というのとは違い、佐藤中将との確執も不幸なすれ違いに起因するところがあるのだろうと思った。

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2022年06月18日

Posted by ブクログ

この巻は徐々に消耗する日本軍というところ。軍隊は上からの命令は絶対なので、どれだけ無理と分かっていても従わないといけず、そこでまたみすみす多くの人が亡くなっていく。食料も補給もない中で、勝てる訳がないのになぜ戦争を続けないといけないのか、本当に当時が気の毒に思いました。そしてもう一つ思ったのは、戦争は殺し合い。いかにたくさんの人を殺す技を身につけるか、それを身につければ勝ちで、周りからは賞賛されるということ。こんな残酷なことはありません。読むのが辛い巻でしたが、まだまだ続きます。

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2023年03月15日

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