あらすじ
四十の賀を迎えた源氏のもとに兄朱雀院の愛娘・女三の宮が降嫁し、思わぬ波乱の幕が開く。紫の上は苦悩の末に発病、女三の宮を垣間見た柏木は恋慕をつのらせ密通、不義は源氏に露見する。それぞれの苦しみを抱えた男女が織りなす圧巻の心理ドラマ。第6巻は、若菜 上・若菜 下を収録。
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Posted by ブクログ
珍しく、若菜(上下)だけのシンプルな目次。
柏木は過去の源氏のようにどうしても目当ての女を手に入れたくて、若さゆえの暴走・過ちみたいな表現。
果たして同情できるのか????
若菜(上)
女三の宮の婿選びで、朱雀院はまさかの源氏を指名し、亡き藤壺の中宮の姪であることと若さに惹かれて承諾する。実際に降嫁してくると、女三の宮が幼稚に感じられ、紫の上に改めて惹かれる。しかし、紫の上の信頼は既に失われている。
蹴鞠の会で偶然、女三の宮の姿を柏木と源氏は目にしてしまい、柏木は前から彼女に憧れていたため、さらに恋に燃え上がる。
若菜(下)
紫の上は出家したがるが源氏が許さない。その後重病にかかり、源氏はつきっきりで看病する。その間、隙ができたのもあって柏木は女三の宮を犯す。その後も通ってくるが、女三の宮は源氏にバレることを恐れつつ、懐妊してしまう。
身に覚えのない懐妊と、柏木から女三の宮に宛てた手紙を発見してしまった源氏は全てを知り、柏木も源氏にバレたことがわかり、驚愕し、病気になる。
朱雀院の五十の賀宴へ無理に参加させられた柏木は、源氏から妙に優しい言葉をかけられて居た堪れず、早めに引き上げるも病気が悪化する。
Posted by ブクログ
波乱の帖。
源氏の兄の朱雀院の娘である女三宮が、源氏の元に嫁いできた(こんなプレイボーイの弟に愛娘を託すなんて…)。晩年になって夫が新しい妻を迎えたことに紫の上は動転し(そりゃそうよね)、どんどん身体を壊していく。源氏は幼妻である女三宮に満足できずにいる(周囲の人はだいたいそうなると思ってたと思うよ)。
一方、かねてから女三宮に好意を寄せていた柏木は、仕方なく彼女の姉の女二宮と結婚している(かわいそうな姉…)。でも、ついに恋心を抑えきれなくなってストーカー行為の末、女三宮に子どもを宿してしまう(犯罪者!!!)。
もちろん子どもは源氏との子、ということになっているのだが、源氏も薄々事実に気づく(っていうか、昔同じようなこと、あなたもしたでしょ?)。柏木はなんてバカなことをしたのだろうと後悔し、こちらも身体を壊していく(本当にバカな男!!)。
と、突っ込みどころ満載のエキサイティングな一冊に仕上がっている。
源氏物語はこんなに長いのに、きちんと伏線が張られており、そこが物語に重厚感を出している。また、紫の上の感情の起伏の様子は現代の女性にも通じるところがあると思った。