あらすじ
明石の君母子の哀切な子別れ。最愛の人藤壺の宮の崩御。長男夕霧の大学入学と幼い初恋。亡き恋人夕顔の娘、玉鬘がたどる波瀾の運命。広大な自邸・六条の院に愛する女君たちを住まわせ、栄華をきわめた源氏31歳から36歳までを描く。第4巻は、薄雲・朝顔・乙女・玉鬘・初音・胡蝶を収録。
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Posted by ブクログ
養子として迎え入れた夕顔の娘、玉鬘に手を出そうとするところが最大の見どころ。巻末の解説で分かったけど、六条の院(源氏のハーレム)が後楽園元球場の5倍ほどもあるっていうのが驚き!なんちゅう広さだ…
Posted by ブクログ
長いヨーロッパへの旅の途中で読破。日本の風情、日本の香りが描かれていて、故郷が懐かしくなる。源氏物語は本当に香りの描写が多い。香りに関する記述に印をつけていったら、ブックイヤーがたくさんできてしまった。
源氏が都に戻ると、暗かったお屋敷が明るさを取り戻した。そんなお屋敷にお気に入り女子たちを集めて暮らすのだが、源氏は楽しいだろうけど、女子たちの気苦労は大変なものに。一番ご寵愛を受けている紫の上でも嫉妬の嵐なのだから、ぷっつりお便りの途絶えた姫たちの哀しみは相当なものだろう。モテ男を選んでしまった女子はいつの時代も辛いらしい。
源氏自身も昔亡き帝から「みんなを平等に愛さなければダメじゃないか」とお叱りを受けていた。まるでイスラム教のよう。
こんな話でこの巻は終わりかと思いきや、最後に源氏が養子のような形で引き取った姫を好きになってしまうという展開が。この先どうなってしまうのか。巻5へ続く。