あらすじ
想いを深め合う2人に魔の手が忍び寄る……。塔太郎と大は、ついに初デートへ! しかしその裏で、理想京では不穏な動きが――。第7回京都本大賞受賞シリーズ、第二部開幕! やっと想いが通じ合った塔太郎と大は、念願だった初めてのデートに出かけることに。しかし大の希望で岡崎に向かうも、思わぬトラブルに巻き込まれてしまう……(「龍王と女神の純愛歌」)ほか、総代和樹の遭遇する事件や、琴子と玉木の微妙かつ絶妙な関係を描いた短編を収録。一方、理想京では、あきらが塔太郎に対して不穏な動きを見せており……。第二部の幕開けとなる、待望のシリーズ第九弾! 文庫書き下ろし。
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Posted by ブクログ
大ちゃんと塔太郎が無事に引っ付いたので、シリーズ終わったくらいの気持ちでいたら、そう言えば理想京の件が終わっていなかったと気がついた9巻。
二人の初デートを微笑ましく見守っていたら騒動に巻き込まれてるし、総代くん結構大変な目に遭っているなと思っていたら栗山くんの評価が上がったし、まさかの琴子さん主役話だと思っていたら玉木さんがついに動いた!という。
ある恋が決着ついたと思ったら、次の恋のお話が立ち上がりそうな感じ。
地味に琴子さん離婚歴ありお子さん持ちだったことを忘れていて驚きました。
イラストのせいか、もう少し若いイメージだった。
ただ本編の進展としては、終章がメインだったように思う。
それまでは、どちらかというと単発の番外編に近い印象。
結局、塔太郎と父の決着がつかないとシリーズの終了ということにはならなさそう。
あやかし課のメンツの力量も上がってはきているが、戦力の補強がもっと欲しいところ。
安心材料が欲しいなと切に思った。
巻末の特別掌編は、まさる視点の物語。
ここでも、まさるの成長が見られて嬉しく思った。
本当に初期の頃から比べるといい子に成長したなあ、まさる。
親戚のおばさんくらいの立ち位置で眺めております。