あらすじ
第七回京都本大賞受賞で話題のあやかし警察小説シリーズ、待望の第三弾! 伝説の太刀に封印されし「亡霊」が放たれた時、清水寺での激闘が幕を開ける――。化け物や神仏に関する事件を専門に扱う警察組織「京都府警あやかし課」の隊員・古賀大のもとに、ある大男が現れた。その男の正体は、源義経に仕えたかの有名な豪傑「弁慶」。謎の僧兵集団に追われる弁慶の警護を請け負った大達だったが、その過程で『義経記』の裏に隠された衝撃の事実が明らかとなって……。大達は、強大な敵から弁慶を守り切れるのか? 今冬一番熱いお仕事現代ファンタジー。
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Posted by ブクログ
大ちゃん試練の時。
レベルアップのためとはいえ、一時的に塔太郎と離れ離れになるし、武器の刀も使い物にならなくなってしまうし、事件の展開そのものもハラハラさせられることが多い3巻ではありましたが、それ以上に大ちゃん大丈夫かと非常に心配になってしまいました。
大ちゃん(及びまさる)が乗り越えなくてはいけない試練だったので、その先に得られたものは多かったとは思いますが。
大ちゃんもまさるも強くなった!
恋愛面の方も折角大ちゃんは自覚したのに、ご覧のとおりブレーキのかかる展開かつ自分自身も進展はまだ早いと後輩に徹することを選んだ状態なので、これはこれで非常にもどかしい思いをしました。
まあ安易に引っ付いてしまうと、それはそれでご都合主義かと思わないでもない。
塔太郎の方も最近は思わせぶりな態度を見せることが増えてきたので、今暫くはニヤニヤしつつ、このもどかしい状態を見守ろうと思います。
事件の方は前述通り、今回はかなりえげつないというか、強敵で同情の余地のない輩が多い。
特に最初の話と最後の話の敵ははらわた煮えくり返りそうなほどの悪でしたわ。
その分、戦闘シーンの描写にも熱が入っていて、いつも以上の迫力がありました。
特に弁慶の話の総力戦は見ものです。
キャラクター小説ながら手に汗握る戦闘シーンは毎回本当に凄いと思います。
敵の凄まじさ、それに打ち勝つ主役たちの活躍、最高でした(語彙力)
あ、新キャラも登場しております。
特に騎馬隊がかっこいいのです。
女性キャラだったので、もしや恋のライバルかと心配になりましたが、そんな心配は必要なく、寧ろかっこいい女性でありました。
馬に乗る塔太郎というサービスショットも見逃せないのです。
そりゃ大ちゃん惚れ直すよね(それでいてブレーキ中というもどかしさ……たまらない)
この通り、今回も見どころ満載な物語となっております。
面白かった!(だから語彙力)