あらすじ
産業文明が滅びてから千年。瘴気を発する腐海に人々はおびえて暮らす中、木々を愛で、蟲と心を通わせる少女ナウシカの壮大な物語が幕を開ける――。スタジオジブリの設立のきっかけとなった不朽の名作を、繊細で鮮やかな画とともに文庫版として新たに編集したシネマ・コミック。映画の全カット、全セリフを掲載した愛蔵版。
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Posted by ブクログ
平和を口にしながらも、生きている限り
1番平和に遠く、地球や他の生物にとって
最も有害な生き物である人間。
自分ももちろんその一人として、平和にボケてしまわず
すべての命に感謝し大切に思えるように
1つでもできることをしていかなきゃと、
ナウシカを見るたびに"生きていく"ということの
意味の深さと罪の深さに反省させられる。
雪のように降り積もる美しい死の胞子。
地球の木々と同じように、人間の出した毒を
体内に取り入れて浄化し、綺麗な結晶にして死んでゆく森。
生と死。
毒に脅かされる世界と浄化された死のあとの美しい世界。
相対する世界の狭間で必死に命を守ろうとするナウシカ。
言葉を使い互いの気持ちを伝えあえるからこそ、
人間にしかできない大切なことを地球に還元しながら
美しい地球の命を繋いでいけたらいいなぁ。