【感想・ネタバレ】伯爵と妖精 白い丘に赤い月満ちてのレビュー

スコットランドのエジンバラ近郊の町に住むリディアは、妖精について何でも知っているという妖精博士(フェアリードクター)の看板を掲げて、妖精がらみのあれこれを解決する仕事をしようとしているが、産業革命によって街灯が輝き、鉄道が走るようになったヴィクトリア朝のイギリスでは妖精はすっかりおとぎ話扱いで、村人から変わり者の娘として遠巻きに見られるばかり。ある日、ロンドンで博物学の教授をしている父からイースターを一緒に過ごそうと誘われてロンドンへ向かうものの、途中でトラブルに巻き込まれて知り合ったエドガーという男性から、自分が妖精国に領地を持つ伯爵家の子孫であることを証明するために力を貸してくれと頼まれ、フェアリードクターの仕事として引き受けることにするが…という形で始まる長編ファンタジー小説です。
妖精が見えることで人間とうまくやれないリディアと貴族らしい見た目と言動にもかかわらず闇を抱えているエドガーが、徐々に明らかになる彼の過去や妖精の絡む事件などを通じて、本当に少しずつ心を通わせていく描写が細やかで、読んでいてグッときます。主人公以外の登場人物も個性豊かで、かなりの長編にもかかわらず、スムーズに読み進めることができますが、先が気になり過ぎて夜更かししてしまうかも。個人的には、鉱物好きにもオススメしたいお話です。

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Posted by ブクログ

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長かったこのシリーズも、ついに完結ですね。初めてこの小説を手に取ってからも、もうずいぶん長い月日が経ってます。
終わり方がとてもよかったです。穏やかな終わりで本当に良かったと思います。
短編集がまだ出るそうなので、楽しみです。

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2013年07月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

遂に完結してしまった!!! 表紙で勢揃いしてるのがいいね
結末的には嬉しいけど、寂しいなぁ
あとがきにもあったように、短編集を期待してますけどね

もう勢いで読み切ってしまった だからかな、読み返さないと細かい所までは理解出来そうにない 
むしろもう一回一巻から読み返さないと理解しきれないんじゃないかとさえ思ってきたよ


取りあえずハッピーエンドで終わってよかった
アルヴィンの行動の真意が掴めないうちは、彼にもドキドキさせられ・・・いや、もう、誰がどう動こうが関係なく、ずっとハラハラドキドキしてたな 今も心臓バクバクだよ

アルヴィンはもちろん、エドガーとリディアの三人の悩みと決断がもう、切なくて、それでいて格好よくて
三人とも本当に強いよね 彼らの協力者皆がそうなんだけどさ
あとリディアのお父さんも どこまでも娘とお婿さんを信じてて、動じないあの感じ、とっても素敵だったな

リディアが予言の真意に気付いた時は、彼女も死んじゃう!って思ったけど、無事で本当によかった
子宮を貫いたってあったから、子供はもう望めないかな、って思ったけど、そんなこともなくて本当によかった!

アーミンが死んでしまったのは悲しいけど、人として亡くなったわけだし、皆に忘れ去られたわけじゃないっていう意味ではよかった
あのシーンのアーミンとケルピーが・・・挿絵もとってもよかった

そしてニコね・・・まさか死にそうだったとは思ってなかったから、まさかの魂?魔術?の移動にはびっくりしたけど・・・とても可愛らしいことになってるんでしょうね笑
早く新しい毛皮を纏った、小さいままのニコとアルヴィンのツーショットが見たい!!

レイブンとケリーの距離もぐっと近づいたみたいだし?
それにしてもレイブンも予言というか、ロンドンタワーの言い伝えに一つかんでるとは思わなかったからビックリしたわ でもとっても格好よかったよ ちょっと鳥肌もんだったわ

最期、ロタとポールに付いても一場面欲しかったけど、こっちも短編に期待することにする


それにしても、あの占い師?悪魔?の女性はどうなったんだろう
彼女はまた出てくるのかなぁ また問題起こしてくるのかなぁ
もう伯爵一家には幸せにほのぼのと暮らして欲しい気がするんだけどね


4/30
堪えられず、今月のコバルトを買ってしまって、伯妖読んだんだけど・・・結局リディアはオニキスの毒で寿命が縮まったことに変わりはないみたいで・・・エドガーはもちろん諦めてないみたいだけど、これはどうにもならないのかな
それともあの悪魔らしい女性が関係してきたりしないのかな!? 毒は予言とは関係ないものだから、予言関係には何も出来ないんだろうなぁ 
あぁ、折角のハッピーエンドかと思ったけど、完全なハッピーエンドじゃなかったよ・・・

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2013年04月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

これで完結です。
確か「LaLa」の広告で「ヴィクロテ」と「伯爵と妖精」の紹介を見て
長いあいだコバルトから離れていたのに、また読み始めたのでした。

期待通り本当に面白いシリーズでしたが、ちょっと詰め込み過ぎかな。
最終巻で、ちょっと書ききれないところもあったような。

だけどきちんと物語が収束して、狙い通り着地したのは立派ですね。
今回のお気に入りシーンは、エドガーとアルヴィンの対決シーンと
アーミンとケルピーの最期のシーン。

特にアーミンとケルピーの場面は…もう大好きで、たまらないです。
あんな幸せもあるんですね。
これがあるから少女小説はやめられないんだよなあ。

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2014年11月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

どう終わるのかと思ったけど、あるべきところに落ち着いた感じです。
個人的には、ニコが随分とまあ可愛らしく……って感じですが、ちょっとその辺のエピソードはじんわりきたかなぁ。
アーミンはいい女で、ケルピーはいい男だった。

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2013年04月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

長かった・・・どうして読み始めたか、きっかけはもう覚えてないのですが、大好きなシリーズでした。ちょっとあっさりかな?という気がしましたが、それでもふたりがちゃんと幸せにになってくれて、ほんとよかったです。

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2013年07月22日

シリーズ作品レビュー

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