【感想・ネタバレ】ディープラーニング活用の教科書のレビュー

あらすじ

インターネットに遅れること20年、ディープラーニングは、
「汎用目的技術」の1つとして、あらゆる産業を変えていくとみられています。
汎用目的技術とは、古くは動物の家畜化、車輪、印刷の発明から、鉄道、電気、
自動車、インターネットまで「原理は単純で汎用的でさまざまなことに利用できる」
技術のことをいいます。

本書は、ディープラーニングが与えるインパクトを事例を基に解説します。
第1章では、東京大学大学院工学系研究科 特任准教授の松尾豊氏が描く
「ディープラーニングをベースにしたAIの技術的発展」(ロードマップ)を解説。
第2~5章ではこのロードマップを基に国内の先進事例を分類して紹介していきます。

カツ丼の盛り付けを判定、泳ぐマグロの数を数える、クリーニング衣類を判別、
文章の校閲、河川の護岸の傷判定、送電線の異常検知、道路下の空洞を探る、
タクシーの乗客数予測、テレビCMの効果を予測、お弁当の盛り付け、重機で自動掘削、
白黒映像の色付け、仮想アイドル画像の生成、プロ並みアナウンサー、人の話し方を
まねる……続々登場する、こうしたディープラーニングの驚異の活用法が分かります。

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具体的な事例が盛りだくさん

AIを活用した事例がふんだんに盛り込まれていてシンプルに読み物として面白い。ビジネス課題の解決からAI開発をスタートすべきとの思想のもとで書かれているので、ビジネス事例がふんだんなのだろう。ビジネスパーソンこそ読むべきものと感じた。

#タメになる

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2025年05月20日

Posted by ブクログ

会社でAI(Copilot)を使えと言われているが、業務で必要なのはそれじゃないような…と思ってたどりついた本。
これは、人間が画像から読み取って判断する諸々を、たくさんのサンプル画像から勉強させ、同様の働きができるAIを作ろうという実例を挙げている。その35社とはどこか。どの会社でどのように役立てているか、また、そのAIの導入やサービスの提供にかかわっている会社はどの会社なのか。
2018年出版のため、現在はもっと進んでいるとは思うが、AIがどのように導入され使われるかを知らない人にとっては十分すぎる内容だ。残念ながら私が関わっている業務は画像から学習させる領域のものではないが、AIを実際に導入するにあたっての考え方や進め方まで、学べるものはたくさんあった。まだAIがよくわかってない人間のレビューですが、AIをどのように利用するか、まだわからないところがたくさんあるのは私だけではないだろう。AIがどのように使われるのか、実例を知りたいならこの本を読むべき。同時に、画像から学習する以外のAIの使い方については、これ以外の本も読むべきかと思います。
本の内容からズレるが、ここで取り上げられている会社は、AI活用企業またはAI関連企業として、投資の対象として検討するに値する会社なのではないだろうか。わたしはそのようにも考えました。
これの実践編(茶色の本)は実例がもっと詳細に書かれているようだ。そっちも読みたいのだが、おそらく時間をかけてじっくり読むべき本で、そのような時間がとれるかどうか。そんなふうに考えていると、AI最先端はどんどん変化し、本の内容が陳腐化することよりも、自分がついていけなくなるのが心配ですけどね。

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2025年05月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ディープラーニング(DL)のビジネス活用事例や導入時のポイントに触れた本。

・DLは「汎用目的技術」であり、あらゆることに利用可能。
汎用目的技術:原理が単純で汎用的で様々なことに利用可能。

・DLはすでにコモディティ化しているため、ビジネスへの応用力・構想力が問われるフェーズにきている。

データだけに依存するとグローバル企業に勝てない。データとモノをつなげることやいかにユニークなデータを集めれられるかがカギ。

・今、急速に進化しているのはマルチモーダルな認識。

・DLで100%こなそうとするのではなく、タスクを分割したり、人間がどうやってヘッジするかを考える。

・どの水準になったらビジネス活用が可能か考えておく。

・データが重要になるビジネスにおいては、どうやってデータを獲得するかがビジネス上の肝であり、データが集まるよう「必然性」を工夫できるかも考えるべき

・AI活用で重要なこと:「経営のイマジネーション」「ビジネスインパクトと費用の試算」「多産多死を前提に、チャレンジを続ける」

何度も出てくるのは、「AIは道具であり、どう使うか(どんな課題を解決したいのか)が大切。現場を知っていて課題設定力があり、AIの使い方を知っている人材が重要」というメッセージ。

言うのは簡単だけど、やってみないとわからないこ上申してやるのは、崖から飛び降りるぐらい怖いなー。

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2019年01月23日

Posted by ブクログ

ディープラーニングの活用事例を勉強したい人におすすめ

【概要】
●AIの技術発展を基に分類した事例の紹介
●AIをビジネスに活用する企業が直面する疑問

【感想】
●「活用の教科書」というとおり、基礎的知識を持って読んだ方がよく理解できる。
●実現したいことの業務プロセスを分解して、AIがそれぞれを実現できるかを見極め、AIに何を担わせるかが重要になる、ことを理解した。

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2021年06月17日

Posted by ブクログ

ディープラーニングを日本で実際にどうビジネスに組み込んでいるか、事例が割と豊富に集められている。ややソースが偏っている気もするが、日本ではまだそれくらいしか事例がないのかもしれない。データの入手や利用範囲の割り切り、人間とのタスクの切り分けなどにも多少触れられていて、すごいシステムをアピールする系の記事より現場感があってよい。

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2019年07月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ディープラーニングの様々な活用事例について紹介した一冊。参考になる。

<メモ>
・ディープラーニングの発展ロードマップ
 画像認識、マルチモーダルな認識、ロボティクス、インタラクション、シンボルグラウンディング、知識獲得というフロー

・マルチモーダルとは映像、おと、各種センサーなどの情報を複合的に扱うこと。現在急速に技術が進化している分野
行動予測や異常検知を実現する。

・ロボティクスとは、環境変化にロバストな自律的行動を実現するもの。自動運転など。

・オムロン ドライバー見守り車載センサを開発 認知、判断、操作の状況を判定する。前方注視しているか、運転い復帰できる状態か、運転席にいるかなどを判定する。

・AIがもたらす経営効果は製品サービスの付加価値向上、オペレーション効率化、業務プロセス最適化。

・積極的にモデル開発すべきは、自社にしかないデータを活用した領域

・AIが得意とする領域。1つは法則が自明でない膨大なデータから法則性を見つけ出すこと。もう1つは法則は分かっているが、目的に達する最適な手段がわからないときに手順を見つけ出すこと

・アプローチ
何がしたいのか、何ができるのか
ディープラーニング、機械学習、ITシステム、機械、人のどれでアプローチするか
ディープラーニングの場合
1クラウド、オープンソースを利用
2自社AIを持つ企業のAIを活用(API)
3独自開発 自社開発、ベンチャー、大学など

・活用がうまくいくデータの6条件
1正規化・整形されていて、AIが読み解くべき情報のみに整理されている
2データを説明する情報が多い。説明変数多い
3可能な限り個別の情報が特定されている
4欠損がない
5偏りがない
6データ数が多い
他の例ではデータ量が多い、データのアノテーションの質が高い、アウトプットが明確に定義されているなど

・タスクを分解して、必要なデータを定義し、その上でデータ収集、開発、実証テストとつなげていく。

・AI活用で大切なことはトップのイマジネーション。ビジネスが成立するかどうかの仮設設定力や構想力。そして投資するマインドとスピーディーな意思決定。企業体の変革とAIを中核にしたデジタルシフトを行うことが重要。

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2019年06月16日

Posted by ブクログ

ディープラーニングが流行ったタイミングで購入した本の1つ。
本書はディープラーニングが活用されている事例集。技術的知見を得られるものでもないし、この本を読めばG検定合格にぐっと近づけられるという本でもないが、「結局ディープラーニングってどうやって応用するの?」に対するベストアンサーとなっている。
に次回作が出版されていることもあり、本書はさらっと目を通すので十分と思われる。

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2022年09月17日

Posted by ブクログ

どのようにディープラーニングを実業務で活かしたかだけではなく、例えば異常データが少ない場合にどう対処するかなど、ディープラーニングでなくとも分析全般にヒントになる方法が書かれていた。

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2022年05月22日

Posted by ブクログ

ほぼ活用事例を羅列しているだけなので
「活用の教科書」
というタイトルだとちょっと違うかなと思う

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2020年11月15日

Posted by ブクログ

ディープラーニングに関する技術の活用事例集
画像系が多いが、複数社の事例で参考になる部分はあるかもしれないが
結局各社各様、解は一つではないので、あくまで参考程度
結局エンジニアリングを理解してないと、未来がかいなと再認識はできる
必要なら読む程度で良い

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2019年07月03日

Posted by ブクログ

ディープラーニングの活用事例が豊富に掲載されている。
ビジネス課題の話が中心であり、ディープラーニングの仕組みの導入や技術的な要素はあまり情報が無い。

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2019年05月05日

Posted by ブクログ

事例は正直あまり面白くなかった。

 ブレインパッド アナリティクスサービス本部 副本部長 兼 AI開発部長の太田満久氏も、最初に考慮すべきは、「実現したいタスクは、本当にAIを利用しなければ不可能なのか」だと指摘する。太田氏は、「既存の技術を利用して解決できるならば、無理にAIを使う必要はない」と助言する。
 
 グーグル・クラウド・ジャパンの大薮氏は、「一般企業が新たなAI活用分野を切り開くのは難しいので、先行事例がある分野で戦った方がいい。」と助言する。

 活用がうまくいくデータの6条件
①正規化・整形されていて、AIが読み解くべき情報のみに整理されている。
②データを説明する情報が多い(データベースでいえば列の数が多い)
③可能な限り個別の情報が特定されている
④欠損がない
⑤偏りがない
⑥データ数が多い

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2019年03月23日

Posted by ブクログ

事例は正直あまり面白くなかった。

 ブレインパッド アナリティクスサービス本部 副本部長 兼 AI開発部長の太田満久氏も、最初に考慮すべきは、「実現したいタスクは、本当にAIを利用しなければ不可能なのか」だと指摘する。太田氏は、「既存の技術を利用して解決できるならば、無理にAIを使う必要はない」と助言する。
 
 グーグル・クラウド・ジャパンの大薮氏は、「一般企業が新たなAI活用分野を切り開くのは難しいので、先行事例がある分野で戦った方がいい。」と助言する。

 活用がうまくいくデータの6条件
?正規化・整形されていて、AIが読み解くべき情報のみに整理されている。
?データを説明する情報が多い(データベースでいえば列の数が多い)
?可能な限り個別の情報が特定されている
?欠損がない
?偏りがない
?データ数が多い

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2021年08月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「時代の流れに遅れている自分を実感」

「ディープラーニング」という言葉がニュースやネット上で見かけることが多くなったがそれについて知識がなかったので読んでみました。

本書の事例の紹介から、AIは日本各地で様々な職種で活用されていることがわかりました。特に、AIアナウンサーが「辛い」を「つらい」と「からい」を使い分けて読めるというところに驚きました。

AIの活用で業務効率とサービスが向上し、より寛容な社会になっていけばよいと希望的観測をもちました。

なお、「教科書」と銘打っていますが、それ以前の入門書等で少しディープラーニングについて知識がないとサクサク読み進められないかもしれません。

なぜなら、見たことのないカタカナ・専門用語のオンパレードだからです。
本書の読者はディープラーニングについて知識がある人を想定して書かれている本なのかもしれないですが。

例.米グーグルの「テンソルフロー」
・・Googleが開発しオープンソースで公開している、機械学習に用いるためのソフトウェアライブラリ。(wikiより)
私は存在すら知らなかったです。
しかし、このような状況が、日本におけるAI人材の不足と言われる所以なのかもしれません。
つまり、AI業界で基本的な言葉(例。テンフルソロー)でさえ一般人に浸透していないということです。
本書を通して、今後AIについて、知らないと情報格差が生じるのではという危機感をもったので少しずつ知識を深めていこうかと思います。

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2019年03月22日

Posted by ブクログ

ディープラーニングとはなんぞや?と様々な活用事例が分かります。参考になりました。
IoT展に行く前に予習したかったので、丁度良かったです。

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2019年02月16日

Posted by ブクログ

AI創世記。ぼぼ毎日、新聞の一面や見出しを賑わせている単語。その根本となるディープラーニングとは何かと思い手に取ってみた。

事例が多く掲載されているが、素人目から見るとITシステムと同じように思えてくる。課題自体が全てを解決してくれるのではなく、どう使うか、といった点は同じである。しかし、スピード感が尋常ではなく生活そのものに関係して来るのは何となく分かる。

これからどうなって行くのか将来を見据えた動きなのでワクワク感が伝わってくるが、現在は試行錯誤の時期でありこれからどう発展していくのか分からない状況。

一方でこれが進化する事で中国で2020年までに行おうとしている管理社会が世界全体で加速度的に進みそうで一抹の不安を覚えてやまない。

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2018年12月24日

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