あらすじ
罪人が化け物に見える青年・遠野青児は、わけあって借金をかかえネットカフェを泊まり歩く放浪生活を送っていた。そんな中、迷い込んだ洋館で、白牡丹の着物をまとった美少年・西條皓(さいじょうしろし)に出会う。皓はある使命を受け、鬼の代わりに罪人を地獄に届ける「地獄代行業」を営んでいるという。そんな皓は、持ち前の観察眼から青児の窮状を見抜き、住みこみの助手として屋敷で働くよう誘う。なし崩しで助手として働くことになった青児は、旧家の令嬢からの一家に災いをもたらしている「鵺」を対峙してほしいという依頼を受け、皓とともに旧家・獅堂家に乗り込むが、そこには血縁に絡む怨念が渦巻く事情が・・・。旧家での連続殺人、ライバル探偵・凜堂棘との推理合戦、数々の困難に巻き込まれながら、青児は少しずつ自らの役割を自覚し、どこか寂しそうな皓も、青児との関わりの中、少しずつ笑顔を取り戻していく。罪人を地獄に届ける謎の少年と世に絶望したニートの事件簿!
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Posted by ブクログ
ただのニートじゃなかった。
ペットだった。
紹介が助手からどんどん格が下がっていくのが面白い。
青児さんの扱いが面白い。
欲を出しすぎたと思うか、渇望するものを得られなかった事を哀れむか。
でも地獄に墜ちたのは自業自得だと思う。
Posted by ブクログ
人の業にゾッとするけど妖怪は興味深いので楽しく読みました。和洋折衷で、ニートもあれば旧家もある新旧ごちゃまぜなところや横溝正史的世界も好み。
読みやすいしキャラも立ってて良いし青児くんと西條さん(案の定名前の漢字が変換されないけど、名字が西條八十だ…タイトルもそれでかな)のペットと飼い主という謎関係が好きです。紅子さんもいい。
どこかで気付いて修正かけたらもっとどうにか…って3件ともに思ったけれど、だいたい気付いたときには手遅れなので苦しいです。青児くんも生き残ったようでいて確実に手遅れ。でも西條くんにくっついてればこれ以上の地獄には陥らないです、きっと。それでも堕ちてしまったときには西條くんは容赦せんやろ。。
続きも読みます。
「〜してみえる」という敬語表現が出てくるので、東海圏の人かな…と思ってたら作者さん愛知出身でした。使わない民(福岡)からすると違和感あるけど意味はわかるのでう〜んと思いながら読んでる。。関東圏設定っぽいけど。こんな重箱の隅をつつく読み方したくないけど、不特定多数への質問文でも文中で敬語表現に「みえる」を使われるとめっちゃ気にしてしまうもので。。
山本五郎左衛門をググってほ〜となったのも束の間、大好きうしおととらの東の長のモデルが山本五郎左衛門だった…西の長は神野悪五郎でこちらの棘さんのお父さま。なんということでしょう!全ては繋がっている