あらすじ
PHP研究所70周年記念出版「日本の企業家」シリーズ2巻目となる本書は、これまでの幸之助論と大きな違いがある。それは「“経営の神様”と称された幸之助の『経営戦略』と経営理念のかかわりに焦点を合わせ、編集したところにある――」(序より)。日本の経営学界を牽引し続けた編著者に、幸之助が創設したPHP研究所が全面協力。幸之助が経営上の競争優位を得る上で重視した成長戦略、組織・人材開発戦略等を分析、その核心に迫る。第一部[詳伝]には、幸之助自身の重要発言、関係者の証言や興味深いエピソード、さらに事業創造の成功要件が随処に織り込まれている。第二部[論考]では、事業部制等にみられる幸之助の戦略思想を解説。第三部[人間像に迫る]では、「日に三転」「対立と調和」「生成発展」等、幸之助哲学が凝縮された数々の言葉や、家族による貴重な発言記録を紹介。“時代の先駆者たちの躍動に真摯に向き合う”シリーズ、ここに刊行!
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
Phpから出ている、いわば、正伝。
そのためか、綺麗な面ばかり強調しすぎなきらいはある。
もう少し、人間身や苦悩にまで入り込んでも良いのではないか。
また、戦略の話は、自分の研究に寄せすぎ感はいなめない。しかし、なぜ事業部制なのか、は参考になった。
多角化すると、一人で見きれない。
そのため、事業ごとに責任者をおく。
そのときに、製造、販売をもうことは基本だが、松下の場合は販売をもたない事業部もおいていた。販売のみを専門とする部署があることで、顧客ニーズを取りまとめることができる。一方で、販売までもち、分社化させることで、外部の目にさらされ、より一層ガバナンスをきかせることができる。
事業部長の責任は、結果としての利益。
それを操作させない経理部員。
本社に力を集中させすぎない分社の仕組み。
非常によく練られてると改めて学ぶことができた。