【感想・ネタバレ】日本の企業家10 大原孫三郎 地域創生を果たした社会事業家の魁のレビュー

あらすじ

PHP研究所創設70周年記念出版「日本の企業家」シリーズ10巻目。大原孫三郎はその多彩な人生、そして大原美術館開館などの社会事業家としてのすぐれた事績によって世に知られる企業家だが、いまもって彼の経営者としての実力はよく認知されていない。そこに着目し、その真価を見極めようと試みた編著者は、戦前日本の紡績・織物業の研究を長年続けてきた研究者であり、本詳伝を記す中で、孫三郎の周囲に存在した有為な人材に注目し、彼らの衆知を活かして卓越した業績を残し、同心戮力(どうしんりくりょく)という現在のクラボウ、クラレに継承される理念の具現化を果たした経営者像を浮き彫りにした。さらに第二部I章の論考「倉敷紡績の経営分析―いかに競争優位を確保したのか」(執筆者・結城武延)では各経営指標をもとに検証・分析も行なっており、倉敷紡績の経営を基盤に、地域創生の実現に尽くした企業家・孫三郎の新たな魅力に迫った一書である。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

1914年大原奨農会農業研究所を設立
もともと、労働者や農民への教育に深い関心を持っていた孫三郎が、農学校を中心とした組織を考えていたが、ドイツ留学から帰国した近藤萬太郎の進言を受け入れた結果、農業農学に関するアカデミックな研究所に変わった
倉敷労働科学研究所:国際的に見て特異な存在だった労研
当時海外出張中であった息子総一郎に、農研は祖先に対する報恩のため設立したもので、大原家としての仕事である。労研は実際の仕事に利用し得ると思う。社会的に必要であり、利用する積もりであると伝えている
また、柱の細い家に住むのを嫌った。細い柱の家からは、しっかりした人間は生まれないと、度々言っていた
1920年代の倉敷紡績の工場の姿
寄宿舎の設備
遠方から入社せらるる女工手さんのための婦人寄宿舎を設けています。また面会とかまたは用事のため来社せらるる方、あるいは近親のお方の便利を図るために、寄宿舎内に客室を設け、何日でも無料でお泊めします
結局調査を終わった後、国税庁の役人は言って帰った。大原さんと言う方は誠に偉い方であるとわかった。ほとんどすべての人の財産のわずかに2,3パーセントを寄付して、社会事業家顔するものであるのに、大原さんは資産の70%以上を社会事業に出している。無謀に近いやり方であるが、それがまた一般人と異なる偉いところであると。

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2026年01月27日

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