あらすじ
川上弘美の人気日記シリーズ、待望の最新作! 東日本大震災、引っ越し、入院、手術……。
2010年~2013年は、ほんとうに、いろいろなことがありました。カワカミ・ワールドのエッセンス。
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Posted by ブクログ
大好きなシリーズ。
ひょうひょうとした語り口で、ちょっと変な視点での日常を短いセンテンスで書いている。
布団の上で日向ぼっこしているどこぞのイグアナに恋をしたり、失恋したり、また再開したり、やっとパソコンに買い替えたはいいけれど、ソリティアに延々とはまったり、と時々吹き出しそうになりながら読み進むと、忘れられない『あの日』がやってくる。
この作品のスタンスは崩れず、淡々ひょうひょうと日常は続く。
けれど、ここかしこに作者の気持ちはちりばめられている。
願わくば、作者が一日でも早くソリティアができることを。
Posted by ブクログ
やっぱりすぐに会いたくて、読んでしまった
カワカミさんの日常、不思議、変な感じ
「加齢臭と古本の匂いは、同じ成分であると聞いて、びっくりする」
はい、わたしもびっくりしました
「リモコンで首を振るテレビが欲しい」
えっ?そこにこだわりますか・・・
Posted by ブクログ
この人のエッセイはやっぱりイイ。
なんだか虚実ないまぜなデビュー時の嘘日記「椰子、椰子」的な雰囲気が色濃く残ってる。
あと、魅力の一つとしてはどこかですれ違っていたかもしれないというような同時代ご近所的な時空の共有感。「吉祥寺駅前のUFJ銀行」だったり阿佐ヶ谷だったり東京駅近くでのランチだったり。これは地方のひとや外国の方が読むのと地元民が読むのとでは大分読書体験としてのイメージがちがうんだろな。どっちがいいとかそういう良し悪しは別にして。