あらすじ
ガイアメモリがどうして生まれたのか。
Wの戦いがどうして始まったのか。
ときめからの問いに答えるため、
翔太郎は今、静かに語り始める。
彼が憧れ、その背中を追い続けた探偵
鳴海荘吉との出会い。そして
”始まりの夜”についての全ての物語を――
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Posted by ブクログ
ビギンズナイトの大事なところをしっかりやりながら、おやっさんと翔太郎の出会いを最高な出来で描いた巻。ときめの好感度も上がる巻。 個人的に敵組織が最大限、仮面ライダーと想定外の切り札である翔太郎に対して脅威を感じて慎重に行動を進めてるの、小学校の頃に仮面ライダーWを見てた世代としては敵として好感度上がっちゃうんだよね。
Posted by ブクログ
『終末のワルキューレ』(4)と同じく、この(6)で受けた衝撃を、どう書くべきか、悩んでいる間に、(7)が出てしまった
三条先生、佐藤先生、すいません
ただ、私の勝手な我が儘だと自覚はあるんだけど、コミックスが定期的なペースで刊行されるのは嬉しいが、もうちょい、間が空いてくれりゃ、間に合ったのでは・・・・・・
いや、きっと、間に合ったとしても、まだ出ないか、と悶々しただろうから、これでいいのだ
『風都探偵』(6)で描かれているのは、左翔太郎とフィリップが初めて、仮面ライダーWに変身した“ビギンズナイト”、その始まるの夜の前の物語
鳴海壮吉と左翔太郎、この師弟の出逢いと紡がれていく絆
これを描くのは、佐藤先生、かなりの重圧だったろうけど、その分、もの凄く楽しかっただろうな
何と言うか、素人感覚だけど、線が踊っているっつーか、生命力に満ちていた
痛みも苦しみも感じず、死がほんの少しだけ遠ざかる「骸骨」の記憶を宿すスカルメモリで変身する、仮面ライダースカルのハードボイルドな戦い方は、そんな線だからこそ、カッコ良く表現出来たんじゃないでしょうか
まだまだ、ハーフボイルドな翔太郎ですが、この(6)では、もっと甘ちゃんだったころの彼が描かれています
だからこそ、師匠の言葉、行動、何より、生き方を近くで視て、聴いて、感じ、学び、自分を磨いていく日々の中で、彼が探偵として、人間として、一人の男として成長していく様が、より鮮明に感じ取れます
翔太郎を、街に涙を流させる悪を許さぬ仮面ライダーWとして強くさせる理由の一つには、やはり、自分の判断ミス、犯してしまった大罪が、師匠と恩人を死に追いやってしまった、贖い切れぬ、一方で、背負い続ける覚悟のある自責の念があるんでしょうね
そんな翔太郎だからこそ、自分の正体と「これから」に悩むときめに、迷いを晴らす元気を与えられたんだろう
未だ、半熟卵かも知れないけど、それでも、弟子は足掻き、もがき、傷付き、立ち止まる事があっても、心強い仲間に支えられ、幾度でも、立ち直り、師匠に一歩ずつ近づいていく
本編も激熱でしたが、巻末に収録されている、吉川晃司さんのインタビュー、これもグッと来ます
名優、と言われる方は多いですが、やはり、ハードボイルドの代名詞と言っても過言じゃない鳴海壮吉をテレビと映画で演じられたのは、吉川さんだけだった、と私は思っています
仮面ライダー作品では、世界が一つじゃなく、積み重なっている歴史も流れと形が異なっている訳ですから、異なる世界で、死ぬことなく、仮面ライダースカルと戦い続けていた鳴海壮吉が、仮面ライダーWが戦っている世界に、何かの拍子で転移し、街を泣かす巨悪に罪を数えさせるべく、共闘する展開ってのもあるんじゃないでしょうか
俳優として成長した桐山さんと菅田くんが、当時より、渋みと厚みが増している吉川さんに、どこまで、自分をぶつけていけるのか、どれほどの相乗効果が生まれるか、知りたいので、実写映画、作って欲しいですねぇ
さて、(7)は予告によれば、仮面ライダーアクセルがメインの模様
1号ライダーも好きだけど、味のある2号ライダーがいてこそ、平成仮面ライダーシリーズは魅力的だ、と思っている私としちゃ、アクセルが主役を張るってのは、かなり嬉しい
果たして、照井竜は、今度は、どんな怪事件の解決に挑み、どんなドーパントと戦うのか、楽しみです
この台詞を引用に選んだのは、これこそが、鳴海壮吉のカッコ良さ、と感じたので
弟子であっても、一人の男として尊敬できる部分があるのならば、素直に認められる器のデカさ、そこにシビれる、憧れる
あくまで、私の勝手なイメージですけど、吉川さんも、そんな感じのような気がします
翔太郎に対して、鳴海壮吉が厳しいのは、彼に、その強みを失ってほしくなく、同時に、その優しさを貫けるだけの実力を培ってほしいからなんでしょうね
漫画、アニメ、特撮映画のキャラで、上司にしたいのは、みたいなアンケートを今、聞かれたら、私は間違いなく、鳴海壮吉に一票を入れますね
「半人前のおまえの中で、俺が唯一、尊敬しているところ・・・・・・・それは、弱い者に力を振りかざさず、むしろ、手を差し伸べてやる・・・・・・そんな心根だ」(by鳴海壮吉)