【感想・ネタバレ】報いの街 新・悪漢刑事のレビュー

あらすじ

帰ってきた元ヤクザの大物、それが一大抗争の幕開きだった! 暴力団排除条例の下、壊滅した旧鳴龍会の残党は困窮していた。ヤクザから足を洗っても世間の偏見から免れられない。彼らの現状を憂慮した鳴海署の刑事佐脇は何とかしようと乗り出すが、旧鳴龍会を目の敵にして潰そうとする怪しげな警備会社の職員が、武装して乗り込んできた。裏で糸を引いているのは誰か? やがて関西の巨大暴力団を巻き込んで、一大抗争が勃発する! スリル、迫力いよいよ増大、痛快シリーズ第19弾!

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Posted by ブクログ

安達瑶『報いの街 新・悪漢刑事』祥伝社文庫。

悪漢刑事シリーズ。お約束のエロあり、現実に起きた事件を題材にして、悪漢刑事・佐脇の活躍を描く。

任侠も正義も生き残るのが難しい時代。ヤクザを全面的に肯定する訳ではないのだが、かつてはヤクザと警察、市井の人びとがもう少し上手くバランスを取っていたように思う。暴力団排除条例が施行された現在は警察や手加減を知らぬ一般人の方がヤクザより怖いくらいだ。かつては明確だった善と悪との境界線が見えなくなっている。

鳴海市の壊滅した旧鳴龍会の残党は世間の偏見に晒され、まともな仕事にも就けず、生活が困窮していた。彼らの現実を目の当たりにした刑事の佐脇は彼らのために一肌脱ごうとするが……

本体価格690円
★★★★

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2019年07月27日

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