あらすじ
ジャズに巨額の仕事のオファーをした富豪トロンドが謎の死を遂げ、月の運命は大きく動き始める。そして、ジャズの運命もまた……。
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Posted by ブクログ
上巻では「これどうなるのかな」と不思議に思った伏線をすべて回収して、EVAでの作業をオチに使ってくるのはさすがの手腕だなー。
上巻冒頭のEVA試験に落ちるところと上手く対比されていて、純粋な作劇のうまさに舌を巻いた。
いやけれど、自ら真空に突っ込む勇気は言葉じゃ表せない……。
ここらへん、映画化したら映えるだろうな。つか映画の話はどこにいったんです……?
Posted by ブクログ
いやぁ〜死と隣り合わせな展開に手が汗びっしょりになりました。
解説に映画化になるような事が書いてありますが、探しても見当たらないです。脳内で映像化しましたが、あったら観てみたいです。
来年はプロジェクトヘイルメアリーが公開されるので今から楽しみです!
もし、アンディ・ウィアーさんの次回作が出たら走って本屋さんに行きます。その時はまた小野田さん翻訳でお願いしたいです!
Posted by ブクログ
上巻ではクライム・サスペンスと断罪したわけだが、あにはからんやアベンジャーズではないか! マフィアの大群が地球から来る前に、マフィアがアルテミスを支配する前に、を合言葉にジャズとゆかいな仲間たちが立ち上がった。しかし、計画どおりアルミニウム精錬所バブルを破壊できたが、アルテミスの居住空間は有毒ガスで充満! 精錬所破壊と有毒ガス除去を二重に配したジェットコースターストーリーは著者の真骨頂。破壊されゆく精錬所からロレッタ・サンチェスを救出するところは、『ナウシカ』のクシャナを救う場面を彷彿させた(笑)
Posted by ブクログ
アンディ・ウィアーの『アルテミス』の下巻です。
ジン・チュウの滞在するホテルで暗殺者シュルツから襲撃を受けたジャズは、持ち前の機転を駆使してギリギリのところで危機を脱出し、身を隠します。
トロンド殺害の裏にいたのは、ブラジルの強力なマフィアでした。彼らの本当の狙いは、単なるアルミニウムの利権ではなく、トロンドが開発した革新的な「ZAFO」と呼ばれる次世代通信用光ファイバーの製造技術でした。もしカルテルがサンチェス鉱業を乗っ取り、アルテミスの通信や経済を握ってしまえば、月面都市全体が犯罪組織の完全な支配下に落ちてしまうことが判明します。
これまで孤立無援で一人で動いていたジャズは、自分一人ではこの巨大な陰謀に対抗できないことを悟ります。そこで彼女は、絶縁状態にあった優秀な溶接工の父親アマル、EVAに乗れるルイスとシャピロ、科学者で友人のスヴォボダらゆを巻き込み、仲間に引きずりこみます。
ジャズたちは、カルテルによる支配を阻止するため、サンチェス鉱業の工場にある「製錬炉」を破壊しようとします。
作戦決行の日、ジャズたちは過酷な月面外作業と緻密な計算を駆使して工場へ侵入し、破壊工作を進めます。しかし途中で予期せぬトラブルが発生し、実際に有毒ガスが都市の空気循環システムに漏れ出してしまう事態に陥ります。ジャズは自分の命を投げ打つ覚悟で過酷な環境に飛び込み、身を挺して予備の酸素を供給し、全市民の命を救うことに成功します。
事件の収束後、カルテルの陰謀は打ち砕かれ、アルテミスに平和が戻ります。巨大な危機から街を救ったジャズでしたが、数々の違法行為や破壊工作の罪自体が消えたわけではありませんでした。
アルテミス統治官のグギは地球への強制送還は免除する代わりに、彼女を文無しにして、非公式の輸入管理者とします。
結局、一獲千金を狙ったジャズの手元には何も残りませんでしたが、幾人かの友人、アルテミスへの愛、そしてZAFOへの投資情報が残ります。
逞しい、ジャズ!
アンディ・ウィアーの『プロジェクトメイルヘアリー』は傑作でしたが、これはそうでもないです。何より、主人公のジャズが破天荒すぎて共感できません。でも、読後感は悪くないかな。
ちょっとこんな緩い規律の街あるか!っていうようなおおらかな感じでした。