あらすじ
慎平のループ能力によって、日都ヶ島に起こった事件の全貌が解き明かされていく。しかしその力にも、限界点が近づきつつあった。さらに、その事にハイネとシデが気づいてしまい…!?
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
控えめに言って最高潮!!
息もつかせぬ怒涛の攻防劇は名シーン名台詞の連続。とにかく高速で場面転換を繰り返し各キャラの戦闘・状況を同時並行的に描いているのだが、この流れがとにかく堪らない。
テンションが終始ピークを保ったまま、およそ100ページ強に渡る長丁場のハイネ戦をまるでワンカット映画のように、どっぷり没入感に浸って楽しめました。ほんとにもう、キレッキレ。
好きなシーンだらけですが、やっぱり朱鷺子は外せない。「暴れなさい 爆弾みたいに 静かにね」(p51)って、何だよこの五七五。最高。丸1ページ使った立ち絵もカッコ良過ぎる。
「フカンするなら 余所見は禁物やぞ」(p93)って慎平の落ち着きもさすが主人公。
極め付けはp109〜p111までの潮の一撃の場面。鳥肌。
全員生存‼︎
ここまででも胸が一杯なのに、まさかのミオが仲間になる超展開。こういうの好き。
ここまで澪ってなにかと不遇なキャラだったので、報われるといいなあ。
なお次巻予告でもミオ全裸ver.が掲載。そりゃさすがにボツでしょう。
「痒いよォ〜〜ッ」(p144)ってさりげないコマもかわいい。
そして一行は間を置かず菱形医院へ。
地下で目にしたのは「お母さん………?」(p178)
え⁉︎
5刷
2022.6.25
Posted by ブクログ
遠くで張ってた根津が殺られたため、慎平も狙撃されて、6周目もあっさり、終了。ループの限界も近づくなか、どうなるのか?
と思ったら、その後の7周目が凄かった。
慎平を中心に、皆でアイデアを出しあったバトルの内容が、手に汗握る面白さで、読んでいる私も、予測できない展開に興奮した。ハイネたちを追い詰めるも、惜しくも逃げられる。
が、初の、参加者全員生存に、私も嬉しくなる。
それにしても、朱鷺子の使役能力はすごいな。影に名付けたネーミングセンスも素晴らしい。ハイネに認められた菱形家の人間が使えるこの能力は、朱鷺子の父も使えるということになる。
そして、ウシオの影の能力で、影のミオが仲間になるのだが、慎平側になると、本物の澪と変わらないように見える。ただ、人間にはある、良くも悪くも、周囲への気遣いや恥じらいが欠如しているので、ここでは、ちょっとしたコメディのようになっていて、照れる澪が微笑ましい。
また、この巻で、影の習性がほとんど明らかになるのだが、だんだん劣化していったりするのは、さながら人間のようで、少し切なさを感じた。
慎平たちの次なる目的地は菱形家。
院長がハイネと関わってるのは勿論だが、アランと長く話していた雁切も気になる。カバー裏の校歌の作詞者が、雁切になっているのが、なんかね。校歌の歌詞に、影って入れる?