あらすじ
その後のメンバー達は!? 本当の完結編!
2017年夏、16年の連載期間を経て、ついに最終回を向かえた
大ヒット作「7SEEDS」!!
人類滅亡を阻止するため、未来へと送られた若者達は、崩壊していく地下から脱出し、佐渡島で生きていくことを決意した。
そして、最後まで生き残ったのは30人のメンバー達だった。
食べ物や住む場所の確保など、「生活」に必要な作業を協力しあわなければならない日々がついに始まった!
ナツは、花は、嵐は、安居は、新巻は・・・。
それぞれがそれぞれに複雑な思いを抱えるメンバー達。
そんな中、涼が花に会いに来たことで、思わぬ事態に・・・!?
壮絶な日々を乗り越えた30人の、その後を描いた、
本当の完結編がここに!
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
この外伝でついに物語は終わってしまった。さみしい。。
犯した罪はなかったことにはならなくて、許して欲しくてもそれを求めることがまた暴力で、許したくても心の傷はなかなか治らない。厳しいけど優しい決着の付け方だなと思った。
散らばっていた気掛かりは丁寧に掬われ、一人ひとりの想いが伝わって、最後の最後にあの人に関わる話まであり、大満足です!確かにこのメンバーだとあの人が人気になるのは頷ける。刈田も、よかったね〜。
この巻も表紙・中表紙がしあわせ。田村先生、長い間ありがとうございました。
失敗の先の救い
全巻を2日で読んでしまい、まだ重たさと地下での息を止めるシーンの連続の苦しさが…。
外伝で、やっと暮らしが落ち着いてきたころに、安居が「あそこでみんなと力を合わせて働きたかった」と本当の願いに気付くシーン、胸にグッと来た。
だけど「失ってしまった」。取り戻せなかった。
人は過ちを犯しながら成長するものだと思うけれど、決して許されないことがある。でも、社会がある限り、他の人との出会い方を変え、違う体験や感情を得ることはできる。秋ヲが言ったように、人付き合いは自分が接した通りに返ってくる。社会は自分の鏡。自分が変わり、付き合う人が変わることで新たな世界を生きられる。
安居は本来の優しさを取り戻し、その上で外へ出ることで未来に救いがある。
いつか、より広い世界で活躍する彼らと村の仲間にいい協力関係が出来るんじゃないかな。
一方で、花にも許さなくていい自由があり、とても健全だと思った。レイプの被害者が加害者を許さないでいいのは当然の権利。現実問題として、私もそれをした人とは絶対に付き合いたくはない。
子どもをその子らしく個性に合わせて優しさと愛情で育てたら、そもそもこういうことにはならなかった。過当な受験戦争が生む子どものメンタルにもその手の差別意識は生じやすい。
まともな社会って、どんな社会なんだろう?
彼らが作る新しい文明はどうなんだろう?
私は今、何が出来るかな。
とても考えさせられた物語だった。
Posted by ブクログ
漫画として面白い所いっぱいあった。本当に新しい秋ヲさんの顔覚えられない(ごめん)前の顔も格好良かったよね?
これ読む前は、「安吾いつか許されたらいいな」って思ってたけど、罰するとか許すとかじゃないんだなって思った。
「ただ、近くにいることが怖い」「近寄らないで」でグサってきた。花しか見てない暴力があったんだろうなって思った。
反省してる人がいたら「許してあげなよ」って思うけど、彼女にしかわからない恐怖があるんだろうな。
罰した所でそれは救われない。花の周囲を味方にして安吾をはぶらない所は偉いなって思う。傷つけかえさない所が。
ギリギリ命を繋げたシェルターもあったらいいなって思った。ちまき父(涙)
罪と罰
安吾ぉ〜(涙)
不器用すぎる彼のファンなので、最後の結末には僅かな救いを感じつつも寂しいものがあった。
許すとか許さないとかじゃなく、怖い。
そりゃそうだ。確かに。
「許そうとか思わなくていい。そう思わせる事が暴力。」
この薙刀お嬢様のセリフにガツンときた。今まで自分は、性的犯罪の被害者って立場について、なーんも考えていなかったんじゃないかって。
被害者=「怖い」=弱者
加害者が反省して更正したのなら、弱者である被害者の方が譲歩しなくちゃいけないんじゃないか、って無意識に考えていたのかもしれない。
怖いものを近づかせない、という被害者の権利。これは性的な被害者だけでなくストーカー被害者もそうだけど、ついつい蔑ろにされてしまう大切な権利だ。
取り返しのつかない過ちってこういう事なんだな。
そしてその性的な被害者であるところの花を周りがしっかり守った結果、加害者である安吾が孤立して、このセブンシードのムラ社会的には弱者になった。
じゃあこの加害者はもう許されないのか?現代社会では性犯罪者も法的な処罰を受けた後は社会復帰できることになっているのだけれども。
「あそこに居たかった」という安吾の気持ちが痛くて。。。
旅路から帰った、もしくは旅の途中で安吾が自分の居場所を見つけられる事を切に願っています。
ただ、安吾はりょう君にもうちょっと感謝したまえ〜色々問題はありつつも、BL級の無償の愛だぞ〜。農業娘も頑張って。
夏のAはもうちょっと安吾に優しくても良いのでは…あんな地獄を共に生き残った仲間なのに…確かにレイプはドン引きだけど、一応未遂なんだし、生まれた時から一緒に育ってきて、安吾の不器用だけど真面目な性格を知ってるだろうに、特にバンちゃんとゲンゴロウは同じ男性として見捨て方がアッサリし過ぎてるというか、安吾なら性格的にもう絶対に二度とやらないと信じてあげて欲しいというか。。。夏のBの方が同情的って。。。不憫。
匿名
続きが見たかった
けど、この続きもさらに見たかった。
本編読んでる人ばかりだと思うけどこの外伝は絶対に読むべきです。
みんなのその後の日常がかかれつつ、安吾と亮とまつりの旅立ちも読めます。
その後もみたいー、でも後書きで完全に終わりとあるからもう無いのかな。
充実の後日談
最終回後の後日談がメインの外伝。過酷な冒険を乗り越えたあと、日常をどう作っていくかが垣間見える。未来のデート、娯楽や芸術などなど、どうなるんだろうとあれこれ想像してしまった。安吾たちの船出に幸あれ!!
とうとう
佐渡にたどり着いてからそれぞれどうなったかと思いこれからの暮らしが気になって外伝を読みました。まだまだ、生活というには程遠いけれど、彼らなりに毎日、一生懸命生きてる事、命があるって素晴らしいんだって思いました。
決して一人では生きていけない。みんなの力、知恵を出し合って周りの環境も考えながら生きていく。
コロナ禍の今の世の中を生きていく私にこのマンガはとても心に大きく響きました。
みんな主人公!
ミステリから来て、10巻お試しで読んで、、、結局途中で終わることができずに最終巻、外伝まで読破。
この話は年齢を重ねるにつれて、読む視点が変わったり考え方が変わったり、読む人の心にグッとくるところも変わる作品だと思います。
もし自分だったらすぐに死んでしまうだろうなとか、我が子を未来に送り出せるかなとか、産んですぐに冷凍できるのかな(未来に託すと分かってても)とかありえないと分かってても、考えさせられました。
ナツが地に足ついて少しずつ成長していて、もといた世界よりもイキイキとしていて、とても身近に感じられました。
安居の境遇には同情するけど、、、
もし自分が安居と同年代か年下だったら許してあげてよ、、、
もっと救われても良かったんじゃ、、、とか思うけど、
花の立場で考えると怖すぎるってのもわかる。
我が子を持つ身としては、もし自分の子どもが襲われたら、、、と思ったら到底許せないだろーなーとか思ってしまう。
結局人それぞれの価値観なのだし、未来の時代の環境も鑑みると仕方ないのかなーと思ったりもしました。
でも、安居、読み手にとっては憎めないのよ、、、
ってくらい登場人物に感情移入してしまいます。
そして、
みんな一人一人活躍の場があり、影うすいな、、、と思ってた人でさえ活躍して印象に残ります。
田村先生すごすぎます。
最近の漫画は話、絵と分けて2人で漫画を描く人たちも多い中(それはそれでOK!)で、田村先生1人でこの壮大なスケールの話を考え、絵に描き起こし、完結までもっていってくれて感動さえしました。田村先生ありがとうございます!
個人的には涼が好きです!まつりちゃんいいなー!!笑
蛍ちゃんに手相見てもらいたい!などなど魅力的なキャラクターばかり!
ぜひともおすすめしたい漫画です!
出港
花は最後まで安居を許さなかった。というか、怖いと言えた。現代日本だったら犯罪者が反省してたら周囲から許せの圧力がかかって被害者は何も言えなくなるんだろうな。ちゃんと怖いと、近寄らないで、って言うことは必要だな。
安居は多分、鬱病というか精神がやられていたんだろうな。だから身近な弱い人や気に入らない人を攻撃してしまったんだろう。だとしたら悪いのは安居を傷つけた先生達なのに、安居がいつまでも許されないのは可哀想だな。
涼の安居への想いもはっきりしたことだし、どうか安居と涼で幸せになってほしい。
Posted by ブクログ
安居と花の問題に関して。
ほかのお話だったら最終的に和解させると思うんだ。
日本人ってまさしく『和』を重んじるからさ。
このお話は花側だけでなく安居視点でも描かれてるだけに、もしかそうなるのかなぁ となんとなく思っていた。
でもそこは徹底して一貫して描かれてて、さすがだなぁ と。
まぁ最終的に安居も自分の欲しいものが判ったようで、それはそれで一種の救済なのかとも思う。
そうやって「ときぐすり」が効いてくんじゃないかな、これから。
なんだかんだで要さんのこと信頼してんだなぁ と思えるあのセリフがするっと出てくるとことかも「経過」を感じさせたなぁ。
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個人的にすんごい泣けたのが小瑠璃ちゃんのハルへのプレゼント。
いくら他の楽器(もどき)があっても、やっぱハルはピアノ弾きなんだもん。
もう2度と手に入らないと思っていた掛替えのないものが思いがけず目の前に現れて。
泣けた。すんごい泣けた。こるりちゃん、GJ。
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も1つ泣けたのが、ちまきちゃんのお父さんのお話の最後のほう。
おばあちゃん、シェルターに入れてたんだ…!
大事な孫の父親と、孫の話をしながら過ごせてたんだ…!
竜宮のお話を見る限り、最期はどうなったか判らないけど、それでもちまきちゃんが思ってたような哀しいその後じゃなかったんだねぇぇ。
ちまきちゃんにはそれを知る術はないけれども、良かったねぇぇ とひとり号泣。
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全巻を通して応援していたまつりちゃんは、まつりちゃんらしく旅立ち。がんばれ!
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そ し て!
最終巻にしてあの刈田くんにも良いことが!
報われる努力ってのもあるんだねぇぇ。うんうん。
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質・量ともに読み応えのある作品でした!
一番印象に残ってるのは安吾のエピソードで、彼なりに新しい道を見つかられたのが救いでした。
許されなくて当然の事をしているのですが、夏Aの過去編見てるとそこまで憎めないんですよね。
どちらかというと人の生き死にを勝手に決めていた花の父親や要先輩が許せない。
夏Aのガイドにカウンセラーでも連れてきていたら違った未来もあったのかなと思いました。
Posted by ブクログ
全巻とても楽しく読ませていただきました。
1番感情移入したのは安居です。花が安居を拒否したのは分かりますし、おかしいとは思いません。
が、安居は明らかに不遇の人物だったなと思います。それがなんでかと言うと、この作品の中では「愛し合える異性パートナーに出会えなかったから」なんでしょうね。安居の良いところに惚れる女性がメンバーにいたら、安居の罪を一緒に悲しんで、皆と橋渡ししたと思います。だって、安居以外のメンバー…夏Aの人たちも人を殺してるし、桃太がもっと心の弱い普通の子供だったら、夏Aメンバーへの恐怖から拒否し続けてもおかしくない。花も、夏Aにとっては兄弟同然の友達を殺した大量殺人鬼の娘。親の罪は娘と関係ないと頭で分かってても、生理的に拒否するメンバーが出ても全くおかしくないです。けど、皆は許されていて安居だけは花に拒否され、皆からもなんとなく避けられてしまう。これも安居の自虐が強すぎてパートナーが出来ず自分の罪から目を逸らさず酔ってしまった故の部分はありますが…。涼が最後に、「花が唯一安居のパートナーになり得た、だから邪魔だった」と言ってるのには、作者のメッセージを感じさせます。安居、きっと涼に愛されて、女性から遠ざけられてしまっていたね。なので安居だけのせいではないかと思います。結果的には、皆の罪は何となくなかったことになり1人悪者になって旅立つ、重要な役目を負ったなと思います。安居が旅立ったあと、皆が末長く上手くやっていくには、いつか皆が自分達の罪も認めて、安居を受け入れなくてはと思うのですが…どうでしょうね。
Posted by ブクログ
7seeds完結編。佐渡島の定住生活が描かれています。
安居…不憫な子!!
リーダー格の花が許さないと、コミュニティに入れてもらえないのか…。
嫌いな人間と共存するスキルはあった方が良いと思うけどね。
まぁでもその後の生活が読めて楽しかったです。
匿名
合ってるけど、
安吾は友人等を未来のためとは言え殺され、
友人の血肉が溜まった場所へ入れられ、
その人達は花の父親や知り合い。
その影響から、
安吾は冷静さを失う場面もあり、幻覚を見て、苦しんで、それでも生きてきた、
そんな中、花が現れ、
友人を殺した人の娘。怒りや苦しみでは表せないものが心を頭を体を巡っていたと思う。
そして、花をレイプ未遂。
誰を恨めばいいのか分からなかった、
感情がぐちゃぐちゃだった。
花は守られ、守られ、
安吾は責められて、
安吾は友人を殺した人に、これまでの自分の苦しみに謝ってもらえないし(謝って済む事ではないが)、
辛かったねと同情してくれる者もいない。
レイプ未遂にしても謝ってすむ事ではないが、
心から謝罪し、それでも怖いと拒絶され(当然だが)
他の者からも出ていけと言われている。
安吾に同情せずにはいられなかった。
安吾は嵐等にこれまでどうやって生きてきたか喋って、嵐はそれを想像して泣いていたが、安吾たちが生きていた現実は想像なんかじゃとても足らない、
言葉を掛けるなんてできない。
花や嵐、その周りの者に許してやれなんて言うつもりはない。全てを理解してそれでも怖いと言った花は正しいと思う。
だから安吾にはずっとそばに居てくれる、味方で居てくれる涼がいて本当に良かった。(不器用すぎるが)
いつか愛して、愛してくれる人を見つけて、心から幸せになってほしい。
花のためではなく、安吾のために、
2度と日本には戻らず、自分のした事を見つめながら、自分のされた事によりそい涙してくれる人と幸せに笑って生きていってほしい。