【感想・ネタバレ】サプリ 6巻のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

戻ってきた佐原に、なんで「あの女何」って
聞かないのと思うけれど、それがミナミなんだよなとも思う。

誰かあたしをたすけろ!
というコマが刺さる。この気持ち、とてもよくわかる。
カミサマっていうのはきっと失くしたものの代替だ
という言葉もぐさっときた。

藤井さんに友達が彼氏取られそう、と言う新人が
まぁ悪役として描かれているとも思うが
あまりにも公私混同だし人として女として駄目で
イライラしてしまう。
「ロゴが切れてる切れてないでプレゼン通るか決まるわけじゃない」からなんだというのだろう。
そういう問題ではないのだし、今急いでいるのだから
口答えしながらでもせめて手を動かせと思う。
なのに走れと言われてそれもせず、
プライベートのしかも他人の話をしだして驚愕した。

女の子が苦手なのはわかる。
独特の縄張り争いとか。
女の子同士の争いは疲弊する。
だから、男の人の中で仕事するのはしんどいけど楽なのだ。

ナヲも思った以上に酷い人だった。思い余ったとして
男の家で暴れて物を破壊するのもメンヘラだし
なんでミナミの家に来るのか。怖すぎる。
住所を勝手に教える新人も常識が滅茶苦茶で気持ち悪い。

癒されるっていうのはもしかして何かを誤魔化しているのかもしれない
という言葉になんだかはっとした。
確かに疲れているとき無理矢理求めて得る癒やしは
本当の癒やしというより誤魔化しだ。
魚のお墓のためにプランターを始めるのにしんみりした。
水を作る為に犠牲になる種類の魚たち。

「藤井ちゃんには女の子の仕事してもらおうかな」
「あくせくした女子は公害」
片桐もとても嫌だ。こういう仕事のやり方で良いと思っている人間と一緒にやらなければならないのは
とてもきつい。
問題はないと騙されて来た被害者でしかないミナミ。
怒鳴られて震えているのに、なんとかしようとして
「この場でできることを探らせてください」と提案する姿は恰好良い。
「謝るのは最初の一回でいい、一緒にモノ作ってるんでしょ」
と言ってくれる山地さんに安心する。

こういう日に限ってアクセつけてるというのがリアル。
一日頭を下げる度ずっとこれを見ていた。
このアクセを見る度この先も少なくともしばらくは
今日のことを思い出してしまうだろう。
このアクセがもうつけられなくなるかもしれない。
たとえお気に入りでも。
そういうことも、他人から見ればどうでも良いことかもしれないが地味に削られていく。

「サラリーマンがしんどいのは理念低い奴に限って上行っちゃう事。しかも中途半端に私たちの真上にいる」
滅茶苦茶頷いてしまう。
ずっと上に行けるほど仕事もできず、
女は女だからという理由で昇進しにくく、
結果頭の悪い人の直下で働かざるを得なくなりがち。

触れられるって肯定されるってこと。
それを求めても、許されるのではなかろうか。

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2021年03月01日

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