あらすじ
北欧アイスランドを駆け巡る、探偵・御山慧(みやま・けい)のジュヴナイル・ミステリ第5巻! 殺人事件の容疑がかけられた弟・三知嵩は無実を訴えた。いま、慧は走り出す。……真実を知るために!
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見渡す限り無人の荒野を突き抜ける道路、その脇に横転しているジムニー。
運転席のドアをバカッと開けて顔を出し、「嘘だろ」とつぶやくサングラス姿の男。
まるで映画のオープニングのようなシーンからこの作品は始まります。
第1話では、横転したジムニーのシーンから、男がジムニーの中を整えて一晩過ごし、夜が明けてから道路を通る人を捕まえてジムニーを起こしてもらい、再び走り出すまでを、ただひたすら描きます。男がどうやら車と意思疎通をしているような様子や実在するのかどうかよくわからない女がウロウロする様子が合間に描かれるものの、ここがどこなのかも男は誰なのかもまったく説明されません。ロードムービーものなのかしら…と思わせておいて、この後いろいろなことが説明されていくのですが…本当に、少しずつ少しずつで、しかも、ロードムービーかと思えばミステリーのようで、ミステリーかと思えばラブストーリーのようで、ラブストーリーかと思えばサイコホラーのよう…先が気になってしょうがない!!
とにかく言えることは、これを読んだら絶対にアイスランドへ行きたくなる、ということです。ジャンル問わず、とにかくおもしろいマンガが読みたい!という方におすすめ。
感情タグBEST3
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北北西に曇と往け 5巻
リリヤと主人公が前巻で急接近したおかげで、喧嘩したので、主人公が禊をするはめに
なります。一番探偵らしいことをする巻だと思います。
Posted by ブクログ
生物に優しいとはいえない峻厳なアイスランドの大地に魅了される。
音楽を聞く、料理をする、食事をする、そんな生活の所作だけでも読ませてしまう。
あまり大きな事件はいらないかもしれない。
三知高が本当に猟奇な子なのか気になるけど。
気になりすぎる展開が多い!ストーリーの展開とともにフラグなのかと思うような話もありました。あと弟くんが生きてて良かった!でもどうなるのかわからないので、はやく続刊読みたいです。
圧倒的な自然
ゆっくり読んでいくと、荒涼とした自然、吹きすさぶ風、真っ赤に輝く火口などが頭に浮かんできます。すると、登場人物といっしょに肩の力が抜け、ゆったりとした気持ちになれます。落ち着きたいとき最高です。
Posted by ブクログ
アイスランドで探偵をしている慧くんのお話として描かれなくても不自然でなかった家族が、描かれることで謎になるの、おもしろいです。
私がそういう組み合わせが好きということもあるのですが、リリアちゃんは慧くんでなく清くんに懸想ではないかと時々思えます。前巻のビデオ電話(?)でのやりとり、今巻でのSNSのやりとりやプリン人形やら、ちょっとした描写が大きな絵に付箋で書き足した補足というより散らばったパズルのピースのような何か大きな絵の欠片を見たような気がしてきます。そして慧くんとリリアちゃんと清くんで三角関係なら、慧くんとリリアちゃんが恋敵同士だと思える。
アイスランドの厳しい自然や異国における普通の生活の描写が好きです。それらはただ単に舞台の説明や物語への花添えかもしれないけれど、パズルのピースもしくはピースをはめるヒントなのか気になります。続き楽しみです!
これからどうなるのか
本編がすごくいいところで終わった。残りがショートかと思ったことを謝ります。ボリューム満点で一つひとつとてもよかった。清との話がもっとみたい。
Posted by ブクログ
5巻も面白かったです。リリヤちゃん復活で慧との仲も深まり(?)、三知嵩再び。
三知嵩、どれが本当の顔なのかわからなくて凄いな…お兄ちゃん大好きで慧以外はどうでもいいみたいな気はします。人心を掌握するのが上手い。ラストの不穏さよ。6巻も楽しみです。
青インクページの補遺も面白かった。リリヤちゃんと慧の話よかった。慧はどうにか素直だけど、リリヤちゃんはまだそうでもない。でも慧は食べ物以外にも目を向けてくれ。ホットドッグ美味しそう!
清くんのとこで、御山家なんだか相当複雑そうだと思いました。今後少しずつ明らかになるんだろうか。