あらすじ
2017年11月3日公開、映画『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』原作
スティーヴン・キングの最恐ホラー小説、待望の電子書籍化!
少年の日に体験したあの恐怖の正体は何だったのか? 27年後、薄れた記憶の彼方に引き寄せられるように故郷の町に戻り、IT(それ)と対決せんとする7人を待ち受けるものは?――
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Posted by ブクログ
やっとはみだしクラブが揃って嬉しく思いました。
それでも、幼少期の頃にあった事が明らかになっていくに連れ、スタンリーが死んでしまったという事実が1番悲しいですね。
やっぱり全員で再会してほしかったです…。
Itが何なのかわからない、幼少期に何があったのかも満足に思い出せない。
そんな不安が多い中、回想ではみだしクラブの絆がいろいろな描写で書かれているのが、すごくほっこりしました。
これ以上犠牲者が増えない事を祈るばかりです。
Posted by ブクログ
ITがその正体を少しずつ曝し始めたが、
一体どういうものなのかはわからない。
ピエロ、狼男、怪鳥
そして明らかになったのが、「見える人と見えない人がいる」ということと、「見える人によっても現れるものが違う」ということ。
それぞれが1958年の夏の記憶を取り戻すことがキーのようだが、そのキーの一人のスタンは自殺。
IT側も構えが出来ているようで、殺す気満々。
58年の夏に何があったのか。
Posted by ブクログ
第2巻、どんどん面白くなってきた。
ついに、やっと仲間たちが再会するシーンは感慨深かった。ここに集結するまで、いい大人であるみんなが現在どんな生活をしているかを知った上で、全員の子ども時代を振り返っている。そのために自分も仲間の一員になったかのような感覚で、まるで一緒に立ち向かっているように感じられる。
感情移入や共感とは違っていて、これは共有かもしれない。その土地や時代を共有した者たちにだけわかる何かを、無関係の読者である私がなぜか感じている。こんな小説は初めてだ。
少年少女の思い出には懐かしく楽しいだけではない、紛れもない恐怖も混ざっているが、みんなが親友になった連帯感の中で聞く体験談はいくらか恐怖も薄れる。馬鹿にしない仲間がいるというのは心強いものだ。
デリーに戻ってきたあとに勘を取り戻す作業の最中に起きたことは、これまでより不気味で不快で怖さが増していると思った。いよいよ本当の対決が始まってしまった。誰ひとり欠けることがないように祈るしかない。
Posted by ブクログ
全4巻のうち、2巻まで読み終えました。ようやく、半分。折り返し地点。まだまだ、先は長い、、、
さてこの2巻で、成長して大人になった「はみだしクラブ」のメンバーがデリーの町に戻ってきて、役者は揃った、って感じですよね。再び僕たち、わたしたちが「IT」を、今度こそ完全に滅ぼすぞ!という決起集会をす。というね。
メンバーの一人、スタンリー・ユリスが。上巻でいきなり、自殺して死んでしまってビックリしすぎましたが、この2巻で、何故に、大人になったスタンリーは、マイク・ハンロンからの電話を受けた後に、呆然自失となって自殺を遂げたのか。なんとなく、分かった気がしました。スタンリーの、幼少の時のエピソードで。
「恐怖よりももっと恐ろしいものがある。恐怖につきあっていきていくことはできると思うが、『感覚に狂いが生じたら』、それはもう生きていけない」
というあのスタンリーの心の葛藤。それはなんというか、個人的には、凄く腑に落ちました。ああ、大人になったスタンリーは、マイクからの電話を受けて、まさに「感覚に狂いが生じて」しまったんだな、と。だから彼は、生きていけなかったんだな、と。なんというか。うん。凄く腑に落ちました。これは、スタンリー・ユリスというキャラクターの造形としては、スティーブンキング、凄く上手いなあ!と思った次第。
でも、この先、話はどう転がっていくのか全然わかりませんが、個人的には。スタンリーには、生きていて欲しかったです。大人になって、彼も「はみだしクラブ」のみんなと、再会して欲しかったです。そこはただただ、シンプルに、残念です。
スタンリー、このまま、物語の舞台からは退場したままなのかなあ?なんか、もったいないなあ。なんかしらで、この先の大人になっているメンバーと「IT」との戦いのなかで、でてきてくれないかしら、、、死んじゃってるから、無理なのかなあ、、、?
あと、「はみだしクラブ」のメンバーはみな、大人になって、はみだし者では、無くなった。みんな、地位も名誉もお金もある程度は手に入れていて、パッと見は、いわゆる「成功した者たち」というイメージではあるんですが、、、やっぱみんな、なんというか、どことなく、、、不幸なんですよね。
ヴェバリーは旦那が超DV野郎だし(そしてそれを必死に隠そうとしてるし)、ビルはハゲてるし(これは別に不幸でもないか)、エディは母親が超心配症だったけど今の妻もやっぱ超心配症だしどっちも超おでぶさんっぽいし、マイクだけは昔と変わらず寂しそうでお金ももってなさそうだし。なんというか、、、トラウマ?幼少の?それって絶対晴れないものなの?という悲しさがあってキングってなんか、怖いなあ、性格悪いの?とか思ってしまった。
あと、「はみだしクラブ」のメンバー全員が「子供を作ることができない」?というこの設定?のようなものは、今後、どんな意味があるんだろう?幼少の時の「IT」との対決の結果、なんらかの因果で「子宝に恵まれない」という呪い?をかけられた、ということなんでしょうが、、、それに何の意味があるのか?全然分かりません。
今後、3巻4巻と読み進めていったら、その設定の意味が分かる?のでしょう、おそらく多分きっと。
とりあえず、読み進めます!
Posted by ブクログ
子ども時代、どんな前兆があったか
そして、現代、またもや前兆が。。。 という事で
ITの正体は謎のまま。
大人には血が見えなかったりする事から、超常現象なのだなぁ、と、ようやく理解。
女の子の虐めもえげつないけれど
男の子の上級者からの暴力、というのも辛いな。。
驚いたのは彼らの口の悪さと素行。(タバコ。。)
日本語だと、割と卑猥なのは単語なイメージだけれど
彼等は文章なのが凄い。
「〇〇が母親の〇〇に入らず、父親の臑をつたって落ちちまったのさ、みたいな。」
この町に住む住人がそうなのか、アメリカがそうなのか、分からないが
やはり向うのニュアンスで面白さが謎なジョークは多々ある。
残り1冊で過去と現代を明らかにするとしたら
面白い、と分かっていないとここまで完読できない。。
Posted by ブクログ
いよいよ27年の歳月を超えて「はみだしクラブ」が再集結。ただし、一人は自殺・・・。7人いた仲間は一人欠けて「あいつ」と戦うための円環は閉じない。
ところで、この巻ではあるエピソードの中でディック・ハローランが登場する。ここでもおそらく「かがやき」の力で危機を乗り越えたと思われるが、どこに出てくるかは読んでのお楽しみ。
すっかり近代都市に生まれ変わったデリーだが、ビルは不安をぬぐいきれない。
集まった仲間はIT(あいつ)との対決を選択するが、勝算はないに等しい。じわじわと彼らを追い詰めるIT。いやがうえにもページをめくる手は早くなり、さっさと3巻へ!